IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode00 転生
(・・・・ここは・・?)
と、一人の青年が目を覚ました。
(・・・・?)
青年が辺りを見回すと、そこは視界の隅々まで広がる草原であった。
(・・はて・・・俺ってこんなところに居たっけ・・・?)
と、青年は腕を組んで首をかしげる。
(あぁ・・・のどかだなぁここは・・・・って違う!今はそんな場合じゃない!)
そして青年はブンブンと頭を振るう。
(あっ!そうだった!確か俺はトラックに轢かれそうになった女の子を助けて・・・そのままお陀仏になったよな・・・・?)
青年は自身に起きたことを思い出す。
(・・・・ってか、なんでこんなところに・・・・。あの世ってやつか?)
(その通りです)
(っ!?)
そして後ろから声を掛けられて、青年はとっさに振り向く。
そこには一人の女性・・・・と、言うより少女?が立っていた。
見た目では年はさほど変わらないぐらいで、少し青みがかった白い髪をしており、碧眼で白い修道服を着ていた。
(あんたは・・・?それにここがあの世って・・・)
(そうです・・・。あなたの言う通り・・ここはあの世とも言える場所)
(・・・・・・)
(・・私は・・・ここを管理する神です)
(・・・は?)
(・・・神です)
(・・・・神様って・・・どういうことだ?ってか、その容姿どっかで見たような・・・・)
(・・・・・と、とにかく・・・お話をさせてください・・・。大事な話ですから)
(・・・まぁ・・いいけど・・・)
そして青年は神の話を聞いた・・・・・・・・・
(・・・・って!?俺が死んだのって・・・あんたのミス!?)
(・・お恥ずかしながら・・・その通りです)
(神様がミスるって、かなりやばいことだろ!?)
(・・その通りです・・・。神がミスをすると・・・何が起こるか分かりません・・・。私の場合・・・本来死ぬはずの人ではなく、間違ってあなたを死なせてしまったのです)
(・・・無責任にも程があるぞ・・・。まだ青春を終え切っていないし、まだやりたいことがあったし・・・)
(申し訳ございません)
(それに、まだ作りかけのプラモを完成させてないし!)
(・・突っ込むところそこですか?)
(・・・でも、・・・そんなに充実した生活じゃなかったかな・・・・)
(・・・・・)
(で、俺をどうするってんだ?このまま天国が地獄行きか?それともこのまま消滅か?)
(そういうわけにはいきません・・・。本来なら死者の魂は地獄に行き、閻魔様の判決を受けて、生きていた時に犯した罪に相応の罰を受けて、天国に召される・・・・・。魂が消滅することはありません)
(でも、俺はあんたが間違って死んだんだぞ。本当なら生きているはずの人間だよな?)
(えぇ・・・)
(それはどうするんだよ。それでも閻魔様のところに行って、罰を受けなきゃいけないのかよ)
(・・・それではあなたがあまりにも酷です・・・)
(・・・・・)
(それに、ミスが知られれば、私はもう・・・)
(だから・・俺に黙って欲しいって言うのか?)
(そういうわけではありません・・・。どの道もうミスは最高官に知られてます)
(だったら・・・もうあんたは・・・)
(ですが・・・対処法はあります)
(対処法?)
(はい。私のミスで死なせたあなたへのお詫びと言うわけではありませんが・・・あなたを生き返させて差し上げます)
(・・え?生き返るのか・・・俺が?)
(はい・・・。と、言っても、前世と同じように生き返ることはできませんが・・・別の形で転生することになります)
(つまり・・・・別の人生を歩むことになる・・・ってことか?)
(その通りです)
(・・・・転生か・・・なぁ神様よ)
(なんでしょうか?)
(転生時には・・・・色々と設定を設けてもいいのか?)
(はい・・・。神の力なら造作もありません)
(・・世界観の設定でもか?例えば漫画やアニメの世界に転生するとか)
(もちろんです)
(・・・そうか・・・。ナイスな展開じゃないか・・)
(・・世界観としては・・どうなされますか?)
(そうだな・・・・。自由に決められるとなると、迷っちゃうよな・・・)
と、青年は嬉しそうに考える。
(それで、仮にどっちともいいって事だったら、二つの世界を繋げる事って可能か?)
(申し訳ございません・・・。それはできません)
(なんで?)
(異なる世界をつなげることは・・・神の中でも最高官のみにしかできないことです・・・。それに、最高官でも、世界を繋げることはとても難しいのです。下手をすれば世界のバランスがおかしくなって・・自然に崩壊します)
(・・・そりゃそうだよな・・・・。仮にゴッドイーターの世界とモンスターハンターの世界を一緒にするのは無理がありすぎだよな・・・モンスター繋がりだけど・・。と、なるとじっくりと考えないとな・・・)
そして青年は頭をかしげて考える・・・・・
(・・・よし、決めた!)
