窓を開けたら。2
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   『障子をあけてみよ、世界は広いぞ』

そんなことを無責任に言いやがった有名人がいた。

たしか豊臣秀吉。

全く、障子をあけて槍でも飛びこんできたら、どうするつもりだ。

 

はぁ、

 

ちなみに自分の場合は、

   窓を開けたら、幼馴染(女の子)が入ってきた。

 

はぁ、

 

ちなみに名前は『アキ』。

空を飛んで。(飛行機で)

そんでいきなり、

 「結婚しましょう!!」

だから困ってしまう。

たしかにそんな約束したような気がする。

気がするだけだが。

それに、したとしてても小学二年の時の話だ。

なのに、

 

「学校楽しみですね〜」

何でこいつは、おれの隣を平然と歩いてるんだ?

 

今日は9月1日。

始業式。

残念ながら宿題は終わらず、憂鬱気分で学校に向かっている途中

「けいくんっ。一緒に学校行こうっ!」

ときたもんだ。

「やだ。」と言ったら泣かれた。

だから、仕方ないので今、一緒に歩いているというわけだ。

 

「でも久しぶりですよ、がっこうなんて。」

あきが笑って言った。

学校指定のダサいセーラー服を着ていても、相変わらずにかわいかった。

「まあ、夏休みだったからな。久しぶりと言っちゃぁ、久しぶりだ。」

ヤスはもう来てるか。まあ昨日も会ったが。

「あっはい、皆さんと仲良くしてもらえるとうれしいです。」

彼女は少し言いよどんだ。

 

学校の前の坂を登る。

そこにおれたちの通う昭和第一高校がある。

9月といっても夏は夏。

まだまだ、溶けるように暑い。

校門をくぐると、おれたちに視線が集まる。

転校生であるあきが珍しいのだろう。

まあ、あきがかわいいのもあるが。

 

まずは職員室に行かなくっちゃいけない。

とりあえずだ。

「おーい」

廊下を歩いていたら向こうから、俺のクラスの担任、加奈子先生がやってきた。

若い、どちらかというとかわいい先生だ。

俺らは尊敬の意をこめて『かなポン』と呼んでいる。

からかっているだけという説もあるが。

「けーいちくんと、えっと、あきさんだねっ」

幼いようなロリータボイスで先生は確認をする。

「そうです。」

あきは少し緊張していた。

手をもじもじとさせる。

「担任の加奈子です。よろしくお願いしますっ。」

先生はにっこりと子供のような笑顔を向ける。

それに安心したのか秋も笑って言った。

「はいっ。」

                                      つづく→

説明
まえ→http://www.tinami.com/view/38887の続きです。
まだ描き途中ですのでよろしくお願いします。
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コメント
読んでくれてありがとうございます。がんばって続き書きます。(彬 )
あきちゃんの恋はどちらに歩いていくんでしょうか。続き待ってます。(華詩)
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窓を開けたら。 オリジナル 恋愛? 

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