真・恋姫†無双 魏の三剣人 (第六章)
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戻って来た華琳達は、直ぐに一刀の元に駆け寄る

 

 

華琳「一刀!!」

 

一刀「ん?あれ孟徳、帰って来てたのか?」

 

華琳「帰って来てたのかじゃないわよ!!これはどう言う事!!」

 

一刀「あれ?報告届いてない?」

 

秋蘭「そう言う意味じゃない、華琳様は如何したらこんな現状になるのか聞いてるんだ」

 

春蘭「まったくだ」

 

一刀「あ、春姉お帰り」

 

春蘭「ただいま♪」

 

華琳「春蘭、黙っててくれるかしら?」(ギロリ!!)

 

春蘭「は、はい!?」

 

華琳に睨まれ、春蘭は微かに怯えていた

 

 

一刀「長いぞ?」

 

華琳「構わないは、話なさい」

 

一刀「あれは、二日前の事だ」

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二日前

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一刀「賊?」

 

兵「はっ!報告では一万と言う事です」

 

一刀「・・・」

 

新兵a「一万だって!?」

 

新兵b「此処にいたら殺される!?」

 

一刀「いや、手はある」

 

新兵の調練をしていた一刀に、伝令が届く

 

 

兵「やはり此処は、篭城を」

 

一刀「いや、此処はあえて迎え撃つ」

 

新兵達「「「!?!?!?」」」

 

兵「しかし夏候恩将軍!?今動かせるのは、二千しか居ません!!」

 

一刀「二千も居れば十分だ」

 

新兵a「ふざけるな!!」

 

新兵b「そうだ!!そうだ!!俺達は、無駄死にする為に志願したんじゃないぞ!?」

 

一刀「・・・」

 

シャキーン!

 

新兵達「「「!?!?!?」」」

 

一刀が、小太刀を抜いた事に驚いた後に、沈黙が流れる

 

 

一刀「フッ」

 

ヒュ!グサッ!

 

新兵達「「「!?!?!?」」」

 

新兵達は、自分の目を疑った、一刀は、小太刀を地面に刺したからである

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一刀「俺を殺したければ、その小太刀で殺すといい・・・俺無しで、この現状を乗り切れるならな?」

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新兵達「「「・・・」」」

 

誰一人何も言えなかった、そのまま一刀は、小太刀を鞘に戻した

 

 

一刀「賊が到着するまで、何日掛かる?」

 

兵「えっ!?あ、こ、此処までですから、二日後の朝頃かと」

 

一刀「十分、各自準備に入れ、弓矢と槍をあるだけ持って来い!!訓練用でも構わない!!」

 

兵「は、はっ!」

 

一刀「俺は今から、賊の元に向かう」

 

新兵a「ひっ、1人でですか!?」

 

一刀「ああ、勝つ為の布石が必要だ・・・良いか皆、俺達の働きが、たくさんの命を守るんだ、それと同時にたくさんの命が無くなる!!」

 

新兵達「「「・・・」」」

 

一刀「だが恐れるな!!俺達の行動は明日を切り開く物だ!!心して掛かれ!!」

 

新兵達「「「はっ!!」」」

 

準備を始めた兵達の姿を見た一刀は、直ぐに賊の元に向かった

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一刀「あれか・・・」

 

一刀が到着した頃には、辺りは、夜になっていた

 

 

一刀「愚かだな、こんな平原で火を付ける何て、所詮は賊か・・・」

 

一刀が考えていたのは、ずばり夜襲、そうとは知らない賊達は、ワイワイと酒を飲んでいた

 

 

一刀「出来るだけ数を減らしておこう」

 

その言葉を最後に、一刀は小太刀を抜いて、氣の斬撃を放つ

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ドゴーーーーーン!!!!!!!

 

賊a「な、何だ!?」

 

賊b「て、敵襲だ!?」

 

一刀「遅い・・・」

 

シュン!

 

ドス!ドス!

 

声を上げた二人は、そのまま首を切り落とされた

 

 

一刀「うん?あれは荷物は武器か?」

 

賊の男「この野郎!!」

 

ザシュ!

 

賊の男「ぎゃあああああ!!!!」

 

一刀「雲雀!!」

 

ズガァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

賊の頭「だああああ、折角盗んだ武器が!?」

 

一刀「愚かだな、敵に回す相手を間違えるとわな」

 

賊の頭「何だてめえわ!?」

 

一刀「官軍だ、陳留のな」

 

賊の頭「な、何だと!?」

 

一刀「殺せるものなら殺してみな、陳留まで来れたらな」

 

そう言い残し、一刀はその場を後にした

 

 

一刀(布石は出来た、ざっと二千は切ったか)

 

そのまま一刀は、残り一日を自分の氣の回復に回した

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次の日

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一刀「来たか・・・」

 

一刀は、城壁の上ではなく門の前に立っていた

 

 

賊の子分「頭あの野郎です!!」

 

賊の頭「何!?」

 

一刀「ちゃんと来た事には、褒めてやるよ」

 

賊の頭「てめえ!!覚悟しろよ!!野郎共、やっちまえ!!」

 

