超次元ゲイム ネプテューヌmk2 〜Blue Wind〜(〜nuba〜)
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ここはダークネス60。

誰も使わなくなった工場の廃墟である。人が居なくなってからかなりの年月が経っているらしく、工場内の至る所が苔生し雑草が生えていた。

天井近くにある複数の罅割れた大きな窓から差し込む太陽の光が工場内の唯一の灯りだった。

工場の廃墟とは言っても流石に何かを作るための機器のような物は無かった。とは言え嘗て工場員が使っていた物らしい素材が散乱していることもあり、それを目当てにここへ足を踏み入れる人もいるらしい。

その代償なのか、モンスターが工場内を徘徊しているが……。

 

 

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「ここが例の……」

工場内に足を踏み入れたネプギアが呟く。

あの後ネプギア一行はコルを探すべく、プラネテューヌで彼の知り合いの情報を求めて聞き込みをしていた。

幾つかの情報をまとめると、このダークネス60でコルらしき姿を見たことに繋がった。

「随分と古ぼけた工場だな。」

「何十年も使われてない工場だから無理も無いわね。」

「コルさん……居るでしょうか……?」

四人は言葉少なにも会話をしつつ、奥へと進んでいった。辺りには錆び付いた階段や梯子が設置されている。

 

「――ッ!」

 

まるで何かの気配を感じ取ったかのようにネプギアは顔を上げた。

 

バッ!

 

そして腰に装着していたビームソードを構える。

「ヌラーッ!」

突如先程も聞いたあのオヤジ声が耳に響いた。

スライヌが彼女の横から体当たりをくりだそうと飛びかかって来ていたのだ。

「えぇいッ!」

 

ビシュッ!

 

ネプギアは目にも見えぬ速さでスライヌを一斬りしていた。

「ヌラー……ッ」

 

シュゥゥゥ……

 

スライヌはそのまま霧散し、跡形も無く消え去った。

「どうやらもう動くことには問題無さそうね。」

「えへへ。はい!」

「流石女神候補生です!」

 

ザッ……

 

しかし、ソニックは周囲を見渡し警戒していた。

「どうやら、安心するのは早いみたいだぜ?」

「え?」

ソニックの言葉に一同も周りを見渡す。

 

ギギギギィィ……!!

 

ネプギア達を取り囲んでいたのは巨大な球体型の機械――しかしその胴体の至るところからゴム状の腕が生えており、その先端にはまるで槍の様な鋭い金属器が付いていた。

まるで自分達をここに置いていった人間達への恨みを持った亡霊が宿ったかのように5台程のそれ―――『ニューバ』が唸り声の如く機械音をたてながらネプギア達へと近づいてくる。

「き、機械さん達がこっちに来るです……!」

「気を付けて。Aランクのモンスターよ。楽に倒せる相手じゃないわ……!」

額に汗をにじませながら一同は武器を取り出し構えた。

 

その時だった――

 

グワッ!

 

「!!」

アイエフは腹に違和感を覚えた。

「な、しまった!?」

ニューバの腕にあたる部位がアイエフの腕ごと胴体をグルリと取り巻き、締め付けたのだ。

「「きゃあ!?」」

アイエフだけでなく、ネプギアとコンパも同じ状態だった。

「この……ッ!」

振り解こうとアイエフは藻掻くが物凄い力で締め付けられて動けなかった。

 

ビリッ!

 

「あッ……!」

背後から何かが裂けるような乾いた音とネプギアの声が聞こえ、藻掻きながらもアイエフはそちらに目を向けた。

「ね、ネプギアッ!!?」

目を向けるや否や、アイエフは目を引んむいた。

ネプギアの服の腹辺りが破れてその柔らかそうな地肌が晒されていたのだ。

ネプギアを取り巻くゴム腕の先端の槍にネプギアのワンピースの裾が引っかかっていた。恐らくあの槍が破いたのだろう。

「い、いやぁッ!」

顔を紅く染めたネプギアが藻掻くもやはり身動きが取れない。

「や、止めて欲しいですぅ〜!」

コンパも半泣きで藻掻く。

そうしている間にもニューバの群れはじりじりとネプギア達に迫ってくる。

 

「お前等、今助けるぜ!」

 

「え!?」

突如聞こえた声の方向にアイエフは藻掻きながらも肩越しに視線を向ける。

 

ギュイイイイイイイィィィィン!!!!!!

