ゲイムギョウ界で目指せハーレム! |
第5話 ハーレムルート崩壊の危機!?
あー、最近は梅雨で雨が多いですね。雨ってホントいいですよね。
昔の俺なら雨なんてくそ食らえとかいってるだろうけど、今の俺に取っちゃ最高ですぜ!
逆に晴れのときは昔ならめッちゃ喜んでいただろうけど、今は天敵なんだよね。
ってな感じで俺は先週ラステイションにやってきました。
初日は天気が良好(曇り)だったので、思う存分ノワールに貢献することが出来たが次の日から天気が悪くなり(晴れ)教会から一歩も外に出れない状態が6日も続いているのです!
「天気良くならないかなー」
太陽の光が届かない範囲で窓の外に目をやる。
ここはラステイションの教会の客人用の部屋。
ここの教祖のケイにいろいろな交渉の末やっと使えるようになった場所である。
俺は貧乳でもいけるぜ〜〜ぐへへへへへ。
よし、今度ケイにぎゃふんといわせてやる。
「ぎゃふん」
背後の扉が開くと同時に棒読みな台詞が飛んできた。
こんなことしてくれるかわいいやつは1人しかいない。
回れ右をしてそいつにとんでもない一言を―――
「可愛いよ、ケ・イ」
言ってしまった。ふふふ、ケイのやつめ顔を真っ赤にしてやがるぜ。
ハーハッハッハッハッハッハー!!
ついに「ぎゃふん」とは言わせてはないけどやってやったぜ!
「じょ、冗談はよしてくれ。そんなことよりもノワールが部屋に来て欲しいそうだよ」
ケイはすぐにき然としたいつもの感じに戻り淡々とそう話した。
「リク。君にはこれからも末永く色々な面ど.....問題を任せるからね」
「今、面倒って言ったよな!?」
「そんなことはいいから速くノワールのところに行くんだ。ノワールは君にご執心のようだしね」
......言葉ってものはもうちょっと選ぶもんだな。
どうやら、踏んではいけない不可視の地雷を踏んでしまったらしい。
とりあえず言われたとおりノワールの部屋に向かう俺。
途中廊下で使用人の人達が俺を見ては
「あれが噂の淫獣?」「この前、女神様たちを孕ませたらしいわよ」「な、なんて危ない変態なのかしら!」「幼女を襲うなんて、ロリコンなのかしら?」「けど、オールラウンドって噂もあるわよ」「女神様は大丈夫かしら?」
なんでここにもあの噂が!?内容が前よりひどくなってないか?
これは地味に精神に来てるな。
とまあ、こんな感じで誤った情報を聞いてるとノワールの部屋の前に到着した。
「入るぞ、ノワール」
軽くノックし扉を開けると―――
「これはちょっと古いかも。やっぱりフリル付きの方が....」
―――黒のオーソドックスなメイドがそこにはいた。
太もも辺りからチラッと見えるガターベルトが妙にエロイ。
ノワールはそのまま数分間、顔を赤くしては俺から目をそむけほとぼりが冷めたと思って再び俺の顔を見ると顔を真っ赤にしを繰り返している。そんなノワールはやっぱり可愛い。
「〜っ!うー........も、もうお嫁さんにいけないわ」
散々赤面術を披露したノワールはその場にへたり込んでしまった。
「いや、そんなに可愛きゃお嫁にいけないってことはないぞ」
「り、リクになんか言われても嬉しくないんだから!」
「あ.....まあ、そうだよな」
以外に心にきてしまった。一方的な片思いってこうも辛いもんかね。
俺は扉を開けたまま思わず放心状態になってしまった。
そこから数秒経過したところで飛び出そうになった魂をなんとか留めて、重くなった口を開いた。
「....なんか用があるって聞いたんだけど、俺に出来ることなら何でもするけど」
「あ、あなたにはその......ここを出てってもらうわ!」
「!?.....そうか、それが俺に出来ることなら....わかった」
(どういうことだ!?.....わけが分からんが―――この6日間俺がしたことといえばノワールの話し相手ぐらいだったしな。使えないやつなんだよな、俺は)
と内心で勝手な結論に辿り着いた俺は
「迷惑ばっかりかけて、ごめんな。....一瞬でもノワールの役に立てて嬉しかったよ」
「.......」
うつむいてしまったノワールに背中を向けて部屋を後にしてゆく。
(.....今なら、まだ間に合うかもしれない!!)
