超次元ゲイム ネプテューヌmk2 〜Blue Wind〜(~Promise mark~)
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「…………」

 

スッ―――

 

ハリネズミは何も言わずに静かに構える。

 

――――バッ!!

 

ハリネズミが両腕を振るとその背中から黒い翼が生えた。

「!?」

パープルシスターは目を見開く。

ハリネズミの周りには翼が出現した際に抜けたのであろう羽が浮遊していた。

(―――本当はこんなことしたくない……)

彼女の心の奥ではまだ少し躊躇が残っていた。

「―――ですが、もう私の目の前で誰も傷つけたくありません。だから、私はあなたを倒します!」

 

バッ!

 

パープルシスターは叫ぶとハリネズミに肉薄した。

 

バッ!!

 

ハリネズミもパープルシスターに肉薄する。

 

シュンッ!

 

ハリネズミは瞬時に右腕を鋭い剣へと変貌させた。

 

ガキィィィィンッ!!!

 

M.P.B.Lと剣がぶつかり、火花が飛び散る。

「くッ……!」

重い。

その剣の重みからハリネズミの強さが伝わってくる。

「………ええぇぇいッ!!」

 

ブンッ!

 

パープルシスターはM.P.B.Lを無造作に振り、ハリネズミを弾き飛ばす。

 

ブワッ!

 

空中に投げ出されたハリネズミはその翼を大きく動かし、空中を浮遊する。

 

フッ――

 

パープルシスターも上昇し、ハリネズミと同等の高さまで浮遊する。

「ハァッ!」

 

シュンッ!

 

パープルシスターが叫ぶと彼女そしてハリネズミの姿が消える。

 

――ドガンッ!

 

そして虚空で衝撃波が生じた。

パープルシスターとハリネズミは肉眼ではとても捕らえられない速さでぶつかり合い、戦っているのだ。

 

ドガンッ!ドドドドドドドドドド!!!!!ドガンッ!!ドガガガガガガガドドドドン!!

 

衝撃波はその後も生じた。

 

ガキィィィィィィィィィン!!!!

 

そして二人の姿が顕になる。

M.P.BLとハリネズミの剣となった右腕が再びぶつかっていた。

 

バッ!

 

両者は互いに距離をとる。

「ハァ――――ハァ――――」

しかし、パープルシスターの息はすでにあがっていた。

 

チャッ!

 

パープルシスターはM.P.B.Lの銃口をハリネズミに向ける。

 

コォォォォォォッ!

 

その銃口に鮮やかなピンク色の光が集まる。

 

スッ―――

 

「……………」

ハリネズミの腕が元に戻り、動じることなくこちらを見つめている。

 

コォォォォォォォッ!!

 

「全力で撃ちぬきます!!」

 

ドォンッ!!!!!

 

銃口からピンク色のビームが放出される。

しかし、それでもハリネズミは動じなかった。

 

―――カッ!

 

しかし、あたる寸前ハリネズミは目を見開いたかと思うと瞬時に腕をあげビームに拳を振り下ろしていた。

 

バギャアアアァァァァァァァァァッ!!!

 

すると、拳に触れたビームが弾き飛ばされていく。

「そんな!?」

とてもじゃないが、今の目の前の状況が信じられなかった。

いや、信じたくなかった。

こちらの攻撃が全て防がれてしまっているなんて―――

 

ドンッ!!

 

ビームを防ぎ終えると、ハリネズミを禍々しいオーラが纏った。

 

シュンッ!

 

そして、瞬時にこちらに肉薄した。

 

シュバッ!

 

そしてパープルシスターに手刀を繰り出す。

「くッ……!」

 

バッ!

 

なんとかかわすとそのまま距離を取ろうと空中を浮遊した。

しかし、その度にハリネズミが目前に出現するため逃げ場は無かった。

「!!」

パープルシスターは目を見開く。

頭上でハリネズミが両腕を振り上げていたのだ。

 

ガッ!

 

「キャァッ!?」

 

ヒュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ―――――

 

 

ドガ――――ン!!!!!!