 

ゴタゴタが起こっているこの場所から少しだけ距離がある場所にソニックは居た。

しかし、いつもとは様子が違う。

そこに居たのは猛スピードで回転している青い球体。その球体に取り込まれるかのように球体の頭上にあった点々と浮かぶ謎の光が吸収されていく。

涙目になりながらもネプギアとコンパもいつしか藻掻くのを忘れてそんなソニックに見入っていた。

 

「―――……!」

 

回転を続けるソニックが何かを言っていたが、彼女らにははっきりと聞こえなかった。

 

「―――GO!!!」

 

ギュンッ!!

 

ソニックが叫ぶと同時に彼の姿が掻き消えた。

「「「え!?」」」

一同は思わず声をあげた。

 

バギィッ!

ドガッ!

 

その刹那鉄に何かがぶつかるような重い音が耳元に響いた。

「「―――!!」」

突如自分の体に巻きついていたゴム上の腕が緩みその隙にネプギアとアイエフは飛び退いた。

「キャァッ!?」

グズグズしていたコンパはアイエフが飛び退くついでに腕を引っ張り、一緒に救出していた。離れた場所で着地すると一同は振り返った。

そこで目にしたのは―――

 

ギ、ギギ………ギギ……!!!

 

先程自分達を拘束していたあの不気味な機械の頭部にあたる部分が凹んでいた。

 

スタッ!

 

「へへ!」

ソニックは颯爽とネプギア達の前に降り立つと人差し指で鼻をこすった。

「ソニック!」

「Hey guys!Are you all right?」

アイエフ達に顔を向けるや否やソニックは余裕の笑みを見せる。

「み……皆さん、あれ……!」

しかし、突如ネプギアが前方を指差す。

 

ギギギギ……!!!

 

ソニック達が目にしたのは頭部に大きな窪みができた先程の機械の群れ――結構なダメージを受けたようにも見えたが、ニューバは何事もないかのように再び動き出した。

「うぅ……出来ればあの機械さん達とは戦いたくないですぅ……。」

「……そうね、こんな目にあわされて心底腹立たしいけど正直勝てる気がしないし、あいつらは別に倒さなくてもよさそうだし次に何かされる前に先に行きましょう。」

ネプギア達はそのまま奥へと走っていった。

 

ニューバ達がその後どうなったのかは誰も知らない。

 

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「ど……どうしようこれ……」

ネプギアは頬を紅く染め、ワンピースの裂かれたところを見下ろす。

腹の辺りが完全に裂かれており地肌が晒けだされていた。後もう少し上部を破かれていたら完全に(以下自重)

「私もですぅ……」

コンパも腰部分を破かれ半べそをかいている。

「……我慢しなさい。私に比べたらアンタ達は可愛いものよ。」

「「え?」」

「いいからさっさと行きましょう。」

そう言いつつアイエフが踵を返し歩きだしたが……。

 

((―――あ……))

 

ネプギアとコンパの視線が一致した。

アイエフの破かれた部分は二箇所。

ぶかぶかのコートと短パン。

それも同じところだった。

小さな穴から黒色の(以下自重)

 

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「コルさん……何処に居るんでしょう?」

工場内がやけに広いせいか、先程から延々と歩いているがコルは見つからない。

ネプギアが歩きながら周りを見渡す。

「ハッ!」

ソニックは大きく跳躍し一同の頭上にあった鉄橋に着地すると周りを探し始めた。彼は先程からコルを誰よりも熱心に探していた。

「ソニックさん……さっきから一生懸命ですね。」

「あいつがさっき言ってた『知り合い』って奴かもしれないから無理もないわね。」

「ソニックさんの知り合いかぁ……。私もちょっと興味あるかも。」

三人は会話を弾ませながらもコルを探していたが……。

 

「うわぁぁぁぁぁぁッ!!?」

 

突如奥から聞こえてきた叫び声に会話は途絶えた。

 

 

ギュンッ!

