真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【第32話;重力】
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カフェ『スプリング』

 

 

 

 

 

ディアーチェはスプリングに残っていたシュテルにキルバットのことやディロウガについてはなしていた。

元よりレヴィやディアーチェより頭が回るシュテルだが今回のことはあまりにも情報が少なく彼女も神妙な顔をしている。

 

「どうするシュテル?万が一の時はここを去らねば…」

 

「ディアーチェ、それは最後の手段です。今、出て行っては私達は並行世界どころかそこらに行くのが精一杯です。」

 

「しかし!」

 

「迂闊な行動はエルトリアの二の舞になりますよ!」

 

「うっ!」

 

焦るディアーチェを一括し止めるシュテル。二人とも顔には苦渋が浮かんでいた。

 

「まずは四季さんにきずかれないうちにキルバットを問いただしましょう。我々の行動はまずそれからです。」

 

ディアーチェはどこか納得していないようだったが実際どうすることも出来ずただシュテルの指示を聞き黙っているしかなかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超時空商協会模擬戦場

 

 

「ふう〜……エラい目にあったぜ。」

 

手を握ったり開いたりしながら身体の感触を確かめる四季の姿があった。

袖から包帯らしきものが除いているがそれはアルミのような光沢を帯びておりただの包帯で無いことが解る。

 

「あの熊ジジイ…調子に乗りやがって…」

 

四季を治療したのは商同様、協会に勤務するドクター・ベアーと名乗る熊のような男でありとんでもないマッドドクターである。しかも思考回路も異常な一面もあり【治す=改造】という図式が成り立っており同伴したアミタいなければ四季も危うく彼の犠牲になるところだったのだ。

 

(まったく…商のことだからと思ったが…ちくしょうめ…)

 

内心、こうなることは予測はでき自業自得と思いつつも四季は心の中で悪態をついていた…。

 

そんなことをしているうちに向かいのシャッターが開き、アミタが現れる。その腹部にはフォーゼドライバーと酷似したベルトを装着されておりそのベルトは中央はちいさな長方形のパネルがついており向かって右側の部分には何かを挿入すると思わしき穴がひとつあり逆サイドの左側には二つあった。

 

「うう…流石『グラヴィスドライバー』…。重力とつくだけに重いです…。でもこれはすなわち夢と希望の重さ! それならこれくらい屁でもないです!」

 

 

いや、単純に重いだけだろと思いつつブラックディケイドライバーを装着する四季。

 

「一応、いっておくが女でも容赦はしないぜ。」

 

「臨むところです!全身全霊、気合いで勝負します!」

 

「そうか…なら準備は良いな?」

 

「勿論です!」

 

元気に応えるとグラヴィスドライバーのスイッチを入れていく…。

 

 

【3…2…1…】

 

「アミタいきます!変・身!!」

 

そして、ドライバーはカウントを初めアミタはそのまま右手で右手のレバーを引く。

すると彼女の身体はしろく輝く球体に包まれる。数秒後、球体が弾けそこから、アミタから姿を変えた仮面ライダーが現れる。

 

宇宙服に近いイメージがあるもその姿はスマートであり、向かい合う三角のマゼンタの複眼。そして2つの反り返る角は仮面ライダーナデシコを想起させるが額のゴーグルのようなパーツがそれとは違うのだと主張しているようだ。

 

「仮面ライダーグラヴィス!気合いと根性でいきます!」

 

 

 

仮面ライダーグラヴィス…

 

その名は『重力』を冠す文字通り重力を操るライダーだ。

 

『KAMEN RIDE DEACADE BLOOD』

 

 

四季もディケイド・ブラットに変身を終えライドブッカーをガンモードで構える。

 

「ゲットレディ!いくぜ!!」

 

 

素早く狙いをさだめ弾丸を放つディケイドB。グラヴィスはそれを軽やかに回避しまるで羽が宙を舞うように動くと拳をディケイドBに叩きつける。

 

「くっ!」

 

それをライドブッカーをガンモードからスラッシュモードに切り替え受け取めるディケイドB…しかし…

 

(なっ!?重過ぎる!)

 

あまりの拳の重さに片膝をついてしまい、バランスが徐々に崩れていく……。

 

 

「一本頂きます!」

 

ズカッ

 

そして、グラヴィスの可憐な声と共にサマーソルトが、繰り出され蹴りがモロに顎に入ったディケイドBはぶっ飛ばされグラヴィスは勢いで綺麗に空中でバック転し着地する。

 

「ちっ!」

 

ディケイドBも態勢を立て直しライドブッカーを開きカードを取り出そうとするも……

「とうっ!」

 

「!」

 

グラヴィスの回し蹴りがライドブッカーを叩き落とす。

さらに縦横無尽のパンチとキックの嵐がディケイドBを襲う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超時空商協会モニタールーム

 

「フヒヒ…ヒャーハハハハハ!!流石、儂の開発したグラヴィスドライバーじゃ!!あの紅蓮の破壊者さえをも圧してみせるか!?これは、素晴らしい!!!!」

 

その戦いの様子を大画面でモニターしている部屋に熊のような老人が1人。肌と纏っている白衣はボロボロ、髪は汚らしいボサボサの白髪である。

この老人こそ、ドクターベアー。商協会の様々な技術の開発者であり超がつくほどのマッドドクターである。

 

 

「…」

 

その後ろで商はとても嫌そうな顔でモニターを眺めていた。彼はベアーのように品が無い人物と一緒にいるのを口にこそださないが嫌なのである。

 

「ヒヒッ!長生きと研究はするもんじゃの…ヒャーハハハハハ!!アミタ、アストロザッパーを使うんじゃ!!!!」

 

