真・恋姫†無双 魏の三剣人 (第三章)
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一刀「成る程、結構治安がいいな」

 

今一刀は、街の中を歩いていた

 

 

ドン!

 

一刀「・・・失敬」

 

???「いや、大丈夫だ」

 

一刀「では」

 

???「うん?待て!」

 

・・・

 

一刀「何か?」

 

???「顔を見せて貰おうか?・・・後その腰の得物も」

 

一刀は今、フードを被っている状態で、顔を隠している

 

 

一刀「官軍か?」

 

???「だったら?」

 

一刀「ちょうど良い、俺は曹孟徳に用がある」

 

???「!?・・・名を名乗れ!」

 

一刀「名前等無い・・・と、昔なら言っただろうな」

 

???「えっ・・・」

 

一刀は、フードを取って、名を名乗る

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一刀「夏候恩だ」

 

???「!?・・・一刀か?」

 

一刀「え?」

 

???「私だ!!妙才だ!!」

 

一刀「えっ!?秋姉!?」

 

秋蘭「ああ、ほら!」

 

一刀「それは、俺が作った首飾り!?」

 

シュイン!

 

一刀も自分の首飾りを出し、お互いを確認した

 

 

秋蘭「帰ってきたのか」

 

一刀「まあね、修行は終ったからね」

 

秋蘭「そうか、じゃあ付いて来い、華琳様の居る場所に案内する」

 

一刀「了解」

 

そのまま一刀は、秋蘭の後ろを付いていく

 

 

一刀「所で、秋姉は何してたの?買い物?」

 

秋蘭「警邏だ」

 

一刀「警邏?」

 

秋蘭「人手不足でな、私が出る時もあれば、姉者が出る時もある」

 

一刀「春姉が警邏?」

 

秋蘭「何だ?」

 

一刀「いや、ちゃんと出来てるのかなって、思って」

 

秋蘭「・・・正直言えば、ちょっとな」

 

一刀「やっぱり」

 

秋蘭「ほら、見えてきたぞ」

 

話をしている間に、入り口が見えてきた

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華琳「判ったわ、下がりなさい」

 

兵「はっ!」

 

春蘭「華琳様」

 

華琳「まったく、倒しても倒しても湧き出てくるわね」

 

兵「申し上げます!」

 

春蘭「何だ?」

 

兵「夏候淵将軍がお戻りになりました」

 

華琳「そう」

 

兵「それと、面白い者を連れて来たと」

 

春蘭「面白い者?」

 

華琳「何かしら?」

 

二人そろって首を傾げていた

 

 

秋蘭「華琳様、戻りました」

 

春蘭「秋蘭、誰だそいつは?」

 

一刀(秋姉も、意地悪だよな)

 

一刀は、再びフードを被っていた

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王座の間に入る前

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秋蘭「一刀、さっきみたいに顔を隠しておけ」

 

一刀「???」

 

秋蘭「少し脅かしてやろう」(ニヤニヤ)

 

一刀「秋姉・・・性格変わりすぎだろ?」

 

秋蘭「ふふふ、嫌か?」

 

一刀「いや、面白そうだから良いや」

 

秋蘭「なら早くしろ」

 

一刀「はーい」

 

と言う会話があったからである

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戻って今

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華琳「名を名乗りなさい」

 

一刀「名前等無い・・・と昔なら言っただろうな」

 

華琳・春蘭「「!?」」

 

一刀「夏候恩です」

 

春蘭「・・・一刀か?」

 

華琳「一刀・・・」

 

一刀「お久しぶりです、曹孟徳様」

 

華琳「・・・成る程、昔の面影は、残ってる様ね」

 

春蘭「一刀ーーーーーー!!!!!!」

 

一刀「うおっと!?」

 

抱き付いてきた春蘭を、何とか受け止める

 

 

春蘭「今まで何処に居たんだ馬鹿者!!」

 

一刀「ゴメン春姉」

 

華琳「修行は旨く行ったのかしら?」

 

一刀「はい、曹操様」

 

