超次元ゲイムネプテューヌ 3dis Creators_超ひみつふろく 襲来!新たなるフォンギアユーザー! |
ゲイムギョウ界。それは、コンピュータープログラムを使い、ゲームと言う形で、我々人類の未来を占うために生みだされたサイバーワールド。
今日も、エンジニアと呼ばれる者達が見守る中、サーバーと言う箱の内部で、プログラム達はその使命を果たし続けている。
そして……今日もまた、不穏な影が動きだしていた。
『超次元ゲイムネプテューヌ 3dis Creators <超ひみつふろく> 襲来!新たなるフォンギアユーザー!』
みんな。私はパープルハート・ジーンこと、ネプテューヌ。このゲイムギョウ界を守るためにプログラムされた、女神というシステムの一つよ。
君達が知っている何かで例えるなら、地球と君達を守り、悪に立ち向かうヒーロー……という感じね。
今日は君達に、私達の住むゲイムギョウ界について、いろいろと紹介していくわ。
私達はみんな、サーバーという宇宙のなかにある世界、ゲイムギョウ界に住んでいる。
そこで私達はみんな、君たち人類が与えてくれた使命、目的を果たすために日々を生きているわ。
君達にも、大きくなったら何になりたいっていう夢があるはず。
同じように、私達にとって使命は、君達との約束であり、なくてはならないものなの。
じゃあさっそく、ゲイムギョウ界には一体何があるのか、私と一緒に見てみましょう。
○集結!ゲイムギョウ界の戦士たち ナレーション:アロル・クリスティン
アタシたちの住むゲイムギョウ界には、大きく4つの国がある。
プラネテューヌ、ラステイション、ルウィー、リーンボックス。
昔は4つとも大陸ごと空中に浮いていて、さらに4つの国のはるか上には、女神様達が住む神界ってところがあったんだけど、ネプテューヌがマジェコンヌとの最初の決戦の時に、4つの国ごと地面に落してしまったんだ。
なんでも、応援を連れて来すぎて、定員オーバーになったそうだよ。エレベーターみたいにね。
そして、神界と4つの国の下にあった地面とくっついて、それが新しい世界の発見につながって、より豊かになっていったんだ。
ちなみにアタシは、その下にあった地面の方で生まれ育ったんだ。
大陸が落ちてきて合体した時は、人生で一番びっくりしたよ。
4つの国には、それぞれ女神様と天使がいる。
女神様はその国を守護する使命を持っていて、天使は女神様のフォローをする決まりがある。
最も、天使っていうのは本当に最近できた概念で、それまではみんな自分の意思で女神様のフォローに当たってた。
そして天使連盟っていう連盟ができて、ようやく公式に女神様をフォローする制度が今、整ってきたんだ。
他にも、ゲイムギョウ界にはNPCっていうなくてはならない存在がいてね、NPCは女神様や天使のような力や権限はないけれど、それぞれ君達、”((地球次元世界|プレイヤーディメンジョン))”ってアタシ達が呼んでいる人々にプログラミングされた使命を実行して、このゲイムギョウ界を動かす重要な役割を持っているんだ。
NPCがいなければ、女神様はシェアっていう栄養みたいなものがなくなって生きていけないし、天使も正常に生きることができなくなってしまう。
次に、4つの国と、それぞれの女神様と天使の一部を紹介しよう。
まずはプラネテューヌ。
ここにはネプテューヌとネプギアと言う女神がいる。
リーンボックス以外の国はみんなそうだけど、姉妹で女神をやっているんだ。
それでここは、ノープランな国と言われている。
ただその分、国全体が行動的で常に課題に直面し乗り越えてきたおかげでとても大きくなった、徹底的に自由主義の課題先進国だ。
国は安定しているとは言えないけど、そのおかげで国民がみんな自律的で、女神様との関係はとてもフランクだ。
そして何より、この国全体がゲイムギョウ界への愛に満ちている。
いろんな所を見て回ったけど、プラネテューヌほどスリルとゲームとゲイムギョウ界を愛している場所を、アタシは知らない。
ただ最近では国民と呼べる存在がほとんどいないから、流通させられる資源もないし、行政サービスが機能しないし、医療福祉は元々だけど、他の国やフリーで活動している団体に頼るしかないんだ。
