IS 世界を守る者 EP21 キミを絶対助ける |
ジンヤがマトリンSの中に飛び込んだ一方、ラウラはISの中でレーゲンを使い暴れるマトリンSに叫んでいた。
「やめろっ!やめてくれ!!」
すると、マトリンSは嘲笑うように言った。
『面白いことを言うな…お前が望んだ結果だろ?』
その言葉にラウラは言葉は止まるが、それでも言った。
「それでも…やめてくれ」
普段の彼女とは思えないような涙声で言った。
『五月蝿いな…人類の身体だけで良いか…人形の方が静かで良い』
すると、ラウラの身体中にコードが絡みつき、ラウラの身体を締め上げ始めた。
(私は………人形じゃない……だれか………たすけ……て……)
ラウラの意識が遠くなか、手を伸ばした。
「ラウラ!つかまって!!」
そこに突入したジンヤがラウラに向かって手を伸ばした。
その時、ラウラは捨てられた子犬みたいな目をして、ジンヤの手を掴んだ。
「うぉおおおおお!!」
そして、ジンヤはラウラをレーゲンから引っ張り出した。
そのまま、ジンヤはラウラを連れてアリーナの物陰に隠れた。
「ラウラ、大丈夫?…っ!その目は…」
「っ!見るな、見ないでくれ!」
ラウラの左目に付けてあった眼帯が外れていて、その下の目は右目と色が違った。
「見ないでくれ…これは私が出来損ないの証なんだ…」
すると、ジンヤはラウラの頭を優しく撫でていった。
「出来損ないの証じゃないよ…只の綺麗な目だよ」
そう言うと、ジンヤは偶々拾ったラウラの眼帯をラウラの左目に付けると、着ていた上着をラウラの肩に掛けた。
その後、ジンヤはベルト型トランスジェネレーター、デルタドライバーを腰に装着すると、携帯電話型ツールのデルタフォンのトリガーを引いた。
「神崎…お前は何者なんだ…」
「ジンヤで良いよ。僕は…仮面ライダーだ!変身!!」
『STANDING BY、COMPLETE!』
電子音の後、ジンヤはデルタフォンをデルタドライバーにセットすると、ジンヤの身体に灰色のフォトンストリームが駆け巡り、仮面ライダーデルタに変身した。
『出たな!仮面ライダー!!』
マトリンSはレーゲンを乗っ取ったままそう言うと、デルタは静かに言った。
『さあ、お前の罪を数えろ!!』
『罪を数えろだとぉ?!貴様が死ぬ時間を数えな!!』
そう叫ぶと、マトリンSは絶対切断ブレードを出すと、デルタを串刺しにしようと突進するが…
『ハァ!』
『グベアァ!』
デルタの正拳突きの一撃で絶対切断ブレードは破壊された。
『オラオラオラオラオアラ!!』
更に何処かのジョジョみたいにパンチのラッシュを叩き込んだ。
すると、デルタはデルタフォンにデルタムーバーを接続し、更にミッションメモリーを挿入した。
『READY』
『ここでお終いにしてやる、CHECK!』
『EXCEED CHARGE』
電子音の後、デルタム?バーをマトリンSに向かって撃つと、三角錐状の光線が発射され、マトリンSの動きを止めた。
『これで…THE ENDだ!』
そう言うと、三角錐状の蹴りで飛び込んだ。
そして、マトリンSに赤い炎が包まれて、その場に青紫色のΔの文字が浮かび上がった。
『閣下に……マトリンティス帝国に栄光あれぇぇぇぇぇ!!』
その言葉と共にマトリンSは爆発した。
一方、ロボゴーグやシルバ、ターミネTは苦戦していて、アロボT達はジョッシュ達に破壊されたようだ。
『おのれ、人類風情がぁぁぁ!!撤退するぞ!』
ロボゴーグがそう言うと、シルバ、ターミネTは撤退した。
『おし、やったぞ!』
『何とか倒せましたね…』
『そうですね…さっさと撤退しますか…』
イクサの言葉通りに撤退しようとすると…
「待て、貴様等」
そこにISを纏った千冬や教師部隊が到着した。
『なんのようだ、ブリュンヒルデ?』
「まず、貴様等は何者だ?」
『俺に質問するな!』
千冬の問いかけにアクセルは自分のセリフを言った。
『あの、俺達は人を守る仮面ライダーです』
オーズは一応、説明した。
「なるほど…さきほどのマトリンティスとかいう化け物共について聞きたい事があるからついて来い」
『フン…それは建てまえだろ?ブリュンヒルデ』
ザビーはそう言うと、続けて言った。
『マトロイドはISでは破壊できない…なら、オレ達仮面ライダーの力を解析し技術を悪用されては困る…いや、ライダーシステムは男でも女でも使える…貴様等には有ってはならない存在だろ?それに自分の教え子がマトロイドに捕まった時に貴様は何やっていたんだ?ブリュンヒルデ」
