仮面ライダークロス 第二十七話 来訪のD&E/最強ライダー軍団vsバイオ戦士軍団 |
光輝達はリインフォースの力を借りてシグナム達を回復させ、詳しい事情を聞き出した。
二人の話によると、光輝達が交差世界に跳躍していたわずかの間に、正体不明の怪物達を連れた老人が現れてなのは達を誘拐。自分達にこの紙を渡して、姿を消したという。
ダンテが呟く。
「北郊外の森…そこにそいつらがいるのか…」
「こうしちゃいられない!!」
光輝はすぐにでも森へ行こうとするが、バージルに止められた。
「待て光輝。相手がどれほどのものかもわからんうちに飛び込むのは危険だ」
一真も同意する。
「そうだよ。まず、翔太郎さん達に連絡して…」
「翔太郎?」
そこでゼロが口を挟む。
「翔太郎とは、左翔太郎のことか?この世界には奴がいるのか?」
「そうですけど、もしかしてゼロさんの世界にも?」
「ああ。どうやら、この世界はいろいろと複雑らしい」
「二人とも、込み合った話はあとにした方がいい。」
「そうだよ。とにかく、その森に行かなくちゃ」
リインフォースと信彦が言う。と、廻はずっと考えている了に気付いた。
「どうしたんだ了?」
「…その老人、この子らの話を聞く限りじゃ、正体はDr.コーチンだと思ってな…」
「Dr.コーチン?」
流姫も訊く。
「Dr.ウィローの助手だよ。二人して一時期大ショッカーに協力してたんだが、Dr.ウィローの病死をきっかけに大ショッカーと手を切ったはずだ。今さら何を…」
すると、
「廻さん、ゼロさん。協力して下さい!!」
突然光輝が頭を下げた。
「僕は…みんなを助けたいんです。だから…!!」
それに対する二人の返答は、
「わかった。協力してやる」
「いいだろう。上質な欲望の香りもするしな」
だった。
「ありがとうございます!!」
光輝は心からお礼を言う。
「私達も行こう。」
言ったのはシグナム。
「いいのか?いかに回復したとはいえ、相当なダメージを負ったのだろう?」
バージルは二人を気遣うが、ヴィータは言う。
「私らは主であるはやてを守る守護騎士だ。やられっぱなしじゃ終われねぇんだよ」
「足手まといにはならない。私達も連れて行ってくれ!」
頭を下げるシグナム。それを見て光輝は、
「…うん。一緒に行こう!」
と了承した。
「う……」
フェイトは目を覚ました。
「ここは…?」
次に周りを見渡したフェイトは、自分が何かの装置に拘束されていることを知る。
「フェイト…ちゃん…?」
声が聞こえて、フェイトはその方向を見た。そこには、同じように拘束されているなのはがいる。
「なのは!」
「フェイトちゃん!」
互いに呼び合う二人。と、
「ん〜…なんや〜?あと三分寝かしたってやぁ〜…」
はやての声が聞こえてくる。二人がその方向を見ると、やはり拘束されたはやての姿が…。
「はやて!」
「はやてちゃん!」
「あれ?なのはちゃんにフェイトちゃん。一体どうしたん?ってなんやこれ!?身体が!!」
驚いてもがくはやて。
その時、
「ふぇふぇふぇ!眠り姫のお目覚めかな?」
コーチンが現れた。
「あなたは…!!」
なのははコーチンを睨む。
「そう怖い顔をするな。別にお前達をどうこうしようというわけではない」
「じゃあ何でこんなことするんや!?とにかく放せ!!」
なおももがくはやて。コーチンは笑う。
「悪いが、まだしばらくそうしていてもらわなければならん。」
「お前達には白宮光輝を誘き寄せるための餌になってもらうのだからな。」
次に聞こえたのは別の声。
「今の声は!?」
声の主を捜すフェイト。
「ここじゃ。わしはDr.ウィロー」
声の主、ウィローは自分の居場所を教え、三人は驚いた。無理もない。しゃべっているのは、近くにある装置の中に移植された脳なのだから。
「オー脳!!」
「シャレたつもりだろうが座布団はやれん!」
はやてのボケをあっさりとはねのけるコーチン。