華琳「それは止めなさい、此処は公の場ではないわ」

 

一刀「そうだね、孟徳・・・お姉ちゃん達も元気そうで良かった」(ニコ)

 

春蘭・秋蘭(ドキッ!?////)

 

秋蘭「そ!?それは止せ、お互い良い歳だろう////」

 

一刀「家族の関係に、年齢は関係ないよ秋姉」

 

春蘭「////」

 

一刀「春姉?」

 

春蘭は、久しぶりにお姉ちゃんと呼ばれて固まってしまった

 

 

秋蘭(子供の頃と比べたら、破壊力が段違いだな////)

 

華琳(まったく、自分の事まるで見えてないんだから////)

 

一刀「???」

 

春蘭「////」

 

華琳「春蘭!!何時まで固まってるの!!」

 

春蘭「はっ!?」

 

一刀「しかし驚いたよ、孟徳が陳留の太守になってたなんて」

 

華琳「そうかしら?」

 

一刀「孟徳が今そうだって事は、華南様は?」

 

華琳「一年前に、病で亡くなったわ」

 

一刀「・・・そうか、後で墓参りに行かせてくれないか?」

 

華琳「ええ勿論良いわよ、母様も喜ぶでしょう、でもその前に、修行の成果を見せて貰おうかしら?」

 

一刀「と言うと?」

 

華琳「春蘭と勝負しなさい」

 

一刀「春姉と?」

 

春蘭「良いんですか!!華琳様!!」

 

華琳「ええ、おもっいきり戦いなさい春蘭」

 

春蘭「はい!!では直ぐに!!」

 

華琳「そう慌てないの折角だから、貴方達の兵にも見せてあげなさい、一刀も直ぐに準備しなさい」

 

一刀「俺は何時でも良いよ」

 

バサッ!

 

秋蘭「!?・・・ほう、中々様になってるじゃないか」

 

一刀が、着ている外套を脱ぐと、鎧に包まれていた(イメージは、三國無双6の夏候惇)

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一刀「ただ、荷物を置いて来たいけどね」

 

華琳「部屋を準備させるは、今日からそこで寝なさい」

 

一刀「了解」

 

そして一時解散し、各自準備に入った

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闘技場

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兵1「あれが将軍達の弟か?」

 

兵2「何か強そうには見えないな」

 

秋蘭「何だか、色々な意見が聞えますね」

 

華琳「構わないは、さてどんな戦いを見せてくれるのかしら、一刀?」

 

舞台の中心に立っている一刀に集中し始める

 

 

一刀「凄い数だな」

 

春蘭「私と秋蘭が鍛えた兵だ、もっと居るぞ」

 

一刀「の割には、空席が見えるけど」

 

春蘭「全員は、集まらなかったんだ、仕方ないだろう」

 

一刀「まあそうだろな・・・ちょっとは楽しませてよ、春姉?」

 

春蘭「そんな大口を叩いて良いのか?昔のままだと思ったら大間違いだぞ!」

 

シャキ!

 

一刀「七星餓狼・・・今も顕在(けんざい)か」

 

春蘭「構えろ・・・一刀」

 

・・・

 

闘技場の中を、沈黙が包み込む

 

 

一刀「・・・」

 

春蘭「・・・」

 

フゥ!

 

春蘭「!?」

 

ズサァァァァァ!!!!

 

春蘭「くっ!?」

 

一刀(決める!)

 

ガキーン!

 

一刀「チッ!」

 

春蘭「この!!」

 

ブオン!

 

一刀「おっと!」

 

ヒュン!スタッ!

 

一瞬で背後を捕った一刀の突きを防いで、攻撃するが、直ぐに距離を取って離れる

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一刀「成る程、確かに昔のままではない様だね」

 

春蘭(危なかった!?あと少し遅れていたら食らっていた)

 

一刀「ちょっと不味いかな、今の一撃を防いだとなると」

 

春蘭「何だ、あの程度しか出来ないのか?」

 

一刀「まさか」

 

春蘭「!?」

 

一刀「そんな訳無いでしょう」

 

春蘭(何時の間に!?)