ザビーはそう言うと、千冬は言った。
「それは…規約によって、観客席に居る人物を避難しただけだ」
その言葉にオーズは怒った。
『待ってください、それは他の人に任せて貴女は助けに行く事ができたのに何でしなかったんですか』
「それは……ここの規約によって……」
『ちょっと待ってください、おかしいですよ!そんなルールや規約より人の命の方が大切じゃないですか!貴女はそんな事も分からないんですか!!』
「黙れ!貴様等を拘束する!」
千冬の言葉に教師部隊が銃を構えようとすると…
「待ってください」
ジョッシュをはじめ、戦闘騎兵隊が教師部隊に銃を突きつけ、真耶も千冬に銃を突きつけた。
「山田君…何の真似だ?」
「織斑先生、これは私達のミスですよ。それを他の人のせいにするのはダメですよ」
「それにBSAAは仮面ライダーが怪人と戦っていたら、バックアップするのも仕事でね…」
それを見たザビーは皮肉そうに笑うと言った。
『賢明な判断だ、ジョッシュ・ストーン隊長に山田女史。次に邪魔したら特別に白騎士の悪行を教えて差し上げましょう』
そう言うと、ザビーは正拳突きで地面を叩き付けて砂煙を出現させた。
砂煙が晴れると、ライダー達は居なくなっていて、そこには変身を解除したジンヤが居た。
「ジョッシュ教官、僕はこのまま後始末を手伝いたい所なんですけど、ラウラの安否が気になるので…」
「分かった、ジンヤは彼女を保健室に連れて行ってくれ」
「私も一緒にいきます」
ジンヤは真耶と共にラウラを保健室へ連れて行った。
すると、何も知らないようにラウがアリーナへ来た。
「ジョッシュ、すまん。少し、離れていたら…」
「気にするな、それより後始末をするぞ」
「ラウさん、ここはIS学園なので私達がやります」
千冬がそう言うと、ラウは皮肉を含めて言った。
「悪いが断る、FBC以上の隠蔽体質を持つお前達は隠さなくても良い情報を隠しそうだからな」
「っ!」
FBC。
正式名はFederal Bioterrorism Commission。
大国政府によって設立された対バイオテロ部隊。
かつて、地中海に築かれた人工の海上都市テラグリジアで発生したテロ組織、ヴェルトロによってバイオテロ、『テラグリジア・パニック』が発生した時にはFBCがバイオテロ対策の全権を握っていた。
だが、テラグリジア・パニックの実体はFBC長官モルガン・ランズディールがヴェルトロの指導者ジャック・ノーマンと共謀し、テラグリジア・パニックを引き起こし、FBCの権力拡大を狙った。
だが2005年、クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタインによってモルガンの悪事を露見し、モルガンを逮捕した。
その後、モルガンの逮捕によりFBCは事実上解散となり、その機能と人材の大部分は当時、NGOだったBSAAに吸収されることになった。
(しかし、白騎士の悪行とは一体…)
千冬は考えていた。
ザビーが言っていた白騎士の悪行について…
一方、ドイツにあるドイツ軍の研究所ではあるデータが送られてきた。
それはラウラの専用機であるシュヴァルツェア・レーゲンの戦闘データやあの暴走システムのデータだった。
それを見た主任らしき女性の科学者は冷たく言った。
「ふん、あの出来損ないも良い働きをしたわね…後は切り捨てるだけね…」
その科学者の言葉に周りに居る科学者も冷たく笑った。
すると、研究所の施設中に警報が鳴った。
そのフロアの入り口からアメリカ軍特殊部隊SPEC OPSがマシンガンを持って現れた。
「動くな、アメリカ軍特殊部隊SPEC OPSだ!」
「大人しく、手を頭の上に置け!」
いきなりの強襲に科学者達は大人しく従った。
「貴様等、何の真似よ!」
女性の科学者はそう言うと、フロアの入り口からアメリカ政府が最も信頼するエージェント、レオン・S・ケネディが現れた。
「お前達は国際法で研究を禁止されているVTシステムの研究をしているとして、拘束する!」
レオンの言葉に科学者達はSPEC OPS隊員に拘束されていく。
すると、女性の科学者は叫んだ。
「何故だ!何故、分かったんだ!!」
そして、レオンは呟いた。
「あえて言うなら、あの人はアメリカ合衆国大統領だからな…」
説明 | ||
マトリンSとの決着を付けます。 ゆっくりしていってね! |
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