ゲイムギョウ界で目指せハーレム!
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第三話 イレギュラーな存在

 

ついにやってきました!!バーチャルフォレスト!!

初戦がエレメントドラゴンなのは気が引けるといいますか。

まあ、原因は俺だからなんとも言えないな。

けどさ、尻尾踏んだだけどここまで怒らなくてもいいでしょ!

 

「今日は厄日だな」

 

逃げてちゃ埒が明かないな。神様の教えのとおり.......想像を現実に!

 

「出ないけどッ!どうなってんだよぉぉぉぉぉッ!」

 

俺武術習得してるって言いましたけど、やっぱり硬いね。

いろんなの試したけどこれといった効果は無し。.......神様に聞きゃいいじゃんッ!

 

『...........ンーー.......』

 

寝てるのか?寝てるよな?

.......起こすのは悪いなー。けど命の危機だぜ?

 

『アーカキ......剣ーーッ!.....リクくーーん......』

 

寝やがったよッ!完全に寝てやがるよ。それになんだ?

 

「アカキ.....剣?」

 

うおッ!指輪が光った!?

その光はすぐに消え右手にはいつの間にか一振りの日本刀があった。

指輪は赤い宝石になり赤い光をうっすらと発している。

よく分からないけど、武器があるならッ!

 

「剣術ならおてのもんだッ!」

 

ゾンビパワーの脚力を生かして急ブレーキからの背面跳び。

空中で一回転した後エレメントドラゴンの後ろを取り、

 

「これでッ!」

 

すばやく踏み込み、それと同時に刀を横に一閃した。

 

「がぁぁぁッ!!」

 

さすがはエレメントドラゴン簡単に死んではくれない。

俺は振った勢いのまま刀を逆手に持ち替え、先程とは比べ物にならない踏み込みで刀を横に薙いだ。

 

「がぁぁ!」

 

まだ、倒れないのかよ。

両手に刀を持ち替え、エレメントドラゴンの背に容赦なく突き立てた。

さすがに、普通の日本刀じゃこいつの体は貫通できないか。

 

「これで攻撃は終わりじゃない!」

 

一瞬、剣から手を離し突き立てた刀の柄に強烈な拳を叩き込んだ。

―――本来なら盾とか破壊するのに使うんだが、まあこっちの世界じゃこうして使うのもありだな。

 

「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そして断末魔の声を上げ血飛沫とかは出さずに光の粒子となってゆくエレメントドラゴン。

まあ、。血飛沫なんか出されたらトラウマになって戦えなくなっちまうしな。

 

『テッテレーー!リク君はLv10になった。二刀流が使えるようになった。突撃銃が使えるようになった。腕のゾンビパワーが100%まで使えるようになった。<ファーストモード>が使えるようになった』

 

?......本当のRPGじゃんッ!俺は刀を消すように頭の中でイメージした。すると刀は一瞬でその形を崩し赤い光だけが残り指輪の宝石に吸い込まれていった。

......消すときは言葉いらないんだ。

あー......いつから起きてたんだ?

 

『リク君が敵の後ろを取ったときぐらいかな』

 

ずいぶんと微妙なタイミングで起きてくれましたな。

にしても、LVアップって。しかもいきなり10も上がったぞ。

そういえば、武器が増えたけどLVアップのたびに増えるのか?

 

『うん!リク君が強くなるたびに武器の種類も豊富になるし強くなるよ!さっき使ってた刀だってホントなら一撃で何でも倒せちゃうんだよ!』

 

なるほどな。ようは戦いまくって経験値を手に入れればいいんだな?

 

『そういう事!がんばっていくぞーッ!」

 

おー。じゃなくて神様。ネプテューヌ達の居場所知らない?

 

『知ってるよー......よし、インプット完了ッ!』

 

うおッ!頭の中にここら一帯の地図がきたでゴワス。

 

「んじゃ、早速行きますかッ!」

 

神様の声援を聞きながら俺は曇り空の涼やかな草原を駆け抜けた。

 

 

草原を駆け抜けることはて何分だろうか?