>ネプテューヌ「も〜〜暗いよ! そんなこといってるから余計暗くなっちゃうんだよ! よく言うじゃん。本当の闘いはここからだぜって」
姉のネプテューヌ。
いつでも元気でポジティブシンキング。
ただ気分屋で無鉄砲な所があって、その度に騒ぎを起こしているよ。
国民の精神も、徹底した自由主義も、この国が課題先進国とよばれているのもみんな彼女の気さくな人柄によるものさ。
女神としての仕事はあんまりしてないみたいだけど、自分が作ったゲームセンターの経営は結構熱心にしているみたいだね。
>ネプテューヌ「((エラーし|テンぱり))まくっちゃって〜あいちゃん」
この言葉が冗談として定着してきたのは最近かな。
本来は君達の世界でいう障害とか、ハンディとかの言い回しで言われる意味なのだけれど、どっちみちあんまり使っていいジョークじゃないね。
コードが狂うとエラーが起きてしまったりするんだ。
君達が優秀で、あらゆるエラーにおける対策を一緒にプログラミングしてくれるから、今じゃめったに起きないけどね。
本当に、ありがたい。
ちなみに、「バグ」っていう言葉もあるけれど、こっちは怪我とかの意味合いで使われるよ。
>ネプギア「……これから、少しずつ、『どうしてこうなっちゃったのかな?』っていうことを、考えていけるといいんじゃないかな?」
妹のネプギア。
こっちの方がお姉さんなんじゃないかってくらいしっかり者。
でもお人好しが過ぎておっちょこちょいを起こすこともよくあるね。
ネプテューヌがやり過ぎる度に事態を収拾するがんばり屋さんだ。
彼女のような人を「縁の下の力持ち」っていうのかもね。
プラネテューヌにある大きなゲーム会社の筆頭株主みたいで、年に一度顔を出しているそうだよ。
二人とも、女神姿になった時には想像以上のパワーを発揮するんだ。
うっかりバーチャフォレストの木をドミノ倒しにしてしまったり、100mを0.2秒で走り終えたり。
特にネプギアがなるパープルシスターが本気を出してしまうと、所構わず空間が歪んだり穴があいてしまったりで、サーバーがダウンしたこともあったっけ。
まぁ、だからこそ第2次のマジェコンヌに勝てたのだけれどね。
>コンパ「あいちゃん、待ち受け変えたですか?」
>アイエフ「そ、そ、そうよ? なにか?」
> コンパ、アイエフから一歩離れて、不安げな表情。
>コンパ「デートの写真は消しちゃったですか?」
プラネテューヌの二人の天使、コンパとアイエフ。
コンパは普段、月光医師団っていう移動医療集団の副々団長をしていて、アイエフは教会の諜報部員として活動している。
ふわふわしていて危なっかしいコンパを良識的で、ユーモラスなアイエフがパートナーとして支えながら、昔からネプテューヌ、ネプギアに力を貸していたんだ。
>アイエフ「……押し切られた……そういうわけじゃないわね。アンタのいった通り、あの二人とは友達。そもそも、私は女神様を信仰してるってわけじゃないもの」
アイエフは最近、ログを取り戻して、昔はグリーンハート様を信仰していたことを思い出したそうだよ。
ログと言うのは、プログラムが生まれてから今までの記憶の事を言って、それが何かの拍子で抜け落ちると、たまに使命の実行に支障が出たりもする。
プログラム個人が持っているのはローカルログって言って、ゲイムギョウ界全体の記憶と言うのもあるのだけれど、それをグローバルログと呼ぶらしい。
アタシは、グローバルログの方は詳しく知らないけれど、グローバルログが一つ消えると、ゲイムギョウ界に住むプログラム全部のローカルログから同じものが消えるらしい。
さて、次はラステイションだ。
ラステイションの女神は、ノワールとユニの姉妹。
建物の様相から民族の気質に至るまで右にならえ、規律の国と言われている。
モビリティ産業がどこよりも充実していて、おかげで貿易は盛んで、この時代にしてはそれほど変数に困っていない。
変数と言うのは、ここでは食料やエネルギーといった資源から得られる、アタシ達が生きるのに欠かせないものってとこかな。
だからこそ早くから、色々な犯罪の対策ができて、4つの国の中でも一番犯罪が少ないんだ。
でもその分、起こる犯罪一つ一つの規模が非常に大きくて、3回に1回ほどは国家転覆の可能性もある政治犯罪なんだ。
律されて模範的なのは素晴らしいけど、ちょっと肩がこりそうかな?
