真・恋姫†無双 異伝 「伏龍は再び天高く舞う」外史編ノ十六
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「それでは、この案はこういう形での採用という事でお願いします」

 

 水鏡先生の指示を受けて文官の人達が四方へ走っていく。

 

「ふう、これで一通り終わったかしらね」

 

「水鏡先生、お疲れ様です。粗茶ですが、どうぞ」

 

「ありがとうございます、孔明さん。いつも美味しいお茶をありがとう」

 

 水鏡先生は朱里が淹れたお茶を美味しそうに飲んでいる。

 

「はわわ、そんな、私のお茶なんて大した事は…」

 

 唐突に褒められて朱里はくすぐったそうにしている。

 

 その朱里の姿を見れば見るほど、水鏡は以前に出会ったある女の子と

 

 ダブって見えてくるのであった。

 

(やっぱり似ているわね、数年前に輝里の紹介で会ったあの子に…名前は

 

 確か諸葛瑾さんだったかしら?そういえば、生まれてきてすぐに亡くな

 

 ったと聞いたその子の妹が生きていれば孔明さん位の年かしらね…)

 

「あの〜、どうかされました?私の顔に何か?」

 

「いえ、別にそういうわけではないの。気に障ったのなら、ごめんなさい」

 

 朱里は不思議そうな顔をしたまま、その場を後にする。

 

「さて、これから何をしましょうか…あら?」

 

 水鏡の目に入ったのは、人目を気にしながら奥の方へ消えていく一刀の

 

 姿だった。

 

「北郷さんのあのような行動は珍しいですわね。…ちょっと後をつけて

 

 みましょうか…」

 

 水鏡がこっそり後をつけてみると、一刀がいたのは庭の片隅にある倉庫の

 

 裏であった。

 

「あらあら、一体このような所で何を…」

 

 水鏡がこっそり見てみると…。

 

「これはこれは…ふふふ、面白い事になりそうですわ」

 

 

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 次の日、俺は水鏡先生に呼ばれ、部屋へ行った。

 

「どうしました?水鏡先生が俺を部屋へ呼ぶなんて」

 

「たまには北郷さんとお話ししてみたいと思っただけですわ」

 

 その言葉を聞いた瞬間、俺の背中をゾクッとしたものが通り過ぎた。

 

 いやいや、きっと水鏡先生はただ俺と話がしたいだけだから…きっと。

 

「そ、そうなんですか?なら、どんな話をしましょうか?」

 

「そうですね…例えば、昨日倉庫の裏でやっていた事とかはどうですか?」

 

 …ギクッ!!何でそれを水鏡先生が……。

 

「ふふ、まさか隠れてあんな物を見ているなんて…孔明さんでは満足できて

 

 ないのですか?」

 

「い、いやそういうわけではないんです。あれは、その…」

 

「それじゃ、ああいう事をして欲しいと思っているという事ですか?」

 

 その瞬間、水鏡先生の眼が一瞬妖しく光ったように見えた。

 

「そ、そういう事ではなくてですね…」

 

「いいのですよ、我慢しなくても。確かにアレは孔明さんでは残念ながら

 

 出来ないですしね。でも、私なら大丈夫だと思うのですが…」

 

 水鏡先生はそう言うと俺の手を自分の胸にあてる。

 

 おおっ、これはなかなかのボリューム…って、そうじゃなくて!

 

「水鏡先生、冗談はこれ位にして…」

 

「あら、冗談ではありませんよ?私は結構本気だったりします。…女にここまで

 

 言わせたのですから、ちゃんと責任はとってくださいね『一刀さん』」

 

 今まで『北郷さん』としか言わなかった水鏡先生の口から『一刀』という

 

 名前が出て来た瞬間に俺の理性は崩壊した。

 

「水鏡先生!よろしくお願いします!!」

 

 

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「だそうですよ、孔明さん」

 

 ……えっ!?

 

 水鏡先生のその言葉で我にかえる。そして、後ろを振り向くと…。

 

「ゴ主人様…」

 

 ドス黒い気を纏った朱里が立っていた。

 

「ま、待て朱里!これは、その、あの…」

 

「言イ訳ハ部屋ニ帰ッテカラタップリト聞キマスカラ。ソレデハ水鏡先生、私達ハ

 

 コレカラ重要ナO☆HA☆NA☆SHIガアリマスノデ失礼シマス」

 

「あの、ちょっと待って、朱里。落ち着いて話を…あーーーっ!!」

 

 ・・・・・・・・・

 

「ふふ、連れてかれましたね。これでは多分北郷さんは明日の朝議は欠席かしら?

 

 …でも、今回は孔明さんにお知らせしたけど、もし私でいいのなら今度は本気で

 

 誘ってみようかしら?…ふふふ、まさかこんな気持ちになるなんてね」

 

 そう呟いた水鏡先生の眼は妖しく光っていた。

 

 ちなみに一刀が倉庫の裏でしていたのは艶本の鑑賞であり、その内容は巨乳美女が

 

 胸で男性の一物をシゴくというものであったと付け加えておくものである。

 

 

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 次の日。

 

「おわっ!一刀、どうしたん!?何か悪いもんでも食ったんか?もの凄くやつれとる

 

 けど…」

 

「何でもないよ、霞。そう、何でもないんだよ…ははは」

 

「あらあら、これはこれは…北郷さんも孔明さんも頑張ったようですわね。…久々に

 

 執筆でもしてみましょうかね。何だか意欲が沸いてきましたわ」

 

 そう呟く水鏡先生であった。

 

 

 

 

 

 

                       続く(一刀の体力が続く限り)

 

 

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 あとがき的なもの

 

 mokiti1976-2010です。

 

 今回は水鏡先生の話をお送りしました。

 

 内容が少なくて申し訳ありません。

 

 本当はこの話を含めて短編数話構成でいこうと思ったのですが、

 

 まったく他のネタが思い浮かばなかった…。誰かオラに文才を分けてくれ!!

