《インフィニット・ストラトス》〜二人の転生者〜
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第十九話 休日とまたもや転校生?

「で?」

「で?って、何がだよ?」

「だから、女の園の話だよ。いい思いしてるんだろ?」

今日は六月頭の日曜日、俺と夏は家の様子と荷物の移動のため結構前から荷物の移動をちょくちょくしていたのだがそれも今日で終わり。その為これからは余り出ないかもしれないため、こうやって夏の友達の五反田弾の家に遊びに来ているというわけだ。まあ実際は申請書を出せば大概は許可が出るのだが俺と夏は《男性でISを動かせる》っていう存在だからなぜか自粛してしまう傾向が有る。ってかそもそもやることないのに申請までして外に出たいとも思わんしな。

「特に秋葉はいい思いしてんだろ?結構かっこいいからな〜。羨ましいぜ!!」

「その言葉そのまま返してやるぜ。この前の出来事で俺は大怪我負ったんだからな、一歩間違えれば今頃俺はあの世にいたぜ?」

「え?何?そんなにヤバイ訓練やってんの?」

現在夏と弾はISのTVゲームで戦っているのだが、弾の顔が急に青ざめていく。しかしゲームで押しているのは相変わらず弾のキャラ。器用なやつだ。俺はと言うと開いているベッドに座って雑誌をパラパラとめくっている。黛先輩の姉が副編集長の大人気雑誌《インフィニット・ストライプス》だ。表紙にはデカデカと《噂のIS操縦者男子、織斑一夏の私生活とその実態!》……どうも先輩は俺が上げたネタを売り込んだらしい。この雑誌は夏には見せないほうがいいだろう。

俺はそう思い、表紙を下にしてベッドの下に押し込もうとしたが何かがつっかえていて上手く入らない。俺はベッドから降り、奥のほうを漁って見る。そして出てきたのは――

「……なるほど。弾は胸が大きい子が好みなんだな。あとは……幼女系か?」

「ばっ!!お前、何やってんだ!!」

ゲームに一段落した弾が俺の持っていたエロ本を引っ手繰る。しかし俺はそんな行為を見て呟く。

「そういえば妹がいて長髪の男子って格好良いよね〜、って言ってた胸の結構大きい超可愛い女子がいたっけな〜?」

「その子の髪の色と顔立ちは!?」

ちょ!!近っ!!

「サラサラな黒髪のロングストレートの日本人。これがまたスレンダーな体つきなんだけど胸が大きいんだわ。それでいて微笑んだ顔つきが綺麗でさ、なんて言うか大和美人っていうの?あ〜、あと胸はそこそこある身長が150cmもない子もいたな。でもその子はエロ本持ってる男子は大ッキライとか言ってたっけ?なんなら紹介しようか?」

「こんな物、もういらぬわ!!」

おおっ!本が破られて紙くずとかしていく!すげぇ!!

「ついでに弾、今の全部嘘だから」

「ちくしょおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーー!!!俺のコレクションがああああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!」

浮き沈みの激しい奴め。しかしいい暇つぶしにはなったな。まあ可哀想だから慰めてやるか。

「落ち着け、弾。今度ISスーツの女子とかのあんな写真やこんな写真送ってやるから。しかも俺と夏のクラスの副担任の胸なんてもう揺れまくりのなんのって……なあ夏?」

「ん?あ、ああ」

「ま、マジッスかーーーーー!!」

ほんとに復活早いな、おい。まあ勿論送らんが。送ったら俺が殺される。社会的にも物理的にも。

「お兄!うるさい!あと、さっきからお昼出来たって言ってんじゃん!さっさと食べに――」

そんなことをやってると、どがん!とドアを蹴破り、弾の妹――五反田蘭ちゃんが入ってきた。長い髪を後ろでクリップで挟み、ショートパンツとタンクトップというラフな格好だ。最初は結構目のやり場に困っていたがもはや寮生活で慣れた俺には免疫が付いていた。そして蘭は言葉が俺を見た瞬間、途中で止まってしまう。

「久しぶり、蘭ちゃん」

俺はニコッと微笑んで挨拶するとすぐにドアの向こうに隠れてしまった。

「あ、え、えっと!!お、お久しぶりです!秋葉さん!」

おお、覚えててくれた。たしか中学の最初の頃に「新しく出来た友達とその妹」みたいな感じで紹介されたっけ?

「しかし前見たときはまだ小学生だったのにな〜。結構可愛くて女の子らしさがあがっててビックリしちまったよ。みちがえるようなになったな、蘭ちゃんも」

「あ、あ、あああああ、ありがとございます!!」

蘭ちゃんは意外とこういうところが可愛かったりする。結構勝気なところもあるが音はいい女の子だ。鈴と同じぐらい可愛いが付き合うとしたら……ふむ、鈴よりかはいいかもな?

