仮面ライダークロス 第二十話 怒りのN/夏だ!海だ!ドーパントだ!? |
テメンニグル学園。
ここの校庭に、ある人物が来ていた。ジェスターに変身したアーカムである。
「今日も乱入しちゃうぞ〜♪」
勢いよくバトンを上下に振るジェスター。
と、
「あら?」
バトンが手からすっぽ抜けて、飛んでいってしまった。
体育館。
ここでは今、終業式が行われていた。
「生徒会長挨拶。」
指示を受けて壇上に立つアークライト。
「えー、待ちに待った夏休みがやって参りました。しかし、諸君はテメンニグル学園の生徒であるということを忘れず…」
アークライトは夏休みに向けての注意を促す。
次の瞬間、窓ガラスを割ってジェスターのバトンが飛来。
「充分にコパッ!!」
アークライトの顔面に直撃した。アークライトはそのまま倒れる。
突然のアクシデントに、沈黙が体育館を支配した。
やがてアークライトは無言で起き上がると、
「リトルボーイ!!」
バトンを拾って燃える拳で殴り飛ばす。
バトンは綺麗に割れた窓に吸い込まれ、それを確認したアークライトは、
「…充分に安全に気を付けて、楽しい夏休みを…」
何事もなかったかのように演説を再開した。
レディが誰にも気付かれることなく、姿を消していた。
「おお、戻ってきギャーッ!!」
燃えるバトンがジェスターに直撃し、ジェスターはアーカムに戻る。
「全く、ひどい目にあっ…た……」
アーカムは気付いた。気付いてしまった。
自分の背後に、ミサイルランチャーを構えたレディが立っていることに。
ドゴォォォォォン!!!
「ギャアアアアアアアアアアア!!!」
アーカムは吹き飛ばされた。
ついに、僕にとってテメンニグル学園最後の夏休みが始まった。
僕は今、一真、ダンテ、バージル、照山、ユーノ、なのはさん、フェイトさん、はやてさん、シグナムさん、ヴィータさん、シャマルさん、レディさん、トリッシュさん、リインちゃん、アギトちゃん、ヴィヴィオちゃんと一緒に、マイクロバスに乗って海に向かっている。一泊二日の海旅行だ。
「で、引率がお前なんだ?」
ダンテが言った。僕達をマイクロバスに乗せて引率しているのは、銀八先生だ。
「仕方ねぇだろ?お前らだけ行かせるわけにもいかねぇし。」
確かにその通りだね。理事長は今日会議があっていないらしいし、アーカムさんは絶対嫌だってレディさんが言ってるし。
と、
「仮面ライダーさん♪」
ヴィヴィオちゃんが僕に甘えてきた。
僕が前に助けた時から、ヴィヴィオちゃんは僕になついている。
「よしよし。」
僕はヴィヴィオちゃんの頭を撫でてやった。
「えへへ〜」
ヴィヴィオちゃんは喜んでいる。すると、なのはさんが謝ってきた。
「ごめんね光輝くん。ウチ今日は誰もいないから…」
「いいよ別に。こっちだって、久々にヴィヴィオちゃんに会いたかったんだし。」
「いや〜、それにしてもホンマによかったなぁ、ちょうど部活が休みの日で。」
「海なんて、めったに行けませんからね。」
「スイカ割りしてぇ〜!」
「やりたいです〜!」
「早く着かねぇかな?」
「焦らない焦らない♪」
それぞれ喜ぶ八神家一同。
「何年ぶりかな?僕は三年ぶりぐらい。」
「私は二年ぶりね。」
「私もそれぐらいよ。」
久しぶりに海に行けるので、何年行ってないかを数えるユーノとレディさんとトリッシュさん。
沸き返るマイクロバスの車内。
しかし、あんまり嬉しそうじゃない者もいた。
「どうしたんだよダンテ、バージル。」
「ずいぶん暗そうじゃねぇか。」
一真と照山が、ダンテとバージルに話しかけた。ダンテが答える。
「…いや、実は昨日…商店街の福引きで、一等が当たってな…。」
なるほど、二人が暗くなってる理由がわかったよ。
実はダンテはくじ運がゼロで、賭け事なんかにはからっきし弱いんだ。そんなダンテが賭け事に勝ったりすると、必ず何か悪い事が起こる。二人は、それを心配してるんだ。
「とりあえず昨日は何もなかったが、もしかしたら今日、何か起こるかもしれん。」
バージルが言った。
二人の予感は、このあと見事に的中することになる。
