IS 世界を守る者 EP15 転校生 |
1年1組。
女子達が談笑していた。
「やっぱりハヅキ社製のがいいかなぁ」
「え?そう?ハヅキのってデザインだけって感じしない?」
「そのデザインがいいの!」
「私は性能的に見てミューレイのがいいかなぁ。特にスムーズモデル」
「あー、あれねー。モノはいいけど、高いじゃん」
そこにジンヤが加わった。
「おはよー、何の話?」
「あ、神崎くんおはよう。ちょっとISスーツについてね…そうえいば、神崎くんと織斑くんのISスーツってどこのやつなの?」
「僕と一夏の?あれは特注品だよ、男のスーツは無いからBSAAが作ったんだよ」
「ISスーツは肌表面の微弱な電位差を検知することによって、操縦者の動きをダイレクトに各部位へ伝達、一般的な小口径拳銃の銃弾程度なら完全に受け止めることができます。あ、衝撃は消えませんのであしからず」
すると真耶がすらすらと説明する。
「山ちゃん詳しい!」
「一応先生ですから。……って、や、山ちゃん?」
「山ぴー見直した!」
「今日が皆さんのスーツの申込日開始ですからね。ちゃんと予習してきあるんです。えへん。……って、や、山ぴー?」
知る限りでは8つくらいの愛称が真耶にいつのまにかついていた。
「あのー、教師をあだ名で呼ぶのはちょっと……」
「えー、いいじゃんいいじゃん」
「まーやんは真面目っ子だなぁ」
「ま、まーやんって……」
「あれ?マヤマヤの方が良かった?マヤマヤ」
「そ、それもちょっと……」
「もー、じゃあ前のヤマヤに戻す?」
「あ、あれはやめてください!」
どうやら、そのヤマヤっていうあだ名にトラウマがあるようだ。
「と、とにかくですね。ちゃんと先生とつけてください。わかりましたか?わかりましたね?」
返事はしたが本当に分かっているのか、疑問である。
そこに千冬が教室に入ってきた。
「今日から本格的な実戦訓練を開始する。訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各自気を引き締めるように。各自のISスーツが届くまでは学校指定のものを使うので忘れないようにな。忘れたものは代わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらおう。それもないものは、まあ下着で構わんだろう」
そこにジンヤがつっこみを入れた。
「構ってください!僕と一夏は男子ですから!!」
「冗談だ…では山田先生、ホームルームを」
「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも2名です!」
「「「えええええええええっ!?」」」
「2人もか…」
「失礼します」
「「「……………」」」
クラス中が静まり返った。
なぜなら転校生の1人が男だったからだ。
「シャルル・デュノアです。フランスからきました。この国では不慣れなことも多いかと思いますが、みなさんよろしくお願いします」
「お、男?」
「はい、こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を……」
「きゃ……」
「はい?」
すると…
「きゃあああああー!キターーーー!!」
「男子!3人目の男子!!」
「しかもうちのクラスに!!」
「美形!織斑くんは守ってもらう系、神崎くんはこわいけど、キミを守るよ系、そして、守ってあげたくなる系だ〜!!」
「地球に生まれてよかった〜〜〜!!」
すると、千冬が静かにし始めた。
「あー、騒ぐな。静かにしろ」
「み、皆さんお静かに。まだ自己紹介が終わっていませんから〜!」
そして、もう1人は銀髪に左眼に眼帯をしていて小柄で細身だが軍人の雰囲気を出している女子だった。
「……挨拶をしろラウラ」
「はい、教官」
「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ。私のことは織斑先生と呼べ」
「了解しました」
綺麗な敬礼をすると自己紹介を始めた。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「そ、それだけ?」
「以上だ」
「「「……………」」」
またもや静まり返るクラス。
すると、ラウラとジンヤの目があった。
「貴様、見つけたぞ!」
