IS〜彷徨いし剣の担い手〜決定&インタビュー
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ICHIKA:SIDE

 

クラス代表決定戦と乱入してきたトリロバイトアンデットとの戦闘から一夜明けた次の日……

 

「クラス代表は織斑一夏君に決まりました。」

 

うん、俺は1組のクラス代表になった。ここは諦めようと思う。いざとなったら誰かに手伝って貰おうとも考えている。

 

「決定事項ですよね?」

「はい。」

 

山田先生に念押しされた以上、断りきれないよな。

 

「分かりました、頑張ります。」

 

こうして俺は1組のクラス代表となった。

 

 

 

・・・・

・・・

・・

 

 

 

そしてISを使用した実習となった。

 

「それでは織斑、オルコット。2人ともISを展開しろ。」

「「はい。」」

 

千冬姉の言葉に従って俺は白式(原作と同型の色違い)を、セシリア(保健室で名前で呼んでくれと言われた)はブルー・ティアーズを展開した。

 

「白式なのに装甲の色が黒って……まあ、良いか。」

 

少なくとも女性になるよりは絶対にマシな筈だ。

 

「よし、飛べ。」

 

その言葉を合図に俺達は空へと飛び上がる。スピードはセシリアより僅かにだが、少し遅いぐらいだ。

 

「一夏さん、飛行がお上手ですね。とても素人とは思えませんわ。」

「(―――まあ、別の意味で飛行経験が有るからな。)そうかな?俺的には少し不満と言うか……」

 

少なくともジャックフォームかタジャドルコンボと同じくらいになれば良いんだが……こればっかりは慣れるしかないか、やっぱり特訓だな。身体が憶えるまでやるしかないか。

 

「それなら教えて差し上げましょうか?」

「良いのか?それだったら「織斑、オルコット。次は急降下と完全停止だ。」セシリア、また後でな?」

「勿論ですとも。ではお先に。」

 

そう言ってセシリアは流石代表候補生と言っても良いだけの実力を見せつけながら急降下と完全停止をやってのけた。

 

「次は俺か……」

 

タジャドルコンボのスキャニングチャージをイメージしながら、上空から急降下を開始し・・・・・・

 

 

 

 

「誰が地面に突撃しろと言った?」

「すいません。」

 

 

 

 

・・・・・・地面に衝突し小規模のクレーターを作ってしまった。千冬姉の言う通りだからとにかく謝るしかなかった。

 

「とりあえず、穴は埋めておけよ。」

「分かりました。」

 

この会話が終わると共に丁度、授業終了のチャイムが鳴る。俺はスコップ片手にクレーターを埋めに取り掛かる。

 

「おりむー、手伝うよー」

 

そう言って布仏さんがこっちにやって来たんだが……また箒がこっちを睨んでるんだよ。そのせいで箒の周りにいた人が一斉に離れてた。

 

「布仏さん、その言葉は嬉しんだけど……、簪達に遅れるって伝えてくれないか。」

「分かった。」

 

布仏さんにそう頼み、彼女が校舎に向かって歩き出すと箒も此方を睨むのを辞めて校舎へと歩いて行った。

 

「箒は一体何をしたいんだよ?」

 

俺のぼやきに答えは帰って来る事は無かった。

 

 

 

・・・・

・・・

・・

 

 

 

「遅くなってごめん、待ったか?」

 

あれから穴を埋め終わった俺は急いで食堂に向かい、丁度食事をとっていた簪達いつものメンバー+セシリアが座っているテーブルに向かい近くのイスに座った。

 

「そんなに待ってないよ。」

「良かった。」

 

トレイに乗せた日替わり定食のサバを箸でつかみ口に運ぶ。

 

「本音から聞いたけど何で地面に突撃したの?」

 

ある程度、食べ終わった簪からの質問にテーブルに居た全員が頷く。

 

「いや、急降下のイメージがイメージなだけに……」

 

この時点でどんなイメージなのか分かった簪とオリヴィエは納得の声を上げる。

 

「「納得(したよ)。」」

「どう言ったイメージですの?」

 

この反応はセシリアだ。

 

「そう言えばみんな知ってる?」

 

騒がしくなってきたところで、そう言って布仏さんが口を開いた。

 

「何の事(だ)(ですの)((かな))?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達の疑問が解き明かされるのは夕食時間後の自由時間になってからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「布仏さんが言っていたのはこの事か……」

 