「あ、あの良かったら秋葉さんも食べてってください。一夏さんのもありますから」

「「ああ、いただくよ」」

蘭ちゃんはそういうとそそくさと部屋を出ていった。

「さて、じゃあ飯食いにいこうぜ?」

「あ、弾、ちょっと待て!」

俺は立ち上がる弾を呼び止め、黒のマジックを取り出すと右目の下にバーコードを書いてやった。うん、やっぱり赤髪の長髪のやつにはよく似合う。

「よし、いこうか!」

「あ、おい、秋葉!これ消せよ!!」

「水性だから水で落ちるよ」

そんなことをいいながら五反田家が経営している定食屋の方に移動するとかぼちゃ煮定食が四膳置かれており。すぐ近くに蘭ちゃんが立っていた。

「あれ?服装変えたの?」

「え、ええ。に、似合ってますか?」

聞かれて俺は蘭ちゃんの服装を見てみる。白い薄手のワンピースは六月ということで少し暑くなってきたと言うことでの選択だろう半袖だ、そして白の清潔感が蘭の張りがあり細めの腕と相まってとても可愛く見える。髪はクリップを外し降ろしており赤みがかった茶色の髪はロングストレートになっている。うん、さっきの髪型も良かったが基本はやっぱりロングストレートが俺は好みだ。そして脚は黒のニーソに白いフリルが付いておるちょっと特殊なものだ。そのニーソも張りのある白い太もも相まって、しかも絶対領域を作り出しているため更に可愛い。

集計100点中95点!満点でないのは更に上の領域へいける可能性があることだからだ。しかしこれは100点でもおかしくない。よって俺の返答は――

「うん、凄く可愛いよ」

「そ、そうですか!……良かったぁ」

うん、喜んでもらえてなにより。俺も眼福できたし、さて、早く食べてしまおう。じゃないと弾と蘭ちゃんの祖父に当たる五反田厳さんの怒号が飛んでくるからな。ついでに厳さんは蘭ちゃんには凄く甘く、昔俺の料理を食べて貰ったことのある人物だった。その時「うちの息子として婿に来ないか?」と言われたことがあり言葉から想像するに蘭ちゃんの相手として一目置かれる存在=俺という構図ができてしまった。嬉しいちゃあ嬉しいんだけどね。

「「「「いただきます」」」」

「おう。食え」

奥の厨房の方から噂の厳さんの元気な声が聞こえてきた。うん、今日も思い中華鍋を同時に二つ震えそうで何より。ついでに今は五反田食堂の鉄板メニューの《業火野菜炒め》を作っているらしい。野菜を切る音と炒めている音が聞こえている。あれは美味くて俺も作ってみるんだが一味足りなく、いったい何が足りないのか未だに思案中のメニューである。

俺たちはそんな音をBGMにしながら雑談を交えながら昼食を食べる。勿論噛みながら喋るなどというマナーは守る。守らなければお玉などが厨房の方から飛んでくる。お玉ならまだいいほうだが包丁や特性中華鍋が飛んでこようものなら……想像したくないな。

「で、たしか二人は夏で言うファースト幼馴染と再会したんだって?」

「ああ、箒な」

「まあな、今では妹の春華と仲良くやってるらしい」

「ホウキ?……誰ですか?」

「ああ、蘭は知らないのか?俺達のファースト幼馴染」

「そういう系で行くと鈴はセカンド幼なじみだな。いや〜、しかし鈴には参ったぜ。自分と付き合え、って俺に迫ってくるんだもんな〜」

「なっ!!そ、それってほんとですかっ!?」

しまった!地雷だった!!ってか蘭ちゃん、そんな勢い良く立ち上がったら椅子が倒れて厨房から何かが飛んで……こないか。厳さん本当に蘭には甘いからな。

「ま、まあな。まあでも結果的には付き合ってないから、取り敢えず落ち着こうぜ?」

「……決めました」

「へ?」

決めたって何をだろう?ま、まさか鈴を殺すとか?いや、無いか。IS学園のセキュリティーは普通の女の子一人に突破できるものじゃあないからな……あれ?じゃあ何を?

「私、来年IS学園を受験します」

「おまっ!何言って!?」

がたたっ!あ、弾の馬鹿……

遅かった。厨房からお玉が飛んできて弾の眉間にクリーンヒット!そのまま椅子と同じように倒れ、その椅子に自らの後頭部を激突させる。さすが厳さん……今のコンボは普通狙ってやれるもんじゃないぞ。

「……で、蘭ちゃん。たしか蘭ちゃんの学校ってあの有名私立の《聖マリアンヌ女学院》だよな?エスカレーター式の?態々そこを捨ててIS学園に来ることは……IS学園って倍率はモンスター並みに高いし……」

「大丈夫です。私の成績なら余裕です」

いや、そうは言っても推薦とかないしな……

「……だ、第一、あそこって実技あるぞ?な、なあ一夏?」

おお、さすが弾。((体力|ライフ))は少ないが((復活|リスボーン))は早い。弾はそういうキャラだと信じていたぜ!!

