超次元ゲイム ネプテューヌmk2 〜Blue Wind〜(~Rescue~) |
「ゴギャアアアアアアアアアア!!!!!」
その姿は一言で言えばドラゴン――まるで血のように赤黒い胴体の背からは蝙蝠を彷彿とさせる大きな翼が生えている。
鋭い牙が並んだ大きな口から獰猛な雄たけびを発していたのだろう。
ギラッ!
その光る紫色のガラス玉のような目がネプギア達を睨めつける。
まるでドラ●エに出てくる竜●王(変身後)のような姿にネプギア達は怯んだ。
ギュンッ!
その刹那ネプギア達の前に青い姿が現れる。
「Hey guys!」
正体は言うまでもなくソニックだった。
「ソニックさん!?」
「皆、あそこを見るんだ!」
ネプギアの呼びかけに構うことなく、ソニックはドラゴンの右手を指差した。
ソニックが指差したところを見ると、ドラゴンの手から何か黄色い物が出ていた。
遠くてはっきりとは分からなかった。
「恐らくあいつがコルだ。」
「えッ!?」
「どうして分かるの?」
「――あいつの姿が俺の相棒に瓜二つ……ただそれだけさ。」
ブンッ!
しかしそう悠長にはしていられなかった。
ドラゴンが一同目がけて尻尾を振ってきたのだ。
「危ないッ!」
アイエフが叫び、一同は跳躍する。
ズガァァァッ!!
一同が避けた後ドラゴンの尻尾が工場の床を―――鉄製の床をひと振りで抉っていたのだ。
抉り出された床からは土が散乱している。
一同は四散し、ドラゴンを囲むかのように着地した。
「ヒュ〜♪cool!」
「アンタ、そんなこと言ってる場合じゃないわよ!」
「ゴギャアアアアアアアアアア!!!!!」
口笛を吹いたソニックにアイエフが突っ込むと同時にドラゴンが再びネプギア達に凄むかのように雄叫びを上げた。
「こうなったらやるしかないわね。行くわよ皆!」
「はい!」
アイエフの言葉を合図にそれぞれ武器を構えた。
「Let’s show time!!」
ギュンッ!
ソニックはそう叫ぶとドラゴンの顔目がけて跳躍した。
凄まじいスピードのため、その姿はまるで一直線に奔る青い光のようだった。
「ちょ、アンタ!」
アイエフが手を伸ばし叫ぶがもう遅い。
カッ!
ドラゴンの目がソニックを捉えるや否や不気味に爛爛と光った。
バッ!
ドラゴンはソニックを叩き落とそうと左手を振ってきた。
「そんな攻撃なんか当たらないぜ!」
ギュンッ!
そう叫びソニックは空中で進路変更する。
カッ!
しかし、再びドラゴンの目が光る。
バギャアアアアア!!
進路変更したソニックに今度は口から水色の巨大な光線を放ってきた。
「んなッ!?」
流石のソニックもこの攻撃は予想外だったらしく避けられなかった。
ドギャアアアアア!!!
「ぐああああッ!!」
ドガンッ!
ヒュウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ………
ドガ―――ン!!!!
光線が直撃し吹き飛ばされたソニックは天井にぶつかりそのままネプギアの目前に墜落した。
「ソニックさんッ!?」
ネプギアがソニックに駆け寄ろうとしたその時――
ブンッ!
「ギアちゃんッ!危ないです!」
「えッ!?」
コンパの声が響きネプギアは顔を上げる。
ドラゴンは二人まとめて潰そうと拳をこちらめがけて振り下ろしてきていたのだ。
「こうなったら……!」
しかしネプギアは怯むことなくビームソードを構える。
「ネプギア、何をする気!?」
「えええええいッ!!」
ガギイイイッ!!!
ネプギアはその拳めがけてビームソードを振り下ろした。
ビームソードと拳がぶつかり合い、火花が飛び散る。
「く……うぅぅぅッ………!!」
ネプギアは歯を食いしばる。しかし、力の差は歴然だった。
バギャアァッ!!!
「キャアァッ!!」
ネプギアはそのまま弾き飛ばされた。
ズザザザザァァァァァァァ!!!
ネプギアの華奢な肢体が地を滑った。
「あんな無茶するからよ!コンパ、ネプギアをお願い!」
「はいです!」
コンパは巨大な注射器を手にネプギアのところまで走っていった。
「今度は私が相手よ!」
「ゴギャアアアアアアア!!」
アイエフの言葉に答えるかのようにドラゴンが再び咆哮をあげる。
バギャアアアアア!!!
