IS〜深緑の狙撃姫〜「私の歌を聞けー!」 |
京都旅行から帰ってきた一夏たち。
箒の紅椿は未知の第四世代ということでデータ提出の条件付きで返却された。
そんな一夏たちに次のイベントが待っていた。
高機動レース・キャノンボールファスト
それに向けた授業が行われ、仮面ライダー部の面々に千冬からこう通達があった。
キャノンボールファストにて織斑一夏、ロックオン・ストラトス、シャルロット・ストラトス、マドカ・スカーレットの四名の出場を禁じる。
ラビットハッチにてこの通達が発表された。
「ただし更織についてはトランザムを使わなければ出場可能だ。」
「わかりました。」
この通達にシャルが頬を膨らませる。
千冬にはドライブの仕組みやトランザムの事は話してある。
「ぷ〜、つまんないな〜。」
「仕方がないわよ、あたしたちアイルランドのドライブ搭載型は紅椿よりも高性能だからね。特にキャノンボールはあたしのサバーニャと相性抜群だから。」
「だからこそ、お前たちを出場させる訳には行かない。」
そう、ドライブ搭載型は現行ISのスペックを大きく上回っているので勝負にならないという判断をした千冬が出場禁止を決めた。
キャノンボールファストの特性は高機動で動きながら如何に相手に妨害できるかというもの。
そういう意味で乱れ撃ちに特化しているサバーニャとの相性は抜群なのだ。
「ならこういうのはどうだ?」
一夏が提案。
それはドライブ搭載型持ちが箒たちのコーチを行うというもの。
「いいな、それ。」
「ただし、こっちが指名する。そして更織さんは指名出来ない。貯蔵タンクとはいえドライブ搭載型だからな。」
ということで一夏たちはジャンケンを行う。
まずはシャルが勝ち抜け。
「僕はね・・ラウラ。」
「うむ、よろしく頼むぞ。シャルロット。」
高機動戦のエキスパートのシャルの指名を受けてラウラは喜ぶ。
次はロックオンが勝ち抜けた。
「あたしはセシリアにしようかしら。今度は本格的に教えていこうかなと思うからそのつもりでね。」
「わかりましたわ!よろしくお願いしますね!」
ロックオンとセシリアの狙撃師弟コンビ。
次に一夏が勝ち抜けた。
「俺か、そうだな・・。」
(一夏・・私を選べ・・!)
(私を選んで、一夏・・!)
二人の乙女が自分を選べと祈る。
一夏は誰を選ぶのか。
「箒、俺で良ければ組むか?」
「ああ!よろしくな!」
(何でよ〜!)
一夏は箒を指名。
展開装甲を上手に使う方法などを教えるつもりだ。
鈴はマドカに決定。
こうして特訓の組合わせメンバーが決定。
大会まで二週間。
日曜日
ロックオンはシャルとラウラを引き連れて駅前で待ち合わせをしていた。
「お待たせ、ロックオン。シャル、ラウラ。」
「火菜、しばらくね。」
神谷火菜、この前助けたアイドル声優である。
黒く長い髪を一纏めにしていてスタイルも良く、グラビアも行っている。
京都から上京、収録と撮影の合間を縫ってやって来たのだ。
「紹介するね。覇音響(はおん ひびき)ちゃん。現役トップアイドルだよ。」
「私は覇音響。音楽で世界を掴む女よ。」
父親、母親共に世界中を巡る程に有名な、プロ演奏家と歌手である。
容姿は深緑の長い髪をツインテール(先端が巻かれ、音符の様な形をしている)にした、若干ツリ目の黄緑の瞳の少女。
格好はゴスロリで首にかけられたヘッドホンという格好でギターケースを持っている。
「あたしはロックオン・ストラトス。よろしくね。」
「僕はシャルロット・ストラトス、ロックオンの妹だよ。」
「私はラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
自己紹介を済ませ、遊びに回る。
少しの時間だが楽しい時間を過ごせた。
火菜と響は収録があるので別れた。
「ラジオの方は結構評判みたいだね。リスナーもいるみたいだし。」
「今晩そのラジオがあるから聞いてみましょうか。」
その夜
ラジオを聞いてロックオンの感想は・・。
「うん、押しと引きのバランスがよかったわね。これは人気が出るのも納得だわ。音楽もよかったし。」
「〜〜♪」
ティアナはスティックを持ってコップをカツンカツンと叩いていた。
「あらあら、そこまで熱中するなんてね。」
だがロックオンは知らなかった。
これが異変の前触れだと・・。
翌日
昼休みに千冬に呼び出された一夏たち仮面ライダー部。
だがティアナを始め箒やセシリアたちは話を聞ける状況ではない。
一夏、ロックオン、シャルが話を聞きに来ていて今は来客室で話をしている。
「篠ノ之や凰たちもそのラジオを聞いたか・・。」
「ああ、今はバンド擬きをやってる。姉さん、何でその話を?」
「実はな・・。」
話によると響がDJを勤めるラジオを聞いた人たちが怪我をしたり熱狂的になったりして周りが見えなくなっている人たちがいるとのこと。
このままでは大惨事が起こりかねないということでラジオを聞くのをやめることを呼び掛けているが効果がないらしい。
「なるほどな・・。これを引き起こしているのは怪物の仕業かもしれない。それで俺たちの出番というわけか。」
「その通りだ。放課後、慎重に調査を行い、放送局に向かい、放送を止めてくれ。門限は気にする必要はない。」
「わかりました。放課後に早速調査を開始します。」
放課後
火菜にメールを送り響のラジオの暴動の事を話す。
今日はオフの火菜は信じられないといった顔をして話を聞いた。
「響ちゃんの番組を聞いてそんな事が・・。」
「あたしたちに協力してくれる?」
「はい・・。」
火菜の協力を取り付けて放送局へ向かう。
放送局
隠れて様子を見るロックオンたち。
一夏は別の場所で様子を見ている。
そんな中で放送がスタート。
「はい、覇音響がお送りするファンタズムミュージック。まずはお便りコーナーから始めるよ!」
「今のところ問題はなさそうだよね・・。」
「ならば死んでもらおう。背後で嗅ぎ回るネズミども。」
「!?」
ロックオンたちの背後にレオが現れ爪を降り下ろすが二人はサイドロールで回避。
(ルナ・トリガー・マキシマムドライブ!)
