IS〜深緑の狙撃姫〜「卒業前にプロポーズするつもりだ。」 |
月面
ロックオンはラビットハッチのメッセージが刻まれた外壁に触れ、目をつぶる。
(父さん、母さん・・。仲間が増えてラビットハッチも賑やかになったよ・・。ぶつかりあったりしてわかりあえた人もたくさんできた・・。あたしはもう寂しくない。あとは父さんと母さんを殺した何かを突き止められるように頑張るよ・・。)
ロックオンはそう思い、ラビットハッチへ戻る。
戻るとティアナが提案をしていた。
「ねぇ、簪ちゃんたちの仮面ライダー部入部歓迎会と顧問決定、学園祭お疲れさま会も兼ねてさ、京都に行こうよ♪」
「京都か・・。」
「いいんじゃない。」
「今は紅葉も見頃だな。」
「あたしもいいわよ。費用はあたしの貯金から出すわ。」
「え、いいの〜?ストりゃん〜。」
「代表候補のお金が入って来てるからね。」
ちなみにミストナックの実績もそれなりに稼いでいるので収入には困っていない。
「なら決定♪今度の週末空けといてね♪」
こうして入部歓迎と顧問決定、学園祭お疲れさま会を兼ねた京都旅行が決定。
その際、ロックオンはティアナと一緒に父にゆかりのある人物と会う約束を取り付け、みんなに少しの間別行動を取ることを話して許可をもらった。
倉持技研
「更織くん、君に京都に行ってもらいたい。」
「では、例の・・。」
「そうだ。」
果たして楯無は何を言いつかされたのか・・。
そして舞台は京都へ移し戦いの幕が上がる。
金曜日夜・京都駅
一行は京都に到着。
五反田兄妹は店の手伝い、千冬は書類整理のためこれなかった。
千冬が来れないと知り、一夏は少し残念に思っていた。
「京都着いたね〜。」
「早く泊まる所に行こうよ〜。」
「お腹すいた〜。」
宿泊先に向かって夕飯を食べ、明日を楽しみにしながら就寝。
翌日、伏見稲荷へやってきたロックオンとティアナを除いた一行。
やはり自然はいいものだと一夏はしみじみ思った。
「ここが千本鳥居か。」
「すご〜い、鳥居が〜こんなに〜並んでる〜。」
「素晴らしいな。これを多く作るとは・・。」
一行は千本鳥居を歩く。
すると分岐点に着き、一夏の手を引き一緒に回ろうとする箒と鈴。
「鈴、私が一夏と回るのだ!」
「何でよ!一夏は私と回るのよ箒!」
「やっぱりこうなったか・・。」
「大変だな、お前も・・。」
この二人、ロックオンがいない今がチャンスと言わんばかりにアピールする事を決めていた。
予想通りの展開に頭を抱える一夏に慰めるマドカ。
「のほほんさんたち、三人は放っておいてこっち行こっか。」
「そうだな。」
「うん・・。」
一夏たちがくぐっている鳥居と反対側の鳥居に向かって動くシャルたち。
錫杖の音が響き、見てみるとまさに行こうとしていた鳥居からリブラがやってきた。
(一夏、二人を。)
(了解した。)
シャルは一夏とアイコンタクトを交わし、二人の手を引く。
いきなりの事で顔を赤くする二人。
「キャッ、何よ!///」
「一夏、何をする!?///」
「(小声で)リブラだ。このまま奥へ行くぞ。」
一夏は理由を聞いておとなしくなった二人を連れて鳥居の奥へ向かう。
「何で・・。」
「こっちの台詞よ。まさかここであなたたちに会うなんてね。」
ラウラたちがリブラと話をしている間シャルは人目の着かない場所へ向かう。
「てえい!」
「・・フォーゼ!」
「まさか京都にまで来るなんてね、君たちはよっぽど暇なのかな?・・みんな逃げて!」
フォーゼは簪たちを逃がしてリブラに立ち向かう。
離れた場所でリブラとフォーゼが戦っているとエターナルが合流。
「いい加減地獄へ行け・・!」
「ふふ、お断りよ。その程度では私は倒せない。」
「ならさ!」
(ロケット・ドリル・オン)
フォーゼはロケットとドリルをオンにして飛び上がりレバーを操作、エターナルは駆け出しながらエッジにメモリをセット。
(ロケット・ドリル・リミットブレイク)
(エターナル・マキシマムドライブ!)