ドラゴンはアイエフめがけて再び水色の巨大な光線を撃った。
バッ!
アイエフは瞬時にカタールをしまうと大きく跳躍する。
カァァッ!!
ドラゴンの背丈よりさらに大きく跳躍したアイエフの手が緑色に光った。
「ラ・デルフェス!」
コォォォッ!
アイエフがその手をドラゴンに向けるとドラゴンの周囲に魔方陣が現れる。
ドギャアアアアアア!!!!
瞬時にその魔方陣から一気に光が放たれ、ドラゴンを飲み込んだ。
「どう?これが古の五勇者であるラ・デルフェスが編み出した神聖魔法『ラ・デルフェス』よ!」
光の中のドラゴンを見下ろしながらアイエフはありもしないことを得意げに述べた。
「あいちゃん……また変なことを言ってるですぅ……。」
「あ……あはは……。」
ネプギアの傷を手当しながら呟くコンパにネプギアは苦笑した。
しかし―――
ガッ!
「えッ!?」
光の中から突如真っ赤な腕が伸びてきてアイエフを掴んだ。
それと同時にドラゴンを囲っていた魔方陣が消えドラゴンの姿が露出する。
「このッ……離しなさい!」
バッ!
アイエフが藻掻くが、その腕が壁めがけてアイエフを渾身の力で投げ飛ばした。
「くッ……!!」
飛ばされる中、アイエフは体勢を整えようと試みたが物凄い風圧で思うように動けなかった。
ブンッ!
「!!?」
しかし、ドラゴンの攻撃はそれだけでは終わらなかった。
バキッ!!
「キャアアア!!」
吹き飛ばされているアイエフにドラゴンは更に拳でアイエフを追撃した。
ヒュウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ――――
ドガ――――ン!!!!!
そしてソニック同様、地に叩きつけられた。
「アイエフさん!」
ネプギアが叫ぶ。
「痛ッ……!」
アイエフが立ち上がろうとするが体が痛むらしく動けない。
「バアアアァァァァァァッ!!!!」
バギャアアアアアア!!!
ドラゴンはとどめと言わんばかりにアイエフに再び光線を放った。
「あいちゃんッ!!」
コンパも叫ぶ。
バッ!
その刹那、ソニックが墜落した所から何かが超スピードで飛び出る。
ガッ!
「キャァッ!?」
アイエフの身はその何かに抱えられその場を離れた。
ドギャアアアアアアア!!!
先程までアイエフが居た場所に光線が襲い掛かる。
ズザザザザザアアアア!!
アイエフを抱えた何かがネプギア達の目前に着地する。
「ソニックさん!」
その何かの正体はソニックだった。
「Hey guys!」
「そ……ソニック……?」
アイエフがその姿を確認するとその名を呼んだ。
ソニックはそっとアイエフを降ろす。
「痛ッ……!」
まだどこか痛むらしくアイエフは一瞬よろめく。
「あいちゃん!」
「だ……大丈夫よ。」
コンパがアイエフを支えようとするがアイエフは遮り、何とか体勢を整える。
「ゴギャアアアアアア!!!!!」
ドラゴンが再び咆哮をあげる。
「倒すのはちょっとキツいわね……こうなったら隙を見てコルを助け出すしかないわね。」
眉間に皺を寄せたアイエフが告げる。
「でもどうやって……!?近づくことすら出来ないのに……!」
「ソニック!」
「What?」
「私達がなんとかこいつを牽制するわ。隙ができたらコルを助けてあげて。」
「えッ!?」とコンパが声を漏らす。
「あいちゃん、私達にできるんでしょうか……?」
確かにAランクのモンスターなだけあって難攻不落な相手だった。
とてもではないが今のネプギア達にかなう相手ではない。
「ゴギャアアアアアアアアア!!!!!!」
更に追い打ちをかけるかのようにドラゴンが咆哮をあげる。
「諦めるのは行動してからにしなさい!」
そんな迷いを断ち切るかのようにアイエフが叫ぶ。
「アイエフさん……?」
「倒すことが無理でも、コルを救うことは出来るかもしれないわ!まだやってもないのに諦めるようなこと言うんじゃないわよ!」
「あいちゃん……。」
「そうだぜ、やれるだけのことはやってみようぜ!」
ソニックも賛同する。
「「……はい!」」
コンパ、それにネプギアの声が重なる。
「よし、俺はあいつの周りを走り回って様子を見る。その間にお前達は頼むぜ!」
ギュンッ!