 

 一応次回はリクエストのあったあの娘の登場予定です。

 

 

 それでは次回、外史編ノ十七でお会いいたしましょう。

 

 

 

 追伸 水鏡先生とシッポリする話も考えていたのですが、どっちが

 

    良かったのだろうか…。

 

 

説明
 今回は拠点第二弾です。

 あまり出番の無かった水鏡先生のお話をお送りします。

 題名をつけるなら「水鏡先生の罠」というところでしょうか。

 リクエストの分も多少織り交ぜております。

 それではご覧下さい。
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コメント
一途とか一筋とか浮気とか不倫とか、結局は人口爆発を防いだり法律で決まっているだけの固定概念に過ぎないんですよね。そう考えると、本来一夫一妻のない世界の朱里も、現代社会に完全に染まってしまったワケですねw(七詩名)
PON様、ありがとうございます。確かに彼女がいても他の美人を見てしまう事は良くあるようですしね。(mokiti1976-2010)
男って生き物は彼女に悪いとか維持が難しいとかそういうめんどくさいものをとっぱらったら結局ハーレム願望が残りますからね…あんまり一筋とか愛してるのは彼女だけなんだっ!って全面に出されると嘘くせぇ、と思ってしまうのが自分です。(PON)
如月二十日様、ありがとうございます。このような駄文を褒めてくださり恐悦至極でございます。これからも頑張ります。私とて文才の無さと日々格闘中ですけどね…。(mokiti1976-2010)
読み始めたら面白くてここまで一気に読みました。無印の一刀と朱里が真・恋姫†無双の世界に行くというネタは俺も考えていたんですが、文才がなく諦めました。(如月二十日)
きまお様、再びありがとうございます。…ご冥福をお祈りします。しかしそういう事をしたいのなら、水鏡先生や霞がいるので詠さんの出番は多分無い。そもそも詠さんの出番自体まだまだ…。(mokiti1976-2010)
二度目で失礼。でも恋姫の背が低いヒロインで唯一人出るところが出ている詠は可能なはず!(何が?)詠が仲間になったらちっぱい同盟盟主のピンチだ!・・・あ、朱里さん、その手に持っている凶器はいったい・・・ずしゃ!ぶしゃ!ごふ!・・・返事がない、再びただの屍のようだ(きまお)
骸骨様、ありがとうございます。執筆の内容については…いずれ分かる日が来るかも…そっちへ行っちゃダメ〜〜!!それは孔明の罠だ!!(mokiti1976-2010)
氷屋様、ありがとうございます。そうです。そしてそれは夜が明けるまで続いたという…。(mokiti1976-2010)
水鏡先生が執筆・・・だと!? まさか腐・・・なわけないかw 一刀と朱里を見て制作意欲湧いたんだし。そして水鏡先生とのしっぽり見てみたかったですねwww (ピンポーン)おや、誰か来たようだ。(量産型第一次強化式骸骨)
O☆HA☆NA☆SHIのあとそのままハッスルいっちゃったわけですかwww(氷屋)
オレンジペペ様、ありがとうございます。それは最終手段だ!そしてそれの実行を指示できるのは朱里のみです。(mokiti1976-2010)
きまお様、ありがとうございます。そう、確かにそういう趣味の方は結構いるぞ!ただ、今回一刀の読んでた本の内容のような事は出来なかった…。(mokiti1976-2010)
大丈夫!ちっぱいも需要はあるぞ!・・・俺はぼん・きゅ・ぼーんが好きだけど(ずぎゃぼくどしゃ)・・・返事が無い、ただのしかばねのようだ(きまお)
ファイズ様、ありがとうございます。今あなたの心臓には朱里の呪いが打ち込まれました。どうやらそれが攻撃のメインだったようです。その呪いから逃れるには朱里への謝罪を五日間続けなくてはなりません…。もちろん土下座で。(mokiti1976-2010)
劉邦柾棟様、ありがとうございます。まさしくその通り!!(mokiti1976-2010)
一丸様、ありがとうございます。そう、いずれは…今回だって水鏡先生単独だったら間違いなく…。(mokiti1976-2010)
神木ヒカリ様、ありがとうございます。一刀は今干からびていて朱里を呼べる状態じゃないそうですので、殺気はそちらへ向いたままで…。(mokiti1976-2010)
狭乃 狼様、ありがとうございます。…ああ、手遅れだったか。ご冥福をお祈りいたします。(mokiti1976-2010)
まあでもハーレムも悪くないかt・・・。はっ殺気!!やられるか!!ライ○ーキック(ドゴーン!!「はわわ〜!」)!!ふう、危なかった・・・(ファイズ)
柾棟「自業自得だぞ。 一刀」(劉邦柾棟)
水鏡先生、素敵ですね。とても好きなキャラです。・・・・・まあ、今回はギャグ補正でああなりましたけど、これから進めばね・・・・・続き楽しみに待ってます。(一丸)
水鏡先生とシッポリか。見て・・・・みたいと思ってないですよ?朱里さん? 殺気を向けないで下さい。あっちで一刀君が呼んでますよ?(神木ヒカリ)
水鏡先生としっぽりでもよかったかとおもいま、あ、いえ、一刀にはやっぱ朱里一人でいいと思いますよ?だから孔明さんその手の釘バットを放(ドカバキグシャ!(狭乃 狼)
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