 

 

なんとかM.P.B.Lで受け止めたがその重みに耐えられず地上に落下する。

「痛………ッ!」

パープルシスターは右腕を押さえつつ立ち上がる。

目の前が霞む。

どうやら今のダメージが相当大きかったらしい。

上空を見上げる。

ハリネズミは相変わらず動じることなくこちらを見下ろしている。

しかし、その姿でさえ霞む。

「………!」

 

ガクッ!

 

足に力が入らず、パープルシスターは方膝をついた。

 

ドサッ!

 

そして、そのまま倒れこみ意識を失った。

 

フッ―――

 

そんなパープルシスターの目前にハリネズミが降り立ち、その姿を見下ろす。

そして徐に右腕をあげた。

 

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂィッ!!!!!!!

 

そしてその掌に禍々しい雷が集まる。

 

バヂバヂバヂバヂバ――――ヂ―――

 

しかし、ハリネズミは雷を弱めると腕を下ろす。

 

フッ―――

 

そして、何も言わずその姿を消した。

「う………」

パープルシスターは少しだけ目を開く。

「そ………ソニ……ッ…………ク………さん…………」

そして薄目になりつつも壁に寄りかかって気を失っているソニックへ視線を向ける。

「…………『ヒー………ル…』……!」

 

ポワァ……!

 

そして必死にソニックに腕を伸ばすとソニックを温かい光が包み込んだ。

 

フシュンッ!!

 

それが最後の力だったのかパープルシスターは女神化が解除されネプギアに戻り気を失う。

「………ん………?」

その刹那、ソニックがゆっくりと目を開けた。

「……What?どうなってんだ……?」

そしてゆっくりと立ち上がる。

「俺の傷が……癒えてる?」

そして自分の体を見回した。

先程あんなにダメージを負ったのが嘘のように体が軽かった。

「ッ!?ネプギア!!」

そして少し離れた場所で倒れているネプギアを見るや否や駆け寄り上体を抱き起こした。

「おい、ネプギア!大丈夫か!?」

ソニックは必死に声をかけるがネプギアは目を閉じたままだった。

「――――大丈夫ですよ。その女神候補生は気を失っているだけです。」

「誰だ?」

突如聞こえた美しい声にソニックは周りを見回す。

「私です。」

ソニックの眼前に紫色の球体のような光が浮遊していた。

「お前は……?」

「私はプラネテューヌの『ゲイムキャラ』です。」

「お前が『ゲイムキャラ』か……!」

「はい。その通りです。」

「俺達はお前に力を貸して欲しくてここに来た。今、ゲイムギョウ界は犯罪組織ってやつらにめちゃくちゃにされそうなんだ。だから各国の女神候補生やお前達のような『ゲイムキャラ』を探して力を貸してもらうよう旅をしている。」

「なるほど、通りで私の体は壊されたのですね。」

「あぁ……守れなくてごめんな?」

「いえ……これは先程まで眠りについていた私の責任です。」

「……待てよ、だったら今目の前に居るお前は?」

「これは私の力の一部です。壊される寸前に一部だけを外に逃がすことが出来ました。この力をあなたが抱き抱えている女神候補生に託そうと思います。」

 

カァッ!

 

光は気を失っているネプギアに近づくとその姿をパープル色のディスクへと変えてそのまま姿を消した。

「消えた……!」

「きっとあなた達ならこの力を正しく使ってくれると信じています……」

『ゲイムキャラ』の声が聞こえなくなった。

「……Thank you!」

光の消えた場所にソニックは告げた。

 

 

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数時間後――――

 

 

 

 

 

 

「…………う………」

ネプギアは静かに目を開ける。

なんだか薬の匂いがした。

「ここは………」

ネプギアは上体を起こす。

いつのまにか自分はベッドに寝かされていた。

手当も受けたらしく腕や頬にガーゼが当てられていた。

この部屋も大体見当はついた。

過去に何度かお世話になったプラネタワーの医務室だろう。

ネプギアはベッドから降りると医務室を出る。

そして向かった先は謁見室。

なんとなくみんながそこに居るような気がした。

根拠は無かったが………なんとなくそんな気がしたのだ。

 

プシュ―――ッ!