そんな衝動に駆られてきびすを返そうとしたところで―――
『ごめんなさい!!私がリク君をゾンビにしちゃったから―――ホントにごめんなさい!!』
神様の必死な謝罪の声が俺をその場にとどめた。
ホントならここで一発ぶちかますのが道理だろうが俺にはそんなことは出来ない。
だって、この楽しい夢のような生活を与えてくれたのは神様だからな
「神様のせいじゃないよ。.......少し、様子を見てからまたノワールをたずねてみるか」
いつまでも暗い気持ちでいるのは俺の性に合わない。
気分を改め、教会の外につながる扉まで全力疾走で走った。
走って数10秒が経過
扉を軽快よく開けるとそこには目を疑う光景が目の前にはあった。
天気はいつの間にやら曇りと化していた。
黒い服を着たギャング(?)みたいなごっつい男が1人の女の子を攫おうとしていた。
黒のワンピースのようなものを着た、俺を「兄さん」と慕ってくれたユニだった。
その子が今、俺の目の前で攫われようとしている。
男は手際よくユニを黒の車の中に入れると、窓から俺に気付いていたもう1人の男が発車と同時に発砲してきた。発砲音と同時に扉からノワールが出てきた。
(ここで避けたら真後ろのノワールが危ない!)
俺の眉間を狙って飛んでくる弾。
いくらゾンビといえどヘッドショットはなかなかキツイ。
武器を出すための言葉を紡ぐ時間など皆無に近い。ノワールにはあたらない高さかもしれないがもしもの可能性も十分にある。咄嗟に思いついた方法がすぐに体を動かした。
音速を超えた右手を顔の前に突き出し眼前に迫った弾丸を掴み取った。
(親父ならもっとうまくやっただろうにな)
手のひらを広げてみると中央に弾が若干埋まりこんでいた。
弾の周り―――手のひらには赤い血が広がっていた。弾を抜きそれをズボンのポケットに収める。
血はゾンビの治癒力のおかげですぐに止血した。
最もこの技は素手でやるようなもんじゃないけどな。それに今のは父さんに教えてもらったやり方ではなくゾンビの体だからこそ出来る荒技だ。正しい形ならやけど程度で済むらしい。
「ど、どうして避けなかったのよ!?」
背中越しにノワールの柔らかい体がぶつかってきた。すすり泣くその声に俺は答えた。
「んなもんノワールを守りたかったからに決まってるだろう。......何が起こってるかしらないが、ユニを救いに行ってくる!」
「ま、待って!私も連れて行きなさいよ」
最後のほうは妙に弱弱しい声だった。俺はそんな声に反射的に振り向いた。
ノワールの目は揺ぎ無い決意で満ちていた。妹を助けたい。そんな強い意志が感じられた。
おそらく先程のことで俺に頼みにくかったからあんな弱弱しい声になってしまったんだな。
『リク君!バイクを用意したからそれに乗って!!」
頭の中に響くアニメ声(神様)。
教会から数m離れた道路にそれはあった。ノワールとともにそれに近づいていく。
黒のデザインのバイク。今でも俺の周りでは絶大な人気を誇るスズキ・HAYABUSA1300だ。
所々に銃痕がほんの少しだけだが見える。この傷は紛れも無く俺がつけたものだ。
あの時は良く撃たれたもんだ。主に俺のハヤブサが。
「ありがとな......ふうー.....よし行くぞ!」
「ええ!」
自信に満ちたノワールをバイクの後ろに座らせる。
おお、マーベラス。ノワールの柔らかい体が完全に俺の背中に密着した状態になった!
まあ、こいつは元々俺以外誰も乗せてはならないと言うあほな親父のせいで座席用のシートが小さく作られたものなのだ。っふ、今だけは感謝してるぜ!親父!!
「ノワール、ちゃんと手を回して俺に抱きつくようにしろよ。じゃないと危ないから」
「わ、分かったわよ。〜っ!!」
ノワールが抱きついてくるのを確認してからエンジンを掛け、アクセルを勢いよく回した。
加速してゆくハヤブサ。
「待ってろよ、ユニ!!」
少女の名を叫び、オレたちはさらに加速した。
説明 | ||
メイドの姿のノワール。ツンツンなケイ。ごっついおじさん?リクまさかの教会を追いだされる!?ラステイション編始まる!! | ||
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