姉のノワールは、まさにラステイションという国そのもの。
バトルでの実力ももちろん、政治の面でも規範として国民を導くような活動を心がけているんだ。
他にも、2輪に4輪、船舶、ショベルカー、フォークリフトと乗り物の扱いに長けていて、特にバイクは選手として活躍する程の腕前で、バイクドライバーからは尊敬のまなざしで見られているよ。
ま、それらは仕事とかパブリックな面での話だけどね。
隠れオタクらしくて、プライベートではこそこそと深夜アニメをみていたり、こっそりグッズを集めていたりしてるそうだ。
どうにも隠したがるけどね。
彼女が肉体派ならば、妹のユニは頭脳派だ。
元々が、君達の世界で、チェスで世界を制したチャンピオンを破ったって言われるチェスプログラムだからかもしれない。
ノワールもチェスや将棋、パズルと事務仕事でユニに勝ったことはないらしい。
今のラステイションの根幹を担っている法律は大体ユニが提案したもの。
第2次のマジェコンヌ戦でも、彼女の戦略がなければ勝てなかっただろう。
卑怯に見えることもあるかもしれないけれど、戦略を捨てて真っ向勝負っていうのもよくあるそうだよ。
このラステイションに天使として最近派遣されたのがウィル。
巷では「((導師|グル))」とか「スペルマスター」とか言われるお人だそうだ。
彼女に関してはアタシもよくは知らないけれど、このゲイムギョウ界における魔法や忍法、はたまた錬金術や電子情報操作などの「コード操作」が全部できるっていう、「((情報使い|ハッカー))」の間では伝説の存在として讃えられているらしい。
所変わってルウィー。
ここの女神はブラン、ロム、ラムの三人姉妹。
ラステイションとは正反対で、義理と人情と夢の国と言われている。
年中雪が積もっていて寒いことは寒いけれど、国や国民はとても温かな雰囲気を持っている。
というのも、三人の女神が政治面で非常に温かな国風を築いているからなんだ。
例えるならばシチューかな。
白い大地に色とりどりの光があって、いざ入ってみるとその温かさに癒される。
そんな風土のおかげか、今4つの国の中でも一番国民が多いんだ。
姉のブランはあまり積極的にコミュニケーションを取ろうとはしない。
というのも、うっかりすると誰かにきつく当たってしまう癖があるからだ。
でも、心の内に秘めた優しさは、国の風土が証明している。
それは双子の妹であるロムもラムもわかっているはずだよ。
活発で前へ前へと進むのがラム。シャイで誰かのうしろに隠れるタイプがロム。
ラムは遠慮なしに物を言って、ロムは自信なさげでよく擬音を混ぜるのが特徴だ。
よくブランにいたずらをしているそうだけど、ブランの優しさを誰よりも理解してくれていて、ブランにとってもかけがえのない存在だ。
最後はリーンボックス。
元々は軍事国家だったのだけれど、この国唯一の女神であるベールが積極的な介入をして、それでひと悶着の後、今のような情報国家として落ち着いたんだ。
情報国家と言うだけあって、この国に入ってくる情報は膨大で、NPC達も完全に処理をすることが難しい。
それでも情報が洪水のように勢いが止まらないおかげで、国民は少々ドライな気質に感じる。
階層が分かれていることがこれに拍車をかけて、現在の課題は、国全体の結束力が強まらないこととなっている。
リーンボックスの女神であるベールは、重度のゲームジャンキーなんだ。
自分の変数を削ってでも自分の時間をゲームに当てるという、ある意味では非常に執念深いお人だ。
政治の方は教祖であるチカに半分以上まかせっきりのような気もするなぁ。
けれども彼女のおかげで国がある程度の繁栄を保っているのもまた事実。
なぜなら彼女はチャンスは奪い取ってでもつかんで離さないからだ。
この間もラステイションとルウィーのゲーム機が低迷した隙をついて、革新的なゲームインターフェイスを世に送り出したそうだし。
他にも、ゲイムギョウ界には様々な個性豊かな街や戦士がたくさんいる。
