IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode06 手にした力

 

 

 

 

「・・ここまで来れば・・・・大丈夫か」

 

そうして隼人はしばらく誰にも気付かれずに飛び、無人の海岸線に着地した。

 

「・・・・・・」

 

そしてそのまま身に纏っているバンシィを見る。

 

(ようやく手にしたんだな・・・。夢にまで見たISを・・・・バンシィを・・・・。こんなに感情が震えたのは久しぶりだな・・・)

 

そして隼人は拳を握り締めた。

 

「・・・しかし・・・ISを手に入れても・・・・IS学園にはどう入るか・・・」

 

隼人はそのまま考え込んだ。

 

(ISを使って人助けか?それとも直接IS学園に行って見せびらかすか?・・いいや、俺の性分じゃない・・・)

 

そしてその考えを振り払った。

 

 

 

 

 

 

 

キィィィィィィィィィン・・・・・!!!

 

 

 

 

 

 

「なんだ?」

 

すると何かが勢いよく落ちてくる音がした瞬間、近くに何かが落ちてきた。

 

「ぐっ!?」

 

隼人はとっさに腕で顔を庇い、警戒する。

 

 

 

 

「・・・・・・・・」

 

そして砂煙が風で払われて出てきたものを見て、隼人は?を頭の上に浮かばせる。

 

それは何と言うか・・・・所謂イラストでよく描かれるにんじんのような形をしていた。

 

「・・・これって・・・」

 

そして隼人は脳裏にとある人物が浮かび上がり、とっさに身構えた。

 

 

 

 

「やっほっ!!」

 

するとにんじんが中心から割れると、中から一人の女性が出てきて、隼人に飛びついてくる。

 

しかし隼人はすぐに横に身体をずらして女性をかわすと、女性はそのまま海の水が溜まった場所に突っ込んで水しぶきを上げた・・・・

 

 

 

 

「もうひどいよはっくん!束さんのハグを幾度もかわして!しかも今回はびしょ濡れだよ!」

 

と、女性は愚痴りながらも特殊なドライヤーで服と髪を一瞬で乾かした。おぉ・・何気に凄いなこれ・・・・

 

「いきなり飛びついてくる束さんが悪いんですよ」

 

「うぅ・・。そんなんだからはっくんと一回もハグができないんだよ!」

 

「・・・・はぁ・・」

 

と、隼人はため息をつく。

 

 

 

でもって、俺の目の前に居るのが・・箒の姉でISを開発した天才(天災)科学者(変人)こと篠ノ之束である。

 

 

 

「ちょっと。何か変な説明入れなかった?」

 

「いいえ」

 

「・・・まぁいっか・・・。それより、凄いよねはっくんは」

 

と、束はまじまじとバンシィを見る。

 

「まさかいっくんに続いてISを動かせるなんてね。束さん感激♪」

 

「(・・・何に感激するんだ・・?)・・・で、何で俺の場所が分かったんですか?」

 

「そりゃもちろん、コアの反応を辿ってね」

 

「コアの反応・・?」

 

「束さんは常時どっからでもISのコアを見ることができるんだよ。そこにはっくんの未登録のコアが現れたんだよ♪」

 

「・・そりゃまた・・」

 

「でも、はっくんのISって凄いよね。束さんでもまだ開発してないISへのビーム兵器の実装・・・そして謎のフレームの使用による機体性能の変動・・・どれも束さん興味津々だよ♪」

 

「・・・・・」

 

「だから――――」

 

「断ります」

 

「・・・まだ何も言ってないよ?」

 

「どうせ『解剖してもいい?』・・・って、言うんでしょう」

 

「ピンポーン♪やっぱりはっくんはちーちゃんが認めるほどだね。勘の鋭さもピカイチ!」

 

「・・・・・・」

 

「まぁでも、そう言うと思ったよ」

 

「・・・・・」

 

「でも、見逃したくは無いよね・・・・。こんなに未知のテクノロジーを積んだISをね」

 

「・・・・・・・」

 

すると隼人は右腕のアームド・アーマーBSを展開した。

 

「って、別に力づくでも奪おうって言ってないよ。それに、貴重な特例だからね・・・」

 

「・・・・・・はぁ」

 

「それじゃぁ束さんはこれで!またね、はっくん!」

 

そして束はにんじんロケットに乗り込むと、そのままにんじんが閉じて空の彼方に飛んでいった・・・・

 

 

 

 

「・・・・さてと・・・・どうしたものか・・・」

 

そして隼人はISを解除して地面に降り立つ。

 

「・・・IS学園に入るには・・・・やっぱり関係者から言うべきかな・・」

 

そして隼人の脳裏にとある人物が思い浮かぶ。

 

「・・やっぱりあの人しかいないよな・・・・と、なればここからだとISで行くしかないか」

 

そして隼人は再度バンシィを展開して、ステルスと光学迷彩を展開して、とある場所に向かう・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜・・・・・・・

 

 

 

 

「・・・・はぁ」

 

そして一夏はテレビに映る自分を見ると、ため息をつく。

 

内容はもちろん世界で初めてISを起動させた男性である・・・・

 

(なんでこうなったんだ・・・?)

