IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode08 姉妹の隔たり
次の日の朝・・・・・・・
「・・・・はぁぁぁぁ・・・」
と、隼人は深いため息をついて、卵焼きを食べる。
隼人が居るのは寮の食堂であり、今は賑やかである。
「そんなに深いため息をついちゃって」
と、向かい側にはルームメイトである楯無がいたずらな笑みを浮かべていた。
「・・誰のせいと思っているんですか」
と、深く息を吐く。
三十分前・・・・・・・
「・・・ふわぁぁぁぁぁ・・・・・」
隼人は大きなあくびをして半身を起こした。
「・・あぁ・・眠い」
そして若干ボサボサ気味の髪を掻く。
「おはよう・・隼人君」
「・・・おはよう――――」
と、隼人が前を向いた瞬間・・・・
「のわぁぁぁぁっ!?」
隼人は目玉が飛び出しそうに驚いて後ろに倒れた。
なぜなら・・・楯無の格好が・・・・何と言うか・・・そうあれだ・・・・Yシャツだけであった。もちろん下は付けているが・・・・
「なんて格好しているんですか!!」
「悪いかしら?寝巻きでも」
「それが・・・・?」
隼人は呆れた。
その後楯無に警戒しながら眼帯を付けると、ぼさぼさの髪をくしで梳いた・・・・
(うーん・・・男なら誰もがそそる格好だが・・・・朝からじゃ刺激が強いぞ・・・)
そうして今に至る・・・・
隼人は鮭の塩焼きと味噌汁、白ご飯に卵焼きの朝食定食を頼み、楯無は普通にクロワッサンを五つとコーヒーであった。
(・・もっとも・・・周りの視線が多い・・・)
さっきから周りより視線が多い。まぁ期待の男子生徒が上級生と一緒に朝食を取っていると言うのもあるが、よく耳を澄ませて聴くと・・・・・
(あれって一年一組の神風君だよね)
(神風の向かい側にいる人って・・・生徒会長の更識さんよね?)
(もしかして更識さんも神風君を?)
(だめだぁ・・・勝てるわけがないよ・・・)
と、怪訝そうな表情で見る人もいれば、絶望の声を出す人もいた。
「・・・・・・」
気を紛らわそうと隼人は飯をどんどん食べていく・・・・・
そして楯無と別れた後一組の教室に入ると、自分の席に座った。
「ねぇ隼人・・・ちょっといいかな?」
するとティアが近付いてきた。
「なんだ?」
「食堂で一緒に食べていた人って、二年生だよね?」
「あぁ」
「・・知り合い?」
「知り合いって言うより・・・ルームメイトだけど」
「ルームメイト・・?」
「どうも無理矢理部屋割りをした結果、俺は上級生と一緒の部屋になってんだよ」
「そうなんだ・・・」
「それが聞きたかったのか?」
「う、うん。気になっていたしね」
「そうか」
そしてティアは自分の席に座った。
「・・・・?」
そして隼人はティアの違和感を思いながら、SHRを待った・・・・・・
そして時間は過ぎて五時限目・・・・・・
「では、授業を始める・・・・。だが、その前に決めることがある」
最初に千冬はそう言った。
「再来週あるクラス対抗戦に向けてクラス代表を決めなければならない。誰かを推薦するものはいるか。自薦でも構わんが」
(クラス対抗戦か・・・)
「はい!織斑君を推薦します!」
「私は神風君を!」
と、次々と女子生徒が俺と一夏を推薦した。
「お、俺!?」
「・・・・・・」
「織斑と神風か・・・。他には」
「あ、あの・・・僕は自薦します」
と、ティアが挙手した。
「ゼルノグラードは自薦か・・・」
「待ってください!納得がいきませんわ!」
すると、机を叩いてセシリアが立ち上がった。
「そのような選出は認められませんわ!大体、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!このセシリア・オルコットにそんな屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