「お、おう」

弾に聞かれて答える夏。しかし蘭ちゃんはポケットから一枚の髪を俺に差し出す。なになに……

「ほう、IS簡易適性試験の結果Aか……優秀だな」

これは確か希望者は発明で受けれるとかいう国が行ってる試験だ。もちろん女子に限定されるが。ついでに夏のランクはB……まあまあなランクだ。

「問題は既に解決済みです」

うむ、かっこいいセリフで決めたな。そして厨房でうんうん、と頷いてる厳さん。

「で、ですので」

少し咳払いしてから椅子に座り直す蘭ちゃん。

「無事入学したら、その……秋葉さんには、先輩としてISの訓練というか指導を……」

「あ〜……別に構わないけど今後どうなるかわかんないし、そもそも教えようにも我流で他人に教えるほど上手くも無いし、そもそも柄じゃないし……まあ無事入学出来て何もなかったら優先して放課後とか練習を見てあげるぐらいならいいぜ?」

「ぜ、絶対ですよ!絶対の約束ですからね!!約束破っちゃ駄目なんですからね!!」

大丈夫だって、俺は他人との約束を違えたり忘れたりはあんまりしないからよ。

「しっかしそうなるとやっぱり専用機は欲しいよな。訓練機だと申請が面倒だし……代表候補生は難しいか?いや、俺の推薦……でも、操縦技術も…………なあ蘭、午後って空いてるか?」

俺は少し考えた結果、蘭の今日の予定を聞いた。

「と、特には無いですが?」

「よし、じゃあ俺とちょっと出かけようか?今度いつ来れるかわかんないから夕飯も奢ってやる」

「え!?それってデー……「ちょっと待てーーい!!」……お兄」

俺の提案に反応した蘭ちゃんの言葉を横から弾が遮る。

「秋葉!お前何勝手に決めてんだよ!母さんも爺ちゃんも、なんか言ってやれよ!?」

「あら別にいいじゃない?秋葉くんに一夏くん、蘭のことよろしくね?」

「は、はあ」

「まあ出来る限りなら」

弾と蘭ちゃんの母親の五反田蓮さん。実年齢は不明だが二十八歳から年をとってないそうだから見た目かなり若い。蘭ちゃんとあわせて五反田食堂の看板娘。蘭ちゃんにはまだない大人のフェロモンが醸しだされている。いつもニコニコ笑っており、性格も温和だ。旦那さんや厳さんもこういう娘さんに蘭ちゃんだ。幸せ者ですな。

「蘭が自分で決めたんだ、どうこういう筋合いじゃねぇわな」

さすが厳さん、人間一人の一生なんて短く儚いものだ。本人の好きにやらせるのが一番、やらなくて後悔するよりもやって後悔するほうがいいっていうしな……まあ後悔先に立たずっていう言葉もあるがな。

しかし弾はまだ納得がいかず反抗しようと言葉を発する。

「いや、だって――」

「なんだ弾、お前文句があるのか?」

「……ないです」

しかしそんな言葉も虚しく、一瞬で撃沈された弾であった。この家の勢力図が大体わかったぞ。哀れだな、最下層が弾とは……妹は一番上だというのに。ついでにこれは織斑家でも同じようで夏が頭の中で想像したようだが無理だった、と顔に書いてあった。

「ごちそうさまでした。厳さん、ここに食器置いときます。さてと蘭ちゃん、財布と携帯……化粧とか着替えもかな?兎に角準備が終わったら行こうか。俺定食屋の出入り口の前で待ってるからさ」

「あ、はい!すぐに準備してきます!!」

蘭ちゃんはそういうと直ぐ様自宅の方へ走っていった。さてと、俺も出るかな……

俺は外に出て煙草に火を付けて、暫く待つことにした。丁度灰入れが近くにあり、その前で煙草を吸っているんだが、ご飯だ食堂から出入りする客が多いこと多いこと、俺達が入った時間が十二時少し前だったため、休日出勤の会社員達やその他の客の昼食ラッシュに合うことはなかったのだが中からこんな会話が聞こえてくる。

「え〜今日は蘭ちゃんいないの!?」

「せっかく蘭ちゃん目当て出来たのに!!」

「厳さん!今日は業火野菜炒め大盛りにフライ定食大盛り!あとビール!!ちくしょう!!」

……蘭ちゃんはどうも常連にかなりの人気があるようだ。

「皆さんごめんなさいね〜。蘭は今日ちょっとデートなの」

ちょ!!蓮さん爆弾投下しないで!!

「「「「何処のどいつと!?」」」」

「表にいた男の子とよ?」

あ、俺の人生終わったかな?

客たちの怒声と走る音が聞こえるが厳さんの怒声がそれを遮る。

「おめぇら!奴は俺が認めた唯一の男だ!!第一蘭に声の一つもかけれねえテメェ等が叶うと思ってんじゃねえぞ!それでも騒ぐんだったら俺が全員ふっ飛ばしてやる!!」

……ありがとう厳さん。そして蘭ちゃん早くしてくれ。食い終わるまでの間に来てくれ!!