そう言うとソニックは猛スピードでドラゴンの周りを移動し始めた。
「ガァッ!?」
その動きについてこられないらしくドラゴンは狼狽える。
バッ!
アイエフが跳躍し、ドラゴンの顔まで肉薄した。
カッ!
ドラゴンの目が再び鋭く光り、左腕が降り下ろされる。
「今よ、コンパ!」
「はいです!」
ドスッ!!
「グギャアアア!!!」
ドラゴンがアイエフとソニックに気を取られてる隙にコンパがドラゴンの足元に大きな注射器を刺した。
ブンッ!
ドラゴンが尻尾を振りコンパをはじき飛ばそうと試みた。
「させませんッ!」
ザンッ!
「ゴギャアアアアアア!!!!」
ネプギアがその尻尾を切り落とした。
コンパは注射器の中身をどんどん注入していく。
それと同時にドラゴンの動きが鈍っていく。
「私の開発した麻酔薬はどうですか?」
コンパが注射器を引き抜き叫ぶ。
「ゴ………ガ………!」
ドラゴンの動きが止まった。
ギュンッ!
その隙にソニックが目にも見えぬスピードでコルを救出した。
「やった!」
ネプギアが叫ぶ。
「ソニック!早く『カオス・コントロール』を!麻酔薬の効果は短いわ!」
「All right!」
ソニックはコルを抱えたままもう片方の手でカオスエメラルドを取り出す。
「ゴギャアアアア!!!」
効能時間が短いだけあってドラゴンはもう回復したらしい。
ギュンッ!
ソニックはネプギア達の所まで急降下した。
「ガアアアアアアア!!!」
ドラゴンがソニックめがけて拳を振り下ろす。
「―――カオス・コントロール!!!」
シュンッ!
ソニック達の姿は掻き消えた。
ドラゴンの拳は虚しく空を切った。
場所は再びギルドへ戻る。
ネプギア達が再びクエストへ出発してからまた受け付け嬢達は暇な時間を過ごしていた。
あれからちまちま客が来ているとは言え、千客万来という訳でも無かった。
まぁ、全く客が来なかった時期に比べればまだましな方なのかもしれない。
カッ!
「!?」
いきなりカウンターの目前で強い光が発光し受け付け嬢達は思わず顔を腕で覆う。
それはギルドに居た人全員も同じだった。
「ワアアアーーーーオ!?」
「「「きゃあああッ!?」」」
ドサアアアァッ!!
それと同時に人が落ちるような鈍い音が聞こえたが眩しくて確認するどころではなかった。
シュウウウウゥゥゥゥ―――ン……
徐々に光が弱まっていきようやく目前の状況が確認できる程になった。
「………?」
受け付け嬢や客達も顔から腕を離し状況を確認した。
「イテテテテ……。」
「痛いですぅ……。」
「何で毎回落下すんのよ……。」
この方達は……!
見たことのある面子に看板娘は立ち上がる。
「あなた達は……!」
「え?」
その声にアイエフが答える。
「あ、ただいまですぅ。」
その顔を確認するとコンパが呑気に挨拶をした。
「え、えと……おかえりなさい。」
何だか物凄く何かを言いたげにしていたがとりあえず受け付け嬢も返事をした。
「「「「「…………」」」」」
周りに居た人達も目を丸くして彼女らに見入っていたが一同はそれに気づくことも無かった。
「――――ハッ!?」
暫く尻を痛そうにしていたソニックが何かを思い出すかのように顔をあげた。
「コル!」
そう、彼の腕の中には先程救い出した子狐『コル』がいたのだ。
「―――う………」
ソニックがその身を揺さ揺さぶると気を失っていたコルが小さく声を発する。
「――――………!」
そしてゆっくりとその目を開けた。
「―――ハッ!?ここは!?」
コルはそう叫ぶと周りを見回す。
「安心してください。ここはプラネテューヌのギルドです!」
ネプギアがその顔を覗き込むと笑顔で告げた。
「君達は……?それにボクはなんでギルドに……?」
コルはソニックにその身を預けたまま尋ねる。