 

そして、謁見室の扉が開く。

思ったとおり、やはり謁見室で手当てを受けたらしく頬などにガーゼが貼ってあるアイエフとコンパが歓談していた。

「ネプギア!」

「ギアちゃん!」

アイエフとコンパが声をかけてくる。

「アイエフさん、コンパさん!無事だったんですね!」

「ギアちゃん、一体あの後どうなったんですか?」

「私達、あそこで倒れたはずなのにどうしてここに?」

二人がネプギアに歩み寄るや否や問いかけてくる。

「え、えっと……実は私も分からなくって……ところでいーすんさんは何処に居るんですか?」

「それが……私達が来る前から居ないのよ。ソニックの姿も見えないし……」

「そ、ソニックさんも……ですか?」

一瞬、その名を聞いた時に胸がドキッとなった。

そして何故か頬が紅潮する。

「ギアちゃん、どうしたんですか?顔が紅いですよ?」

「……あ、いえ何でもありません……」

なんか変に胸がドキドキする。

ネプギアはそっと胸に手を当て二人から顔を背ける。

「「?」」

二人は顔を見合わせる。

 

プシュ―――!

 

突如謁見室の扉が開いた。

「ひゃっ……!」

その音に驚いたのかさらにネプギアが顔を紅潮させ飛び上がる。

「ど、どうしたのよネプギア……」

「Hey guys!」

部屋に入ってきたのはソニックとイストワールだった。

「皆さん、集まっていたんですね。」

「あ、イストワール様!」

「ご無事で何よりです。『ゲイムキャラ』の協力も得て言うこと無しですね。」

「「「………え?」」」

三人が聞き返す。

「事情はソニックさんから聞きました。簡単に状況を説明します。」

イストワールは一部始終を話した。

「私に『ゲイムキャラ』さんが……?」

ネプギアが自分の体を見回す。

そしてセーラーワンピのポケットに何か入っていることに気づき、手を突っ込む。

「これは……」

ポケットからネプギアが取り出したのはパープル色のディスク。

「そいつに『ゲイムキャラ』が宿ってるぜ!」

ソニックは親指を立て破顔一笑する。

「それにしてもあの下っ端……今度会ったらただじゃおかないわ。」

「犯罪組織が動き出している以上、ゆっくりしてられないな。次はどこへ行けばいいんだ?」

ソニックが尋ねると、イストワールは長机のボタンを弄りホログラムの地図を出現させる。

「プラネテューヌよりずっと東方向―――『ラステイション』へ向かってください。そこで『ゲイムキャラ』と共にネプギアさんのような女神候補生にも協力を呼びかけましょう。」

「ラステイションの女神候補生……―――」

ネプギアは静かに呟く。

(―――一体どんな子なんだろう……?)

「よし、さっさと行こうぜ!」

ソニックはそう言うと部屋を出ようと踵を返す。

「あ、ちょっとアンタ!」

アイエフ達も後を追おうと歩き出す。

「ソニックさん。」

「What?」

しかしイストワールの呼びかけに足を止め振り返る。

イストワールはなんだか物凄く申し訳無さそうな表情をしていた。

「――――よろしいのですか?」

「Hun?」

「ソニックさんはこの世界の方ではなく、尚且つ今回の事件とは無関係です。それでも、私達に付き合ってくださってよろしいのですか?」

「いいぜ。」

「あっさり言ったわね。」

本当にあっさり言ったソニックにアイエフが突っ込む。

「で、でも今回みたいにソニックさんがまた危険な目に―――」

「危険?上等じゃないか。旅は危険なもんじゃないと面白くないだろ?それに俺はお前達とはもう無関係じゃない。もう『仲間』じゃないか。それに俺もどの道カオスエメラルドを集めないと帰れないしな。この世界もまだ走り尽くしていないし、だったら共に行動をした方がいいと思うぜ。Right?」

「………分かりました。ではソニックさん、これからもよろしくお願いします。」

「Of course!」

ソニックは答えると再び踵を返――

「ソニックさん!」

――せなかった。

 

ずでッ!

