超次元ゲイム ネプテューヌmk2 snow wind -episode7-
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自宅に"なぜか"置かれていた鏡からわたしと同じ姿をした存在…アリスが現れて"なぜか"家に住みついた日から二日後。

 

「なにかと"なぜか"を強調しますね」

 

うるさい、地の文に口出しするな。

…とりあえず朝食とかを済ませたわたしは特にやることも無いので、呼ばれてはないけどラムとロムのいる教会に向かっていた。

…今ので分かったと思うけど、おまけ付きで。

 

「やー、今日もいい天気ですねーフウちゃんっ! ま、この街は相変わらず朝から晩まで寒いですけど」

「…なんでついてくるの?」

 

そうわたしの後ろを歩く、わたしと瓜二つな姿をした別人…アリスに問いかける。

 

「え、だって家で留守番なんてつまんないですしー。それに、フウちゃんあるところ私あり! ですからっ!」

「意味わかんないからね…」

 

言って、ため息ひとつ。

昨日あの後すぐにわたしはベッドで寝ようとしたのだけど、何を思ったかアリスはわたしのベッドに潜り込んで来ようとした為(もちろん全力を持って追い出した)、あまり眠れてなくてまだ少し眠い。

 

「ふあぁ………ん…?」

「うん? どうかしましたかフウちゃん」

「いや…変な人達がいるなーと思って」

 

ほら、あそこに。とその人物達を指差す。

そこにはいつぞや会った事があるような気がする薄紫、桃色、茶色、青色の人影が、

 

「…なんでしょうか、あの方々は。家の影から顔を出したりして」

「やっぱ通報した方がいいかな? スゴく怪しいし」

「あ、私衛兵呼んできまs「スタアァァァップ!!」誰ですか! 人の台詞に被せて叫ぶのは!」

 

アリスが反転してその場を後にしようとしたところで横からそんな叫び声が聞こえてきて、台詞を遮られた事に怒るアリス。

ちなみに、四人がこそこそとしている現場には結構近い位置でした。

 

「アタシ達は正義の行いをしているだけで、決して怪しい者じゃ」

「なーにが"正義の行い"ですか! 思いっきり不審者じゃねーですか!」

「ちょっと日本一、落ち着きなさいよ」

「…はぁ…」

 

目の前のやり取りを見ていると頭痛がしてきた。

…というか最近、ため息の回数が増え続けてる気がする…

 

「…って、あれ? あなたは確か…」

「えぇと、ネプギア…でしたっけ?」

「相変わらず呼び捨てなのね」

 

茶髪、煩い。

大体アンタら三人は覚えてないっての、誰よ。

 

「う、うん。えっと…フウちゃん、だっけ?」

「です。昨日ぶりですね」

 

にっこりと微笑みながらお辞儀をする。

ま、表面上だけの作り笑いだけど。

 

「その、昨日はありがとね」

「? 何の事です?」

「昨日、フウちゃんがあの二人を説得してくれてなかったらあのままあの二人と戦う事になってたかもしれないから…」

「あぁ…別に、ただあのまま放っておいたら面倒な事にしかならないだろうと思っただけですから気にしないでください。それよりもそちらは何をしてるんです?」

「無理に敬語じゃなくてもいいよ、私もフウちゃんって呼んでるし」

「そうですか? では…こほん。えと、それでネプギアさん達は何をしてたの?」

 

敬語をやめて、自然な感じで話す。

前にそう呼んだとは言え、流石に呼び捨てはアレなので敬称付きで。

 

「えっとね、私達、ゲイムキャラっていうのを探してて…」

「それで、あなたも昨日見たでしょ? あの下っ端の後を追えばたどり着けるんじゃないかってさ」

「ふぅん…ゲイムキャラ、かぁ…」

 

そういえばそんなのいたっけ。

 

「ふむふむそれであんな不審者染みた事を…。ま、バレなきゃ犯罪でもないですしね」

「バレなくても犯罪だからね。…それで、どうしてゲイムキャラなんて探してるの?」

 

アリスにツッコミを入れつつ、そうネプギア達に聞いてみる。

わざわざ他国から探しに来るなんてよっぽどの理由なんだろうけど。

 

「それは…」

「ちょっとネプギア。…悪いけど、教えるわけにはいかないわ」

 