まあ、いいけど。俺の地図のイメージからしてここらへんのはずなんだが.....後は適当に探るしかないな。

 

「ガ■ギャ■■■ハ■ゴ■■■!!!」

 

「ッく!なんなの、こいつはッ!」

 

「お姉ちゃん....怖いよ」

 

下のほうから声が聞こえるぞ。というか俺、崖の端っこにいたんだな。下を見下ろしてみると草原の中央らへんにネプ姉妹とズラリと歯の並んだ顎だけの不気味なモンスターが地面から10mぐらいのところで浮遊していた。

 

「何だありゃ!?」

 

『何であんなところにバグモンスターがッ!?』

 

......バグ?んなあほな。

どう考えても序盤で相手にしちゃいけないランキング第一位のやつではないか!

けど、こんな状況だからこそじっとしていられるかッ!

 

「紅き剣!漆黒の銃!」

 

先程と同様に右手には刀。そして、左手には黒色の突撃銃(アサルトライフル)。

使えるものは全部利用するまで!

身を屈め、一気に崖から顎野郎に向かって真っ直ぐ飛んでゆく。

左手を前に突き出すと同時にアサルトライフルの連射(フルオート)が顎野郎に襲いかかった。

だが弾丸は顎野郎に当たった瞬間激しい火花が散り元飛んできた方向。

つまり、俺のほうに飛んできやがった。

 

「銃はくらわないってか!紅き剣なら蒼き剣だ!」

 

銃を手元から消し、今度は右手に握られている剣と一寸の狂いも無い全く同じ剣をすぐさま呼び出し向かい来る銃弾を二刀流で防いでゆく。

 

「ッく!」

 

全部は防ぎきれず所々銃弾が肌を掠めてゆく。

ゾンビだから痛みはないんだなー!

もろに当ッたらそれはそれで困るんだけど。

で、顎野郎はそれでもこちらを気に止めようとしないので、腕をクロスさせ刀で『X』の形を作る。

これぐらいの距離なら!

 

「うぉぉぉぉッ!100パーセントォォォォッ!」

 

腕力をゾンビパワーで100%に強化し二本の刀を同時に左右斜め下に振った。

顎野郎の前歯と二本の刀の間から激しい火花が散る。ダメだ、硬すぎる!このままじゃ力負けする!

そう思った瞬間に顎野郎は俺の攻撃をものともせず、刀に噛み付き俺ごと地面に振り落とした。

 

「ガハッ!」

 

背中から叩きつけられた俺は何とか身をおこす。

すでに足元はふらふらで刀は先程の噛み付き&振り下ろしで刃が折れていた。

痛みはないけど、ふらつくんだな。

 

「大丈夫!?....あ、あなたは」

 

「お姉ちゃん....この人は?」

 

目の前には女神化した少し幼さが残っているネプテューヌとまだ小さいネプギアがネプテューヌの後ろで隠れるようにしてこちらを覗いていた。

こんなに可愛い子の前でかっこ悪い姿(?)は見せてしまった。

大事なことだからもう一回言わせてもらう。

今日は厄日だ。

 

「この前のことについてはホントに申し訳ないと思っている。後で何でも言うこと聞くから、とりあえずこの場は逃げてくれないか?」

 

「.....ダメよ。あなたのその傷じゃあ無理があ「この程度どうってことはない。だから、頼む」.....分かったわ。行くわよ、ネプギア」

 

「う、うん」

 

ネプテューヌはネプギアの手をとり顎野朗から逃げるように走りだした。

顎野朗はネプテューヌ達に襲い掛かろうとせずに俺に向かって凄い勢いで滑空してくる。

よし、こうなったら変身するしかない!