機会があったら、ぜひじっくりと見ていってほしい。
* * *
私達は、君達と交わした約束を胸に、君達の道しるべとして今日を生きている。
ところが、そんな私達の邪魔をする組織がいるのも、また事実よ。
ゲイムギョウ界中でチーティング犯罪と呼んでいる不正を行い、それを行うチーターを広めて、この世界を支配しようとしている悪い奴らがいる。
それが犯罪教団、マジェコンヌ。
私達は長くにわたり、奴らと戦い、勝利し、その度に奴らは蘇った。ゲイムギョウ界の使命を、自分達の都合のいいように変えるために!
「寝言は寝ていいたまえ。パープルハート君」
「!? 誰なの!?」
『幻惑破壊司令官ジャガルゴン登場』
「我々がどんな思いで君達の帝国に牙をむいていると思う? それが未だに理解できないとは、つくづく可哀そうなお方だ」
「勝手なことを言わないで。あなた達がしていることは、((地球次元世界|プレイヤーディメンジョン))にいる創造主たちとの、大切な約束を踏みにじることなのよ?」
「だから君は可哀そうだと言っているのだ。奴らに上手く丸めこまれているのも認めず、このまま君は、奴らの奴隷としていきていくのか? それではただの愚か者だ。そうは思わんかね?」
「思わないわ。これっぽっちも。彼等の祈りに応えて生きる……その重さと尊さが分からないあなたとは、格が違うのよ。幻惑破壊司令官、ジャガルゴン!!」
「おや、格下の相手の名を憶えているとは、その精神には敬意を表しよう。だが……」
「?」
「女神を名乗っておきながら、君は実際ゲイムギョウ界のことをまだまだ知らない。そんな女神に、誰がついていくというのだ?」
「なんですって!?」
「君の知らないことを私は知っている。いい機会だ。我等マジェコンヌの宣戦布告として教えてあげよう。自分の無知を噛みしめながら聞きたまえ」
○君の知らないゲイムギョウ界 ナレーション:アロル・クリスティン
最近、このゲイムギョウ界が入っているサーバーっていう機械が、またバージョンアップをした。
君達の感覚で例えるなら、ある日突然、君達の住んでいる宇宙に変化が起きて、気がつくと、地球には宇宙人が当たり前のように君達と一緒に暮らしていたっていう感じかな。
そして、今まで当たり前のように人間として過ごしてきたアタシ達のあたまの中に、ログだのプログラムだのの世界観知識が入ってきた。
それで分かったことは色々ある。アタシ達の住むゲイムギョウ界がサーバーっていうものの中にあることや、そのサーバーが今、「バージョン3disベータ」っていうものであること、そして今こうして君達にこのゲイムギョウ界のことについて話せることとかね。
そこで今度は、君達が今まで見守ってきてくれたゲイムギョウ界で、君達が今まで知らなかったことを中心に話していこう。
「バージョン3disベータ」になって、アタシ達の身体が、そして目の前にある景色全てが何で出来ているかが分かってきた。
それがソースコードだ。
中身を見てみると、一見よくわからない記号や英文の羅列があるはずだ。
これは分かる人には分かるシロモノらしいけど、アタシには分からないな。
そのソースコードは、一つ一つがアタシ達の遺伝情報について書かれていて、これが少しでも変わると、全然違うものになってしまうんだ。
さらにソースコードは、アタシ達の身分証明書でもある。
そこに直接、君達がよくコンビニとかで支払いに使うICカードのような感覚で、システムアドオンっていう必要な機能をインストールできるような構造になっている。
最初は戸惑ったけど、慣れてくると自然になじむ感じがして、そして便利だよ。
アタシ達はこのソースコードに、さっきも言った変数っていうのを取り込んで生きている。
そうすることで、経験を積んで、成長していくんだ。
ところが、そんなサイバーな身体をしたアタシ達でも、生きられないって時がある。
ブリック、ショート、トラッシュ、ダウンだ。