「こんな時にボケてる場合じゃないよはやてちゃん…」
「ごめんなのはちゃん。つい…」
「それより、今私達は餌って…」
「いかにも。」
フェイトの疑問に、ウィローは説明する。
「わしは不治の病に侵され、脳を移植することにより、こうして生き長らえている。だがわしの全次元世界の支配という夢を成し遂げるためには、どうしても肉体が必要なのだ。」
そしてコーチンが引き継ぐ。
「そこでこのDr.ウィローが目をつけたのが、無限の使徒。全ての世界を構成し、ありとあらゆる事象に干渉できるアンリミテッドフォースを自在に操れる究極の存在。Dr.ウィローの次の肉体に、これほど適したものはない!」
フェイトは驚く。
「まさか、光輝の身体を乗っ取るつもり!?」
ウィローが答える。
「そうだ。奴の身元を調査した結果、仲間のためなら平気で命を投げ出す覚悟の持ち主であることがわかってな…それでお前達を連れて来たというわけだ。」
その時、警報が鳴った。
「早速来たようだな。」
ウィローの声には歓喜が満ちている。コーチンは伝えた。
「どうやら無限の使徒以外にも何人がいるようです。」
「ならばまず、取り巻きを排除するのだ。無限の使徒の力を再確認する意味でもな」
「かしこまりました。」
ウィローから命を受け、コーチンは何かの装置のボタンを押す。
「行けバイオ戦士達よ!侵入者を排除するのだ!!」
「…光輝…来ないで…!」
フェイトの呟きが、虚しく響いた。
「何だこりゃ?」
翔太郎は要塞を見上げて言った。彼も風都に住んでかなりの年月が経つが、風都にこのような建造物があるなど、聞いたこともない。
フィリップは軽く要塞を調べてから言う。
「地盤の状態などから見て、この要塞が建てられたのはごく最近だ。もしかしたら、彼らのように異世界から飛ばされてきたものかもしれないね。」
「…了。」
廻は了に訊く。
「ああ、こいつは間違いなく奴らの要塞だ。一度見たことがあるからわかる」
「そうか…」
「こんなものが現れていたとは…」
照井は驚いていた。
「…ゼロ。」
リインフォースもゼロに訊く。
「…内部から凄まじい欲望を感じる…素晴らしいな…」
「そうではなくて…」
「わかっている。敵は間違いなく、この中だ。」
ゼロは告げた。と、
「この中にフェイトさんが…」
(…この男…そういうことか…)
光輝の発言から何かを知ったゼロは、誰にも気付かれないように、口の端を吊り上げる。
信彦は要塞の巨大な門を見て言った。
「すごく大きな門だね。てこでも開きそうにないな…」
「なら、ぶっ壊して…」
言いながらディガイドライバーを出す流姫。
その時、
ゴゴゴゴゴゴゴ…
門が音を立てて開いた。
「…来い、ということか…」
「わざわざ開けてくれるとは、壊す手間がはぶけたぜ。もっとも、この要塞は跡形もなく消し飛ばすつもりだけどな」
警戒するバージルと、何気に物騒なことを言うダンテ。
「光輝。」
一真は光輝に声をかけ、
「…行こう!」
光輝はクロスドライバーを装着した。他の者も、それぞれベルトを装着していく。そして、
〈CROSS!〉
〈CYCLONE!〉
〈JOKER!〉
〈ACCEL!〉
〈SLASH!〉
〈BLAST!〉
〈MAGICAL!〉
〈LORD!〉
〈〈KAMEN RIDE〉〉
「変身」
「「変身!」」
「変・身!」
「変身!」
「「変身」」
「「変身!」」
「「「「変身!」」」」
〈CROSS!〉
〈CYCLONE/JOKER!〉
〈ACCEL!〉
〈TURN UP〉
〈SLASH/BLAST!〉
〈MAGICAL/LORD!〉
〈KAMEN RIDE・DEROAD!〉
〈DI-GUIDE!〉
〈DI-RUDO!〉
それぞれ変身した。
シグナムとヴィータもデバイスを起動する。
「主はやて、今しばらくお待ちを。」
「私らが助ける!」
二人の言葉を皮切りに、一同は突撃した。
要塞の内部は完全な一本道で、障害物も何もなく、迷うこともない。