アイエフがそのまま一部始終を説明した。
「―――そっか、君達が助けてくれたんだね。ありがとう!」
「気にしないで。さて、私は報告に……」
アイエフはそういうと踵を返しカウンターまで歩いていった。
「ところで怪我はありませんか?」
「うん?多分大丈夫だよ!」
そういうとコルは立ち上がろうと試みたが……
「……痛ッ……!」
その拍子に右腕を押さえ蹲ってしまった。
「だ、大丈夫ですか!?」
「あはは……ちょっと怪我しちゃったかな……?」
「あのドラゴンに掴まれた時についたんですね?すぐに手当てするです!」
コンパはどこからか傷薬と包帯を取り出すと手馴れた手つきで手当てを始めた。
「さーて……」
その様子を見届けるとソニックも立ち上がりカウンターまで歩いていった。
そんなソニックに気がついたのかアイエフが「あっ」と声を発した。
「どうだ?無事報告は出来たのか?」
「ええ。今依頼主つまり工場長に連絡をとっているところよ。」
ところで――アイエフは言葉を続ける。
「私達、なんだか凄い大物を助けちゃったみたいよ。」
「どういうことだ?」
「私達が助けたのは第一工場の工場長の右腕。その第一工場っていうのはプラネテューヌの最先端技術を取り扱っている工場で主にイストワール様から依頼を受けている工場よ。」
「……つまり俺達は、ゲイムギョウ界でトップレベルの技術力を持つ国のさらにトップレベルの工場主の相棒を助けたってわけか?」
「そうなるわね。そうなると報酬も莫大に……(ジュルリ)」
「Wait!報酬よりシェアだろ!」
プシュ―――!!
ソニックが突っ込みを入れるとギルドの入口が開いた。
二人はそっちへ目をやった。何だか物凄いガタイで厳つい顔に少し煤を付けているおっさんがギルドへ入ってきた。
物凄く荒く息をしているそのオッサンはギルドに入るや否や何かを探すかのようにキョロキョロと辺りを見回していた。
「―――AIB●は……どこだぁぁぁぁぁあああ―――!!!?」
そして急に叫ぶ。
一瞬胸が熱くなったが先程の薬のおかげか大丈夫だ、問題ない(by 青針鼠)
A●BOって言ってるから多分工場長だろう。
「この声は……!?」
その声にコルが反応し、声がした方に顔を向ける。途端に彼の目が輝いた。
「……あ!もう一人のぼ」「待ちなさい」
コルがその姿を見つけるや否や何か言っていたがアイエフが何かを察したらしく言葉を遮った。
「?」
コルが目を丸くしアイエフに視線を向ける。
「アンタ達全然似てないじゃない。」
「何を言う!私達は最早一心同体と言って良い程の仲だ!コルは私が居るから成り立ち、私はコルが居るから成り立つのだ!だから私達は常にお互いをもう一人の自分と呼んでいるのだ!!HAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!」
工場長は何か熱演するとそのまま大声で豪快に笑い始めた。
(――オッサン平和だな。絶対人生楽しいだろう。)
ソニックが呆れて息をつく傍らで、コンパの傷の手当がいつの間にか終わっていたらしくその様子をコルは笑顔で見ていた。
「ところでコル!その怪我はどうした?」
工場長はコルの右腕の二の腕辺りに包帯が巻かれているのに気づいたらしく尋ねた。
「あ、ちょっと素材取りに行ったときモンスターに襲われちゃって……」
「何!?それで帰りが遅かったのか!?」
「う、うん……」
工場長がこちらに視線を向けた。
「それで君達が助けてくれたのか!」
そして徐に尋ねる。どうでもいいけどオッサン声デカいよ……。
「は、はい。」
「そうかそうか!!感謝するぞ諸君!」
ネプギアが返事するとまるで何かの艦長みたいな口調で礼を言ってきた。
(……なぁ、工場長っていつもこんなテンションなのか?)