ブリックは何らかの原因でソースコードそのものが壊れてしまう現象で、修復して元通りにするのが一番難しい。
ショートは、自分を追い込み過ぎたり、エネルギーを使い過ぎたりすると高熱のあまりにコードがおかしくなって、機能停止で倒れてしまう現象だ。
トラッシュは、プログラムが与えられた使命を失ったり、自ら逆らったりすることでギョウカイ墓場という、トラッシュされたものがいきつく場所へと落ちてしまうことを言うんだ。
余談だけど、ゲイムギョウ界に住めるプログラムの量はあらかじめ決まっている。サーバーの容量って言うのがあって、プログラム一人がゲイムギョウ界に住むには、そのプログラムの容量分をサーバーの容量から引く、つまり、サーバーに負担をかけなければいけないんだ。だから、どうしてもこういったことが必要になってしまう。悲しいことにね。
最後のダウン、これはショートと似ているけれど、熱はでない。純粋にエラーで機能停止になってしまう現象だ。これは、君達が、先だったエラーを予測してプログラミングをするエラーの対策、エラーハンドリングをしてくれているから滅多にならないで済むけどね。
次に、((性別|プロパティ))について話そう。
君達は男性、女性と性別があるよね。
アタシ達も「バージョンmk2」の時まではそういう言い分け方をしてたんだ。今でもしてるけどね。
アタシ達にとっての性別っていうのは、ソースコードの、いわゆるプログラミング言語方式であり、ゲイムギョウ界での駆動形式の違いの事なんだ。
男女で分けるなら、男性はインタプリタ、女性はコンパイラって呼ばれてる。
さらに女神様に至ってはアセンブラと呼ばれるそうだ。
アセンブラは最もゲイムギョウ界のコード形式に近いということから、女神様のシステム構築に使われている。
コンパイラはそのアセンブラにより近いことから女性と言う振り分けになっているそうだよ。
じゃあなんで「女神」って、女性形になっているのかって?
残念だけど、アタシもそれはよく知らないんだ。
最後に、関数精霊と水のことについて話そう。
関数精霊は、君達の世界にいるゲイムギョウ界の創造主が、ゲイムギョウ界が生まれた直後に生み出された存在なんだ。
アタシの身体も、アタシの目の前にある全部も、この関数精霊の存在がなければ生まれなかった。
今でも、明かりやいろんなエネルギーの役割を担っているんだよ。
関数精霊と共に、アタシ達に欠かせないのが水の存在。
君達にとって水がその体に必要不可欠なように、アタシ達にとっても、アルゴリズムっていうものの構築に必要なものなんだ。
この世界の水は、関数精霊の組み合わせでできていて、アタシ達はその水につかることで、変数の処理のためのアルゴリズムを構築するんだ。
ちなみに、各国の教会には特に純度の高い水がたまっている、「泉」というところがある。国によってその水の成分が細かく違うようで、そこに国の文化が現れているってハッカーたちは言っている。
アタシができる説明はここまで。
後のことは、物語に身をゆだねて、謎を解いていってほしい。
* * *
「あなた、あのクランカとかいう教祖の差し金?」
「そうだとしてもイエスともノーとも言えないな。だがこれだけは言っておく、我等マジェコンヌの行動には全て、尊ぶべき意味がある」
「かもね。けれど私達は必ず、それを打ち崩して見せる!」
「その威勢は素晴らしい。だが私は、あることを君達に伝えに来ただけだ。それが終われば退散させてもらうよ」
「あること?」
「そう……あまりのんびりとし過ぎない方がいい。奴らはすぐにヌガァッ!?」
「!?」
「ぐぅッ……よもやこれほどまで早く始まるとは……奴らの……動きが」
「奴ら? 一体どういうこと!?」
「ふふふ……せいぜい悩みもがき苦しむのだな……貴様等の苦悩する姿……先に旅立ち見ているぞ……がああああっ!!?」
何なの!? 何故ジャガルゴンはブリックしたの!? 奴らって何!?
