IS〜深緑の狙撃姫〜「みんなの絆で宇宙を掴む!」
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保健室で箒と友情を結んだクレアは千冬に呼び出され寮監室へ向かう。

一夏も何を話すのか気になり一緒に着いていく。

 

寮監室

 

「失礼します・・。」

「来たか。まぁ座れ。」

(汚いなぁ・・。)

 

上からクレア、千冬、一夏である。

そして千冬は突然頭を下げる。

 

「バーンサイド・・!あの事件で両親を奪ってしまって本当にすまない・・!よく考えれば私が世界を変えて女性が優遇されるようになって・・!人の命を奪っていた事実を知らず今日まで生きてきた・・!簡単に許してもらえるとは思っていない・・!私にできる償いをさせてくれ・・!」

「織斑先生・・私は今でも両親を殺した白騎士や篠ノ乃束を許せません。だけど少しだけ感謝もしてるんです。」

「え・・?」

 

意外なクレアの言葉に顔を上げる千冬。

そこには笑顔のクレアがあった。

 

「今の私があるのはシェリーたちのおかげだから。そして一夏さんたちと出会えて本当によかったと思ってます。白騎士事件であなたが多くの命を奪った罪をわかってもらえれば私は満足です。」

「バーンサイド・・うう・・。」

 

クレアは面と向かって謝罪してきた千冬を許し、千冬は涙を流す。

その様子を見て一夏は話をしようと思った。

 

(今のこいつ・・いや、罪を自覚した姉さんに話せるか。ダブルオーを手に入れた経緯と俺がライダーであることを・・。)

 

翌日、アリーナで催しとして一夏と氷河の模擬戦が行われる事になった。

空の上でISを纏った二人は向かい合っていた。

 

「何だろうな・・この世界に来た理由は・・あいつを止める事と・・お前と戦う事だったのかな・・?」

「さあな。とにかく、本気で行かせてもらうぞ・・!」

 

『試合開始』

 

ブザーが鳴ると同時に二人は接近。

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その頃別のアリーナ付近にはホロスコープスの一人・アリエスが来ていた。

 

「ほう、素晴らしい。余の王国に相応しい女子が揃っている。」

 

昨日の事があったからか受付は中へ入れまいとしていたがアリエスは眠らせて中に入り込んだ。

手当たり次第に眠らせているので辺り一帯は誰もいない。

そこへシャルたちが駆けつける。

 

「やあ、しばらくだね。アリエス。」

「ふふ、お前か。余の能力を忘れたのか?」

 

シャルは過去にアリエスと戦った事がありその際目の前で変身したのでアリエスは正体を知っている。

まあアリエスは真耶や楯無に報告をしていなかったので二人はフォーゼの正体を知らない。

その時は使えるスイッチが少なかった事とアリエスの能力をよくわからないまま戦った事で完全に敗北。

 

「あの時は君をよく知らないで戦ったから負けた。でも今は違う!」

「また返り討ちにしてやろう・・!そして無様に散れ・・!」

「残念だけど君の攻撃はシャルちゃんには効かないよ。」

 

シャルはドライバーを装着、右のソケットにコズミックを差し込む。

 

(コズミック)

 

そしてトランスイッチをオンにする。

鈴たちは離れた場所からそれを見ていた。

 

(3・・2・・1・・)

 

「変身!」

 

シャルはフォーゼに変身、コズミックのカバーを開けて中のスイッチをオンにする。

 

(コズミック・オン)

 

「よいしょ。」

 

ティアナはアストロスイッチカバンを開けて納められているスイッチ、さらにフードロイドのスイッチが排出。

するとコズミック、ランチャー、ドリル、レーダー以外のスイッチがフォーゼに吸収。

体が青くなり胸部にはタッチパネル・スイッチラングを装着。

右手には専用武器・バリズンソードが握られており、スイッチラングを操作することでスイッチの力を解放可能。

これがシャルと仮面ライダー部の絆が生み出した最強の姿であり、絆のステイツの異名を持つ、仮面ライダーフォーゼ・コズミックステイツ。

 

「仮面ライダーフォーゼ!最初からフルブーストで行くよ!」

「ふん、そんなこけおどし!」

 

アリエスが攻撃を仕掛けるが弾かれる。

 

「な、なぜ触れられん!?」

「フォーゼ・コズミックステイツは40のスイッチ全てのパワーが備わってるの。君のぬるい攻撃じゃ、傷ひとつ負わせられないよ♪」

 