(・・どうします?)
(・・・結構気に入っている『インフィニット・ストラトス』っていうアニメの世界に転生してくれ)
(分かりました・・。そのほかには?)
(もちろん、その世界で最強で女性にしか動かせないISを男性でも扱えるようにしてくれ。そうじゃないと面白くもない)
(では、性別はそのままで?)
(あぁ。まぁ女になれるのも興味はあるけど、そのほうが楽でいい。そして使用機体も選ばせてくれ)
(わかりました・・。リクエストは?)
(そうだな・・・。やっぱりこいつだな・・・・・『バンシィ』)
(バンシィ・・・?)
(正式名称はユニコーンガンダム二号機・・・通称バンシィ・・・。それを俺の機体にしてくれ)
(分かりました)
(それと、ガンダムの世界での武装も全て使えるようにしてくれ)
(構いませんが・・・・。世界観は統一しなくてもよろしいのですか?)
(いいんだよ。そこはガンプラビルダーの乗りって感じで)
(・・わかりました)
(それとだな・・・他にも色々と使いたい機体があるからな・・・。複数持てるようにしてくれ)
(・・構いませんが・・・リクエストは?)
(そうだな・・・あれとこれと・・・あとこれ)
(・・・リクエストが多いですね)
(そりゃなぁ、こんなチャンス絶対って程ないものだからな。悔いがないように欲するものはほとんどやりたいのさ)
(・・・そうですか・・・。しかしそれが当然ですね)
(どういうことだ?)
(人間と言うのは誰しも欲望を持っています。強弱はありますが、人間は欲望を持ってこそ人と言うものを成り立たせています)
(・・・・・)
(欲を持たない人間と言うのは、感情を持たないもの・・・つまりは無の存在といえます)
(なるほどな・・・・。欲望があってこそだよな)
(・・・・・・)
(それと、容姿も自由に設定できるよな)
(もちろんです)
(なら、俺の理想のイメージがあるんだが・・・言葉じゃどうも伝えきれないからな。俺のイメージを伝えることってできるか?)
(はい。あなたの心を読めば可能です)
(よし来た)
そして青年は頭の中に理想とするイメージを思い描いた。
(・・・受け取りました。その容姿で構いませんね)
(あぁ。それは俺が考えだしたオリキャラのイメージ図だ。そして名前は『神風(かみかぜ)隼人(はやと)』としてくれ)
(いいですが・・・以前と同じ名前でよろしいのですか?)
(この名前は気に入っているんだ)
(そうですか・・・。名前を大切にするのは感心しますね)
(ま、まぁな。名前が貰えるだけでも、いいほうなのさ)
(・・・では、最後となりますが・・・あなたの身体を凄いようにさせて上げましょう)
(凄い?)
(えぇ。あなたの身体能力はその世界で最強の人物の身体能力の二倍。頭脳は同じくその世界で最強の頭脳の人物の二倍と差し上げましょう)
(ま、マジ・・・(織斑千冬と篠ノ之束の二倍って・・・・俺人間で生まれるだろうか・・))
(ご心配なく。ちゃんと人間として転生させて上げます)
(・・そ、そうか・・。それを聞いてホッとしたよ)
と、青年はホッとする。
(それと、あなたは転生後、赤ん坊の頃から始まりますので、そこはご確認を)
(わかった・・・。まぁ赤ん坊からやり直しって言うのもちょっと抵抗はあるけど・・・)
(そうと思って、赤ん坊の頃から、小学の始め前までは時間を早めて過ごすことができます)
(そりゃ助かる。小学になればそれなりに楽しめるからな)
(そうですか・・・。それと、機体の完成は少し時間を置かなければなりませんが、その世界の原作開始前までにはバンシィを完成させます)
(そうか・・・。それを聞いて安心したぜ)
(・・・・・・・)
(・・なぁ、一ついいか?)
(なんでしょうか?)
(・・なんで俺のためにそこまでしてくれるんだ?)
(・・・そ、それは・・・)
と、神様は視線を逸らす。
(・・・?)
(・・と、とにかく、私にはあなたをミスで死なせてしまったと言う責任はあります。新しい世界でもあなたが有意義に過ごせるように手配しているんですから)
(そ、そうか・・・分かった・・)
(・・で、では・・・私はあなたが行く世界の調整に参ります。出発まで少し待ってください)
(分かった)
そうして神様はその場を立ち去った・・・
(・・・夢みたいだぜ・・・。アニメの世界にいけるなんて・・・)
そして青年は期待に胸を膨らませるのであった・・・・・・・
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! | ||
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バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS | ||
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