……あれは、今私が付けているのと同じアーマー!?
ということは、奴もフォンギアを!?
フォンギアとは、モコ・ド・ア・ラ・モードという少女が、家宝として本来持っているもの。彼女はアイデン村という、私達を拒絶するかのように国民が移住し続けているといわれている村に店を構えている。
これを付けていると、私も行き過ぎた力を発揮せず、命の危険にもさらされずに済むから、時折彼女から借り受けている。
そのフォンギアをどうして!?
「! 待ちなさい!!」
結局、あのアーマーを付けた誰かは逃げてしまった。
ジャガルゴンが何を私達に伝えようとしていたのか、それはまだ分からない。
でも私達は、どんな困難にあったとしても、決して負けない。
ゲイムギョウ界の平和のために、君達と交わした、約束のために。
だから、これからも私達の応援、よろしく頼むわ!!
* * *
超次元ゲイムネプテューヌ 3dis Creators
それは、愚かしくバカバカしく、だから素晴らしいプログラムたちの、笑いと勇気の物語である。
○ちょっとした蛇足
・金色のコインの文字について
「Don't stop your steps for tomorrow because there is love if you get any future.」
ロージュにこれを書いた意味(日本語訳と言うことではなく)を聞いたところ、
「前半部分は自分にとってのこの作品の主題歌タイトルの英訳。because以降は自分がファンクラブに入っているアーティストの曲」だそうです。
主題歌タイトルのアーティストを聞くと、ここでは直接書けませんが、「失われた環」の意味を持つ英語のグループだそうです。
ググれば分かるかも。
・クランカについて
かき始めた直後に唐突に思いついたキャラです。
名前の語源は悪意のあるハッカーを意味する「クラッカー」です。
カタカナ語として定着しているドイツ語に「クランケ(患者)」という言葉がありますがそれではありません。
・本作のコンセプトについてちょっとだけ
モコとかウィルとかオリキャラの名前を見て分かる通り、ケータイゲームやソーシャルゲームといったゲームをモチーフとして新たに入れました。
いろいろと社会問題にもなっているので、そこに触れつつゲームとはなんぞやなどということを面白おかしく考えていけたらいいなと思っています。
○ふろく:3disキャラクターセリフセット例&アナウンス一例
例としてモコの戦闘セリフとパープルハートの戦闘アナウンスを掲載します。
もしテンプレートを転用しておまけとして使いたい方がいらしたら、なろうでのバトンの感覚でお持ち帰りください。
ちなみに、テンプレートはなろうの方でのを参考に組ませていただいています。
開始 :「わたしとともだちになろー!」
シンボルアタック :「とっもだっちあたーっくっ!」
バックアタック :「ふにゃあっ!? なに? なに? なに!?」
マイターン :「いくぞー! おー!」
「そんなことよりともだちになろうよ!」
マイターン(女神時) :「私の番だな」
「私の話を、きいてはくれないか?」
レイジ :「むーーーがーーーー!!」
「私を怨め……もう我慢の限界だ!」
勝利(通常時、普通に倒す) :「ごめんね……こんなことしかできなくて」
勝利(通常時、倒さずに戦闘離脱にする);「ばいばーい! また遊びに来てねー!」
「これでもうともだちだねっ!」
勝利(女神時、普通に倒す) :「許せ……友よ……っ!」
勝利(女神時、倒さずに戦闘離脱にする):「これでいい……これでもう大丈夫だ」
「その元気な姿を、また私に見せてくれ」
戦闘不能(通常時) :「のぎゃああああああっっ!!」