着いた先で果たされる、一つの出会いによって……。
旅館に荷物を置いた一行は、早速各自の水着に着替え、海水浴に繰り出した。
「うおりゃっ!」
「きゃっ!やったねヴィータちゃん!」
「しょっぱ〜い」
「私もおるで!」
「主はやて!」
「私達も協力します!」
砂浜で海水をかけ合う水着のなのは達。
「…」
「…」
美しい肢体を太陽で焼くレディとトリッシュ。
そんな光景を、銀八誰は離れた所から見ていた。
「海はいいよなぁ…」
「ああ、いいな…」
「海はこのためにあるって感じだよな…」
ダンテと照山と銀八が言った。
「…馬鹿が…」
「あ、あはは…」
バージルは静かに罵倒し、ユーノは苦笑する。
と、
「皆さ〜ん!」
「スイカ割りしようぜ〜!」
リインとアギトがスイカを持ってきた。
「バージルく〜ん!スイカ割りやって〜!」
なのはがバージルに呼び掛ける。
ダンテは呆れた。
「おいおい、バージルがそんな事するわけ「いいだろう。」はあ!?」
なんと、バージルは了承したのだ。こういうこととは一番無縁そうな彼が。
そのままなのは達の元に歩いていったバージルは目隠しをし、さらに棒を軸に十回まわる。
「バージルくんそのまま!そのまままっすぐ!」
「そうそう…違う!右や!右へ行くんや!」
「旦那!今度は行きすぎだぜ!左だ!」
「そのまま行くです〜!」
よたよたした足取りのバージルを声で導く女性陣。バージルはやがてスイカの前にたどり着いた。
「そこだバージル!」
「やっちまえ!」
しかし、バージルは立ち止まったまま、何もしない。周囲が不審に思っていると、
突然バージルは踵を返し、走り出す。
ダンテの元へと一直線に。
「あ?おいバージル!」
「…」
バージルは無言のまま、ダンテの元へと走る。
「ちょっ!待て!」
慌てて逃げ出すダンテ。バージルはその後ろを、迷うことなく追跡する。
「てめっ、見えてるだろ!」
「…」
やはり無言。
見えてはいない。だがバージルは歴戦の強者であるため、視覚を封じられても、気配で人間や物の位置がわかるのだ。よって、先ほどの足取りも全て演技である。ダンテを油断させるための。
「おいバージル!」
「…」
二人は砂浜を、どこまでも走っていった。
「あいつ、これやるために…」
「多分…」
「いや、絶対そうだって…」
銀八、ユーノ、照山は呟いた。
そこへ、フェイトがやって来る。
「ねぇ、光輝知らない?」
「光輝?そういえばいないね。」
「よく見たら、一真もいねぇじゃねぇか。」
ユーノと照山は、光輝と一真を捜す。と、
ドォォーンッ!!!
爆発音が聞こえた。
「…あいつらなら多分あっちだ。」
銀八は爆発音が聞こえた方向を指差す。
そこには、誰もいない磯がある。
磯では、クロスアンリミテッドとブレイドジョーカーフォームの激闘が行われていた。
レクイエムサーベルとジョーカーソードで激しく打ち合う両者。
「だぁっ!!」
ブレイドはサンダーディアーの力をジョーカーソードに宿し、クロスに向けて巨大な雷撃を飛ばす。
クロスはそれをバリアを使って防御。衝撃波を放って反撃するも、ブレイドは同じようにバリアで防ぐ。
再び互いの武器で打ち合った二人は、一旦打ち合いをやめて距離を取り、ブレイドは手元に五枚のカードを召喚。クロスはレクイエムサーベルを投げ捨てる。
〈SPADE TWO,THREE,FOUR,FIVE,JOKER〉
ブレイドは五枚のカードをジョーカーソードにラウズ。
〈ETERNAL/INFINITY・MAXIMUM DRIVE!〉
クロスは両腰のスロットを叩く。
〈JOKER STRAIGHT FLASH〉
ブレイドはキングラウザーを出現させ、ジョーカーソードとキングラウザーに五枚のカードの力宿す。
「アンリミテッドスマッシュ!!」
クロスの両手から光の刃が伸びる。
そして、
「うおおおおおおおおおおおお!!!」
「はああああああああああああ!!!」
二人は同時に駆け出して、激突した。
ズドガァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!