わたしの質問に答えようとしたネプギアの言葉を遮るように茶髪が前にでてくる。

なんだ、普通に聞けるかと思ってたのに。

 

「どうして?」

 

一応、教えてくれない理由を茶髪に聞いてみる。

 

「子供には関係の無い話、ということよ」

 

やっぱり。大体そんな理由だと思ったよ。

…まぁ、別に深入りする必要も無さそうだし…

 

「ところで、いいんですか?」

「「「「?」」」」

 

と、ここで今まで黙っていたアリスが口を開く。

アリスの言葉にネプギア達は「何が?」といった表情だ。

 

「いえ、先程あの灰色ののフードの方が誰かと電話したかと思ったら慌てるように街の外の方へ走っていったので」

「…え?」

 

言われて全員が下っ端のいた場所に視線を移す。

そこにはアリスの言う通り下っ端の姿はなく、街を行き交う人しかいなかった。

 

「あーっ! 本当だ!下っ端がいない!」

「ど、どこに行っちゃったんでしょうか〜?」

「まずいわ…このままじゃまたアイツにゲイムキャラが…」

 

ふぅん、アイツに先に見つかるとヤバいんだ。

ということは、ゲイムキャラ関連のハッタリでも効かせれば何か聞けるかな…

 

「ど、どうしましょう!?」

「…知ってるよ、ゲイムキャラの居場所」

「え? 本当!?」

 

ん、食いついたか。

 

「うん。教えてもいいけど…探してる理由を教えてくれなきゃダメだよ。悪用されないとも限らないし」

「そんな、そんなことしないよ!」

「一日ほんの少しあっただけの人達を信用しろっていうのは無理な話だよ」

「…まぁ、確かにそうね」

 

話す気になってくれたかな…?

 

「この状況じゃ、やむを得ない、か…」

「あ、話してくれるのはいいですけど、できれば短くお願いしますね。三行で」

 

「各地にいるゲイムキャラの協力を仰いで力を借ります」

「…その途中で各都市のシェアを回復しつつ、可能なら他の女神候補生にも協力を頼む」

「皆で力を合わせてねぷねぷ達を助けるですっ!」

「正義の行いにみんなハッピー!」

 

「四行じゃん」

 

って、そうじゃない。

 

「…ねぷねぷって、誰? ネプギアさん?」

「あ、私じゃなくてお姉ちゃんの事だよ」

 

お姉ちゃん…ということはねぷねぷ=女神様ってことか。

 

「はいはーい、質問いいですかー?」

「何?」

「『ねぷねぷ達』ということは、他の女神様もそこに囚われているんで?」

 

アリスがネプギア達にそんなことを聞く。

そう言われたら…そうなのかな。

 

「そうよ。前にネプギアを助けたときに確認したわ」

 

それじゃあ、ホワイトハート様もそこにいたのかな。

…………

 

「って、前にも助けに行ったの?」

 

だったら、なんでその時にみんな助けなかったんだろう。

 

「えぇ…その時はネプギア一人を助けるので精一杯だったから…」

 

そう言う茶髪はすごく悔しそうな顔をしている。

助けたかったけど、何かがあってネプギアだけで精一杯だった、ってことかな。

 

「…さ、もう十分でしょ。そろそろゲイムキャラの所へ案内してもらおうかしら」

「え、あ、えぇと…」

 

…まずい、こっから先の事考えてなかった。

正直言ってさっきのはハッタリであって、わたしはゲイムキャラの居場所なんて………

 

「…え……あれ…? なん、で…?」

「…フウちゃん? どうかしたの?」

 

ネプギアがわたしの顔を心配そうに覗き込んでくる。

いや、今の問題はそこじゃない。問題は…

 

 

どうしてわたしは、ゲイムキャラの居場所を、"知っている"…?

 

 

ゲイムキャラの存在自体だって、さっき聞くまでうろ覚えだったのに、それなのにどうして場所がわかるの…?

