外史を駆ける鬼・IS編 プロローグ
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外史を駆ける鬼・IS編 プロローグ

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ここは地図にも載っていない。そして何処の国かもわからない孤島。その地下にケーブルに覆われ、辺りには機械の部品が散乱し、幾つ物モニターが巡らされている部屋があり、そこで特大の機械を弄っている、機械のウサ耳を付けた一人の女性がいた。彼女の名は篠ノ之 束。ISの開発者であり、この世界の女尊男卑の社会制を作りだした張本人である。

ISとは「Infinite Stratos」の略で、通称「アイエス」。この世界では最強の兵器で、世界各国でも軍事的に、この兵器を導入したいとの声がある。しかし何故か女性しか動かす事が出来ず、ISを動かせる女性を国は重宝し、その結果、女尊男卑の社会が形成されてしまった。その原因とも言うべきISを創り出したのが、ここにいる篠ノ之 束である。

 

束「ふうぅ〜〜暇だ〜〜」

 

そう彼女が呟きながらも、この世界ではまだ開発されていないであろう画期的な発明を完成させる。これまで世が送り出してきた多くの科学の偉人からすれば、暇と言いながらも画期的な発明を出来る彼女に対して、全員殺意を覚えることだろう。だがその画期的な発明も、束の手により後100年越しぐらい先に延ばされる事になる。突然発明品を”暇だ暇だ”と連呼しだし壊しだした。辺りには壊した発明品の部品の欠片が散らばる。

 

束「ぶぅ〜〜、暇だな〜〜。何か面白いことでもドカーンってやって来ないかな〜〜?」

 

すると気が緩むような警告音が研究室内に響く。そして映し出された監視モニターには、束のいる孤島目掛けて何か人の様な形をした物体が落ちてくる。するとその人の形をした物体は、いきなり緑色に光る右腕?を出し、何か棒状の物を握り小さな竜巻の風を起こし孤島へ降りて行く。

 

束「おぉぉぉぉっ!!これはこれはひょっとして、世紀の暇つぶしが待っているのかもぉ♪」

 

そういい彼女は急ぎ足で研究室の部屋を出て行く。今、彼女の胸の中は、見た事も無い発見で心が震えていることであろう。

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そして今回もこの外史の物語のイレギュラー的な存在になるであろう、影村重昌は……落ちていた。

 

重昌「またかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ただ今上空71580フィート(21.8km)。スカイダイビングのパラシュートでもない限り無事ではすまない高さだ。しかし彼は思考する。

 

重昌「{落ち着け、俺は外史を周っている。いわば語り部の様な存在だ。その語り部が死ねばどうなる?物語を伝える事は出来ない。ならばこの俺にも主人公のような”補正”が付いているはずだ。墜落しても、ギャグの如く受け流せるはずだ。大丈夫だ、問題ない。重昌、クールになれ。俺、この旅が終われば恋歌達と新しく子供を作るんだ}」

※重昌は感情が最高値まで高ぶると、一人称が”私”から”俺”になります。

 

様々なフラグを(悪い方に)立てると、何処からとも無く卑弥呼の声が聞こえる。

 

卑弥呼「しかし御館様よ…このままぶつかれば、補正で”おそらくは”生きてはいるが……凄く痛いぞ?」

 

重昌「ですよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

そうすると重昌は着地する地面が見えてくると、右手より鬼の篭手と旋風丸を出現させ、風の力で自分の周りに竜巻を起こし、ドスンと音を立てて着地に成功する。そして彼の右手の篭手と武器は、光と共に消える。

 

女性「はいは〜い。こんばんは〜〜」

 

突然の女性の声に状況が状況、しかも鬼の篭手を一般人にそう簡単に見せるわけにもいかないので、重昌は臨戦態勢をとる。彼に声をかけた女性は興味本位で来た束であった。束はひらひらと白いハンカチを振りながら重昌近づいてくる。

 

束「はぁい。みんなのアイドル、篠ノ之束だよぉ〜」

 

そのような間抜けた返事に重昌の頭に”?(クエスチョンマーク)”が浮かび、つい「篠ノ之束?」と聞き返してしまう。

 