そんなことを思っていると蘭ちゃんは意外と早く来て、二人は逃げるように出かけた。

 

「ふう、ここまで来れば大丈夫か……」

「あ、あの、秋葉さん……」

「ん?」

「その……手……」

「ああ、ごめん、痛かった?」

俺はいつの間にか繋いでいた手を離した。

「あ、いえ、そういう訳ではなかったんですが……」

うん、わかってる。嬉しかったんだけど恥ずかしかったんだよな。でもこっちとしては反応に困るんだ……出来ればこっちの気持ちも察して欲しい……

「まあ取り敢えず行こうか」

「えっと……どこへですか?」

「ん?コインパーキングに車置いてあるからそれを取りに行くんだよ」

「車……ですか?」

「そう、車」

 

五反田食堂から結構離れたコインパーキング、そこに俺は車を置いていた。ん?なぜそんなに離れてるのかって?一番近いのがこのコインパーキングだったんだよ、住宅街だから立体駐車場なんてもっての外だし。

俺と蘭ちゃんはコインパーキングの一番隅っこにカバーの被った一台の車の前にいた。

「この車はこうしとかないと汚れちまうからな……よっと」

俺がカバーをめくると綺麗な黄色い車体をした車がそこに鎮座していた。

「あの、これって……」

「俺の車。《スーパーセブンJPE》っていうんだ。乗り心地はお世辞にも良いとはいえないけど、まあないよりかはいいでしょ?」

「……そ、そうですね!」

少し間が開いたが笑顔でそう返してきたので俺は微笑みを返してから乗り込もうとする。

「あ〜……多分少し乗り込むのに苦労すると思うから俺の方法を見て、真似てくれればいいと思うから」

そう言って俺は乗り込んでいく。まずはシートに片足を乗せてからもう片足をペダルのある奥の方へ、そうして手をついて、腰を浮かせながらシートの足を同じように奥へ、そして腰を下ろす。

「シートは汚しちゃっていいから。もしその上に座るの嫌だったら手で汚れ払ってから乗ってくれ」

「あ、はい」

蘭ちゃんはぎこちないながらもちゃんと助手席に乗り込んだ。

「じゃあまあいこうか」

そう言って俺はキーを差し込み、スタートボタンを押した。爆音とも言える重低音が唸りを上げてエンジンがかかると、その振動が直に下の方から伝わってくる。アクセルを踏んで少し吹かせた後、俺はクラッチペダルを踏み込み、ギアを入れ、ペダルを戻してクラッチを繋ぎゆっくり走らせ始める。

コインパーキングを出た後は暫く街へを向けて、気軽なドライブ気分で運転していた。しかし――

「……さっきから無口だけど、やっぱり乗り心地悪かったかな?」

「あ、い、いえ!そういう訳じゃなくて……その……珍しい車だな〜、って」

「あ〜、そうだな。かなり古い車だからな〜」

信号が丁度赤に変わったので俺は車を止めて少し話す。

「《ケーターハム・スーパーセブンJPE》……1990年代に作られたその当時最強クラスのスポーツタイプ。本当に速さだけを追求したほとんど趣味の車、2リッターの排気量で250馬力のパワーを出し、車の重さは600kgちょっと。しかし2000年を超えても支持率は下がらなかった。しかし所詮は古い車、今ではただのポンコツ扱いされてる博物館の骨董品クラスの車さ」

「でも秋葉さんはちゃんと大切に乗ってるんですよね?」

「ん?ん〜まあ……」

う〜ん、痛い所を突かれた。親父の忘れ形見とか言ったら絶対面倒だしな〜。好きだから、で通用するような車でもないしな……適当に流すか。

「……そりゃ希少な車だしな。それより蘭ちゃん、これからどこ行くか当てれるかい?」

「これから向かう場所……ですか?」

「そう、場所」

「……IS学園とかには関係ある場所ですよね?」

よし、話題変更完了。

「まあ関係はあるね」

「ん〜……本屋で受験用の参考書購入とか、ですか?」

俺は少し驚いたような顔で蘭ちゃんを見た後、思わず吹き出し、爆笑してしまった。その御礼の行動に蘭ちゃんは恥ずかしくなったのか顔を真赤にしてしまった。

「あっはっは!いや、ごめんごめん。なるほど、参考書ねえ……実はね蘭ちゃん、本屋とかに行ってもIS学園受験用の参考書っていうのは売ってないんだ」

「ええー!そ、そうなんですかっ!?」

目の前の信号が青になったのでギアを入れてアクセルをゆっくりと踏む。重い音を立ててエンジンは唸り、ゆっくりと発進する。

「そうだよ。大体IS学園を受験する女の子は小学校――遅くても中学校からもうISを勉強し始めてるんだ。だから探せばあるかもしれないけど大体は女子校で配られる教科書しかなくて、それは一般では配布されてないんだ。けど心配はご無用。俺が今日持ってきた鞄の中に入学前の貰った参考書と入試の筆記の問題用紙が入ってるからそれをよく読んでやってみるといい。わからない所があれば俺が教えてあげるし……っと、携帯電話のアドレスと番号を教えとかないとな」