…考えていると頭が痛くなってくる。

 

「ちょ、ちょっと…大丈夫なの?」

「大、丈夫…。えと、ゲイムキャラの場所、だよね…」

 

ズキズキと痛む頭を押さえながら、頭の中に映る"見知らぬ"光景とわたしの記憶の"見知った"光景を照らし合わせていく。

…この、カラフルなブロックだらけの場所は…

 

「…世界中の迷宮…その、奥地」

「そこにゲイムキャラがいるんですねっ!」

「じゃ、下っ端のヤツに先を越される前に早く行こーっ!」

「おーっ! です!」

 

そう意気込みながら、桃髪と青髪の二人は走って先に行ってしまった。

気の早いことで…

 

「ちょっとコンパ! 日本一! まったく…ネプギア、私達も行くわよ」

「あ、はい!」

 

そんな二人を見てため息をつきながら後を追う茶髪。

そして最後にネプギアがわたしを抱きかかえて三人の後を追った…

………え?

 

「ちょ、ちょっと…ネプギアさん…? なんでわたしを抱きかかえるんです? え? わたしも行くの!?」

「み、みなさーん! 待ってくださーい!」

「無視!? いやー! はーなーしーてええぇぇぇ……」

 

フウが叫ぶも完全無視で強制連行なようで、雪の街に少女の声が響き渡った。

 

「…やれやれだぜ、です」

 

そんなフウを抱えて走るネプギアの姿を見ながら残されたアリスはそう呟き、彼女もまたネプギア達の後を追うのだった。

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☆status☆

フウ・シェルツ

☆状態:普通

☆メモ

・街でネプギア一行と遭遇、ゲイムキャラについて聞きだす。

・知らないはずの居場所についての記憶を思い出す。

・(なぜか)ネプギアに連行され、世界中の迷宮に移動中。

説明
最近なんかブリ(゚∀゚)ハマチにハマりだしました、ツバキです。
というかあれ、戦闘曲なんですね…いえ、どうでもいいことですけども。

ちなみに今回短めです。

後ちょっとやりたいことができたのでアリス登場から二日後からのスタートに書き換えました。
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コメント
トマト畑様>ふむぅ…ウチも原作キャラの性格とか弄った方がいいのかなぁ… アリス「今回の時点でもうネプギアさんが欲望に走ってますがね」 フウ「逃げないよ? それと一つ忠告。邪な気持ちでわたしに触れたら氷漬けになると思ってね」 アリス「言ってる傍から冷気を放ってるんですが…?」(風音ツバキ)
あ、安定の日本一だ。 ユウ「僕のところではバリバリ敵ですからね。」 それにしてもやっぱりフウちゃん可愛いね。 ユウ「逃げてくださいフウ。トマトがいやらしい目つきをしています。」 ちょ、おま!?(トマト畑)
クリケット様>フウ「あっはは、面白いお兄さん。そういう事は女神より強いって証明してから言った方がいいよ? じゃないと負けたときに惨めになるから…くすくす」 アリス「女神殺しを促進させるような事言うんじゃないですよ…」 フウ「だって事実だよ? ゴミだのハエだの言っておいて勝てなかったら、自分がゴミハエじゃん」 アリス「もういいですよ…」(風音ツバキ)
氷室「ゴミに集るハエ共が……。」 何がゴミで何がハエ? 氷室「女神がゴミでその周りにいる奴らがハエだ。」 酷っ! 氷室「ゴミをゴミと呼んで何が悪い?」(クリケット)
リアルではおぜうタイプ様>フウ「害獣ねぇ…ハッ、なんでかあなたには言われたくないだろう言葉だね、メ・ガ・ミ・サ・ マ?」アリス「なんででしょうね、このフウちゃんとネロさんは絶対に分かり合えない気がします…」 フウ「分かり合う 必要も無いから別にいいよ」アリス「旧フウちゃんからは考えられない変わり様です…」(風音ツバキ)
がすと「うずうず」フロム「おい、外道がスタンバってるぞ」ネロ「煽るならあの変な髪の奴とそのおまけだけにしろ。ねーさんに取り入る害獣だ。」フロム(常識人が私だけか…ユニカムバック)(リアルではおぜうタイプ@復帰)
柏中ロージュ&ミヤウエ様>フウ「別に…ほんっとーにやることがないからなんとなく、だよ(無表情でそっぽ向きながら。若干頬が赤い)」 アリス「フウちゃーん? 顔赤いですよー?」 フウ「うっさい黙れぶっ叩くよ」 アリス「(´・ω・`)」(風音ツバキ)
あらあらフウちゃん呼ばれてはいないのに教会行こうとする辺りラムロムにくっつかれるのってそこまでキライじゃないのかしら♪(キモイ(柏中ロージュ&ミヤウエ)
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