 

ソニックはバランスを崩し転ぶ。

「だ、大丈夫ですか?」

「イテテテ……」

ネプギアが駆け寄ると真っ赤になった鼻を押さえたソニックが立ち上がる。

「ソニックさん……これ……」

ネプギアはそっと両手でカオスエメラルドを差し出す。

「?」

ソニックはキョトンとした様子でこちらを見つめていた。

目前にいるとネプギアの胸は今にも大噴火が起きそうな位ドキドキしていた。

「あの……これ……えっと………」

もはや紅潮と言うレベルではない程顔を真っ赤にしたネプギアの言ってることは支離滅裂状態だった。

(噴火レベル80/100)

 

―――スッ

 

しかしソニックはその手をそっと押し戻す。

「―――え……?」

「そいつはお前が持っててくれ。」

「で、でもこれは―――」

「そういえば言ってなかったな。こいつにはもう一つ言い伝えがあるんだぜ?」

「え……?」

 

「『持っていた者の願いを叶える』って言い伝えさ!」

 

「願いを………叶える……?」

 

「お前の願いは『姉貴を助ける』だろ?そいつは俺が全部のカオスエメラルドを集め終わって元の世界へ帰る時に返してくれればいい。そいつは俺達の『Promise mark』だからな!」

 

クッ―――

 

ネプギアはカオスエメラルドを軽く握った。

「分かりました。ソニックさん!」

そして笑顔で告げる。

「Nice smile!」

ソニックも笑顔で親指をたてる。

「さて、じゃあそろそろラステイションへ向かいましょう。」

「はい!いーすんさん、行ってきます!」

「はい。気を付けて行ってきてください。」

 

イストワール――その場にいる全員が笑顔だった。

 

 

 

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現在、プラネタワーのエレベーターにネプギア達は居た。

「あ……。」

突如コンパが何かを思い出したかのように声をあげる。

「どうしたのコンパ?」

「そういえば……コルさんの所にまだ行ってないですぅ。」

「あ、そう言えばそうだったわね。確か『渡したいものがある』とか言ってたわね(キラキラ☆彡)」

「お前……なんで報酬の話になると目が光るんだよ……」

「何故かって?それは私が『ゲイムギョウ界のトレジャーハンター・アイエフ』だか―――」

「うっせーよ」

そんな会話を交わしつつ、エレベーターはどんどん下降していった。

 

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「―――ここね。」

アイエフは目の前に聳え立つ建物を見上げ呟く。

巨大な外観から中の広さは容易に想像できる。

一同はプラネテューヌの第一工場―――言い換えればプラネテューヌに点々と存在する工場の核を成す工場だった。

 

「あ〜!君達!」

 

「ふぇ?」

突如聞こえた声にネプギアが情けない声を発した。

「ここだよ〜!」

声の聞こえる方―――工場の入口へ一同は顔を向ける。

「コル!」

そこに居たのは腰に作業用のエプロンを巻き手を振っているコルだった。

「皆来てくれたんだね!工場長が会いたがってたんだ!さぁ、入ってよ!」

「へヘッ、悪いな!」

コルに案内され一同は工場内へと歩んでいった。

 

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「おぉッ、君達!来てくれたのか!待っていたぞ!」

ネプギア達は様々な器材を目にしながら工場長室へとコルに案内された。

工場長は大きな椅子にどっかりと腰をかけて一同を迎えた。

「沢山機械があったなぁ……♪」

「そりゃ工場だしね。」

目を爛爛と輝かせているネプギアにアイエフが突っ込む。

「工場長、早速『あれ』を皆に……」

「ああ、そうだなA●BO。では諸君、こちらに来てくれ。」

そう言いつつ工場長は立ち上がり入口と反対方向―――本棚へ足を動かす。

「え?そっちは何もないんじゃあ……」

「女神候補生、ここをどこだと思っているのかね?プラネテューヌだよ?」

チッチッチと指を動かし工場長は口の端を吊り上げる。

 

スッ――

 

工場長は並べてあった本の内の一冊を動かす。

 

ガコッ!