 

そして更にため息をつく。

 

 

 

「全く・・・ため息ばかりだな・・お前は」

 

そして一夏の近くに千冬が座り込み、手にしていたビールを飲む。

 

「だって・・・テレビに自分が映るって・・なんかなぁ・・」

 

「・・私も同じぐらいテレビに映ったぞ・・・」

 

「・・・・・・」

 

「まぁ、こうなれば、お前はIS学園に強制的に入学になるだろうな。それが政府から通達されてきただろ」

 

「・・・まぁ・・・ってか、何で知っているんだ!?」

 

「テーブルに置きっぱなしだったから、見えたぞ」

 

「・・・・・」

 

「そう落ち込むな。IS学園はいいところだ。設備も十分あって、寮生活も不自由がない。そして色々な国の配慮もされている・・・」

 

「・・よく知っているんだな・・千冬姉」

 

「まぁな・・・」

 

そして千冬は缶ビールを傾ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオォォォォォォォォ・・・・・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・?何の音だ?」

 

一夏は奇妙な音に気付いた。

 

「・・・噴射音・・・だと?」

 

そして千冬はとっさに立ち上がる。

 

「外から聞こえるな」

 

「・・・・・・」

 

そして千冬はとっさに玄関に向かっていく。

 

「ち、千冬姉!」

 

一夏もその後についていく・・・・

 

 

 

 

 

 

「・・・どこから・・」

 

そして千冬は玄関前に立つと、辺りを見回す。

 

「・・・・・・」

 

そして千冬はとっさに上を見ると、上から何かが下りてきていた。

 

「な、なんだ!?」

 

千冬はとっさに身構えた。

 

「千冬姉・・・一体何が・・・!?」

 

そして一夏もそれを見て驚く。

 

 

 

そして黒い機体は千冬と一夏の前に着地した。

 

「な、何なんだ・・この黒いロボットは・・・・!?」

 

「・・・まさか・・IS・・なのか・・?」

 

二人は驚きを隠せなかった。

 

 

 

「・・何者だ・・お前は」

 

千冬は黒い機体に敵意を向ける・・・・・

 

 

 

 

「そう警戒しなくてもいいですよ・・・千冬さん」

 

「っ!?・・・そ、その声は!?」

 

「ま、まさか・・・!?」

 

そして千冬と一夏が驚いていると、隼人はバンシィを解除し、二人の前で姿を現した。

 

「お久しぶりですね・・・千冬さん」

 

「・・隼人・・お前なのか」

 

「えぇ」

 

「・・隼人・・・」

 

「なんだ、一夏?まるで『生きていたのかよ!』って言うような顔は」

 

「・・・いや・・あのなぁ・・いきなり現れたらどう反応していいか分からないんだよ!」

 

「そりゃそうかもな」

 

 

 

 

「・・ところで隼人」

 

「何でしょうか?」

 

「・・・お前がさっき身に纏っていた黒いあれは・・・まさかと思うが・・ISか?」

 

「その通りです」

 

「えっ!?お、お前もISを動かせたのか!?」

 

と、一夏は驚く。

 

「だったら、こうしていないさ」

 

「・・・・お前なぁ・・・・昔から変わんねぇな」

 

「変わらないほうがいいだろ」

 

「そりゃ・・・まぁな」

 

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

すると千冬は隼人のほうを見ている。

 

「どうしました?」

 

「・・・しばらく見ないうちに・・・更に髪が伸びたな」

 

「そうですね・・・。今じゃもう膝までありますよ」

 

と、隼人は髪を触る。

 

「・・ってか、隼人・・・お前眼帯しているのかよ」

 

「悪いか?」

 

「いや・・悪いって言うか・・・なんか変だぞ」

 

「そうか?こいつは傷を隠すにはちょうどいいのでな」

 

「・・・そうだよな」

 

と、一夏の表情が暗くなる。

 

「そういえば・・・一夏から聞いていたが・・・左目を失ったんだったな」

 

「えぇ・・・」

 

「お前に限ってそんなことがあるとはな・・。まぁ、理由は聞かないさ」

 

「そうしてもらえると助かります」

 

「・・それより、何の用でやってきた?」

 

「・・忘れるところでした・・・。実は千冬さんに頼みたいことがあって」

 

「頼みたいこと、だと?」

 

「まぁ、ある程度気付いたかもしれませんが・・・・IS学園への入学手続きをしてもらいたいんですよ」

 

「入学手続き・・・だと」

 

「多少身勝手というものがありますが、俺としてもどっからと追いかけられるのは気分によくないので・・・。それに、学園側としても、ISを動かせる男子が二人も入るんですから、それなりの益はあるはず」

 

「・・・・・・」

 

「まぁ、無理いじりはしません。考えておいてください」

 

そして隼人はその場から立ち去ろうとした・・・・

 

 

 

「・・分かった・・・。IS学園への入学手続きをしておこう。しかし、お前でもIS学園の入試テストを受けなければいけないぞ」

 

「そうですか・・。まぁ、俺は構いませんよ」

 

「・・では、今度の日曜日・・・○○区のISアリーナに来い。そこで入試テストが行われる」

 

「わかりました」

 

 

 

「それと・・隼人」

 

 

「なんですか?」

 

「ISの無断展開は世界条約違反になるからな・・・。学園の生徒になったときに、覚えておくがいい・・・。まぁ、今回は見逃してやるさ」

 

「・・・肝に銘じましょう」

 

そして隼人はバンシィを展開して、空に飛び去った・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・本当に変わらないな・・・あいつ」

 

「そうだな・・・」

 

そして二人は家の中に入っていく。

 

 

 

 

『では、次のニュースです。今日午後三時半ごろ、○○区の倉庫で銃声が鳴り、更に爆発が起きたと言う警察に連絡があり、現場を調べると、そこで激しい戦闘があった痕跡がありました』

 

そして二人は家に入ると、ちょうど今日のニュースがあっていた。

 

 

 

『通常の銃器では起きない痕跡からして、警察の見解ではISが使用された可能性が高いとのこと。更に目撃情報から、この辺りで謎の黒い何かが目撃されたという情報がありました・・・。現在でもそれについての目撃情報を求めています・・・・』

 

 

 

「・・・これって・・」

 

「・・あいつめ・・・」

 

そして二人はため息をついた・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!
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ガンダム バンシィ IS インフィニット・ストラトス 

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