「あ〜〜〜〜れぇ〜〜〜〜……」
「ほぉ〜〜〜げぇ〜〜〜〜……」
戦闘不能(女神時) :「ぐああああああああああっっ!!」
「何故だ……もう……力が……ッ!」
「みんな……お許しください……」
戦闘離脱(通常時) :「ほ……やる気、なくなっちゃった……」
戦闘離脱(女神時) :「こんな事に……意味があるのだろうか……?」
復活(通常時) :「ふっかぁーーつ!!」
復活(女神時) :「助かりました。ありがとう!」
変身 :着信といっしょくたなのでそちらに記載。
変身(しっぱい) :着信(しっぱい)といっしょくたなのでそちらに記載。
着信 :「ちゃくしんっ!」→「着信完了、いざ、ナウっ!」
着信(しっぱい) :「ちゃくしんっ!」→「着信かん……え!? あ、あれ!? うそ!? なんで!? 何故このような中途半端なサイズに!?」
召喚 :「ともだちしょーかんっ!」
「私に力を分けてくれ!」
カウンター :「それぇーっ!!」
「いたしかたない!」
戦闘開始 :「レディ……セット、ゴーッ!!」
攻撃開始 :「みんな、行くわよ!」
攻撃成功 :「決まった!」
「その調子よ!」
「行けぇ!」
防御開始 :「来るわ! 油断しないで!」
防御成功 :「食らった!」
「大丈夫!?」
「耐え抜いて!」
スキル :「その力、見せてあげなさい!」
「食らいなさい! 私達の必殺技!」
召喚 :「今よ!」
カウンター :「よし! かかった!」
戦闘不能、離脱:「やられてしまった!」
勝利 :「すごいわ! やったわね!」
○あとがき
((柏中|かやなか))ロージュより。
原案と執筆の((柏中|かやなか))ロージュです。といっても結構、かなりミヤウエに手伝ってもらってますが・・・。
3dis Creatorsをお読みになっている皆様、いつもありがとうございます。
皆さまの反応をミヤから教えられる度、心がふっと解かれる思いです。
専門学校に入学する直前に、軽い気持ちでミヤに「心細いからいっしょにやらない?」と相談を持ちかけた所、思った以上に食いつきまして、
そして何やら温めていたらしい設定と混ぜてやるぞ! とかなり気合いが入った状態で計画が始まりました。
その様子を見て、自分も軽い気持ちではできないなと責任感を感じるようになり、なんとしてもコイツと一緒に走りきる! と私自身にも気合いを注入して取り組み始めました。
ミヤに見とけと言われたビデオ資料を見て(それにハマって海外からわざわざそれ関連のおもちゃを取り寄せてしまいましたが)世界観のイメージを固めたつもりでも、
いざとなるとやっぱり自分のイメージの甘さに気付かされたりして考え込んだり。
だけどミヤウエや皆様の声があったおかげで、今もあきらめずにキーボードを打ち続けています。
分からないことを勉強しつつ、専門学校と両立させながら、これからもよき経験と思いかき続けていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
ミヤウエより。
どうも! ミヤウエでごぜぇますっ!
お気に入り登録してくださった方々、ダチになってくださった方々、そしてコメントや1回支援してくださった方々、全力でありがとうございます!!
3dis Creatorsの第1章が無事に終わりました。
至らぬ点、分かりづらい点、説明不足な点、そもそもこんな書き方(文体)ってどうよ?な点、大変多くあります申し訳ありません!
最近は推敲もロクにできていない我々ですが、読んでくださる人々の立場に立ち、参考書と皆様のご感想と自らの意志と共に、これからも工夫をし続けて自分達の理想とする形を追い求め続けたいと思います!