ソニックが小声でコルに尋ねる。
(うん……正直僕もついていけない……。)
「――ネプギア!」
突如アイエフが声をあげた。
ネプギアだけでなくコンパやソニックも振り返る。
「どうしたんですか?」
「シェアのグラフを見て!」
アイエフの指さした先――先程も見たあの円グラフに一同は目を向ける。
「!!」
ネプギアは思わず口を塞ぐ。
紫 60%
黒 5%
白 5%
緑 5%
赤 25%
そう、プラネテューヌのシェアが先程とは比べものにならない程に上がっていたのだ。
国内だけのグラフだったが、これ程までにシェアが上がるとは予想もしていなかった。
「―――諸君が女神を救うために旅をしていることは既に承知している。」
工場長が先程の態度を一変させ少し声を低くし語った。
「え?」
「実は、今回の件はイストワール様に頼まれて行ったクエストだったのだ。」
「じゃ、じゃあコルさんがあのドラゴンに襲われていたのも――」
「いや、あれはマジだ。」
「ど、どういうことですか?」
訳が分からずネプギアは首を傾げる。
「――私は今回の一件をイストワール様に相談した。そしたらギルドに行きクエストとして発注する様に言われたのだ。」
「な、何でギルドに?」
「そこは私にも分からん。これは恐らく私の予想だが……恐らくイストワール様は君達がこのクエストを受注するのを分かっていたんじゃないのか?」
「どうしてだ?」
「あの方は『恐らくネプギアさん達ならこのクエストを受けるはずです』とおっしゃった。君達を試していたのだろう。どんなに難関な状況でも、女神を救出する志を……」
プルルルルルルル!!
突如ネプギアのセーラーワンピのポケットに入っていたNギアが鳴動した。
「え?」
ネプギアはNギアを取り出すと起動させた。
ブワンッ!
すると浮遊する本に乗ったイストワールのホログラムが映し出された。
「いーすんさん!」
「ネプギアさん、コルさんを無事救出することはできましたか?」
「は、はい!」
「流石ですね、ネプギアさん達ならできると信じておりました。
――さて、本題に移りましょう。」
「何かあったのか?」
「はい。とうとう分かりました。『ゲイムキャラ』の居場所が―――」
イストワールの言葉に一同は静寂に包まれた。
「―――『ゲイムキャラ』の居場所はどこですか?」
「バーチャフォレストのさらに奥―――『バーチャフォレスト最深部』に宿っているとのことです。」
「All right!じゃあちょっと行ってくるぜ!」
「はい。皆さん、よろしくお願いします。」
プツンッ!
通信が切れ、イストワールの姿が消える。
「とうとう分かったのね、『ゲイムキャラ』の居場所が……」
「はいです。これで一歩女神救出に近づけるです。」
「さっさと行って『ゲイムキャラ』ってのに会いに行こうぜ!」
「行きましょう、皆さん!」
一同は移動すべく出口へ足を向けた。
「ちょっと待ちたまえ、君達!」
しかし、工場長が一同の背に声をかけた。
「What?」
「君達にお礼がしたい。その用件が済んだら第一工場まで来てくれないか?」
「そ、そんなお礼なんて……」
「まぁ、そう硬いことを言うな。とにかく、待っているぞ!」
「分かりましたです。では、行ってきますですぅ!」
「あぁ、気を付けて行くのだぞ!」
「皆、ありがとう!」
一同が踵を返し、再び歩き出そうと試みたが―――
「あ、スマン!後一つ!」
工場長に再び呼び止められた。
「ど、どうかしたんですか?」
ネプギアが頬に汗を垂らし苦笑いをする。
「――君達とりあえずその服装をどうにかした方が良いんじゃないか?」
周りのギャラリーが鼻血を出しているのにようやく気づいた。
約二名、顔が滅茶苦茶紅くなっていたのは今でも忘れられない。
説明 | ||
ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。―――― | ||
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コメント | ||
>ロージュ様 アイエフ「コメありがとう。」ネプギア「恥ずかしかったなぁ…///ちょっとボーッっとしてたのかなぁ……」コンパ「でも、クエストは完遂したので結果オーライですぅ。」ソニック「次回もよろしく頼むぜ!」(こた) ネプギアたち工場長のオッサンに言われるまでの数分間、なんというかまぁ気ぃ抜けすぎというか・・・ハードなクエスト後だとそこまで頓着しないほうでしたっけね(柏中ロージュ&ミヤウエ) >クリケット様 ソニック「コメThanks!」ネプギア「へぇ……氷室さん強いんだなぁ……(キラキラ」アイエフ「ほんとかしらね……」コンパ「ギアちゃん狙われてるみたいですよ?」ネプギア「ふぇ?」(こた) イストワール策士だ…。 氷室「あの女神候補生はあんな雑魚1匹殺せないのか? あんなの2秒で肉塊だ。」 でかい口叩くな! もし負けたら恥かくぐらいじゃ済まねえぞ! エスター「駄目ですぜ氷室。殺るんだったら長い時間を掛けてじっくりといたぶってやんないと……ドラゴンじゃなくあの女神候補生を(ジュルリ)」 ドS! お前はもう口を開くな!(クリケット) |
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