と、セシリアはどんどん言い放っていく。
「実力からすればこのわたくしがなるのが必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
と、どんどんセシリアはヒートアップをしていく。
そんな中、俺は苛立ちが溜まってきた。
「大体!文化として後進的な国で暮らさなければ行けないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で――――」
「イギリスだってたいした自慢なんかねぇだろ!世界一まずい料理で何年覇者だよ!」
そして一夏は机をバンッと強く叩いて立ち上がると言い放った。
「なっ!?」
それを聞いてセシリアは顔を真っ赤にしていく。
「あ、あなた・・わたくしの国を侮辱すると言うのですか!?」
「先に侮辱をしたのはお前のほうだろ」
そして隼人が立ち上がる。
「イギリスも日本と同じ島国だろ。さっき日本を後進的な国だといったが、それはISを作り出した日本のことを言っているのか」
「・・うっ・・・」
その事を言われてセシリアは言葉が詰まる。
すると隼人の後ろで「ふっ」と千冬が目を閉じて鼻で笑った。まさに「よくぞ言った」って感じだ。
「それはそれでたいした自信だな。イギリスのやつは高飛車な貴族ばっかりだから、一般常識が乏しいんだな」
「くっ・・・」
セシリアは更に顔を赤らめて手を握り締める。
「それを何だ?極東の猿?人間元は猿だよ。だったらお前の国のイギリスは欧州の猿だ」
「・・・言わせておけば・・・好き勝手に・・・!」
「お前が言い出したんだろ。IS発祥の国を侮辱し、何より俺の国を侮辱したお前が悪いんだろ」
「・・・いいでしょう・・・そこまでわたくしを含め、祖国までも侮辱するのであれば・・・決闘ですわ!!」
そしてセシリアはビシッと隼人に指差した。
「俺は構わん。四の五の言うより早いことだ」
「大した自信ですわね。それで、ハンデはいるのですか?」
「お前のほうだろ、いるのは?」
「何を戯言を・・・。あなた自分の立場が――――」
「オルコット・・・素直にハンデを受け取ったほうが身のためだぞ」
「え・・・?」
すると以外にも千冬が言ってきた。
「お、織斑先生!?何を言って―――」
「まぁ、ISの操縦技術は分からんが、少なくとも生身で神風に勝てるやつはおらんだろうな。この私が言っているんだ、信じたほうが身のためだぞ」
「・・・・・・」
千冬の言い分はとても重みがあり、まるで「後悔しても知らんぞ」と言っているようなものだった。
「え?千冬様があんなに言うなんて・・・」
「じゃぁ神風君って・・・物凄く強いの・・?」
「でもISについてはどこまでやれるかは分からないって言っているけど・・・」
と、千冬があそこまで言っているので、周りの女子は少しざわついていた。
「・・織斑先生までわたくしを侮辱なさるというのですか!?」
「誰もそうとは言っていない。だが、後悔する前に付けてもらったほうがいいぞ」
「・・・ハンデなんかいりませんわ!このわたくしが後悔などしません!」
「・・まぁいい。とにかく、織斑、神風、オルコット、ゼルノグラードが候補か・・・しかし、多いな・・・」
そして千冬はしばらく考えて・・・・
「では、来週の月曜日第三アリーナにて織斑、神風がペアを組み、オルコット、ゼルノグラードがペアを組んだタッグマッチを開始する」
「タッグマッチ・・・?」
すると一夏が千冬を見る。
「どちらかのペアが勝ったら、次はそのペア同士で模擬戦を行って、代表を決める。それで構わないな」
「構いません」
「は、はい」
「わたくしもそれでいいですわ」
「僕もそれでいいです」
そうして授業に入っていった・・・・・
そして放課後・・・・
バシンッ・・・・!!