「てやぁー!」
「はああ!」
ライダーロケットドリルキックとキック型エターナルレクイエムのダブルキックを放つもリブラは姿を消した。
「消えた・・?」
エターナルたちは知らないがエネルギーを放出しながら石柱が現れ、京都タワーからそれを見ている人物がいた。
「おお、高出力のコズミックエナジーに反応したか・・!」
一夏たちは変身を解いてリブラの行動に着いて話をする。
「奴があっさり引っ込んだのが気になるな・・。」
「うん、何が目的だったのかな?・・ん?」
シャルは壊れた石柱に気づいて近づく。
一夏も気になり目を向ける。
「これって何だろう・・?」
壊れた石柱には×の模様が描かれていた・・。
宇宙京都大学
ここへ来たロックオンとティアナ。
ゆかりのある教授の研究室で待っていた。
そしてその人物が入ってくる。
「江本教授!」
「・・ああ!ラグナとミーナの娘とストライサンドの妹か!そう言えば今日だったか。」
「はい、あたしがセリス・スカーレットです。」
「私はディーンの妹のティアナ・ストライサンドです。」
「早速ですがコズミックエナジーの研究についてのお話を聞かせてもらえますか?」
「セリスくん、君はお父さんやお母さんについての話を聞きに来たのではないのか?」
「両親を知るには、コズミックエナジーを知ればわかります。」
「それにお兄ちゃんもそれを聞いてこいって言ってました。」
ロックオンとティアナのそれを聞き、江本は笑い始める。
「はっはっは!やっぱり君は血が繋がっていないとはいえ、ラグナとミーナの娘とディーンの妹だよ。あの二人がよく言っていたよ。・・セリスは俺たちが生きた証だとな。」
「そうですか、父さんがそんな事を・・。」
ロックオンは嬉しくなった。
両親がそんな事を言っていたことを・・。
太秦映画村
一夏たちは次にここへ来ていた。
そして今来ている衣装は・・。
「沖田総司。」
「僕は舞妓さん。やっと女の子が着るものを着れたよ〜。」
一夏と箒は侍、他は舞妓や姫の衣装を着ていた。
「ふむ、動きにくいがこれはこれでいいな。」
「昔の日本人はこれを着ていたのか・・。」
シャルはやっと可愛い衣装を着れた事を嬉しく思い、マドカは姫の衣装を着ていて動きにくそうにしていて、ラウラは昔の日本人はこんな動きにくいものを着ていたのかと感心する。
宇宙京都大学
「ここの四ヶ所にザ・ホールと呼ばれるコズミックエナジーを抑える石柱を建てたんだ。そしてその場所を四神の名前を用いて青龍、朱雀、白虎、玄武と名付けた。」
「なるほど、昔は京都が宇宙に一番近い場所だったんだ・・。」
「そして今はIS学園上空と京都の二ヶ所・・。本当に先人の知恵には脱帽するばかりね。コズミックエナジーを封じる術を知っていたのだから。」
ティアナとロックオンは先人の知恵に感心する。
すると何かの警報音が鳴り響く。
江本がキーボードを操作するとコズミックエナジーの測定値が上昇していた。
「一体何が起こってるのですか?」
「何者かが石柱を破壊したみたいだ・・!封じられていたコズミックエナジーが急激に上昇している・・!」
同じ頃一行は後で合流する約束をしたあと解散、一夏はじゃんけんに勝った鈴と忍者屋敷に来ていた。
負けた箒はスゴく落ち込んでいた。
「ねえ、あんたは卒業後どうするの?」
「・・たぶんアイルランドへ行く。卒業前にプロポーズするつもりだ。」
鈴はそれを聞いてまずいと思った。
(早く何とかしなきゃ・・!プロポーズされたらたぶん二つ返事だろうから急がないと・・!)
鈴がそんな事を考えていると回転する壁からダスタードが乱入。
「うそっ!?ここまで来るの!?」
「チィ!」
一夏は刀を抜いて上段に構える。(FF7のセフィロスみたいに。)
鈴はその姿を見て顔が熱くなる。
(やっぱり一夏はカッコいい・・。ロックオンに負けないわ!)
「ふっ!オラァ!」
切り伏せたり蹴飛ばしたりしながらダスタードを追い払う。
外へ出たところでさらに増援が現れる。
(最悪鈴だけでも・・!)