「え!い、いいんですか!?」

蘭ちゃんは驚いたように聞いてくる。う〜ん、好きな人の番号をもらうのは大きな一歩とか?よく知らないが……駄目だな、こんなの弾の前で言ったら殺される。経験不足っていうのは意外と困るねえ。

「ああ、別に構わんよ。後で電話帳に登録するから、そうだねえ……夕食の時にでも登録しようか。基本いつでも出るけど出れないときは留守電かメールしといてくれれば折り返し連絡するから」

「あ、はい!」

結構うれしいのか蘭ちゃんは笑っている。

「よし、着いた。先に降りて、俺もすぐ降りるから」

俺はエンジンを切って、キーを抜き、ハンドルを外して座席の下に置いた後、車のボディーカバーを取り出して掛けておいた。

「あの……ここって……ゲームセンターですか?」

「そ、ここにIS・VBGっていうゲームがあるんだけど、元々は男性でも動かせるISを作ろうって開発されてたんだけど中々上手く行かなくて今はISのゲームになってるんだけどやたらリアルでね。ここで注意を言うと絶対そのゲームの周りでそのゲームを悪く言わないこと。「下らない」と言っただけでも周りからすごい視線で睨まれるから……蘭ちゃんはやったことある?」

「い、いえ」

「じゃあまずは一回やってみようか。知識も必要だけど実際にやってみてISの感覚を養うのもいいものだよ」

俺と蘭ちゃんはゲーム機に近づき、空くまでゲーム画面をディスプレイで見ていた。

「すごい、まるで本物みたい」

「そうだな〜、ラファール・リヴァイヴのカスタムと……おっ、珍しい、第一世代のナイトメアじゃないか。あんなアンティークを使ってる奴がいるとは」

「ナイトメア?」

ああ、そうか、詳しくない人以外は知らないか。

「コホン。蘭ちゃん、今現在ISは第四世代まで確立されている……と言っても第四世代はまだまだ机上の空論どころか誰も考えてないから第三世代までか。まず第一世代、白騎士事件で世界に知られるようになったISだが篠ノ之束博士が開発したISは普通の人間には操縦が難しく、また中には傷を負う人もいた。そして何より兵器への転用された。第一世代は《兵器としての完成を目指した世代》だ。まあ最も現在はほとんど退役してて博物館クラス。あのナイトメアは白騎士を忠実に再現したもので第一世代最後発のものだ、しかし性能は扱うものが扱えば第二世代最後発のラファール・リヴァイヴとも対等に戦える。で、次が第二世代。これは《後付装備によって戦闘の多様化を主眼においた世代》。現在最も多く配備されてるISだ。純国産で有名な打鉄、最後発でどんな局面にも対応できるフランスのラファール・リヴァイヴ、どちらもIS学園の訓練機だ。で、最後に第三世代。これは現在どの国もまだトライアル段階でデータ収集と開発に躍起になっている最中。《操縦者のイメージインターフェイスを使用した特殊兵装の搭載と運用を目的とした世代》……なんだが、どこもかしこもやっとこさ組み上がったばっかり。オマケに中国のIS以外はかなり燃費が悪いから現在はそこに主眼が置かれて開発が難航。まあ第三世代のデータ収集が目的で今年の一年生は専用気持ちが結構多いぜ?普通は二人か三人いればいいほうなんだけどな。ついでに今年は現時点で女子だけで三人、俺と夏も入れれば五人だ」

俺、春華、夏、鈴、簪。うん、五人だ。

「理解できたかな?」

「はい!ちゃんとメモも取りました!」

うむ、勉強熱心なのはいいことだ。っと――

「戦闘が終わったな……おいおい、第一世代のナイトメアが勝者って、乗ってる奴はドイツだよ……」

俺がゲーム機の方を見ると中から出てきたのは……春華だった。

「春華!お前何してんだよ!?」

「え?あー!お兄ちゃん!えへへ〜、凄いでしょ〜。ランキング一位と二位に送られる第一世代最強型だって、お兄ちゃんの方には白騎士が送られてるはずだよ。勿論解析出来多分でのデータだけど」

なるほど、だからリヴァイヴ相手に勝てたのか……しかし第一世代最強型か、たしかに俺と春華なら扱いきれるわな。

「了解、事情は分かった。交代だ、俺と蘭ちゃんが入る。観戦不可にしておくからお前は三番に入って戦ってろ。観客もそっちの方が喜ぶだろ。さて……蘭ちゃんは二番に入って、俺は一番の方に入るから」

「はい!」

そう言って俺はゲームを起動させる。俺はルームロビーに入ると蘭ちゃんを探した。え〜っと……同じゲーセンの二番機……あった、《ラン》か。まあ別に構わんが。プラーベートを繋いでっと。