 

春蘭が気が付いた時には、一刀は、背中合わせに立っていた

 

 

華琳「・・・」

 

秋蘭「・・・」

 

華琳「・・・秋蘭、貴方見えた?」

 

秋蘭「辛うじて」

 

華琳「どうやら、最初の一撃は、小手調べみたいね」

 

秋蘭「今の一刀は、私と姉者の二人掛かりで戦って互角もしくはそれ以上でしょう」

 

華琳「あの頃とは、比べ物にならないわね、それにあの武器、小太刀だったかしら?」

 

秋蘭「ええ、まるで動きに無駄がないですね」

 

華琳「姿勢を見るだけでもはっきりしてるは、完全に使いこなせてるわ」

 

華琳の中では、一刀の成長の驚き以外、何も無かった

 

 

春蘭「どうやら、油断していたのは私の様だな」

 

一刀「はい?」

 

コツコツコツ!

 

春蘭「覚えているか一刀、あの日お前と義姉弟になった日を」

 

一刀「忘れる訳が無い、あの時春姉が弟になれと言ってくれなかったら、他人のままだった」

 

春蘭「私は、姉として・・・夏候一族の長女として生まれたんだ」

 

一刀「うん」

 

春蘭「そして、夏候一族の流儀は」

 

一刀「・・・」

 

春蘭「どんな敵に対しても!!全力で対峙する事だ!!」

 

歩きながら話していた春蘭は、振り返ると同時に全力で地面を蹴り、一刀に切りかかる

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一刀「上等!!」

 

春蘭「はああああああああ!!!!!」

 

一刀「でりゃああああああああ!!!!!」

 

ガキーーーーーーーーン!!!!!!

 

一刀(重い!?)

 

春蘭(くッ!!押し切れんか!?)

 

バッ!!

 

ズサアアアアアアアアア!!!!!

 

一刀「氣功糸(きこうし)!!」

 

シュルルルルル!!

 

ギュ!!

 

春蘭「何!?」

 

一刀「氣の糸だ、そう簡単には切れないぜ春姉!」

 

春蘭「この!!」

 

華琳「あれは!?」

 

秋蘭「氣の糸!?あんな事まで出来るのか!?」

 

距離を捕った一刀は、氣の糸で春蘭の両手・両足・首に巻き付ける

 

 

春蘭「くッ!上等だ!!」

 

ガシ!

 

一刀「何!?」

 

春蘭「どりゃああ!!」

 

グン!!

 

一刀「嘘!?」

 

春蘭「だああああああああ!!!!!!」

 

ドゴーーーーーーン!!!!!

 

春蘭は氣功糸を掴んで引っ張り上げ、そのまま一刀を場外の壁まで殴り飛ばした

 

 

華琳・秋蘭「「一刀!?」」

 

ざわざわ!ざわざわ!

 

春蘭「ハア、ハア、ハア」

 

ドゴーーーン!!

 

春蘭「!?」

 

一刀「・・・」(パンパンパン!)

 

春蘭「・・・」

 

一刀「今のは驚いたよ、まさか切らずに、殴るなんてね」

 

春蘭「効いてない様だな」

 

一刀「氣は攻撃だけじゃない、防御も出来る」

 

春蘭「一刀、お前も夏候一族だ・・・全力を見せてみろ」

 

一刀「・・・なら避けろよ、春姉」

 

春蘭「何?」

 

一刀「我は一・・・一にして全・・・全にして全てを守る焔なり!!」

 

突然何かを言い出したかと思ったら、急に一刀の体が光りだす

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一刀「蒼の焔(あおのほのお)!!発動!!」

 

ゴオオオオオオオオオ!!!!!

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春蘭・秋蘭・華琳「「「!?!?!?」」」

 

一刀「一閃・・・蒼龍波(そうりゅうは)!!」

 

ドゴーーーーーーーーン!!!!!!!!!