IS学園の敷地内にある剣道場に、高らかに竹刀の叩く音がする。
「・・・はぁ・・はぁ・・」
そして箒は息を切らしながら床に座り込む。
「・・さ、さすがだな・・・隼人・・・更に強くなっていたんだな」
そして箒は面を取って、隼人を見る。
「いや・・・箒も強くなったな・・・。少なくとも・・・最後に戦ったあの時よりな」
「そ、そうか・・・・お前から褒めて貰えるとは思っていなかった」
「・・・・・・」
「・・・な、なぁ隼人」
「なんだ?」
「その・・・一夏を鍛えたいと思っているんだ」
「一夏をか・・・。そういえや、あいつ千冬さんのためにバイトをしていたからな、剣道はやっていなかったな」
「・・そうか・・・。千冬さんのために・・剣道を・・・」
「・・だが、いい機会かも知れんな。ISを動かせるといっても、体がなっていないんでは、意味が無い」
「そ、そうだな・・・。で、でも・・・どう言ってやればいいのか」
「・・さぁな。自分で考えてみろ」
「・・そこまでは優しくないのだな・・・。いや、分かっていたことだが・・うーん」
「・・・お前は素直じゃないからな」
「し、仕方が無いだろ・・・・。言おうにも・・・勇気が出ない・・・」
「・・・・・まぁ、努力をしろ」
そして隼人は更衣室に向かう。
「これからどこに行くんだ?」
「ISの格納庫だ。少しばかりISの調整を施さないといけないからな」
「ISの・・・?」
「専用機はもうあるんだよ」
そして隼人は首に提げている黒いドッグタグを箒に見せる。
「い、いつの間に・・・」
「色々とあってな・・・。クラス代表決定戦で学園で初めてのお披露目となる」
「・・・・・・」
そして隼人は更衣室に入った・・・・・
第二格納庫・・・・・
「・・・・・・・・・・・」
そこには一人の女子が目の前にあるISの調整を行っていた。
ショートカットの水色の髪をして、少し内側に髪の先端がカールしていた。眼鏡を掛けているが、視力補正のためではなく、簡易型投影型ディスプレイである。
(・・・・・全然進まない・・・・。あの人にできて・・・どうして・・私は・・・)
その女子は作業の手を止めて表情を曇らせる。
「・・・・・?」
すると格納庫の扉が開く音がして、女子はとっさにISを収納させて、機材の後ろに隠れた。
「・・・・・」
そしてこっそりと機材の陰から見ると、そこにはISスーツに着替えた隼人がいた。
「・・・・・・・・」
そして隼人は首に提げているドッグタグを手に握ると、バンシィを展開した。
「っ・・・!」
それを見て、簪は驚いた・・・・・
(さてと・・・少しの間使ってないと色々と変化があるな)
隼人は次々にモニターに表示されるデータを見る。
(・・・特に武器が結構増えているな・・・。今度の代表決定戦である程度使ってみるか)
そして隼人はデータを収納させて、機体のデータを見る。
(・・聞いているんだろ)
(はい・・・)
(一つ聞きたいことがあるんだが・・・)
(分かっていますよ・・・。原作に登場しないはずの人がいたこと・・ですね)
(あぁ・・・。やっぱりあれは)
(そうです・・。私が登場させました)
(やっぱり・・・・)
(ただ原作通りにやっていくのはつまらないと思いまして、私もオリジナルキャラクターを登場させています)
(・・・その言い分だと、他にもいるのか)
(えぇ。残りは後のほうで出てきますので)
(・・・・・・・)
そして神様と話しながらも隼人はデータを見ていて、データを収納した。
「・・・・・・?」
すると、足に何かが触れて感触がした。
しかしISを身に纏っているので、直に肌に触れたと言うわけではないのだが、装甲表面に触れられた際に起きる電気信号で擬似的にその感覚を肌に伝えられるようになっている。
無論戦闘時では被弾時の衝撃は軽減されるようになっている
隼人はゆっくりと後ろを向くと、さっきの女子がバンシィに触れていた。