大爆発が起き、煙が巻き起こる。
立っていたのは…………二人ともだった。
さらなる激突を行うべく距離を取ろうとする二人。その二人へ、
「ヴァルカンショックイグニション!!」
「「うわーっ!!」」
巨大な火球が叩き込まれ、二人は吹き飛ばされる。火球を打ち込んだ犯人は言うまでもない。照山だ。
「何するんだよ照山。危ないじゃないか」
「そうそう。変身してても痛いものは痛いんだからさぁ…」
「うるせぇ!!なに海辺で天地を揺るがす激闘繰り広げてやがんだてめえらは!!!」
二人の反論を黙らせる照山。二人の戦いはよほど激しかったらしく、気付けば全員が来ていた。
「で、お前達はなぜ戦っていた?」
尋ねたのはバージル。クロスとブレイドは交互に答える。
「いや、せっかく海に来たんだし、互いの強化形態の力試しを、なんて…僕の家じゃ、ちょっと狭いし…」
「俺も、新しい力がどれくらいのものなのか、試してみたくて…」
銀八は呆れた。
「お前らはなぁ…せっかくの海を楽しもうって気にはならねぇのか?」
「…その気持ちはわからんでもないがな。」
シグナムはボソッと呟く。
「仮面ライダーさん達、けんか…やだ…」
ヴィヴィオが泣きそうな顔で見てくる。
「とにかく!二人とも今日一日訓練は禁止や!わかったかいな!?」
「「…はーい…」」
はやてに言われ、変身を解く二人。
「そういえば光輝。あんたフェイトと付き合ってるのよね?」
「「え…」」
そう。今光輝とフェイトは付き合っているのだ。そのことをレディに指摘され、顔を赤くする光輝とフェイト。
「恋人をないがしろにして、そんなことで彼氏が勤まると思ってるの?」
「罰として、二人で人数分、ジュースを買ってくること。経費は私達で出すけど」
レディとトリッシュは、光輝とフェイトにジュースを買ってくるよう命じる。
その後、全員の注文を聞いて経費をもらった二人は、近くの自販機にジュースを買いに行った。
「ごめんね、フェイトさん。」
光輝は突然謝った。
「何が?」
「僕達恋人同士なのに、それらしいこと、全然してあげられなくて…」
「う、ううん!いいんだよ、そんなの…私は今でもう、満足してるから…」
「…」
「…」
気まずくなってしまい、黙る二人。いつもはフェイトが先に沈黙を破るのだが、今回は光輝が先に口火を切った。
「フェイトさん。」
「何?」
「その…水着……似合ってるね…/////」
現在フェイトの姿は、黒のビキニだ。かなり大胆である。光輝は目のやり場に困ってしまった。
「ありがとう…/////」
彼女はかなり恥ずかしい思いをしてこの水着を選んだのだが、似合っていると言ってもらえ、フェイトは嬉しさから顔を赤くする。
その時、光輝はゴスロリ姿の女性とぶつかった。
「すいません!お怪我は…」
光輝は言いかけて黙る。
「どうしたの光…輝…」
フェイトも黙った。
女性の姿はただでさえ人目をひくゴスロリ。だがそれよりも、女性が手にしている入れ物の中身の方が問題だった。
女性が持っていた蓋付きの入れ物。その中に入っていたのは……
イナゴのつくだ煮だったのだ。
二人の胸の内に一気に込み上げる嫌悪感。そして女性は、あろうことかこう訊いてきたのだ。
「食べる?」
と。
「い、いえ、いいです!ゲテモノは、ちょっと…」
「わ、私も、いりません!」
慌てて断る二人に対し、
「おいしいのに…」
女性は背を向けて歩いていった。
と思いきや、女性はすぐに戻ってきて、光輝をまじまじと見る。
「な、何ですか…?」
「…無限の使徒?」
「「!?」」
二人は女性の口から飛び出したありえない言葉に驚いた。
「やっぱり…」
二人の反応を見て確信した女性が取り出した物は、ガイアメモリ。
「あたしが食べてあげる…」
〈HOPPER!〉