「聞こえるかい?」

「あ、秋葉さん。大丈夫です」

「じゃあ十六番に部屋作るから入って。パスワードは0402、俺の誕生日」

「りょ、了解しました!」

そう言って部屋を作って待機していた。制限時間は無制限、場所はアリーナ、時間は昼。観戦不可、ラウンドは一回、戦闘方法は1vs1。暫くして蘭ちゃんが入ってきた。ISは打鉄だった。

「よし、それじゃあ早速レクチャーするから戦闘開始にするね」

場所が変わり、ブザーが鳴る。

「まず打鉄の武装は展開できる?」

「えっと、この近接ブレードでいいんですよね」

「そうそう、頭でイメージして……刀とかブレードからイメージできるものを、出来たら展開って心のなかで言ってみて……そうそう。うん、筋はいいみたいだ。さすが適正A」

「そ、そうですか!?」

蘭ちゃんは結構喜んでいる。余り褒めるのもあれだがまずは自信をつけるのが先決だし、本当に上手いのだから他に言い様がない。

「じゃあ後は実際に戦ってみようか。最初は俺が相手」

「え!!い、イキナリ秋葉さんとですか!?」

「ははっ、大丈夫、俺はショートソードしか使わないから。まあ俺にハンドガンとか他の武装使わせたら及第点をあげよう。まあ無理だとは思うが……」

「むっ……いきます!!」

「こい!」

蘭ちゃんは少し怒ったのか、大きく振りかぶって大上段で攻めてきた。

「やああああああっ!!」

「怒りに任せた損な大振りな攻撃だと……」

俺はそれを体を反らして避けて、蘭ちゃんの斬撃は空を切り、その反動で体制を立て直すのに大きな隙が生じる。

「……敵からの攻撃に瞬時に対応できない!」

俺は攻撃を避けた勢いを殺さずそのまま回転して、ショートソードを蘭ちゃんの背中に叩きこむ。そのまま上手く吹き飛ばして俺の攻撃の届く範囲から離脱させた。

「う〜、イタタタ……」

「ほらほら、後でパフェ奢ってあげるから頑張って。せめて俺に一撃は当てよう」

「やああ!!」

今度はブーストを使った突きできた。しかし俺はそれを横にずれて蘭ちゃんの左側面から斬撃を放つ、が――

「ほうっ!」

「そんなに一方的じゃないですよ!」

蘭ちゃんはガードを使って攻撃を結構防いだ。そしてそのまま近接ブレードを俺の脇腹に叩き込もうとするが、俺は上に移動して避ける。

「惜しい、あともう少し早かったら……ほっ、と」

「え?きゃあっ!!」

俺はそのまま蘭ちゃんの頭上を通って、逆さまの状態から斬撃を二階叩きこむ。

「うわ、もうシールドエネルギーがこんなに……大丈夫、落ち着いて落ち着いて……さっきの戦闘の《あれ》をやれば……いっけぇ!」

「なにっ!」

次の瞬間蘭ちゃんは一瞬にして俺の懐に入り込んだ。

「瞬時加速!!」

「やあっ!!」

蘭ちゃんの横薙ぎは俺の脇腹に見事に決まり、そのまま大上段に。しかし――

「甘い!!……くっ」

俺はシールドを展開して頭上に間一髪で防ぐがかなり重く、ショートブレードで蘭ちゃんに斬撃を与える。蘭ちゃんはその連撃をよけきれず、シールドエネルギーが尽きて試合終了。

俺達二人はゲーム機から出たあと、ベンチに座り込む。ディスプレイでは春華がナイトメアでまだ戦っていた。

「あ〜突かれた……」

「む〜負けたのは悔しです……でも一撃は入れましたよ!!」

俺はぐで〜、っとだらけ、蘭ちゃんは少し意気揚々としていた。

「あ〜、あれは驚いた。まさか春華の瞬時加速を見ただけで真似るとは……蘭ちゃん急成長しすぎ、まあまだまだだけどね」

俺は体を起こし、少し前にかかんで口元に手を当てる。

「うん、受験勉強もあるから少しきついが、これから出来る限り……時間があれば毎日このゲームをやるんだ。さっきカードが発行されただろう?それでデータを引き継いでやれるから。コレをやって……そうだなあ、ランキング五位以内に入ったら代表候補生として申請してあげる」

「ほ、本当ですか!!」

蘭ちゃんは眼をキラキラさせて言う。代表候補生……普通はなれないからな。

「ああ、まあ頑張りを怠らなかったらランキング五位にはなれるって。一位は俺、二位は春華、三位と四位は俺の友人だからな〜……まあ三位まで来たらかなりの実力だよ。ただし世界中のユーザーが結構参加してるからね、中には課金っていってリアルのお金でモンスターのような武装で固めた一もいるから、まあ対戦映像とか見て勉強して見ることだ。さ、次は@クルーズでも行ってパフェ食うか。春華に『遅くならないように夕飯までには帰れよ。俺は夕飯外で食べるけど門限までには戻ってくる』……っと、よし、送信完了。じゃあいこうか?」