子分達「「「おおおおおおおお!!!!!!」」」

 

一刀「単純だな・・・」

 

一刀は、賊達が近付いて来た事を確認して、手を上げた

 

 

一刀「放て!!」

 

ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

 

賊の子分達「「「ぎゃあああああ!!!!」」」

 

賊の頭「やべえ!?罠か!?」

 

一刀「門を開け!!追い討ちを懸ける!!」

 

新兵達「「「うおおおおおおお!!!!!」」」

 

門が開くと同時に、槍を持った新兵達が、突撃する

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賊の頭「くそ!?おい弓矢だ!!弓矢持って来い!!」

 

賊の子分「無いです、頭この間、あの野郎に壊されたじゃないですか!?」

 

賊の頭「なっ!?ま、まさかあいつはこの為に武器を!?」

 

破壊された武器は、ほとんど使える物は無く、各自が持っていた剣のみである

 

 

一刀「今更気がついても遅いぜ」

 

賊の頭「て、てめえ!?」

 

一刀「覚悟は出来たか?死ぬ覚悟わ?」

 

賊の頭「ッ!?」

 

一刀「俺の兵達は皆、槍装備だ、対してお前の子分は全員剣装備・・・距離からして攻撃する前に終るな」

 

一刀の考えた布石、それは武器の破壊と使い手の撃破・・・それこそが一刀の考えて勝利の布石

 

 

賊の頭「話が違う!?こんな奴が居るなんて」

 

一刀「何?話が違うだと、何処の誰がお前らに此処を攻撃する様に言った!!」

 

賊の頭「うるせえー!!」

 

一刀(仕方ないか・・・)

 

ザシュ!

 

賊の頭「ぐわああああ!!!!」

 

一刀「敵総大将、夏候恩元才が討ち取ったー!!」

 

一刀の言葉で戦場が一瞬静まり、直ぐに変わり始める

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賊の子分a「うああああああ!!!!!頭がやられた!?」

 

賊の子分b「逃げろ!?」

 

賊の子分達「「「わああああああああああ!?!?!?!?」」」

 

一刀「何とかなったな」

 

兵「夏候恩将軍、追撃を」

 

一刀「必要ない、追跡をするだけで良い」

 

兵「追跡ですか?」

 

一刀「そうだ、うまく行けば奴らの拠点を見つける事が出来るかもしれない」

 

兵「成る程!」

 

一刀「兵の人選は任せる、後被害状況と後処理を」

 

兵「はっ!」

 

一刀「それと」

 

一刀は、振り返り小太刀を抜き、天に掲げた

 

 

一刀「我等の勝利だ、全軍勝鬨を上げろーーーー!!!!!」

 

兵達「おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

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戻って今

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一刀「と言う訳だ」

 

華琳・春蘭・秋蘭・桂花・季衣「「「・・・」」」

 

一刀「孟徳」

 

華琳「えっ!?何!?」

 

一刀「その子誰?」

 

華琳「ああ、新しく私の部下になった許緒よ」

 

一刀「!?・・・そうか」

 

華琳「ええ、紹介するは許緒、夏候恩元才・・・春蘭と秋蘭の義弟よ」

 

一刀「よろしく」

 

季衣「は、はい!?よろしくお願いします!?」

 

一刀「そう緊張しなくて良い、俺の真名は一刀だ」

 

季衣「良いんですか!?」

 

一刀「どうせ皆預けたんだろう、だったら俺も預けるよ」

 

季衣「僕の真名は季衣です」

 

一刀「ああ、確かに預かった、所で孟徳、桂花の件はどうだった?」

 

華琳「討伐する予定だった賊は、季衣が先に倒しちゃってたから、判断できないのよ」

 

一刀「そうか」

 

兵「申し上げます」

 

一刀が話している所に、兵が報告に来る

 

 

一刀「何だ?」

 

兵「被害状況の調査完了しました、負傷した兵は全部で九百人程で、死亡者はゼロです」

 

春蘭「ゼロだと!?」

 

兵「はい、そして討伐した賊は全部で四千近く有りました、恩将軍が討ち取った者を会わせると、約六千になります」

 

一刀「逃げた賊わ?」

 

兵「報告では、南の廃墟となった街に居るという事が判りました」

 

一刀「何?・・・成る程一度廃墟と決めたら再度調査する必要は、無いからな・・・少し頭の良い奴が居るか」

 

桂花「それにしても無茶したわね、あんた」

 

一刀「うん?」

 

桂花「一歩間違えれば死んでたわよ」

 

一刀「何、心配してくれるの?」

 

桂花「そ、そんな訳無いでしょう!?勘違いしないでよ!!////」

 

一刀(・・・ツンデレが一人増えた)

 

秋蘭「一刀、余り無茶をするなよ・・・傷ついたお前なんて見たくないぞ」

 

一刀「秋姉・・・ありがとう、それからゴメン」

 

春蘭「今日はもう遅い、続きは明日にしろ」

 

一刀「そうだね、孟徳それで良いか?」

 

華琳「・・・」

 

一刀「孟徳?」

 

華琳「えっ?」

 

一刀「如何した、疲れたか?」

 

華琳「だ、大丈夫よ」

 

一刀「そうか、なら今日はもう引き上げて良いか?」

 

華琳「ええ」

 

一刀「判った、全員に撤収命令を」

 

兵「はっ!」

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・・・

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一刀「・・・」

 

今一刀は、城壁の上に来ていた

 

 

一刀(くそ!?何で!?)

