仮面ライダークロス FOREVER AtoZ運命のガイアメモリ パート4
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風都タワー入り口。

京水と賢は、押し寄せてくる風都の住人達への対応に追われていた。

「んもう!!ミュージアムのメモリばっかりじゃないの!!」

いつまで経ってもT2ジョーカーメモリとT2フェイトメモリを持った者が現れないことに苛立つ京水。と、京水のトランシーバーにセクレタリーから連絡が入った。

「もう何!?…敵襲!?T2メモリの所持者とこの街の戦力が!?わかったわ!すぐに行くから待ってて!」

京水は連絡を終わり、賢に言う。

「敵襲らしいから、ちょっと行ってくるわね。」

賢は無言で、走っていく京水を見送った。

 

 

 

 

 

「わらわらと出てきやがって!リトルボーイ+ヴォルケイノ!!!」

襲い来るセクレタリー達に対し、照山は地面を殴って炎と光の衝撃波を放って吹き飛ばした。

 

〈FUSION JACK〉

 

ジャックフォームに強化変身し、強化されたブレイラウザーを振るうブレイド。

しかし、あまりにも敵の数が多いため、一体に背後を取られてしまう。

「しまった!」

気付くブレイド。だがもう遅い。

 

次の瞬間、

 

 

「プリキュア!ピンクフォルテウェェェーブッ!!」

「プリキュア!ブルーフォルテウェェェーブッ!!」

 

 

二つの攻撃が直撃し、ブレイドに迫るセクレタリーごと、周囲のセクレタリーを吹き飛ばしてしまった。

「今の攻撃…もしかして…!」

ブレイドは攻撃が来た方向を見る。そこには、

「大丈夫ですか!?」

「助けに来たわよ!!」

キュアブロッサムとキュアマリンがいた。

「ブロッサム!マリン!来てくれたのか!!」

「はい!」

再会を喜ぶブレイドとブロッサム。そこへフェイトが来る。

「一真!その子達は?」

「味方だよ。」

ブレイドが言った瞬間、

「フェイトさぁぁぁぁぁぁん!!!」

ブロッサムがフェイトに抱きついた。

「きゃっ!?」

軽く驚くフェイト。

「こちらの世界では初めまして!ライダーに変身したフェイトさんも素敵ですぅ〜♪」

「そ、そうかな/////」

フェイトは照れた。マリンは呆れる。

「ブロッサムったら、フェイトさんだったら何でもいいのね…」

「あ、あはは…」

ブレイドは苦笑した。

と、いつしか別のセクレタリーが、フェイトとブロッサムに襲い掛かろうとしている。

「危ない!!」

叫んで危機を伝えるレディだが、もう間に合わない。

 

そう思われた時、セクレタリーは横から飛んできた銃弾に頭を撃ち抜かれ、倒れた。

 

「嬉しいんだろうが、油断は禁物だぜ?」

 

撃ったのは、ハンドガンと大剣を持った一人の青年。ブロッサムが訊く。

「だ、誰ですか!?」

「レオン・B・スティンヤード。お前らと同じ別世界の住人で…」

レオンと名乗った青年は背後から迫っていたセクレタリー一体を、大剣アポカリプスで両断した。

「お前らの味方だ。」

レオンは他のセクレタリーを倒しに行く。

「な、なんだかよくわかんないけど、行くわよブロッサム!」

「は、はい!フェイトさんまた後で!」

「あ、うん…」

ブロッサムはマリンに促され、セクレタリーの殲滅に向かった。

 

 

「またノコノコ出てきやがったか。」

ダンテは影斗を見て呟いた。

「まぁそう言うなよ。楽しもうぜ!」

 

〈BERSERK!〉

 

「変身!」

 

〈BERSERK!〉

 

「さぁ、悦楽タイムの始まりだ!」

ベルセルクに変身し、アームズベルセルク ソードモードを抜いてソウガに斬りかかる影斗。

 

しかし、ソウガはアームズベルセルクを簡単に受け止め、そのままベルセルクの胴を斬った。火花が散る。

 

「ぐあっ!!」

ダメージを受けて下がるベルセルク。ダンテは言った。

「悪いが、今回は本気で行かせてもらうぜ。」

「な、何!?まさか、今までの戦いは本気じゃなかったとでも言うのか!?」

ベルセルクも、今喰らった一撃は普段のソウガより遥かに強力なものだったと感じている。バージルが答えた。

「ああ。俺達が本気を出して戦えば、この街が消えるかもしれんと思っていたからな。」

バージルの言うことは、間違っていない。ソウガに変身した二人の力は、デビルトリガーを発動した時以上なのだ。

本来以上の力を発揮している二人の力が完全に融合しているソウガ。本気を出せば、街の三つや四つは簡単に消せる。

「だが、もうためらわん。」

バージルが言い、ダンテが続く。

「コウキを殺したような連中に協力してるお前なんかと、いつまでも因縁持ってたくねぇからよぉ!!」

ソウガはドレッドマグナムから榴弾を撃った。

「ぐおあっ!!」

吹き飛ばされるベルセルク。ソウガはベルセルクにドレッドマグナムの銃口を向けながら、声を合わせて告げる。

「「今日が貴様の命日だ。木林影斗!」」

死の宣告を。

 