口にこそ出さないが商はこの下品な欲望丸出しの老人にこう思った……

 

とっととくたばれクソジジイ…

 

 

と……

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り模擬戦場…

 

 

 

ディケイドBは隙を見てライドブッカーを拾いあげるもグラヴィスの縦横無尽な格闘に苦しめられていた。

 

「この!」

 

『ATACK RIDE BLAST』

 

「甘いです!」 

 

何とか距離を離してバックルにカードを装填、ライドブッカーから強化された弾丸を放つも簡単に見切られ避けられてしまう。

 

「この野郎!」

 

 

更にライドブッカーからカードを取り出そうとするディケイドBだが……

 

「とう!」

 

「!」

 

グラヴィスの蹴りがディケイドBの腕からまたもライドブッカーを叩き落とす。

それはディケイドBの戦略の縮小と一方的な不利を意味していた。

 

「ここで、一気に畳み込みますよ!!」

 

これを好機と見たグラヴィスは手元から光を放ち、そこからリボルバー式の拳銃と剣を一体にしたような武器、『アストロザッパー』を召喚する。

 

「実は私、射撃のほうが得意なんです。」

 

【Eleki】

 

グラヴィスは銃形態のアストロザッパーの弾薬をつめるところに相当するところを回転させ止めると素早く狙いを定め電撃の弾を撃つ。

 

「ぢっ!」

 

これで更に戦況が不利になるディケイドB。いくらなんでも素手で遠距離相手では相性が悪いにもほどがある。

 

【Fire】

 

そんなことなどお構いなしに弾を炎に切り替え追撃を仕掛けるグラヴィス。さらに、アストロザッパーの持ち手の部分を引き上げ剣の柄のように持ち剣形態に切り替える。

 

「熱血ぅぅぅ!!情熱斬り!!」

 

『ファイヤー♪リミットブレイク』

 

 

そのまま引き金をひくと刀身が熱を帯び真っ赤に光るとグラヴィスの必殺技の1つ『熱血・情熱斬り』が炸裂しディケイドBに当たる。

 

「ぐわああああああ!!!?」

 

後ろにふっ飛ばされ…

 

「っと!」

 

「!」

 

もその方向を落ちているライドブッカーのほうに身体を向けそれを回収しカードを取り出しそれをバックルに装填する。

 

『KAMEN RIDE W』

 

疾風が吹き荒れ、思わず顔を手で庇うグラヴィス。しばらくして手を払うとそこにはブラックディケイドライバーをした仮面ライダーW…DBWの姿があった……。

 

そのまま引き金をひくと刀身が熱を帯び真っ赤に光るとグラヴィスの必殺技の1つ『熱血・情熱斬り』が炸裂しディケイドBに当たる。

 

「ぐわああああああ!!!?」

 

後ろにふっ飛ばされ…

 

「っと!」

 

「!」

 

るもその方向を落ちているライドブッカーのほうに身体を向けそれを回収しカードを取り出しそれをバックルに装填する。

 

『KAMEN RIDE W』

 

疾風が吹き荒れ、思わず顔を手で庇うグラヴィス。しばらくして手を払うとそこにはブラックディケイドライバーをした仮面ライダーW…DBWの姿があった……。

 

「しゃあ!」

 

今度は逆襲といわんばかりに素早い格闘攻撃を繰り出すDBW。そして、グラヴィスの手からアストロザッパーを奪いとる。

 

「くうっ!なら…」

 

「これで…」

 

 

 

 

 

「「決める!!」」

 

 

 

『グラヴィティ♪リミットブレイク!!』

 

『FINAL ATACK RIDE DA DA W』

 

 

この瞬間、どちらも決着をつける時だと感じグラヴィスは自らのグラヴィスドライバーのレバーを弾き、DBWはバックルに必殺技カードを装填。

両者は飛び上がり互いにライダーキックの態勢をとる。そして……

 

「「はああああああああああああああああ!!!!」」

 

 

ズカアアアアアアン!!

 

ライダーキック同士がぶつかり合い模擬戦場が大爆発で埋め尽くされた。

 

 

 

 

 

 

数秒後…

 

 

「中々、やるじゃねえか…」

 

「そちらこそ……」

 

 

 

 

 

 

 

そこにはボロボロになった四季とアミタの姿があった…二人とも実力を出し切ったからかその顔はどこか清々しい。

 

(はあ、はあ……、何とか戦うことはできました。でもまだ駄目です! もっと……もっと……強くならないと…)

 

その中でもアミタは内なる決意を心の中に秘める………。

 

 

 

 

 

 

 

その時…

 

B!!!!B!!!!B!!!!

 

【こちら、ゴルゾ!四季様、アミタさん大変です!第2演習所で黒崎様とキリエ様が!!】

 

 

2人に衝撃と緊張を走らせる館内放送が鳴り響いた……。

 

 

 

 

 

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オリジナルライダー紹介

 

・仮面ライダーグラヴィス

 

商協会に属するマッドドクター、ベアーがフォーゼとなでしこの運用データをもとに開発した重力を操るアストロスイッチ『グラヴィティスイッチ』とグラヴィティドライバーにより変身できるライダー。外見はベアー自身の好みでなでしこに近い。モジュールは両足のみ装備可能。

主な攻撃は自身にかかる重力を調整した縦横無尽な格闘や複数のスイッチを装備した遠近両用武器『アストロザッパー』。

今回はアミタが変身したが正式な変身者は未定。重力を駆使するのは精神的にも肉体的にも負担がかかるので相応の能力をもつ変身者がもとめられる。

説明
久々の投稿。

アミタがんばります。

キリエやらかします。
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タグ
リリカルなのは 仮面ライダーディケイド グラヴィス オリジナルライダー 

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