フォーゼはソードのレバーを引いて外装を開き、大剣のスラッシュモードに切り換え、パネルを操作。

 

(ロケット)

 

右手にロケットスイッチが具現化、ソードにセットしてオンにする。

 

(ロケット)

(ロケット・オン♪)

 

さらにパネルを操作。

 

(エレキ・オン)

 

「いっけー!」

 

ソードからブースターが点火、さらに電撃を纏わせた強烈な斬撃を食らわせる。

 

「すごい・・。」

「他の武器にスイッチの力を足せるの!?」

 

その攻撃を見たラウラが声を上げ、鈴が驚きの声を上げる。

フォーゼはランチャーをオンにする。

 

(ランチャー・オン)

 

ランチャーを装備、さらにパネルを操作。

 

(フリーズ・オン)

 

「シュート!」

「うおああ!」

 

フリーズの力が込められたミサイルが着弾すると冷気の爆風が巻き起こり、辺りを凍らせ、アリエスも凍らせる。

 

「まだまだ!」

 

フォーゼはランチャーをオフにしてパネルを操作。

 

(ファイヤー)

 

具現化したファイヤースイッチをソードにセットしてオンにする。

 

(ファイヤー)

(ファイヤー・オン♪)

 

「ふっ、はっ、セイヤァー!」

「ぐおぉ!」

 

ソードに炎を纏わせ、連続斬りを食らわせる。

凍らせていた氷をも砕き、アリエスは激昂。

 

「うおお・・!」

 

激昂したアリエスに超新星が浮かぶ。

簪が焦りの声を上げる。

 

「あれって幹部の・・!」

「心配ないよ♪」

 

フォーゼはソードの外装を閉じて槍のブーストモードに切り換え、コズミックスイッチをセット。

 

(リミットブレイク)

 

アリエスの背後にゲートが現れ、フォーゼはソードを構える。

 

「みんなの絆で宇宙を掴む!」

「させるかぁ!」

 

アリエスは光弾を放つがフォーゼはブースターを吹かし、攻撃を回避しつつアリエスごとゲートへ突入。

潜って抜けた先は宇宙。

 

「バカな、ワープドライブしたのか・・!?」

 

フォーゼは再び外装を開いてスラッシュモードに切り換える。

 

「最後行くよ!・・抜いて、もう一回差し込む!」

 

コズミックスイッチを抜き、再び差し込む。

 

(リミットブレイク)

 

「はあぁ、セイヤァー!」

「うおお!」

 

ソードから斬撃を飛ばす必殺技・ライダー超銀河フィニッシュを受け、アリエスは爆散。

飛ばされたアリエススイッチは・・

 

倉持技研

 

「コズミックステイツか。やるねぇ、フォーゼも。」

「あのステイツ・・私と同じ力を備えていました。」

 

ヴァルゴがアリエススイッチを回収、我望に渡していた。

 

「フォーゼにメテオ、エターナル・・。IS学園にライダーがこうも揃うとは何かを感じるな・・。我らの邪魔をのは・・誰だ・・!」

 

忌々しく言う我望の目が赤くなる。

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アリーナではビットを駆使して戦う一夏と氷の力で立ち向かう氷河が互角の戦いを繰り広げていた。

 

「やるな・・!」

「お前もな!やっぱり世界は広いとつくづく思うよ・・!そのクリスタルバリアは驚異だよ・・!」

 

一夏はライフルで攻撃するも氷河の展開するクリスタルバリアには効果が薄く、しかも完璧に跳ね返すという特性があった。

 

「それを言うなら・・お前のビットバリアも・・優れている・・。アイスミサイルを・・無効化するなんてな・・。」

「当たったらヤバいって直感を信じてバリアを展開して正解だった・・。当たれば凍りついてエネルギーを奪っていくだろうな・・!」

 

一夏も氷河の放つアイスミサイルをビットバリアで防いでいた。

氷河もビットバリアの性能に関心していた。

それでも完璧に防ぎきれず、装甲の一部が凍結するがビットを駆使して早く壊す。

そのためエネルギーは氷河が僅かに上回っていた。

 

「しかも・・カバー仕切れず凍った部分を・・素早くビットで壊す判断力・・大したものだ・・。」

「そいつはどうも・・!・・こいつならどうだ!トランザム!」

 

一夏はビットを合体させてバスターソードにしたあとトランザムを発動。

赤く発光し、高速で動き回る。

 

「速い・・!」

「うおお!」

 

一夏は高速で動きながらビームを放つ。

氷河の背後にビームがヒット。

一夏はバスターソードを構えて斬撃を繰り出そうとする。

 

「・・甘い。」

「・・!?」

 

ガキン!

