異世界の姫白九理
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「これは何かの冗談でしょう」

 夕べは相楽家の帰りに港に寄って星を見てたら違う景色が突然現れて、これは夢まるで幕末じゃない誰かに聞かないと。

 飛脚の人を見つけて尋ねて意外な返事に戸惑う「ご当主芳乃零二様が治める月読島でございます」ここは異世界と判断するわ。

「何、見てるの、あなた」

 視線を感じる、警戒する視線、いつの間にか周囲は人であふれ逃げ場がない、明らかに捕まえるつもり、だから飛ぶしかない。

「あんさん何者や」

 空中に現れた彼に驚く、彼は霧崎剣悟!

「霧崎親分こらしめて下さい」

「まかせな」

 地上に着地して、たくさんのナイフを取り出して襲い掛かる彼に、

「さようなら」

「霧崎親分がお天道様に、化物ーーーー!」

 皆がいろんな物を投げつけて来た、これは好都合、それらを操り一斉攻撃、一目散に逃げる人達。

 看板を見つけて今どこにいるか把握する。

月読町・朝

 調達した月読町地図を見て歩く、元の世界に帰る方法、映画で言うような方法も考えたけど成果がない、この世界ではマホウツカイ(召喚せし者)が普通に力を使えることからルールが根本的に違う世界と判断、厄介ね本当。

「見つけた覚悟しなさい! ジャッジメント(極光の断罪者)!」

「紅葉張り切りすぎ。あなた誰の刺客か白状しなさい! ティルウィング(黄金色の誓約)!」

 着物姿の里村紅葉、新撰組のような鈴白なぎさ、容赦なく能力使う彼女達の攻撃に戸惑う。

「一方的に攻撃なんて相変わらずね紅葉。お嬢さん助太刀するわ」

 くのいち黒羽紗雪が銃で紅葉となぎさを攻撃、交わす二人に、

「ヴァイス・シュヴァルツ(福音の魔弾)!」

「紗雪ありがとう」

 お礼を告げて、その場を後に、この世界は異常すぎる、ルールを縛る王もいない危険じゃない。

 元の世界に帰せるの、やはり芳乃零二しかいないわ。

月読城・昼

 月読城内の武士全員を倒し芳乃零二の下へ。

「これ以上勝手にさせないんだよ」

 侍のサクラが目の前に立ちふさがる。零二は座って、こちらを見ていた。

「やれサクラ」

「レーヴァテイン(穢れなき桜光の聖剣)!」

 必死で回避して直接零二に事情を話したら、

「ダ・カーポゼロ(復元する原初の世界)で元の世界に本当に帰れるのか九理」

「お願い零二、私を助けて」

 零二が能力を使う、そこから先を話せば長くなるから止める。

月読島・桜の樹・夜

 無事、元の世界に帰って来て島の象徴の桜を見て、

「あの世界も悪くないけど、やっぱり、ここの世界が好き」

『大切にして、この想いを。零二と仲良くね』

「どうした」

 桜を見に来た芳乃零二、あの女性の声は零二のお母さん『桜』なのね。

「何でもないわ」

「今日は一人なの」

「サクラは留守番だ」

「満月の夜桜素敵ね」

 この世界で、今後も生きていく、ここしかないのだから。

 

 

 

説明
気付いたら姫白九理は見知らぬ場所に、そこは現実とは違う世界、まるで幕末のような世界、無事元の世界に帰れるだろうか?
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