束「はにゃん!?もしかして…私の事知らない!?ショックぅぅぅぅっ。ISの創造者において、この天才、篠ノ之束を知らないなんてぇぇっ。今の義務教育の教科書にすら出てくるのにぃぃ〜」

 

そう言いながらうつぶせになり、わんわん泣き喚く束に重昌は気が緩んでしまう。

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重昌「わ、悪いねお嬢さん。私はこの世界の人間じゃないのだよ」

 

その言葉を聞き束の垂れた機械仕掛けのウサ耳がビシッと伸び、泣いていた事も忘れるぐらいテンションが上がる。

 

束「マ〜ジ〜で〜!?これってテラヤバす〜。量子論の真髄じゃない?未知の存在とご対面じゃない?ふむふむ、天才の血が騒ぐよぉ〜」

 

テンションが上がりまくっている束に対し、重昌は冷めた声で束に話す。

 

重昌「それはない。貴方はここで見た記憶は消えるのだから」

 

そう言い重昌は右の篭手を再び出す。その手はなにやら青い光を放っていた。

 

重昌「大丈夫。どこぞの悪役みたく、”見られたからには消すしかない”とは言わないさ。だが今日一日の記憶だけ消させてもらう。それで元通りさ」

 

だが束はさらに興奮し、重昌の篭手をまじまじと見つめる。

 

束「ふおぉぉぉぉっ!これって何で出来てるの!?すっごい非科学的。ますます天才の血が騒ぐよぉぉぉっ!」

 

重昌は左手で頭を抑えて、調子が狂うなと愚痴を零す。しかし彼女は…

 

束「でもね、黒い着物を着たおじさん。別の世界から来たのなら、この世界の情勢、常識、知識が必要じゃないのかなぁ?」

 

彼女の問いかけに対し、重昌は眉間にしわを寄せて話す。

 

重昌「…この私と交渉しようというのか?何が望みだ?」

 

重昌の問いに彼女は笑顔で答える。

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束「やぁ〜だね〜、単なる天才の探究心だよぉ。いきなり別次元の世界の住人が出てきて、これからどういう行動を取るのか!う〜ん、天才の血が騒ぐよぉ」

 

重昌「貴方一人が、全ての世界情勢まで知っているとは到底思えないが?」

 

束「ぷんぷん。天才を舐めてもらっちゃ困るよ。だったら、今すぐアメリカのペンタゴンにハッキングして、世界情勢を狂わせてあげようか?」

 

重昌は彼女の目をジッと見つめる。確かに嘘を付いている様には見えず、ふざけているが警戒の態勢は取っている様。そして、この娘なら”ホントに世界情勢を狂わせかねない”いう、はずれそうも無い”勘”があった。そして彼は…

 

重昌「判った、交渉成立だ。こちら側の条件は、君にはこちらが聞けば与えれるだけの情報を提供すること。この力の件は絶対黙秘であることだ。代わりに君は私を好きに使ってもらって構わない。私の名前は影村・タナトス・重昌だ。タナトスと言うのはキリストの洗礼を受けた時に付いた名だから、別にハーフとかそういうのではないぞ」

 

束「うんうん。よろしくね、重ッチ」

 

重昌「し、しげ」

 

束は彼の右手を両手で握手し、ピョンピョンと跳ねる。そしてまた、重昌の……鬼の新たなる外史の歴史がまた幕を開けた。

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こんにちは。IFZでございます。

 

さて、今回ISを舞台にした作品を投稿したわけですが、TINAMIのユーザーの方々が色んなISの作品を投稿しているのを見て、私も書きたい衝動が抑えきれずに書いちゃった次第です。

 

「重昌が鬼武者になってる!?」みたいなツッコミが入ると思いますが、その話はまた"別の作品で"書きたいと思いますので、ヌルッと見守って下さい。

大丈夫。私、鬼武者好きだから。ゲームの中で一番好きだから。絶対に書くよ!いつになるか知らないけど…

 

それでは皆様、またお会いしましょう。

See you next time.

 

説明
・・・…書いてしまった。

載せてしまった……だが、後悔はしない!!
てな感じで、いろんな方のISを読ませて頂いて、書きたい衝動が抑えられなかった、ただの無敵要塞です。

駄文ですが、読んでくれれば幸いです。それでは、どぞ。
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IS 外史  新たな物語 とあるISの天才博士 

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