ロックオンたちの背後からロックオンたちを避ける様に放たれた弾丸がレオに襲いかかる。
「トリガーフルバースト!」
「ぬう!?エターナルか!」
エターナルはロックオンたちの前に立ち、エッジをレオに向ける。
「実力からいってお前はスコーピオンやリブラを越え、そしてトップに立つ人間の側近って所か・・。倒しがいがあるな・・!」
「やってみろ!」
エターナルはレオに組み付いてロックオンたちから離れる。
ローブを巧みに使って攻撃を捌き、カウンターでエッジやキックを叩き込む。
その間にロックオンたちはスタジオを見る。
「それじゃ今日の一曲行ってみよ〜♪」
響はスイッチを押し、ホロスコープスの一人・カプリコーンへと変わる。
「響ちゃん・・。」
「シャル!」
「うん!」
火菜は響が怪物になった事に呆然となる。
二人はドライバーを装着、シャルはトランスイッチ、ロックオンはレバーを操作。
(3・・2・・1・・)
(メテオ・レディ?)
「「変身!」」
シャルはフォーゼ、ロックオンはメテオに変身。
「やはりあなたの仕業ね!」
「おっと皆、スペシャルゲストだよ♪都市伝説の仮面ライダーが来てくれたよ〜♪」
カプリコーンは外へ出てギターをかき鳴らす。
それが具現化して二人に襲いかかる。
「うわっ!?」
「さあまだまだ始まったばかりだよ♪私の音楽を聞けー!」
「くっ、音を具現化出来るのね。なら接近戦で・・!」
カプリコーンはさらにギターをかき鳴らして攻撃。
メテオはそれを避けつつギャラクシーを起動。
(ジュピター・レディ?)
認証部分に指を乗せる。
(OK!・ジュピター!)
右手に木星のエネルギー拳が具現化。
「ホォー・・。」
それを見てカプリコーンはギターの音を止める。
「あはは、いいね♪次の曲行くよ♪鬼帝の剣!」
カプリコーンはギターを鳴らしながら歌い始める。
激しい音と高い声がギャラクシーのエネルギー拳を解除する。
「・・!そんな!歌うことでギャラクシーのエネルギーを相殺した・・!?」
「キャハ、どう?音楽の力は?」
戦略を立てるメテオ。
そこへ慌てたフォーゼがやってくる。
「メテオ!大変!今までの音楽全部流れてる!」
「え!?・・フォーゼ、撤退よ。戦略を立てないとコズミックでもキツいわ・・!」
「わかった・・。」
フォーゼはランチャーとスモークを入れ換えオンにする。
(スモーク)
(スモーク・オン)
「えい!」
フォーゼは煙幕を放ち、メテオと火菜を連れて撤退。
カプリコーンはギターをかき鳴らして煙を晴らすがすでにいなかった。
「ありゃ、仮面ライダーは用事のため帰ったよ♪今日はここまで、最後まで聞いてくれてありがとう〜♪」
そう言って今日のラジオは終了。
音楽を武器にするホロスコープス・カプリコーン。
果たして攻略法はあるのか・・。
火菜はアスラクラインの嵩月奏。
プロポーションも同じような物。
覇音響は海と氷河を統べる青き帝王さんに考えてもらいました。
カプリコーンは歌でも攻撃可能でアストロスイッチやギャラクシーを解除できます。
歌った曲は鉄のラインバレルのOP。
感想待ってます!
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キャノンボールファスト前。 カプリコーン参上。 |
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インフィニット・ストラトス IS カプリコーンは前にコラボした人が考案 戦略的撤退 完敗 | ||
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