その時、一夏の前に青い球体が落下。
オーラが晴れるとメテオが姿を現す。
「早く行きなさい!」
「すまない!」
一夏は鈴の手を引きその場を後にする。
別の場所ではフォーゼとリブラが戦っていた。
「全く、観光客がいてもお構い無しなんてデリカシー無さすぎだよ!」
「ふん。」
リブラは幻術を用いて僧侶に変わり、さらに分身を作り出す。
「何これ〜!?というか増えた!?」
多人数の僧侶を相手に苦戦するフォーゼ。
そこへティアナが駆け付け指示を与える。
「シャルちゃん、ロケットで撹乱して!」
「オッケー・・というかティア、何その格好・・?」
「火付け盗賊改め・・ティアナ・ストライサンド。」
ティアナは火付け盗賊の衣装を着ていてポーズも決めていた。
「まあいっか。」
フォーゼはロケットをオンにする。
(ロケット・オン)
「やあぁ!」
ブースターを吹かして飛び回る。
あちこち飛び回り過ぎ、家屋に入り込んでしまう。
「きゃぁ!?」
「わわ、ごめんなさ〜い!」
壁を突き破って外へ出るフォーゼ。
「ふん!」
「うわぁ!」
リブラは飛行しているフォーゼに光弾を放ち池へ墜落。
「水の中なら・・!」
ロケットをオフにしてスクリューを取り出し、ドリルと入れ換えてオンにする。
(スクリュー)
(スクリュー・オン)
スクリューを装備して水中を移動、水面を飛び上がり、オフにしてドリルと入れ換えてオンにする。
(ドリル)
(ドリル・オン)
「ドリルキィーック!」
「ぬうぅ!」
戦いを影で見ているものがいた。
「ふん、暗部のトップとはいえあそこまで口だけとは思わなかったな。まさかあの程度の奴に手こずるとは・・。」
男はホロスコープスが持つスイッチを押し、レオゾディアーツへと姿を変える。
メテオは多人数のダスタード相手に立ち回っていた。
「一気に決めるわ!」
メテオはメテオストームスイッチを手に取り、メテオスイッチと入れ換えてオンにする。
(メテオストーム!)
(メテオ・レディ?)
トッパーを弾いて回転、メテオストームへと強化。
そしてスイッチをシャフトにセット。
(リミットブレイク!)
「来るぞ!」
舞うように動いてワインダーを引っ張るとトッパーが高速回転、スイッチを押して射出。
(OK!)
「メテオストームパニッシャー!」
必殺技・メテオストームパニッシャーで全てのダスタードを切り刻み、砕ける。
リブラもダスタードを召喚。
ティアナは素早く指示を与える。
「コズミック!」
「了解!」
フォーゼはロケットとコズミックを入れ換えてオンにする。
(コズミック)
(コズミック・オン)
コズミックステイツにステイツチェンジ。
「みんなの絆で宇宙を掴む!」
名乗りを決めた後に刃物屋の看板が目に入る。
「あれはハサミ?ならそれで行こう。」
(シザース)
パネルを操作してシザーススイッチを具現化、レーダーと入れ換えてオンにする。
(シザース)
(シザース・オン)
ブーストモードとシザースの二刀流でダスタードを切るフォーゼ。
そして下駄屋の家屋から箒が現れる。
「シャルロット、下駄だ!」
「オッケー。」
(ジャイアントフット)
パネルを操作、ジャイアントフットのスイッチを具現化。
ランチャーと入れ換えた所で本音があるものを指差す。
それはかき氷の書かれた看板。
「シャルルン〜これ〜。」
「氷。わかった!」
(ジャイアントフット)
(ジャイアントフット・フリーズ・オン)
氷の力を纏った足形を強く踏むと氷塊が具現化。
「氷塊よ、降り注げ!」
降ってきた氷塊をくらい、ダスタードは砕け、ジャイアントフットをオフにする。
後ろには氷塊を逃れたダスタードがいた。
そこへマドカがロウソク屋から出てくる。
「シャル、ロウソクだ!」
「ロウソクといえば・・!」
ファイヤースイッチを具現化、ソードの外装を開いてスラッシュモードに切り換え、ファイヤーをセット、オンにする。
(ファイヤー)
(ファイヤー・オン♪)
「はあぁ、セイヤァー!」
ソードに炎が纏われ、フォーゼは鮮やかに横薙ぎに振るい、ダスタードを全て倒した。
「よし!」
リブラは石柱を見つけ、壊そうとするとメテオストームが現れる。
「あれね。」
「見つけた!ホアタァ!」
「お待たせ!えい!」
そこへフォーゼも合流。
「遅れた!」
箒たちも追い付き、遅れてきた一夏は守るように箒たちの前に立つ。
足音が聞こえ、そこを見るとレオゾディアーツがマントを脱ぎ捨てこちらへやって来た。
「ぐぅぅ・・!」
「何・・!?この威圧感は・・!?」
ジャリ・・
「・・!?あたしが敵を前に退いた・・!?」
「ってことはかなりのやり手だな・・!ロックオンがそこまで感じとるということは・・!」
メテオは敵を前に退いた事に驚き、一夏は冷静に相手の判断を行っていた。
箒たちは威圧感で足が震えている。
「ぐおぉぉ!」
「「うわぁ!」」
咆哮を衝撃波で放ち、二人は吹き飛ぶ。
圧倒的威圧感を持つレオゾディアーツ・・その攻略法とは一体何なのか・・。
そしてリブラの目的とは・・?
京都旅行です。
地元なので何とか上手く書きたいですね・・。
感想待ってます!
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京都旅行。 |
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