 

氷河は回り込んだ一夏の剣を受け止め、アイスソードを振るう。

攻撃を受けた一夏は体勢を立て直すが追撃にアイスビームを放っていた。

 

「決まりだ・・。」

「・・!?」

 

アイスビームは一夏を飲み込む。

しかし一夏は量子化を発動。

 

「何・・!?」

「でやぁぁ!」

 

氷河の背後に回り込みバスターソードを降り下ろす。

完璧にヒット・・。

しかし、僅かに氷河のエネルギーが残った。

 

「チィ、悔しいけど・・お前の勝ちだ・・。」

「ギリギリだがな・・。」

 

一夏の装甲が全て凍りつき、行動不能になってISが解除。

そして一夏は気絶、氷河は一夏を抱き止める。

 

『勝者・凍神氷河』

 

名勝負にアリーナは拍手に包まれる。

 

保健室

 

一夏はここへ運ばれ、今は眠っている。

どうやら体力の消耗だけのようで一同は安心していた。

氷河と閃羅の背後にオーロラが出現。

別れの時が来たようだ。

 

「一夏が目を覚ましたら伝えてくれ。また戦おうって。」

「ええ、必ず伝えるわ。閃羅も、もう月光闇を使うのはやめて、人と人の絆を大切にしなさい。」

「セリス・・わかりました。皆さん、私は許されない事をしてしまいました・・。この事を深く胸に刻んで改めて前へ歩んで行きます。」

 

閃羅はそういい残してオーロラの向こうへ消えた。

こうして異世界の人を巻き込んだ騒動は終結。

学園祭は終わりを迎えた。

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最終日のその夜・ロックオンの部屋

 

「それじゃ学園祭お疲れさま!乾杯!」

「「「カンパ〜イ!」」」

 

仮面ライダー部の面々+クレア(ディーンとレベッカは一足早くに帰国。クレアは一日遅れで帰国。)はグラスをもち乾杯をする。

新たに箒と顧問として千冬を迎え入れた。

その際二人にダブルオーを手に入れた経緯と一夏たちが仮面ライダーであることとサポートとして鈴たちが所属している事を話した。

二人は驚いていたが納得。

その際千冬が・・。

 

「非公式とはいえ、顧問のいない部活は認めん。だから私が顧問になろう。」

 

ということで仮面ライダー部の事をIS委員会と簪や本音を除く生徒会、篠ノ乃束に絶対に言わないことを条件に顧問が決定。

ちなみに千冬は書類整理のためいない。

楽しんでいると、一夏とロックオン、シャルとマドカとクレアの上にオーロラが発生。

 

「うぉ!」

「ウソでしょ!?」

「はわわ!?」

「な!?」

「わあ!?」

 

上から一夏、ロックオン、クレア、マドカ、シャルである。

五人はオーロラに飲み込まれ、姿を消した。

一瞬の出来事に残された人たちは唖然となる。

 

「皆さん・・一体どこに行ったのですか・・?」

 

心配そうに呟くセシリア。

果たして五人はどこに行ったのか・・?

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コラボは終わりです。

 

海と氷河を統べる帝王さん、本当にありがとうございました!

 

低レベルな文章とキャラを生かせなかった事を謝ります。

 

すいませんでした!

 

コズミックステイツ登場!

 

フリーズ万能。

 

ランチャーとジャイアントフットなどの組み合わせが抜群。

 

さて、千冬は己の犯した罪を自覚したことで一夏はダブルオーを手に入れた経緯と自身が受けてきた仕打ちやエターナルであること、ラビットハッチの事や仮面ライダー部の存在、全てを話して和解しました。

 

千冬、顧問就任。

 

千冬は口が固いので束や委員会、楯無には言いません。

 

五人はどこに飛ばされたのか・・。

 

次は新入部員歓迎会と顧問決定を記念した旅行へ向かう話を書こうと思います。

 

感想待ってます!

 

PS.フルブーストで愛機にジオが追加。

 

いいよね、プレッシャーとバーストアタック・・。

 

再世編も購入。

 

トルネードパック使いやすい。

 

説明
コラボ最終回。

コズミックステイツ。

一夏vs氷河。

顧問決定。

ラストは飛ばされる。
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タグ
インフィニット・ストラトス IS 顧問決定 コズミックステイツ コラボ最終回 どこへ飛ばされたのか・・ 千冬、罪を自覚 

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