 

春蘭「ぬああ!!!!」

 

華琳「「きゃあああああ!!!!!」」

 

秋蘭「だああああ!!!!!」

 

一刀の一撃で、爆風と砂煙が舞う

 

 

春蘭「・・・ううう、なっ!?」

 

華琳・秋蘭「「・・・」」

 

一刀以外が目を開けるとが目を開けると、真っ二つになった舞台があった

 

 

一刀「・・・春姉」

 

春蘭「ッ!?」

 

一刀「続ける?」

 

春蘭「・・・」

 

華琳「そこまで!!」

 

一刀・春蘭「「!?」」

 

華琳「上出来だわ一刀いや、もう言葉では言い表せないほどだわ!!」

 

一刀「孟徳・・・」

 

華琳「現時点を持って、夏候恩をこの曹孟徳の家臣とする!!異議の有る者は居るか!!」

 

・・・

 

闘技場の隅から隅までを見渡した華琳は、笑みを浮かべる

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華琳「決まった!!夏候恩!!これよりはその力、この曹孟徳の為に振るえ!!」

 

一刀「はっ!!」

 

兵達「「「おおおおおおお!!!!!!」」」

 

この兵達の声は、今までの賊討伐の勝鬨よりも大きかった

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その夜

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華琳「此処よ」

 

一刀「・・・」

 

華琳「母様、一刀が帰ってきました」

 

一刀は、華琳と華南の墓参りに来ていた

 

 

一刀「華南様・・・会いに来るのが、遅くなってしまいました」

 

華琳「・・・」

 

一刀「今日正式に、華琳の家臣になりました、まだ姉さん達の様に一軍を率いて戦うのは無理かも知れませんが、必ず華琳を守って見せます」

 

華琳「・・・」

 

一刀「これからの俺を見ていて下さい、そしてほんの少しで良いから、見守っていて下さい」

 

最後に一刀は、黙祷を捧げた

 

 

華琳「一刀、母様は喜んでいると思うわ」

 

一刀「華琳・・・そうであって欲しいな」

 

華琳「約束、覚えてたのね」

 

一刀「二人っきりの時だけ、真名を呼んでくれか?」

 

華琳「ええ、あなたが特別と言う証よ」

 

一刀「ちょっと恥ずかしいけどな」

 

華琳「さあ、帰りましょう」

 

一刀「ああ」

 

華琳と一刀は、二人並んで一緒に歩いて帰って行くのだった

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NextStory「黄巾の乱、始まる」

説明
皆さんどうも、カイです。
さあ、一刀が帰って来ました、どれだけ強くなったんでしょう?
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コメント
クォーツさん コメント有難うございます、桂花は次ぎ出て来ます(カイ)
執筆乙です。これは強い。一刀が曹操軍のなかでどう立ち回るのか・・・将、弟、華琳love・・・そして桂花・・・楽しみです 次作期待(クォーツ)
siasiaさん はい、楽しみにして下さい(カイ)
ma0さん 判りますその気持ち(カイ)
本郷 刃さん 蒼の焔については、実は理由がありまして、一章で出た赤龍掌も含めて、技は全部修行編と同じです(カイ)
更新ありがとうございます! これからの一刀が楽しみですwww(siasia)
三國無双6の夏候惇ってことで何故か、中井和哉ボイスに再生しそうになった俺ww(帽子屋)
まさか蒼の焔を使うとは。やっぱり強い一刀ってなんかいいものがありますね。(本郷 刃)
masさん 判りました、直ぐに替えます(カイ)
ma0さん 待ってて下さい、良い作品を考えてますから(カイ)
アルヤさん もう少しだけ待ってください(カイ)
華琳「上出来だは一刀いや、もう言葉では言い表せないほどだは!!」のは→わの方が良いのでは?(mas)
確かに気になるな〜ww (帽子屋)
続きが気になって仕方ないんだが・・・・・・(アルヤ)
ロドリゲスさん そこまで気に入ってもらえたら嬉しいです(カイ)
面白すぎですね。続きが気になりますねぇーーーーーー(ロドリゲス)
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