 

その声を聞くや否やソニックは一気に奥まで走っていってしまった。

「ソニックさん!?」

ネプギアが手を伸ばし叫ぶが今のソニックにその声は届いていない。

「なんかやばそうね、私達も急ぐわよ!」

一同は走り出す。

 

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様々な障害物をかわしながら三人は走っていく。

倒れ横たわる柱、錆び付いた大きな作業台、崩れ落ちた階段……。

「………!」

しかし、とあるものを目の前に三人は足を止める。

「これは……ッ!?」

三人が辿り着いたのは巨大な門。三人の背丈の優に10倍はありそうな大きさだった。

しかし、門と言っても扉はない。

代わりにあるのは―――。

 

「―――バリケード?」

 

門前にはまるで誰も通させまいとでも言うかのように崩れた柱の残骸や昔工場員達が使っていたであろう鉄製の椅子等が山積みになっていたのだ。

上部に僅かに隙間があるがあそこまで登れるとは到底思えなかった。

「なんでこんなものが……?」

いくら数十年も誰も立ち入りしておらず廃れているからとは言え、こんな物が自然にできるはずがない。

明らかに人為的に作られたものとしか思えなかった。

 

―――ゴオオオォォォォォォォォォオオオオオ!!!!!!!!!!

 

突然その部屋から聞こえた雄叫びに三人は肩を震わす。

周りの壁や床からビリビリと振動の音が聞こえた。

 

――ガラッ!

 

その振動で目の前に立ちはだかっていた瓦礫の山が上部から徐々に崩れ出す。

 

――――ガラガラガラガラガラガラガラッ!!!!

 

そしてそのまま勢いを増し、とうとう全て崩れ落ち視界がクリアになった。

しかし、その瞬間三人の頬に汗がつたった。

 

「ゴギャアアアアアアアア!!!!」

一同の目の前には先程の大きな門よりさらに大きな化け物が待ち構えていたのだから――。

 

 

説明
ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。―――― 【諸事情により更新が遅くなっています。申し訳ありません】
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コメント
>柏中様 コメありがとうございます。あのスピードで回転利用した蹴り食らったら多分骨砕けますよねw小説内ではあまり効果はないようですが…w(こた)
>ツバキ様 ネプギア「コメントありがとうございます!」ソニック「ほぉ……?俺とスピード競おうっての?面白いじゃん!」アイエフ「アンタ何挑発してんのよ……」コンパ「あの機械さん達……あの後どうなったんでしょう?」ソニック「面白そうな相手が出てきたな?暴れるぜ!」(こた)
>クリケット様 ソニック「コメThanks!」ネプギア「そんな!?(ガーン!)酷いです……(涙)」ソニック「おいおい、俺はともかくネプギア達の悪口は言わないでくれよ?」アイエフ「あんたなんでネプギアの肩持ってるのよ……」コンパ「ひゃうッ!?殺さないでくださいですぅ〜!」(こた)
スピンアタックってネプ世界じゃ強力極まりないなぁソニックのスピードがスピードだし。(柏中ロージュ&ミヤウエ)
フウ「わ、わたしだってその気になればあの位のスピード…!」 ヴァイス「…なんか対抗心燃やしてるけど」 アリス「放っときましょう。にしても破廉恥なメカもあったもんですね」 フウ「スクラップにしたいね、あれ」 ヴァイス「さて、デカ物相手にどうするのか…」(風音ツバキ)
ネプギア達危なかったな……。 氷室「死ねばよかったのに……。」 お前はそういうことしか言えんのか? それはさておきネプギア達、なんかもっとピンチの予感!? 氷室「そのまま死ね! 駄目ならおれが殺しに行ってやる!!」 人の小説に首を突っ込むな! (クリケット)
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ネプギア ソニック 超次元ゲイムネプテューヌ ネプテューヌ クロスオーバー 

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