「・・物珍しいか」
「っ!」
するとビクッとして女子は後ろに下がる。
「まぁ、全身装甲のISはないからな・・・珍しがられてもおかしくは――――」
そして隼人は何かに気がつく。
見れば、女子の目にはわずかながら涙が浮かんでいた。
「・・え、えぇと・・俺何かしたっけ・・・?」
隼人は女の子を泣かせてしまったのかと思い、少し慌てる。
「・・・・お、覚えて・・いませんか?」
「な、なにを?」
「・・・二ヶ月前・・・・あの倉庫で・・・私たちを助けてくれたことを・・」
「二ヶ月前・・・」
隼人はその日のことを思い出すと、その時は初めてISを起動させた日であった・・・
「・・・・・・」
そして隼人はその女の子にどこか見覚えがあることに気付いた。
「・・・もしかして・・・あの時の・・」
それはあの時倉庫に入り込んだ女の子二人の内の一人であった。
「覚えて・・・くれたんですね」
「・・・そうか・・・君が」
そして隼人はバンシィを解除して、女子を見た。
「・・・・よかったよ・・・君が無事であることが分かって」
「・・・・・・」
すると女子は隼人に近付くとそのまま抱きついた。
「・・・・」
「・・・・私・・・ずっとお礼が言いたかった・・・・だから・・」
そしてその女の子は涙を流した。
「・・助けてくれて・・・ありが・・とう」
「・・・・・・・・」
そして隼人は優しく女子の髪を撫でた・・・・
「あ〜・・・かーんちゃんが抱きついている・・・」
すると、のそーとした喋り声がした。
隼人はとっさにそこを見ると、そこにはのほほ〜んとした女子が居た。
「・・・・・」
そして俺に抱きついてきた女子は顔を赤らめる。
「・・・・本音・・・この人・・・あの時助けてくれた・・・黒い機体の」
「あ〜・・・あの時のロボット・・・かみかみだったんだね」
「・・そういえば・・・君もあの時に・・・って、かみかみ?」
「そうだよ〜。神風だから・・・かみかみ」
(意味が分からん・・・)
「・・・・・」
「でも、あの時はありがとうね〜」
と、本音という女の子は隼人の手を取るとブンブンと振る。
「・・どういたしまして」
そして隼人は手際よく本音より手を離した。
「・・そういえば、君の名前は?」
そして隼人は女の子に名前を聞く。
「・・・更識・・・簪」
と、恥ずかしそうに簪と呼ばれる女の子は言った・・・
(更識簪・・・そういえば楯無さんの妹か・・・。でも、聞かないけど)
隼人は簪が楯無の妹であることに気付くが、それを聞くのはタブーと言うことを原作で知ったので、あえて聞かなかった。
「・・・じゃぁ、更識」
「・・・名字で・・・呼ばないで・・・名前で・・呼んで」
「・・じゃぁ、簪」
「・・・・・」
「・・よろしくな」
「う、うん」
そして隼人は格納庫を出て行った・・・・・
「・・・ふぅ」
そして隼人は一息吐くと、楯無の部屋に入る。
「・・・・今は居なかったか・・」
と、隼人は楯無がいないことを確認すると、ホッと息を付いて、自分のベッドに腰掛ける。
「あら・・先に帰っていたのね」
そして楯無が帰ってきた。
「えぇ・・。先ほど」
「そう・・・」
そして楯無は隼人が座るベッドの隣に腰掛けると、隼人のほうを見る。
「・・なんですか?」
「さっき知ったんだけど・・・・お礼を言わなくちゃね」
「お礼・・・?」
「えぇ・・・。簪ちゃんを助けてくれたことよ」
「・・・やっぱり・・・あの時格納庫の入り口の前で聞いていたのは・・あなたですね」
「あら、気付いていたのね」
「人聞きが悪いですね」
「そうかしら?妹を心配する姉は変じゃないと思うけど・・・でも、向こうはそう思ってくれてないと思うけどね」
すると楯無の表情が曇る。
「・・・・姉妹の間に・・・隔たりがあるんですね」
「・・分かる?」