寮の食堂で行われている『織斑一夏クラス代表就任パーティ』・・・俺は言われるまで存在すら知らなかったのだが・・・準備良いなと感心した。ちなみに他のクラスの人間もいるがそれは気にしない事にした・・・やっぱ人が多い方が楽しいしな。

 

「クラス代表おめでとう、一夏。」

 

そういって飲み物を運んできてくれた簪にお礼を言って飲み物が入ったコップを受け取る。

 

「ありがとう、クラス代表になったとなると……」

 

これからどうしようかなと考えているといつの間にか側に居たオリヴィエが聞いてきた。

 

「どうしたの?」

「暫く2人に教えてもらう訳にはいかなくなったなと。」

 

オリヴィエは3組の、簪は4組のクラス代表だし……対戦相手に手の内を見せるのは拙いよな。その事を2人に言うと2人とも納得してくれた。

 

「言われてみればそうだね。」

「じゃあ、クラス対抗戦が終わったら再開で大丈夫だよね。」

「それで頼む。」

 

俺の言葉に簪は納得してくれ、オリヴィエの言葉に賛成しながらこれからどうするかを考える。

 

 

 

 

とりあえず1人で何処までやっていけるか分からないけど頑張るか。

 

 

 

 

††††††††††††††††††††††††

 

 

 

 

KANZASI:SIDE

 

「はいはい、新聞部で〜す。織斑一夏君に特別インタビューに来ました。」

「どうぞ。」

 

そう言った一夏に名刺を渡すと早速インタビューを始めた。

 

「お、なら早速行きますか。まずクラス代表になった感想は?それと姿が変わったISは『単一仕様能力(ワンオフ・アビリィティー)』なのかな?」

「クラス代表になった以上、ベストを尽くします。後、ISについては企業秘密と言う事でノーコメントで頼みますよ。」

 

やっぱり『オーズ』に関する事は内緒なんだと思いながら側に在った唐揚げを口に運ぶ。

 

「おお、良い言葉だね。後でねつ造しておくからね。」

「するな!!」

 

一夏、ナイス突っ込み。

 

「じゃあ、そっちの3人にもコメントを貰おうかな。」

 

そう言って私とオリヴィエ、それにオルコットさん・・・この食堂に居る専用機持ちの3人にインタビューを始めた。

 

「この私を倒した一夏さんの実力を皆様の目でご覧になさってください。」

「今度のクラス対抗戦で私の実力を見せてあげるよ。」

 

オルコットさんとオリヴィエは堂々としながらそうコメントし私の番になった。こう言うのは苦手なんだけどなと思いながら・・・どうせなら、とある事を考えながら口を開く。

 

 

 

 

 

「今度のクラス対抗戦で一夏が私に負けたら私の事を女王様と呼ばせる。」

 

 

 

 

 

私の一言で辺りは沈黙に包まれ……

 

「「「ちょっと待て!?」」」

 

―――――全員が絶叫した。

 

「何をおっしゃっているんですか!!」

「じゃあ、俺が勝ったら?」

 

特にオルコットさん辺りがすごい剣幕で近付いてくるけどそれは対した事は無かった。逆に一夏は自分が勝ったらどうなるんだと逆に聞いて来た。

 

「メイド服を着てご主人さまと……」

「よし、絶対に勝つ!!」

 

私が答えると一夏はそう言いながら右拳を握りしめてガッツポーズをとっていた。

 

 

 

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ICHIKA:SIDE

 

 

「……なるほど、織斑一夏はメイド好きと。」

 

簪のメイド服姿を楽しみにする俺に……その言葉が聞こえた。その声が聞こえた方に視線を向け・・・すぐさま後悔した。そこには『特ダネ見つけた』と言わんばかりの薫子さん(新聞部の人の名前)のイイ笑顔があった。

 

「書くなよ、書かないでください。」

「明日をお楽しみに。」

「出来ない、出来ないから!!」

 

そういって薫子さんは、食堂を出て行った。それを見た俺は近くのイスに座り、頭を抱え込んだ・・・

 

「どうして、こうなった?・・・」

 

このままじゃ、俺は『メイド好き』という評価を貰う事になるぞ―――まあ、嫌いじゃないけどな、メイド服。だけど本当にどうしよう。誰かに相談したいが此処に居る女子全員がメイド服について語り合っているし……泣いていいだろうか?

 

「おりむー、何処行くの?」

「ちょっと外に出て頭冷やしてくる。」

 

取りあえずは1人になってこれからについて考えておこうと思った。

 

 

説明
今回から1話ずつのタイトルを入れる事にしました。

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タグ
IS インフィニット・ストラトス オリキャラ有り 

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