しばらく進むと、広い空間に出る。薄暗くてよく見えないが、まるで闘技場のような場所だ。
すると、空間中にコーチンの声が響いた。
「よく来たな。だがここまでだ!」
コーチンの言葉と同時に、空間に光が灯される。そこには、青い皮膚と赤い目を持つ小柄な怪物達がひしめいていた。シグナムが驚く。
「奴らだ!我々を襲った怪物は!」
そこへ再びコーチンの声。
「このバイオ戦士達を全滅させれば奥への扉が開く仕組みになっている。先へ進みたければ、バイオ戦士達を倒してみろ!」
「…だそうだが?」
ディロードはクロスを一瞥する。クロスの返答はもちろん、
「突破します!」
だ。
「そうこなくちゃな…!」
満足する答えを聞いたディロードは、襲いかかってくるバイオ戦士達を拳で、蹴りで、次々と倒していく。クロスも同じだ。
Wはサイクロンジョーカーのスピードと技を生かして、イーヴィルは魔人のパワーを発揮して、アクセルはエンジンブレードで斬り裂きながら、バイオ戦士の数を減らす。
華麗な斬撃を決めるディルード。ソウガは斬撃に銃撃を加え、効率的にバイオ戦士を倒していく。
「RX!ライトライダー!」
SHADOW RXはライトライダーに変身し、
「ワイルハルバード!」
ワイルハルバードを装備して、高速移動しながら戦う。
「俺も!」
〈MACH〉
ブレイドもそれに見習い、マッハジャガーのカードを使用して高速移動に入る。
「先ほどは不覚を取ったが…」
「今度はそうはいかねぇぞ!!」
シグナム、ヴィータのコンビも互いの得物を振るい、懸命に戦う。
と、
「みんな!バイオ戦士を一ヵ所に集めて!!」
ディガイドライバーで銃撃を行っていたディガイドが叫んだ。一同はそれに従い、バイオ戦士を一ヵ所に集める。
「よし!」
〈KAMEN RIDE・ZOLDA!〉
バイオ戦士が一ヵ所に集まったのを確認したディガイドは、トランスドライバーを使用してDI仮面ライダーゾルダに変身。
〈FINAL ATTACK RIDE・ZO ZO ZO ZOLDA!〉
エンドオブワールドを発動して、バイオ戦士を殲滅した。
「ヒュウッ♪見たかよバージル!?すっげぇ火力!」
「はしゃぐなダンテ。火力なら、ドレッドバーストも負けてないだろう」
「んなこと言ったってミサイルだぜミサイル!」
「わかったから落ち着け。」
バージルはダンテを落ち着ける。すると、バイオ戦士を全滅させたからであろう、次の部屋への扉が開いた。ディルードは拍子抜けする。
「ずいぶんと手応えのない相手だったな。お前ら、あんなのにやられたのか?」
訊かれたシグナムは、沈痛な面持ちで答えた。
「実は、我々が倒されたのは、あのバイオ戦士ではないのだ。」
「何?」
『どういうことだい?』
アクセルとフィリップが尋ねる。答えたのはヴィータだ。
「あいつらの他に三人、ものすごく強ぇ奴らがいたんだ。バイオ戦士とは、明らかにレベルの違う…」
「…なるほど、おかしいと思ったらそういうわけか…」
『どうりで…』
イーヴィルは納得する。
「廻。どう思う?」
ディガイドがディロードに訊いた。
「どうもこうも、そいつらが出てくるのは間違いないだろ。ここは連中のアジトなんだからな」
「バイオ戦士とは明らかにレベルの違う…一体どんなやつが…」
SHADOW RXはまだ見ぬ強敵を想像して戦慄する。
「どうすんだ光輝?」
翔太郎はクロスに訊く。
「…進みましょう。みんなを助けないと…!」
「そうだね。どのみち奴らを放ってはおけない」
ブレイドがクロスに同意し、一同は先へ進んだ。
「…ほしいな、あれ。」
「まだ言うか。」
「うぬぬ…無限の使徒が強いのは当然じゃが、取り巻きどももやりおる…」
コーチンは唸っていた。しかし、すぐにほくそ笑む。
「じゃが、次の部屋には…くくく…」
「光輝…」
コーチンの意味深な発言に不安になるフェイト。
「大丈夫だよフェイトちゃん。」