「はいっ!」

 

俺達二人はセブンJPEに乗り込み、@クルーズというメイド執事喫茶のパフェを食べに行った。

「おかえりなさいませ、ご主人様、お嬢様」

一人のメイド姿のウエイトレスに案内されて窓側の四人用の席へ案内された。休日のためカップルの客が多いがチラホラと男性組の客が見える。恐らくはメイド服の女の子目当てなのだろう。

「あの……本当にいいんですか?」

「ん?何が?」

「な、何がって……ここのパフェって一番安くても1500円もするんですよ。それをどんなパフェでもいいって……」

ああ、そういう意味か。ふっふっふ、しかし普通に受け答えしたらつまらないからな……ここは――

「……パフェだけじゃ不満とか?」

「そうじゃなくて!!」

「冗談だよ。そんなに反発しなくてもいいだろ?まあ事実奢るって約束したし、蘭ちゃんの急成長とご褒美だから気にしなくてもいいさ。ただ毎回俺がこんなに羽振りがいいとは限らないから。まあ、今日ぐらいなら買い物とかに付き合うし、プレゼントが欲しかったら買ってあげるよ……あんまり高くないもので」

「……あの、私なんかがそこまでしてもらっていいんですか?」

「あんまり自分を過小評価したり卑下すると、虚しくなるし誰も近寄りたくなくなるぞ?もっと胸はって堂々としてればいいんだ。それに蘭ちゃんはなんだかんだ言ってもまだ中学生だからな、甘えたい時は甘えればいい。それに優越感に浸りたい、って訳じゃないけど蘭ちゃんには暫く会えそうにないからね。今はこうやって荷物を移してるけど、休日に学園外にでるときは申請が必要だし、なんといっても俺と夏はISを動かせる男だからな、極力出ないほうがいいんだよ。で、なら今日ぐらいは蘭ちゃんの望むことをしてあげたいかな、って思ってね」

「そ、そうですか!じゃあこの後ショッピングに付き合ってもらっていいですか?」

「ああ、いいよ。そろそろ決まった?」

「あ、はい。えっと……こ、このイチゴスペシャル特大パフェを……」

「俺はバナナサンデーにでもするか。すみませ〜ん」

俺は店員のメイドウエイトレスさんにメニューを頼んだあと蘭ちゃんと他愛のない雑談をしながら過ごし、パフェを食べた後はウインドウショッピングをしながら駅前をぶらつき、蘭ちゃんには服を一式とそれに合うブレスレットとレックレスを買ってあげた。

「……ん〜、俺もなにか買うかな」

「何か装飾具でも買うんですか?」

「ん〜そう思うんだが俺はコレがあるから中々……」

そう言って右の手首に付けられてる手錠型ブレスレットを見せる。俺の専用機の待機状態である。

「……そうだな、懐中時計にするかな。すみません、なにかいい懐中時計ってありますか?」

「コチラなんてどうでしょう?」

薦められた懐中時計はシルバーとゴールドの二種類で両方無垢で文字盤がローマン数字のフルスケルトンで更にスモールセコンドの独立した秒針が付いており、中の機構が見える懐中時計だった。

「更に底の方も開閉可能でして、勿論スケルトン。蓋に写真を入れることも可能です。ただしネジ巻き式で御値段も少々張りますが……」

「コレください。シルバーとゴールドの二個で」

「えっ!に、二個もお買いに!?」

「ええ、気に入りました」

 

「あるがとうございました!またのご来店をお持ちしております!」

「うん、少し高かったが気に入った時計があってよかった」

俺は一個が箱に、もう一個が自分のポケットに入った時計を見た。自分のポケットに入っているのはゴールドの方だった。

「でも一個十万近いって……高く無いですか?」

蘭ちゃんがちょっとむすっ、とした感じでそういう。

「そうでもないさ、欧州のスイスブランド製品でここまで手のこんだものだ。十万円っていうのは妥当な値段だよ、限定品だったし。それに中には100万円以上のもある、それに比べたら安いぐらいさ。さて、次はどこ行こうか?」

「あ、そうですね。じゃあ次は……」

 

そんなこんなで他に数店舗まわり、夕飯を食べた後、俺は五反田食堂まで蘭ちゃんを送り届けた。

「秋葉さん、今日は本当にありがとうございました」

「いいって。それよりちゃんと勉強して、あのゲームもちゃんとやるんだよ。ゲームだからって馬鹿にしちゃいけないからね」

「はい。それじゃあ、おやすみなさい」

「ああ、厳さんと蓮さん、弾にもよろしくな」

「はい」

俺はそう言うとセブンJPEのギアを入れて、学園に帰っていった。

 