女性は起動させたガイアメモリをコネクタに挿し、バッタの姿をした怪人、ホッパー・ドーパントに変身した。
「フェイトさん下がって!」
光輝はフェイトを下がらせ、
〈CROSS!〉
「変身」
〈CROSS!〉
クロスに変身する。
「あははは!!」
ホッパーは強靭な脚力を利用し、跳びはねながらクロスに連続で蹴りを放つ。クロスはそれに翻弄されながらも立ち向かい、ホッパーに尋ねた。
「僕の正体を知っているということは、ミュージアムか!!」
「その通り、あたしはミュージアムの処刑人。無限の使徒…いただきまーす!!」
ホッパーは笑いながらクロスに襲いかかり、その素早さで追い詰めていく。
次の瞬間、
「はぁっ!!」
フェイトがバルディッシュで斬り込んだ。もしもの時に備えてデバイスを持ってきていたのだ。
「邪魔する気?」
「スピードなら、負けない!!」
二人は連携攻撃で、ホッパーに戦いを挑む。
その激戦を、近くから見ている者がいた。
「仮面ライダークロスと魔導師、か…どっちもなかなかやるな…ま、お手並み拝見といこう。」
ホッパーを相手に互角の攻防を繰り広げるクロスとフェイト。
と、
「バスター!!!」
なのはが遠距離からディバインバスターを放った。
「があっ!!」
吹き飛ばされるホッパー。なのははフェイトから連絡を受けたため、砲撃魔法でホッパーを狙い撃ったのだが、様子がおかしい。
「許せない…せっかくの海なのに…許せない…!!!」
怒りに燃えていた。
さすが白い悪魔。この光景を見た誰もが思った。
「光輝!」
一真とダンテとバージルも駆けつける。
「こいつ…よくも!!」
すぐにでも変身しようとする一真。しかし、それをダンテが止めた。
「待ちな、こいつは俺達でやる。バージル、変身だ。」
「何?気持ち悪いからやりたくないと…」
「やってみたら楽しかったんだよ!いいからやるぜ。」
「…わかった。」
〈SLASH!〉
〈BLAST!〉
「「変身」」
〈SLASH/BLAST!〉
ダンテとバージルはソウガに変身。
〈DREAD!〉
ドレッドマグナムにドレッドメモリを装填し、さらに群雲を抜刀。ホッパーに斬りかかった。
ホッパーはスピードを生かした蹴りで反撃するが、ソウガはそれ以上のスピードを見せ、瞬く間にホッパーを追い詰める。
「この程度か。」
「虫は嫌いなもんでな、とっとと決めさせてもらうぜ。」
早々に決着をつけようとするソウガ。
しかし、次の瞬間、
何者かが凄まじいスピードで現れ、ソウガを攻撃した。
ソウガはそれをかわし、挑んできた相手の正体を伺う。
やがてホッパーの隣に並び立ったのは、スミロドンだった。
「あいつ、幹部!」
驚くクロス。
「ほう、奴が…」
「確かに、ドライバーを使ってるな…」
初めて戦う幹部の特徴を見るソウガ。
「まとめて一網打尽!!」
再びディバインバスターを撃とうとするなのは。だが、それを察したのか、スミロドンは超高速で動き回る。
「速すぎる!狙えない!」
「やっぱり俺も!!」
「スピードなら…!!」
「こっちも…!!」
変身しようとする一真、同じように高速移動しようとするフェイトとクロス。
しかし、ソウガはそれを止めた。
「俺達がやる。」
「お前らは休んでな。」
「でも…!!」
「心配すんなってカズマ。俺達がそう簡単に負けると思うか?」
言ってソウガは、二体のドーパントに向き直る。
「Come on baby(来な、子猫ちゃん)!!」
「シャアアアアッ!!」
ソウガのダンテサイドが挑発した。挑発の意味がわかったのか、スミロドンは唸りをあげてソウガに襲いかかる。ホッパーも続く。ソウガはスミロドンの爪を群雲であしらいつつ、ドレッドマグナムで反撃。ホッパーも同様に攻撃をいなし、確実にダメージを与えていく。
男はソウガの戦いぶりを見て喜んでいた。