「そうや。今は光輝くん達の勝利を信じるべきやで」
なのはとはやてはフェイトを勇気づける。
「…うん。そうだね」
フェイトは光輝達の勝利を信じることにした。
ライダー達は次の部屋にたどり着いた。今度も同じような部屋であり、またしても照明が消してあった。
「ほう…いるな。」
魔人としての鋭敏な感覚によって、部屋の中にいる戦士の存在にいち早く気付いたゼロ。同時にソウガも気付く。と、コーチンのアナウンスが入った。
「まさかあの部屋を一人も欠けずに突破するとはな。だが、ここがお前達の墓場となる!」
その言葉を合図に、照明が灯る。
そこには、三人の異形の戦士がいた。
「キシーメ!」
コーチンに呼ばれたのは、緑色の怪物。
「ミソカッツン!」
次に呼ばれたのは、黄色でずんぐりむっくりした巨体の怪物。
「エビフリャー!」
最後に呼ばれたのは、比較的普通だが、屈強な肉体を持つ怪物。コーチンはさらに説明した。
「このわしがバイオテクノロジーの粋を集めて作り出した三人の凶暴戦士だ。ちなみに、この部屋もさっきの部屋と同じ仕組みじゃ。先に進みたければ、この三人を倒すしかないぞ!」
「あいつらが、例の三人か…!」
身構えるSHADOW RX。
「ショータイムじゃ!!」
コーチンが言い、凶暴戦士達が向かってくる。
「まず俺から行くぜ!!」
Wは凶暴戦士の一人、ミソカッツンに突撃し、
「オラァッ!!」
その腹に向けて拳を繰り出した。
しかし、
ブニョッ
「何!?」
ミソカッツンの腹はとてつもなく柔軟だった。Wの拳はめり込むが、
「グフフ…」
ミソカッツンにダメージはない。ミソカッツンは拳の衝撃を吸収したのだ。シグナムとヴィータが言う。
「気を付けろ!そいつに打撃や斬撃の類いは一切通用しない!」
「私らもそいつにやられたんだ!」
『何だって!?』
「それを早くぐあっ!!」
Wはミソカッツンに殴り飛ばされた。
「翔太郎さん!」
慌てて受け止めるクロス。と、
「時間の無駄だな。こいつでさっさと片付ける!」
〈FINAL KAMEN RIDE・KU KU KU KUUGA!〉
ディロードが進み出て、D仮面ライダークウガ・アルティメットフォームに変身。
「ハッ!」
ミソカッツンに向けて手をかざす。すると、
「グアアアッ!!!」
突然ミソカッツンが炎上し、炎に包まれた。クウガアルティメットフォームの超自然発火能力である。
ミソカッツンは苦しみながら炎に巻かれ、
破裂した。
「…は?」
思わず唖然となるDクウガ。それはそうだろう。灰になるならまだしも、破裂したのだから。
彼らには知るよしもないが、実はミソカッツンは空気を入れた風船のような存在で、それで破裂したのだ。
まぁともかく、これで残る凶暴戦士は二人。と、
「ハァッ!!」
エビフリャーが両手をライダー達に向けて、強烈な冷気を放った。なんとか回避したライダー達だが、彼らがついさっきまでいた場所は凍りついていた。エビフリャーの技、凍結拳である。
「よし…だったら!」
〈HEAT/METAL!〉
Wはヒートメタルにハーフチェンジ。メタルシャフトに炎を付加して、エビフリャーに突撃した。エビフリャーはそんなWに向けて凍結拳を放つが、Wには効かない。勢いのままメタルシャフトでエビフリャーを打ちすえるW。アクセルもエンジンブレードで斬り込む。
そして、
「終わりだ。」
〈METAL・MAXIMUM DRIVE!〉
〈ACCEL・MAXIMUM DRIVE!〉
「『メタルブランディング!!』」
「はぁぁっ!!」
「ぐああああああ!!!」
エビフリャーをWがメタルブランディングで弾き飛ばし、その先にいたアクセルが飛んできたエビフリャーにアクセルグランツァーを叩き込み、エビフリャーは爆砕された。
再びライトライダーに変身したSHADOW RXと、再びマッハジャガーのカードを使用したブレイドは、クロックアップ並みの速度で動き回るキシーメと拮抗した勝負を展開する。だが次の瞬間、キシーメは腕からコードのような物を出し、それで二人をぶった。