「……ふう」

場所は変わってIS学園。俺は駐車場にセブンJPEを止めて、一息ついた。隣を見ると白い車体に赤いラインが入っている以外は殆ど同じの《ケータハム・スーパーセブン・スーパーライトR500》が止まっていた。

「……戻るか」

俺はセブンから降りて、寮の玄関をくぐった。門限30分前、余裕な時間だ。

「む、一ノ瀬。今帰りか?」

そこに丁度自室から出てくる冬姉に会った。

「はい、只今戻りました。織斑教諭」

「ああ、了承した。しかしちょうどいい所で会ったな。実は話があってな……」

「なんでしょう?」

「……ああ、現在各国で話し合っていたお前の織斑の国籍なのだがな、織斑はまだなのだが、お前は自由国籍権保有者になった」

「……まじですか?」

自由国籍権。それは即ちどの国の国籍でもあり、同時にどの国の国籍でもないということだ。そして本人が望めば特定の国のIS操縦者代表になることが可能なのだ。

「本当だ。これからお前に各国からの勧誘があると思うが、自分で判断して決めろ。あともう一つ」

まだ何かあるのか。

「明日フランスからの代表候補性が到着する。荷物も明日届くから今晩中にお前か織斑のどちらかが部屋を移動しろ。お前の部屋の方にフランスの代表候補を入れる」

「あの、なぜそのフランス代表候補が一人部屋じゃあ無いんですか?」

「まあ色々あってな。まあ決定事項だから今晩中に何とかしろ」

「わかりました」

俺は何故だ、と考えながら自分の部屋に移動していく。

「夏〜、いるか〜?」

「おう、おかえり秋」

夏は丁度着替えていた。本当にこういう時って男同士で以下略。

「お前荷物の荷解き終わった?」

「いや、まだだけど?今日はつかれたし手ダルイから明日から頑張ろうかな〜って」

よし、よくやった。

「織斑教諭からさっき聞いたんだけど、明日フランスからの代表候補生が来るから夏は移動だって。部屋は隣でいいんじゃないか?この階は俺達だけっぽいし」

「そうか……しかしフランスの代表候補って女子だろ?なんで秋と一緒なんだ?」

「ん〜……案外男だったりな?」

「ってことは男三人になるわけか。なんかどんどん男もISが常識になってきたな」

「馬鹿いってんじゃねえよ。まだ男かどうかもわからねえし、男だったとしてもまだ三人だ、まだまだ情勢は変わらねえよ」

「それもそうか。じゃあさっさと荷物運びするわ」

「じゃあおれシャワー浴びるかな」

俺は着替えとタオルを持ってシャワールームへ入る。しかしこの時は想像もしてなかった。まさか本当にフランスの代表候補生が男子だったとは。

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

どうも、作者の菊一です。

今回は蘭ちゃんパートです。この話を書いたときはまえがきでも言った通り一週間前です。そしてその時はテンションがハイマックス!状態だったので今までで一番進んだキャラだと思います。

……結構前に聞いたことなんですがもう一回聞きたいと思ういます、この小説のメインヒロインって誰がいいですか?^^;

一応予定としては前回要望があった三人は確実に入ります。ただその三人では自分の気が済まないし他のキャラともフラグが建てたいんですw要するに「自分じゃ決められないから読者の皆様決めてくれませんか!?」っていう話です、情けなくて申し訳ないorz

一応募集要項はこんな感じです。(送ってきてくれる人がいると信じて

 

・ヒロインには箒を除いたメインとサブの中から(妹の春華も入れようと思えば入ります)。

・サブヒロインの範囲は曖昧ですが原作七巻まで出てきた女性キャラでモブキャラっぽくない人全員入ります。

・出来ればそのヒロインとどういう絡みや話がほしいかを記入してください(コレは主に夏休みか休日の話になると思います)。

 

こんな所ですかね?皆さん、暇つぶし程度でもいいのでメールで応募したり、下のコメントに記入してもらえれば有難いです。尚、要望には出来る限り答えますが作者の技量などにより要望通りにいかないこともあるかもしれません、ご了承ください。

 

ではまた次回に〜

 

説明
どうも、作者の菊一です。
……え〜、実に一週間ぶりぐらいの投稿となります。まあこの話は実はその一週間前は出来上がったばかりの話でした。そしてストック分を書いてたらこんなに遅くなったということです。
……更新ペース上げたいなあ……
ではどうぞ〜
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コメント
>匿名希望さん、kumoriさん どうも、作者の菊一です。誤字の指摘ありがとうございます。他にもありましたら教えてもらえると有難いです^^;感想や指摘などもお待ちしております。(菊一)
秋葉!お前何勝手に決めてんだよ!母さんも爺ちゃんも、何階ってやれよ→秋葉!お前何勝手に決めてんだよ!母さんも爺ちゃんも、何か言≠チてやれよ(匿名希望)
で、たしか二人は夏で言うファースト幼馴染と再開したんだって→で、たしか二人は夏で言うファースト幼馴染と再会≠オたんだって(kumori)
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