「ミュージアム最強の処刑人を二人同時に相手にして圧倒…想像以上じゃねぇか!!いいぜいいぜ…もっと魅せてくれ!!」
ソウガはドレッドマグナムを真上に放り投げ、指を鳴らす。と、ドーパント達の動きが止まった。クイックシルバーを発動したのだ。ソウガはダンテとバージルの能力が完全に一つになっているため、ダンテの能力を使うこともできる。
ソウガは落ちてきたドレッドマグナムを掴むと、榴弾に切り替えて連続で発砲した後、再びドレッドマグナムを放り投げる。
「そして時は動き出す」
「ってやつだ。」
ソウガが指を鳴らした瞬間、ホッパーとスミロドンは吹き飛んだ。今まで蓄積された分のダメージを一度に受けたためだ。ソウガは落ちてきたドレッドマグナムを手に取った。
圧倒的だった。もはやソウガの勝ちは目に見えている。
「じゃ、メモリブレイクといくか。」
ソウガがドレッドマグナムの排侠動作を行おうとした、その時、
「その勝負待った!!」
声が聞こえて、一人の男が現れた。
「お前…まさか!!」
どうやらホッパーはこの男が何者かわかっているらしい。男はホッパーとスミロドンに言う。
「行きな、ここは俺が受け持つ。そんでてめえらの主に伝えとけ。今はてめえらと事を構えるつもりはねぇ、ってな。」
「…くっ!!」
ホッパーとスミロドンは撤退していった。
ソウガのバージルサイドが尋ねる。
「貴様、何者だ?ミュージアムか?」
「いや。傭兵やってるだけの、善良な一般市民さ。」
(傭兵やってる時点で、もう善良な市民ではないと思うけど…)
フェイトは思った。
「けどそんなことはどうだっていいんだ。俺はお前、いや、お前らと戦うためにここに来たんだからな。」
「何?」
「どういうことだ?」
「言った通りの意味さ。あんなザコどもと遊んだって、つまんねぇだろ?つーわけで…」
言って俺はある物を取り出す。
「俺と遊ぼうぜ。悪魔の仮面ライダーさんよ!」
クロスは男が取り出した物を見て驚いた。
「あれは、ロストドライバー!?」
そう男はロストドライバーを取り出したのだ。ロストドライバーを装着した男は間髪入れず、ロストドライバーを使うのに必要なもう一つの品を取り出す。
それは、Bと書かれた銀のガイアメモリだった。
〈BERSERK!〉
「変身!」
男はメモリを起動させ、ロストドライバーのスロットに装填、開く。
〈BERSERK!〉
二度目のガイアウィスパーが響き、突然発生した炎が、風が、雷が、男を包んで覆い隠す。
そして、再び男の姿があらわになった時、そこにいたのは戦士だった。
銀を主にした重厚なスーツ。右腕には赤のライン、左腕には緑のラインが走り、胸には輝く金のエンブレム。血錆色の複眼を持ち、頭部に炎、風、雷を模した三本の角を頂き、大剣を背負った戦士だ。
「ま、まさか、こいつ…!!」
おののく一真。
戦士は、
「おおっと、挨拶が遅れたな。俺の名は木林影斗(きばやしかげと)。またの名を…」
まず変身前の名を語り、次に戦士としての名を語った。
「仮面ライダーベルセルク!!」
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次回、
仮面ライダークロス!!
ベルセルク「さぁ、悦楽タイムの始まりだ!!」
ダンテ「なるほどな…根っからの戦闘狂ってわけか…!!」
照山「またえらいもんに目ぇ付けられたな、お前ら…」
第二十一話
怒りのN/狂戦士の実力
これが裁きだ!!
説明 | ||
今回は二つに分けました。あと、ラージさんがアイディアを送ってくださったオリキャラ兼オリライダーが登場します。 プロフィール等についてはまた次回。 |
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