「「うわあああああああああ!!!」」
コードは電撃鞭だった。凄まじい電撃を浴びせられた二人のライダーはあえなくダウンする。SHADOW RXはスピードの分防御に劣るライトライダーであるため、余計にダメージが大きい。
「ほう…」
言ったのはゼロ。仮面の下で笑みを浮かべた彼は、さらに告げる。
「魔界777ッ能力…激痛の翼(イビルトーチャラー)」
すると、イーヴィルは大きな翼を纏った状態になり、その翼が、高速移動するキシーメを捕らえた。
「お前は拷問好きらしいな?だが今の程度の拷問では全く足りん!これくらいしなければ…な!」
ゼロが言うと、翼の何枚かがキシーメの体内に強引に潜り込み、一斉に羽ばたきだす。
「ぎゃああああああああああ!!!」
激痛に悶絶するキシーメ。
「まだまだ…」
しかし、拷問は終わらない。ゼロはもう一つ、能力を発動する。
「魔界777ッ能力…妖謡・魔(イビルストリンガー)」
ギギッ♪ギィッギッ♪ギギャギャッ♪
「ウギャアアアアアアアアアアア!!!!」
「うわぁ…あの人…怖い…」
クロスは震えた。と、
「白宮〜♪」
えらく上機嫌になったイーヴィル(ゼロ)が、キシーメの頭を掴んでいる。そして、
「パース♪」
イーヴィルはクロスに向けてキシーメを投げた。
「!!」
〈REQUIEM・MAXIMUM DRIVE!〉
「デスティニーグレイブ!!」
クロスは慌ててデスティニーグレイブを放ち、
「グオアアアアアアアアアア!!!!!」
キシーメを倒した。
「な、なんとあっけない…」
「私ら、一応あいつらに負けたんだけどな…」
呆然と立ち尽くすシグナムとヴィータ。
「つーか、俺達何もしてなくね?」
「…まぁ三人しかいなかったし…」
ディルードの疑問に、とりあえずそれっぽい答えを返しておくディガイド。
「…バージル。」
「何だ。」
「…こういうこともあるよな?」
「…」
バージルは何も言わなかった。
「さぁ〜先へ進むぞ〜♪」
拷問を満喫して上機嫌なイーヴィル(ゼロ)を先頭に奥へと進む一同。
(ゼロ……)
リインフォースは密かに嘆くのであった。
要塞の外。
鳴滝は要塞を眺めていた。
「まさか、あの悪魔の科学者Dr.ウィローまで現れるとは…これも全てクロスとディロードのせいだ!!」
一人怒る鳴滝。と、
「む?」
鳴滝は人影を見つけた。
「やれやれ、何をしてるんだろうねぇ俺は。」
鳴滝が見つけた人影の正体は、影斗だった。実は彼は光輝達がこの森に入っていくのを見かけ、あとを追ってきたのだ。その結果見つけたのが、この要塞だった。
「興が冷めたって言ったばっかりなんだが……まぁいい。俺がやることは変わらない」
〈BERSERK!〉
「変身!」
〈BERSERK!〉
影斗はベルセルクに変身し、
「さぁ、悦楽タイムの始まりだ!」
要塞に突入した。
************************************************
次回、
仮面ライダークロス!!
ウィロー「お前達にこの私が倒せるか!!」
廻「最強最悪の仮面ライダーだ!」
ゼロ&リインフォース「『さぁ、貴様の欲望を差し出せ!』」
光輝「この世界を…お前なんかに渡しはしない!!」
第二十八話
来訪のD&E/巨悪、粉砕
これが裁きだ!!
説明 | ||
旅の途中でクロスの世界を訪れたディロード一行。クロスを倒すためにやって来たイーヴィル一行と邂逅し、自分は害悪な存在ではないと認識させた光輝。 この世界のライダーの実力を確かめるという名目のもと、模擬戦を開始するライダー達だったが、謎の存在になのは、フェイト、はやての三人を誘拐されてしまう。果たして、敵の目的とは? |
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