超次元ゲイムネプテューヌmk2+ BlackFateその9 |
〜午前11時26分 リーンボックス火山地帯前〜
頼りになるのかならないのかちっともわからない助っ人、5pb.が加入し、リーンボックスのゲイムキャラ回収に火山に向かったユニと愉快な仲間たち。
一行の目の前には、果てしなく高い山と、一つの看板と、山をくりぬいたのか坑道のような入口が見えていた。
「火山ね。」
「火山ですね。」
「かっざーん。」
「……。」【まぐまこわい(;ω;)】
ゲイムギョウ界の中央山脈と比べれば見劣りはするが、それでも十分な標高の火山。
ユニ、ネロ、日本一はそれぞれ楽しそうなような面倒くさそうな声色だが、約一名明らかに怯えているのがいる。そう、助っ人こと5pb.である。
ユニにしがみ付き、見るからに涙目で完全に怯えきっている。
何故これが助っ人なのか、ユニは若干不安に感じていた。
だが、それ以上の不安もあった。未来から来たシスコン、ネロである。
女神至上主義で女神以外を心底憎み見下すネロからすれば、((人間|5pb.))が((女神|ユニ))にしがみ付いている時点で発狂もの(とユニは思っている。あながち間違ってはいない)であるため、何時暴走して5pb.に襲いかかるかと気が気でない。
ネプギア達は(アイエフのお蔭だが)仲がいいのにこちらは(ネロの所為だが)雰囲気が最悪である。
これではいけない、ネプギアに勝てないと思ってはいるのだが、未だ改善策が思い浮かんでいないのが現状である。
何よりネロが原因であることを理解していない(というより雰囲気を気にしていない)のが一番の要因だ。
どうすればいいのか、とユニにとっての最近の頭痛の種である。
また、ユニも時々突拍子の無いことを始めるのでネロを悩ませていたりもする。
この時点でわかるだろうがこのパーティー、常識人がいない。
何とも先行き不安である。
さて、何故成り立っているのかわからないほど不安定なこのパーティだが、ユニの心配は杞憂となっているのかネロは5pb.を殺気を込めて睨むだけに止め、鉄機腕を展開して襲いかかることはしなかった。
が、ただでさえ人一倍臆病な5pb.である。その殺気の籠った視線に怯え、ユニにしがみ付く力を強くしている。
杞憂で終わりきらない辺りがネロクオリティなのだろう。
「で、位置わかるんだよね、ごっちゃん。」
「……!?」【ごっちゃんって誰!?Σ(゚д゚ )】【一応、火山の奥に変な音が二つあるけど…(・ω・)】
「二つ…一つはゲイムキャラで間違いないでしょうけど、もう一つはなんなのでしょうね?」
「知らないけど、ゲイムキャラの近くにいるんならぶっ飛ばせばいいわよ。ネロ、日本一。任せるわよ。」
「了解。」
「はいはーい!」
「……。」【やっぱりこわいよぉ(TAT)】
「だったら私に着いてきなさい!全員突撃ー!!!」
ユニの号令に従い、ネロと日本一が武器を構え、我先にと坑道に入っていった。
5pb.はいまだ怯えているが、仕方ないと諦め、ユニは5pb.の手を握り、走り出した。ネロが見たら本当に発狂しかねない。
こうして、ユニ一行によるゲイムキャラ回収作戦が(不安要素しかないが)始まったのだった。
〜同時刻 プラネテューヌ教会〜
「………」
薄明るい謁見の間には、イストワールと、もう一人の姿があった。
イストワールの首筋には剣が付きつけられ、誰かが見れば十中八九イストワールが脅迫されていると理解するだろう。
額に薄らと冷汗を垂らしながら、イストワールは端末を操作し続ける。
イストワールに剣を付きつける人物は黒いコート姿をしており身体的特徴は身長程度しかわからない。
「……一体、何が目的なのですか。」
ふと、イストワールが話しかけた。
彼女の後ろから剣が付きつけられているため、彼女からは相手がどんな者なのかが一切わからなかった。
そのため、少しでも情報を手に入れようとしての発言だ。
「お偉いさんにとってはクーデターだの革命だの言ってるけど、私にとっちゃただのアルバイトのようなものだよ。強いて言えば…そうだね。旅の邪魔になっちゃったんじゃないかな。女神様たちが。」
帰ってきたのは女性の声だった。少し大人び始めた、20台前半の女性の声だ。
そして、その内容はイストワールにとって納得のいかないことだった。
「じゃないかな、と…そんな理由で、このようなことを始めたのですか…!それに、クーデター…!?世界がマジェコンヌによって危機に陥っているというのに、なんということを…!」
「そんなこと言われても私にはわかんないんだってば。それに、マジェコンヌだろうと女神様だろうとあいつらだろうと関係ないよ。私の旅の邪魔をすればぶっ潰す。それだけ。さ、早く資料お願いねー。」
「ッ……」
チャキ、と共に身体と剣の距離が近くなることを感じたイストワールは口を閉じ、目の前の端末を一層早く操作し始めた。