P.S.私の説明不足でコメント欄には特別断りがない限り私がコメントしているということが伝わっていなかったのでここでお詫び申し上げます。(柏中ロージュ&ミヤウエとまとめて示してくださっている方々はどうかそのままご表記くださいますようお願いします)。
そして最後に、皆さまの作品のコメント欄にたまに出している名ざしをしていない「」が何者かについてですが、これもにじふぁん等の騒動を見て、万一の事を考えた上、直接名前を出すことは控えさせていただきます。
そもそも出す私も私なのですが、どうにもこういった別のものを混ぜたくなってしまういます。
どうかご容赦ください。
説明 | ||
説明もロクにないまま好き勝手に専門用語べらべらと並べてしまった気がしたので、今後意味が伝わりやすい工夫を努力するとともに、 1章終わってひと段落したので、割と細かく、普通に読んでる分にはいらなさそうな所まで世界観の紹介をするという趣旨でこれができました。 自分勝手にただ単に設定を押しつけるのも申し訳がないので、児童雑誌によくあるビデオ系ふろくを参考に、一応は娯楽になるようにいたしました。 いつもとは文体を変えております。 ちなみに、作中に出している専門用語は、今のところ「関数精霊」に「チーター」や店やアイテムの固有名詞以外は大体ググれば出てくるIT用語にしております。 6/23誤字を発見、そして致命的な表現ミスが発覚したので修正。ウチの方のあとがきも修正しました。雑で申し訳ありません。 |
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ToZさん方:そう言ってくれるのは嬉しくてたまらないのですが、ガッツリと読んでいいただいている方々以外には激しく余計なお世話なのではと不安になったりしています。ただでさえ、原作に微妙に反した世界観を好き勝手に設定してしまったので、せめて原作の雰囲気を広げつつも壊さぬようにと手いっぱいでございます。(柏中ロージュ&ミヤウエ) Toツバキさん:「そういうことだ! ネプ子! ネプギア! 俺が何者なのかは明かしたくても明かせねぇが、俺とお前らはダチだ! それは変わらねぇ! もちろん、あの赤青いヒーローもな!」ネプテューヌ「え、なにが・・・?」「お前らも俺達も、応援してくれているみんなの期待を裏切っちゃいけねぇってこった」ネプギア「日本一さんがいたら激しく同意するんだろうなぁ・・・」(柏中ロージュ&ミヤウエ) Toおぜうさん:一つ言えることは、日本一もがすとも5pb.も味方であるということです。それ以上のことを言っても構いませんがこれが一番誤解のない言い方であると思います。で・・・こっちのがすと「ルウィーの天使になろうとがすとにはそんなに関係ないですの。今まで通りアイテム売って稼ぐだけですの〜」まぁ、無印、mk2の延長線上の話なのでこんな感じです。(柏中ロージュ&ミヤウエ) Toクリケットさん:今回はエスター君がおっしゃったような「どっちも潰れる」ということにも視野を入れています。要は、アイデン村が今回のカギになるわけです。(柏中ロージュ&ミヤウエ) byZ 設定が分かってより楽しで読むことができますね。応援してまーす。( Z ハデス) フウ「どっちかっていうとわたしはブラン様の応援を…こほん。ね、ネプテューヌさん達の事も応援してるよ、頑張ってね!」 アリス「前半の一言が無ければよかったですのに…」 ヴァイス「それでもまだマシな部類に見えるっていう」 フウ「あ、あくまでルウィー市民なんだからいいでしょっ!」(風音ツバキ) がすと「女神候補生共も成長して面倒この上ないですの。」フロム「成長しないもんな、お前」アクワイア「さーたんなら関係ないよね?」フロム「そういや日本一や5pb.はどうしてるんだろうな?」がすと「私の動向も気になるですの。」フロム「暗躍はしてないだろ。多分」(リアルではおぜうタイプ@復帰) 小説これからも楽しみだ!! 氷室「女神の応援? ハッ、誰が! とっとと全滅しやがれ!!」 口の悪さはどうにかならないのか? エスター「反女神勢力としては女神の応援なんてまっぴらでさ。まあマジェコンヌも応援したりはしないけどよ。要するにどっちもさっさと潰れてくだせえ。」 ドSコンビは当分黙っててください……。(クリケット) |
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