恋姫†無双〜魏伝アフター御遣い再び〜 |
第6話〜想いを噛み締めて・・・〜
〜道場〜
一刀「・・・197、198、199、200!」
剣「よし。最後に゙気゙を呼び起こす為の特訓をするぞ!」
一刀「ハァハァハァ・・・はい!」
剣「ほぅ・・・、眼は死んでおらんか。」
一刀「・・・正直、最初は有り得ないと思ってたけど、これくらいやらなきゃ皆には到底追い付けないし、ましてや護る事なんて出来やしないしね。」
一刀は笑って答える。
剣「・・・良い面構えになったもんじゃな。」
一刀「・・・そうかな?」
剣「そうじゃ。前はただ一日一日を怠惰に過ごしていたではないか。」
一刀「そんなに?」
剣「そうじゃ。目標も無く、それ以前に目標を見付けようともしなかったじゃろ?」
一刀「・・・確かに・・・」
剣「そんなのは生きているとは言わん。死んでるのと大差無いわ。」
一刀「そう・・・だね・・・」
剣「じゃが、今は違うじゃろ?」
一刀「・・・あぁ!」
剣「それで良い・・・。少々話が逸れてしまったな・・・では、改めて始めるぞ!」
一刀「はい!!!」
剣「まず、精神集中の為の座禅じゃ。その時、意識を丹田・・・下腹のへその下辺りに意識を置くのじゃ。」
一刀「・・・・・・・・・」
剣「!!!(・・・これは・・・)」
剣は驚いた・・・
なぜなら、一刀は既に゙気゙を纏っていたのだから・・・
剣「・・・一刀よ、何か感じるか?」
一刀は静かに眼を開け・・・応えた。
一刀「・・・何か・・・実態の見えない・・・服を着ている感じがする・・・」
剣「・・・・・止め!」
一刀「!?どうしたの爺ちゃん?まだ始めたばかりだよ?」
一刀は戸惑い、問いかける・・・
剣「一刀よ・・・」
一刀「何?」
剣「゙何処゙で゙気゙に触れた?」
一刀「!?」
一刀は驚いた
一刀「・・・・・・何でそう思うの?」
剣「・・・それはお前が既に゙気゙を纏う段階にまで出来ておるからじゃ。」
一刀「・・・・・・」
一刀は黙る・・・
剣「゙気゙を使うには、まず発現を得てから自然に纏うようにする・・・。そして、゙気゙の量を増やしていき、初めで気゙を使った修業をするのじゃが・・・、お前は既に゙気゙を使っての修業が出来るところまできておるからじゃ。」
一刀「・・・・・・」
剣「一刀や、一体゙何処゙で゙気゙に触れた?」
一刀「・・・正直、信じて貰えないと思う・・・。けど、これから話すことに嘘は無い。」
剣「・・・話してみろ。」
一刀「・・・わかった。」
一刀は覚悟を決め、話し始めた・・・
自分が三国志の世界に行き、曹操に拾われ、共に乱世を駆け抜けた事を話した・・・。
そして、その世界の名高い武将は皆、女性だった事・・・。
そして・・・・・・
愛した人との・・・愛した人達との別れを・・・
剣「・・・・・・」
一刀「・・・その中で゙気゙の使い手がいて、近くで見て、技を受けたりもしたからだと思う・・・」
剣「そうか・・・・・・」
一刀「・・・はははっ、信じられないよね?こんな話・・・」
一刀は、寂しそうに笑う・・・
剣「・・・一刀よ、儂は信じておるぞ?」
一刀「!!!・・・どうして?」
一刀は恐る恐る聞いてみた・・・
剣「どうしてもこうしてもあるか!お前の眼を見ればわかる。それに・・・親が子を信じるのと同じように、師が弟子を信じないで誰が信じるんじゃ!」
一刀「!!」
一刀の頬に涙が流れる・・・
一刀は嬉しかった・・・。
誰にも信じてもらえないと思っていた。
だから、誰にも話さないと決めていた。
けど、それは違った・・・
゙師゙は自分のこんなにも有り得ない話を信じてくれた・・・
゙信じる゙
その一言にどれだけ救われただろう・・・
剣「一刀・・・・・・」
一刀「くぅぅ・・ぅぅ・・」
一刀は声を殺し、涙を流した・・・
道場に一刀の悲しみが広がっていき、
師は、それを見守っていた・・・
一刀は元の世界に帰って来て初めて泣いた・・・
皆と居た日々は決して夢ではなかったと・・・
そして、それが自分自身の糧となって
皆を守る為の力となった事を・・・
溢れる想いを噛み締めて・・・
一刀(今は・・・今だけは・・・)
静かに時が流れていった・・・
説明 | ||
第6話です 遅くなりました 早く皆と再会させたいな・・・ 頑張って一日も早く再会させます |
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8496 | 7167 | 30 |
コメント | ||
ありがとうございます^^近々設定等を作ろうと思ってます^^(カノ) さてさて、皆の元に帰れる頃にはどこまで強くなっていることやらwwそして爺ちゃんいい人すぎる(つД<。(断金) |
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