 

「ノモブヨ、ヲシ、ハシタワ、ドケダ、グンミーチャ、デー、リブラ!」

 

.......あれ?魔装少女に変身できないな。

 

『レベルが足りないから無理だよ!リク君、アイツのことは放っておいて逃げたほうがいいよ!』

 

「ばか!ここで逃げたらアイツが野放しになるだけだ!.....俺だってイレギュラーな存在だろ?」

 

『そ、そうだけど......どうしても引く気がないなら<ファーストモード>を使うしかないよ!』

 

「アガガガ■■!!!」

 

「鋼の剣よ、<バスターソード>!」

 

人が持つにしてはあまりに巨大すぎる剣を両手で盾のようにしてバグモンスターの突進を受け止める。

いくら力が強かろうが突進するだけじゃ、俺には勝てない!

なんたって今の俺もバグみたいなもんだからな!!

 

「<ファーストモード>!!」

 

突進を受け止めていたバスターソードの刀身から線が浮かび上がり瞬時にそこから紅い光が閃光弾のように一瞬だけ激しく光る。

 

「ガ■!?」

 

バグモンスターが一瞬だけ怯んだ瞬間に大剣で力任せに突き飛ばした。

今の閃光みたいなの目には害が無いんだな。

再び構えるバスターソードは先程とは違い刀身は紅い光で輝いている。

 

「一撃で決めてやる」

 

俺はバグモンスターに正面から突撃を仕掛ける。

手に握るバスターソードはさらに輝きを強めていく。

近づいてくるバグモンスターは口をあんぐりと開けこちらを待ち受けている。

脳みそのほうは残念な出来だな。

 

「消え失せろ、顎野朗」

 

振り下ろした大剣はバグモンスターを真っ二つに切り裂いた。

 

 

先程の戦闘から十分程度が経過した俺はネプテューヌ達とバーチャルフォレストを散歩していた。

ネプテューヌは女神化を解いてネプギアの手を取り俺の横を歩いている。

.......会話が弾まない。こういう時どうすればいいんだっけ?

 

「さっきはありがとうね!私じゃネプギアを守るどころかきっとやられてたよ」

 

「あ、ああ。........あのさ、その、この前はホントにゴメン!」

 

この前のことをちゃんと謝罪をしておきたかった俺はその場に土下座を決め込む。

......俺よ、ネプギアが怯えちゃってるじゃないか。

 

「そのことはもういいよ。.....だってあなたは私達を助けてくれたんだから。ね、だからもう顔をあげて」

 

なんという優しさ!俺はこんな優しさ溢れる女神様にあんなことをしてしまったのか!!

.......本人がこう言ってるんだからもうあのことはいいんだよな。

立ち上がり俺はネプテューヌと向かい合うように正面から彼女を見つめてしまった。

目が合った瞬間ネプテューヌは顔を真っ赤にしてすぐさま目をそらしてしまった。

俺も気恥ずかしかった為視線をそらしてしまった。

 

「....な、なんだ?体が...熱い?」

 

体のバランスを崩しそのままネプテューヌにもたれかかってしまう。

 

「ど、どうしたの!?」

 

「.....す、すまん。どうやら体がいろいろと拒絶反応を起こしてるみたいだ」

 

何故、今まで気付かなかったのだろうか。

俺の天敵がいつの間にか雲の合間からお顔を出していた。

や、やばいな。ゾンビと言うことを完全に忘れてた。

こんなときに限ってー!憎き太陽めー!!

意味もなく太陽をにらみつけた瞬間止めと言わんばかりの眩しい光が俺を襲い意識をに持ってかれそうになる。

こんな調子でハーレムできるのか?ち、チクショー........

おぼろげな視界の最後に移ったのはネプテューヌの柔らかそうな唇だった。

説明
バーチャルフォレストに向かったゾンビことリクはエレメントドラゴンとバグモンスターに遭遇する。連続戦闘、ポロリは無いかも。
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超次元ゲイムネプテューヌmk.2

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