 

すると突如本棚が鳴動した。

「おわッ!?」

その振動でソニック達はバランスが崩れそうになるもなんとか堪える。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

本棚はそのまま真っ二つに裂け、中から小さな扉が開かれる。

「ひゅ〜♪」

ソニックは乾いた口笛を吹いた。

「さ、入ってくれ。」

一同はそのまま中へと入っていった。

扉を開けると中は小さな空間になっており、人が20人程入れる程のスペースだった。

壁や天井にこれといった飾りや塗料が塗られておらず鉄がむき出し状態だった。

「あれは……――」

その空間の奥―――目ぼしい物が置かれてありネプギアは目を細める。

そこにあったのは―――

 

「これは、『龍刀・桐生』だ。」

 

台座の上に乗っかっていたのは青い剣だった。

「剣……?」

「これはただの剣じゃないんだよ。」

小さく声を発したネプギアにコルが告げる。

「どういうことですか?」

きょとんとしていたコンパも尋ねる。

「これは伝説なんだけどね……ゲイムギョウ界の過去、古の女神の時代に女神と共にゲイムギョウ界を守っていた人が居たんだって。その人の名は桐生。その両手の刀が嘗て女神と共にゲイムギョウ界を守ったっていう……」

「へぇ……そいつの名前が剣になったってわけか。」

「んでね、その桐生って人の子孫がゲイムギョウ界の何処かに存在する巨大歓楽街で極道をしてるとか、どうとか……?」

「だったら、その人に渡したほうがいいんじゃないかしら?」

「うん。僕達もそうしようかと思ったんだけど、伝記にこの人はプラネテューヌの当時の教祖に『もしも未来にゲイムギョウ界に悪しき者が現れれば……俺の代わりにその剣を使うものが現れこの世界を救うだろう。』って言って託したんだって。」

「でも、何で龍刀なんですか?」

「桐生って人が古の女神と行動していた時に、女神がその強さを認めて『ゲイムギョウ界の龍』って異名を付けたんだって。伝記によると桐生って人が戦う時の様子を記してあってそれによると『桐生の戦う姿――それはまさに天に昇る龍が如く』ってあったんだ。」

「……でもちょっと待って、さっき両手の剣って言ってなかったかしら?だとしたらもう一本あるんじゃないのかしら?」

「その通りだ。」

コルの変わりに工場長が答える。

「しかし、その剣の行方は知れていない。私達も今その行方を追っている。」

「しかもその剣は元々桐生って人の物じゃなかったんだって。」

「へ?どういうことですか?」

「この桐生って人には『ゲイムギョウ界の鬼神』って異名の柳生って言う名のライバルが居て、その人を討ち取った時に奪った剣なんだって。だから、その剣には『鬼刀・柳生』って名前を付けたのは良いんだけど、何処にあるんだろう……」

(……これはもうパロってレベルじゃないわね……)

アイエフが呆れた面持ちで額を押さえていることに誰も気づくことは無かった。

 

チャッ――

 

コルがそっと剣を手に取る。

「僕達はこの剣を君達に託そうと思うんだ!」

「「「「えッ!?」」」」

一同は素頓狂な声を出す。

「で、でもそんな凄い物を預かっちゃって良いんですか?」

目を丸くしたネプギアが尋ねる。

「君達ならこの世界を救ってくれる……そう判断した私達の意思だ。さぁ、受け取ってくれたまえ。」

「ネプギア、お前が持ってたらどうだ?」

「私はもうこれがありますから……」

ネプギアはビームソードを取り出す。

「コンパは?」

「私は剣を扱うのは苦手ですぅ……」

「私も短剣ならまだしも、刀は得意ではないわね……」

 

「「「となると……」」」

 