現れたインターフェースには、女神らしき画像や文章がずらずらと並んでいた。
「ルウィーのキュー、ラステイションのグリス、リーンボックスのエクシス、プラネテューヌのキャストリーム……。うん。いい情報提供感謝するよ。」
「……。」
イストワールの後ろからさらさらと言った音が聞こえていた。恐らくメモか何かを取っているのだろう。
イストワールには戦闘能力と呼べるものは一切ないため、後ろの相手を取り押さえることはできない。
出来ることと言えば、黙って背を向けることだけ。計り知れないほどの歯がゆさを彼女は感じていた。
「……っと。これでよし。この情報は有効に活用させていただきマースっと。」
「用が済んだのなら、もう出て行ってください……!」
「はいはーい。失礼しましたーっと。」
後ろから感じた気配がなくなり、謁見の間に残ったのはイストワール一人となった。
殺気はなかった。だが底知れない恐怖がイストワールを襲っていた。
あれはなんだったのか。一体何者なのか。聞けず仕舞いなことは多数ある。
そして何より気になることと言えば―――
「何故、先代の女神の情報を……?」
欲しがったのは、先代の女神。今代でもなく、女神候補生でもなく、先代の女神の情報だった。
一体何に使うのか。何故奪ったのか。イストワールの頭の中は謎で埋め尽くされていた。
今回のキャラ紹介〜
キュー:ルウィーの先代女神。故人。ブランの姉。かなりの頑固者で一度決めたら絶対に曲げることはなかった。それゆえ何か決めるまでに物凄く時間がかかったそうな。武器は取っ手の付いた箱。
グリス:ラステイションの先代女神。故人。ノワールの姉。ラステイションの女神の完璧主義の原因。ケイを教祖に採用し、教育したのは彼女だとか。極度の完璧主義の為信仰はされても理解はされなかったらしい。武器は光を収束して造った斬撃用ディスク。
エクシス:リーンボックスの先代女神。故人。ベールの姉。かなり病弱で女神としていた時間はかなり短かった。女神業務より歌が好きで治療ついでに歌を歌っていたらしい。武器はマイク。
キャストリーム:プラネテューヌの先代女神。故人。ネプテューヌの姉。ネプテューヌと比べるとかなり真面目。四つの並列思考を駆使してプラネテューヌを反映させたらしい。ある意味プラネテューヌの歴代女神の中では伝説になってる。武器は端末型のビット。
説明 | ||
今回、言いたいこと多いので箇条書きで。 ・主人公≠主役 ・短い ・オリキャラ一気に追加 ・間隔空いた癖に短い ・果てしないコレジャナイキャラ ・安西先生…絵師様が、欲しいです… ・短い ・ちょくちょくネロの設定を更新してるから ・ちょくちょくα+2話のα部分を見てね。 ・聞きたいことがあればショートメールか何かで。 |
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コメント | ||
>ロージュ&ミヤウエ御中 いや、だってサターンだと考えるのめんどくさいし・・・武器。フロム「おい作者、暗に内容が薄いと言われてるぞ。」ネロ「もっと話を練ろ。そして長く。」ぐはっ…さーせん・・・マジ・・・サーせん……(リアルではおぜうタイプ@復帰) >ツバキちゃん フロム「ヒント:死んだ身内が再登場の基本」ネロ「どう考えても答え。」がすと「この作品、大体の物事の裏にマジェかラグナロクか私が絡んでるですの。」フロム「お前とラグナロクが別枠なのが非常に不安だ」(リアルではおぜうタイプ@復帰) >クリケット氏 黒コート「あ、一応私はオリ勢じゃないんだ…。正体は不明扱いされてるんだけどね。」フロム「本編じゃ影薄いしな。」ネロ「ねーさんたちと関わってないしな。」黒コート「ぐすん・・・」(リアルではおぜうタイプ@復帰) 不覚にもにっちゃんの「かっざーん」で吹いたっす。あとねぷ子の姉がキャストリームの方で若干驚き桃の木。元のモチーフで考えてるウチ等は少なくとも。つーかいいなぁ、こんなにクイックリーに展開が動かせて・・・。こっちは過程にこだわるあまりまだサブイベント・・・。(柏中ロージュ&ミヤウエ) ヴァイス「先代女神…ということはわt…」 フウ「それ以上いけない。…気がする」 アリス「何でしょう、嫌な予感しかない展開ですね」 フウ「それはどっちのページを見ての感想?」 アリス「両方」 フウ「そう」 ヴァイス「黒コート…ラグナロクのメンバー…? ともあれ。次回も楽しみに待っています」(風音ツバキ) 少年「僕以外にも正体不明の人達がいて親近感沸くなー。」 これからの展開が楽しみです。こいつの出番はしばらく来ませんが早く正体が知りたいなー。 少年「ガーン…。 黒いコートの人、早く出番が来るといいね……。」(クリケット) |
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