 

華琳「・・・一刀」

 

一刀「!?・・・華琳か、何か用か?」

 

華琳「こっちを見なさい」

 

一刀「何で?」

 

華琳「1人で抱え込むんじゃないわよ」

 

一刀「!?」

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華琳「泣いてるんでしょう、貴方?」

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一刀「・・・なんで判った」

 

華琳「貴方、ずっと震えていたは、もしかしたらと思ったけど、やっぱりまだ怖いのね・・・人を切るのが」

 

一刀「それも有るけど、やっぱり嫌なんだよ・・・敵でも味方でも命が無くなるのわ」

 

華琳「・・・心はまだ、半人前のようね、本当に人間過ぎるは、貴方」

 

一刀「ゴメン、華琳」

 

華琳「許さないわ」

 

一刀「えっ?」

 

華琳「私の許可も無く傷付くなんて、許さないわ」

 

華琳は、腕を組んで不機嫌そうな顔をしていた

 

 

一刀「どうしろって言うんだ?」

 

華琳「誓いなさい、私に内緒で抱え込む事を、私に内緒で傷つく事をしないって」

 

一刀「・・・判ったよ」

 

華琳「口約束では駄目よ、行動で表しなさい」

 

一刀「行動?」

 

華琳(クイクイ)

 

一刀「???」

 

人差し指を曲げて、こっちに来いと言われ素直に一刀は従う

 

 

華琳「しゃがみなさい」

 

一刀「しゃがむ?」

 

華琳「そうよ」

 

一刀「一体何をするんだ華琳?」

 

スッ!

 

一刀「え?華琳?・・・か、ん!?」

 

華琳「ん」

 

華琳は、一刀に唇を重ねた

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一刀「か、華琳!?////」

 

華琳「ふふ、誓いの証として貰っておくわ」

 

一刀「ッ〜!?////」

 

華琳「悪くなかったわよ、一刀」(ニヤニヤ)

 

人差し指で、自分の唇を触った後その指を軽く舐めて、華琳は、城壁を後にした

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華琳の部屋

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パタン!

 

 

華琳「・・・」

 

華琳は、もう一度自分の唇に触れていた

 

 

華琳(1人で抱え込まないで一刀、私が全部受け止めてあげるから)

 

寝台に座り込んで、華琳はそう願うのだった

 

 

華琳(それにしても・・・////)

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華琳・一刀((今日・・・寝れるかな?(かしら?)////)

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次の日、華琳は報告にあった、廃墟の賊を討伐した

 

 

それにより、一時では有るが華琳の領土は暫く静かであった

 

 

そしてこれにより華琳は、乱世の奸雄と呼ばれる様になった

 

 

同じくして、一刀も同じく二つの通り名が生まれた

 

 

一つは戦場の詐欺師、そしてもう一つは

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死神夏候恩

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お知らせ

 

次回は久しぶりに、(修行編)です

説明
皆さんどうも、カイです。
最近すっかり暑くなってきましたね、でも夜はまだ少し寒いです。
体調を崩さない様に気をつけて下さいね。
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コメント
anitaさん 何分素人なので、その辺りの評価は甘口でお願いします(不快な気持ちにしてしまったら、すみません)(カイ)
k.mさん コメント有難う御座います(カイ)
これからも頑張ってください。いつも面白く読まさせてもらってます。(k.m)
矢車さん ありがとうございます(カイ)
おもしろかったです。 次の話を楽しみにしています。(矢車)
JDAさん その辺りは、大目に見てください(カイ)
詐欺師って言うほどの事はしてないようない気がしますが・・・、”は”と”わ”の使い方がちょっと気になりました、次も楽しみにしています。(JDA)
アルヤさん 気に入って貰えたなら幸いです(カイ)
ロドリゲスさん 一様考えています(カイ)
戦場の詐欺師・・・・・・面白い二つ名がついたもんだ。(アルヤ)
もしや種馬も後々追加になるのでは?(ロドリゲス)
ma0さん 直ぐ応急処置を!?(カイ)
mokiti1976-2010さん 頑張りました!(カイ)
華琳可愛いわ〜/// 久々に鼻に血が集まるのを感じたww(帽子屋)
華琳様、可愛すぎるやろ〜!…そして桂花のツンデレ、GJ!(mokiti1976-2010)
namenekoさん 鼻血だけは、回避を(カイ)
本郷 刃さん 早く輸血を!?(カイ)
照れてる華琳が可愛すぎる。続き期待(VVV計画の被験者)
「戦場の詐欺師」に「死神夏候恩」・・・いい響ですね。その上照れる華琳もメチャクチャ可愛いです!ドバドバッ(鼻血)!続きと修行編も楽しみにしています。(本郷 刃)
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