「俺が持つしかないってことか?」

「そうなるわね。」

「All right。じゃあ俺が貰うぜ。」

ソニックはコルから自分の背丈と同じ位の大きさの剣を受け取り鞘に付いていたベルトを締め剣を背中に装着する。

「ソニックさん、かっこいいです!」

「Thanks!へ〜、なかなか良いじゃん!」

「あ、そうだ。大事なことを忘れてたよ!」

「What?」

「実はその剣には不思議な力が宿っていてね、『フォース・イン』ていう技が使えるんだ!」

「『フォース・イン』?」

「いわゆる連携技だよ。その剣は仲間の技を見て連携技を編み出すんだって。」

「連携技……えへへ、何か凄そうですね!」

「これで君達の戦闘力はグンと上がったはずだ。君達は確かこれからラステイションに向かうと聞いているが……?」

「はい!これからラステイションに向かいます!」

「そうか。ゲイムギョウ界の運命は君達にかかっている。気をつけて行って来るのだぞ。」

「はい!行って来ます!」

「何かあったらまた来てね!僕達に出来ることなら何でも手伝うよ!武器の強化とかなら任せて!」

「Thanks!」

「みんな!気をつけてね〜!!」

 

コル達に見送られ、一同はプラネテューヌを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜次回予告〜

プラネテューヌの『ゲイムキャラ』の協力を得ることに成功したネプギア達。

しかし、ネプギア達をたった一人で蹴散らしたあのハリネズミ―――

彼は一体何者なのか?

ネプギア達の運命は如何に!?

 

ラステイション編では、お馴染みの女神候補生に加えソニックシリーズではお馴染みの『彼』も登場します!お楽しみに♪

 

後、今日はソニックの誕生日です!

ソニック21周年おめでとう!これからもソニックの活躍を期待していますッ!!

 

P.S

試験期間のため更新遅れます。

 

 

 

 

説明
ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。――――
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コメント
>ミヤウエ様 あ…… ソニック「どうした?」いや…… ソニック「……まさか、ネプギアのアイテム開発の特技を忘れたのか?」(ギクゥッ!!)そ、そんなわけないやん! ソニック(図星じゃねえか……)(こた)
>おぜう様 ソニック「お、随分と俺のゲームシリーズのキャラに詳しいねぇ!エッグマンなのかナッコーかはまだ分からないが、まぁ期待して待っててくれよ?」アイエフ「今回私達あんま喋ってないわね……」他「「あ……アハハ……(苦笑」」(こた)
>ツバキ様 アイエフ「あの後色々調べたんだけど……その桐生って人の子孫は今タクシーの運転手をしているそうよ。(マジで5は出さないで(泣)←作者の声)」コンパ「あいちゃん流石情報収集が早いですぅ!」ネプギア「あの人とまた戦うのかな……?」ソニック「かもな。ラステイション編もよろしく頼むぜ!」(こた)
>クリケット様 ソニック「へヘッ!どうやらそのようだな」ネプギア「へぇ……日本刀かぁ……」アイエフ「あ、アンタ達何でそこまで女神を徹底排除しようとするのよ……」コンパ「な、なんだか身の危険を感じますですぅ……」(こた)
コルが武器の強化任せてっていってくれてるけど、ネプギア、役取られちゃいましたね。アイテム開発とか器用なことできるはずなのに。(柏中ロージュ&ミヤウエ)
ゲハバーン「(´・ω・`)」フロム「涙拭けよ」がすと「ソニックでおなじみ…卵男ですの!?」フロム「いや、マイルスだろ。」アクワイア「エキドナさんじゃないのかな?」ネロ「……主人公なのに肩身が狭い」フロム「仕方ないね」(リアルではおぜうタイプ@復帰)
ヴァイス「…桐生、か」 フウ「あ、その名前聞いた事あるかも。なんでもアンチマテリアルライフルを軽々と使いこなす凄い人だとか」 アリス「彼の本領は素手ですけどね。しっかしヤツはなんで見逃してったんでしょうかね」 フウ「さぁ…まぁ、今後もソニックさん達の前に立ち塞がりそうだね」 (風音ツバキ)
氷室「ソニック……俺と同じ剣使いになったか。」 そういやお前も武器、日本刀だっけ。 氷室「付け焼刃の奴が何処までできるのか……興味深いな。」 エスター「まあ、何にしても女神候補生、くたばらなかったな。」 レオン「チッ。」 ライ「いっそ、今から向こうに行って俺たちが殺すか?」 「「「賛成!」」」 すんな!!(クリケット)
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