「あなたの表情を見れば・・・。簪もあなたのことを一言も言っていませんでしたからね。普通なら生徒会長である姉を尊重している・・・けど、そんな感じは無かった・・」
「・・・・・・」
「・・・とりあえず、俺が関与することはありませんね」
そして隼人はベッドから立ち上がると、テーブルにあるコーヒーメーカーを動かす。
「・・・・・ねぇ・・・隼人君」
「姉妹の仲直りに手を貸してくれって言うんなら・・・お断りします」
「・・・え・・」
楯無は意表を突かれたのか、唖然とする。
「そう言うつもりでしたよね」
そして隼人は二つのコップにコーヒーを入れて両手に持つと、片方を楯無に差し出す。
「・・・やっぱり・・分かっちゃうか・・」
そして楯無は隼人からコップを受け取る。
「話の流れじゃそうなりますからね」
「・・・・・・・」
「・・・まぁ、確かに簪はあなたのことを嫌っている・・・。だから話を聞こうとしない。だから他人を経由して、次第に話せる仲に戻そうとする」
「・・・・・・」
「そして・・・最終的には和解することができる・・・・違いますか」
「・・・そこまで分かっているなんて・・・隼人君は私の思っている以上あるわね・・・」
そして楯無はコップを傾けてコーヒーを口に含む。
「でも、本音は妹からそっぽを向かれるのを恐れている・・・」
「・・・・・・」
「・・・あなたにとってはかけがえのない大切なたった一人の妹・・・だからこそ、更に嫌われるのを恐れている・・・・そうでしょ?」
「・・・あなたには隠し事はできないわね・・・。僅かな断片を繋ぎ合わせていって、答えにたどり着くなんて・・・」
「・・・・・」
「私は・・・本当は簪ちゃんに苦労を掛けたくなかったの・・・。だから、あの子に『何もしなくていい無能のままでいなさい』・・・・そう言ってしまった・・・・。それが簪ちゃんを大きく傷つけることになるなんて思っていなかった・・・」
そして楯無は顔をうつろむ。
「・・・完全無欠な生徒会長だってみんなは言うけど・・・妹のことすら何も分かっていない・・愚かな姉よ・・私は・・・」
「・・・・・・」
そして隼人はコップをテーブルに置くと、楯無に近付いて、ゆっくりと腰を曲げて抱き寄せる。
「・・・俺には姉がいます・・・・けど、姉と会ったのは・・一度だけ・・・それ以来ずっと会っていない」
「・・・・・・」
「・・兄妹や姉妹っていうのは・・・難しいですよね・・・。お互い大切に思っているのに・・・それを素直に表すことができず・・・傷つけてしまう」
「・・・・・・」
「楯無さんだって・・・簪の事を大切に思っているのなら・・・正直に・・思いのままに、話してみたらどうですか」
「・・・隼人君・・・」
「・・・少しは違うと思いますよ・・・。簪だって・・・きっと・・分かってくれる」
「・・・・・・」
「・・・少しずうずうしかったですか?」
「・・いいえ・・・むしろ・・吹っ切れたわ」
そして隼人は楯無を離すと、楯無は目に浮かぶ涙を拭う。
「・・あなたが初めてね・・・私を慰めてくれた男性は」
「そうですか・・・・。まぁ、あんなことを言った俺ですが・・・少なからず最初のところまでは手伝いますよ」
「・・・ありがとう・・・隼人君」
そして楯無は笑みを浮かべる。それはいつものいたずらな笑みではなく・・・感謝の表れだった・・・・
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トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! | ||
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竹刀のバシン!って音をバンシィ!って見えた俺は重傷(古手雅樹) | ||
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