怒り心頭にジンヤの方へ向かうが、ジンヤは机を蹴り飛ばし、ラウラは蹴り飛ばされた机にぶつかり転んだ。
すかさず、ジンヤはデザートイーグルをラウラに突きつけると、一夏はコルトパイソンを構え、更には教室の外に居たアリスが情報収集端末A(アリス)パッドを展開させ、A(アリス)パッドソードにすると、ラウラの首に突きつけた。
「くっ…貴様等」
「許さないよ…パパを傷つけるなんて……」
「悪いが、相棒に手出しさせねえよ」
ジンヤは皮肉るような笑みを浮かべ、千冬に言った。
「織斑先生、教え子に満足に躾をしていないとは駄目じゃないですか。というか、彼女が僕に怒り心頭で来たのに何も言わなかったのは僕を殴れと命令したんじゃないですか?」
ジンヤの皮肉に千冬は返す言葉は無く、真耶はただオロオロしていた。
「違う!これは私の独断だ!ドイツ軍IS配備特殊部隊『シュバルツェ・ハーゼ』の怨みだ!」
「シュベルツェ・ハーゼ?」
何かを思いだす様に考えていると、ジンヤは黒い笑みを浮かべて言った。
「思い出したよ……あの時の『ウサギ狩り』か」
その言葉にクラス中が完璧に静まり返った。
「貴様!!」
「忘れたか?お前達が勝手にBSAAが展開していたバイオテロ鎮圧作戦に乱入してきた癖に…」
その言葉にラウラは何も言えなくなった。
「ちゅーか、突っ立っているのもなんだし、デュノアやボーデヴィッヒさんも着席しておけ」
「勝手に言うな」
千冬がツッコミをいれるがシャルルとラウラに着席するように言った。
すると、シャルルがジンヤに挨拶をしてきた。
「よろしくね、神崎くん。気軽にシャルと呼んでね」
「ジンヤで結構だ。ちゅーか、サヴァ?シャルル・デュノア?」
「ちょっ、神崎くん!鯖って酷いよ!」
「あの…さっきのサヴァというのはフランス語で『ご機嫌いかが?』という意味なんだよ」
シャルルがジンヤに話し掛けた女子生徒にそう説明すると、ジンヤは笑みを浮かべて言った。
「男子は僕と一夏しか居なかったから、まさにトトトトレビア〜ンだよ」
「ジンヤ、変な物でも食ったのか?」
「僕とシャルは少し似ているな…実は僕の両親はスマートブレイン社の上層部なんだ」
その一言でクラス中が騒ぎ始めた。
「え?神崎くんって実はスマートブレイン社上層部関係者?!」
「つまり、ボンボン?!」
「可愛いし…ボンボン、更に優しいし…」
すると、千冬が教卓に出席簿をたたきつけながら言った。
「それより、実戦訓練を始めるからさっさと着替えろ!神崎たちはデュノアを連れて行け」
そして、一夏、ジンヤ、シャルルはグランドにある更衣室へ向かった。
「なあ、ジンヤ。さっきボーデヴィッヒとそれに『ウサギ狩り』てどういう事なんだ?」
「ああ、一夏が中国で訓練しながら鈴とイチャラブしていた頃、僕は中東やロシアなどで発生したバイオテロ鎮圧作戦参加していて、何故かコンバット神崎やらクラッシャー神崎なんて変な異名が付くし、ドイツで奴等が勝手に乱入してきたからボコしたんだよ」
すると、一夏とジンヤはある事に気付いた。
やけに静か過ぎる…
「一夏、シャルを庇う様にしろ…」
「分かった…」
2人は警戒していると、前方に1人の女子が飛び出すと大声で叫んだ。
「者ども、出会え!出会え!!」
「キミは悪代官か?!」
ジンヤがそうつっこむとドアとか色んな所から女子が現れ始めた。
「転校生のデュノアくんは神崎くんと織斑くんと一緒に居るわ!」
「腐腐腐…神崎くん×デュノアくん×織斑くんの禁断のバラ世界…」
「いやむしろ、神崎くんと織斑くんがデュノアくんを徹底的に襲うのが良いわ!」
「「「それだ!!」」」
暴走した、女子達がゾンビの如く迫ってきた。
「一夏、シャル!逃げろぉぉぉぉ!!」
「分かっている!」
「ちょっ一夏ってうわぁぁぁぁぁ?!」
ジンヤ達は逃げるがそれを見た変態(女子)達が編隊を組んだのは言うまでもない。
説明 | ||
今回はあの2人が登場します。 ではいきなりですがさっそく… ゆっくりしていてね! |
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学園内、逃走中。ハンター(と言う名の女子)から逃げろ!!(i-pod男) | ||
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