 

「ディーンドライブ・ロケットスレッド!!」

「未央ちゃんパーンチ!」

【クラウンマリオネット】

持ち前のチームワークで次々とセクレタリーを倒していくセツナ、未央、梔。

「テンペストスレッド!!」

「エターナルディストーション!!」

「第四波動!!」

「バミューダアスポート!!」

アークライト、離流、左天、右天も能力を見せ、その他の者もセクレタリーとの交戦を重ねていく。だが、セクレタリーは倒しても倒しても現れ、全く減らない。

 

そこへ、

「あらら。かなり大変なことになってるじゃない」

 

 

ルナが現れた。

「ドーパント!?」

驚くイヴ。

「さて、それじゃあ追加しましょうか!」

ルナは手に持っていた三つの球体を投げ上げる。

「出て来なさい!ネファステュリス!オラングエラ!フュリアタウルス!」

すると、球体から光がほとばしり、近くにあったビルの壁面から、全身が焼けただれたような巨人の上半身が生え、ルナの近くにライオンの頭とオランウータンのような身体を持つ怪物と、全身が燃えていてハンマーを持った二足歩行する牛が現れた三体とも巨大である。

トリッシュは怪物達の正体を見抜く。

「こいつら、上級悪魔!?」

その通り。巨人の名はネファステュリス。ライオンとオランウータンが合体したような怪物はオラングエラ。牛の怪物はフュリアタウルス。NEVERがウロボロス社から提供してもらった上級悪魔達だ。

「じゃあね♪」

ルナは風都タワーへ去る。

これらの強敵を見て、ブレイドは叫ぶ。

「フェイトさん行って!ここは俺達でなんとかする!」

「で、でも…」

「見ればわかるだろ!?魔法が使えない今の君に、こいつらの相手は無理だ!だから早く!」

「…わかった!」

フェイトは走り、風都タワーへ向かった。ブレイドはジョーカーにも言う。

「翔太郎さんも行ってください!フィリップさんを取り戻すんでしょう!?」

「…すまねぇ!」

ジョーカーもフェイトを追って走る。ブレイドに照井が言った。

「剣崎。任せてもいいか?決着をつけるべき相手がいるのでな。」

「わかりました。言ってください」

「恩に着る!」

照井も行った。

「…俺が相手だ!」

 

〈EVOLUTION KING〉

 

ブレイドはキングフォームに強化変身し、ネファステュリスに挑む。

「…よくわかんねぇ格好しやがって…面倒だがやってやる!」

オラングエラと戦うレオン。

「あなたの相手は、私達です!」

「そのままローストビーフにしてあげるわ!」

フュリアタウルスに向かうブロッサムとマリン。

 

激戦の火蓋が、切って落とされた。

 

 

 

 

 

風都タワー付近までたどり着くフェイトとジョーカー。待っていたのは、ルナが生み出したマスカレイド軍団だ。

「あー面倒くせぇ!」

マスカレイド軍団を蹴散らしながら文句を言うジョーカー。フェイトはジョーカーに言う。

「ここは私に任せて、先に行ってください!」

「だが…」

「すぐに行きます!」

「…じゃあ頼むぜ!」

ジョーカーはマスカレイド軍団をフェイトに任せ、風都タワーへ侵入する。フェイトはバルディッシュでマスカレイドを打ちのめしながら入り口に立ちはだかり、

「ここから先へは、行かせない!!」

一人、戦いを始めた。

 

 

 

 

 

エンジンブレードを振るい、賢と戦う照井。戦闘力はおおむね互角。このままではらちがあかないと判断した賢は、

 

〈TRIGGER!〉

 

「…ゲームスタート。」

T2トリガーメモリを起動させた。

 

 

 

 

 

風都タワー内部へ侵入したジョーカー。

「待ってたぜ!」

 

〈METAL!〉

 

待ち受けていた剛三がメタルに変身し、ジョーカーに襲いかかる。

パワーこそメタルの方が上だが、スピードと技はジョーカーの方が上。ジョーカーはメタルの棒術を巧みにかわし、攻撃を叩き込む。

「決めるぜ!」

ジョーカーはT2ジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填し、軽く叩いた。

 

〈JOKER・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「ライダーパンチだ。」

宣言通り、ジョーカーの右拳にエネルギーが送られていく。メタルめ対抗して、自分の右拳を握りしめる。

 

そして二人は互いを殴り、勝ったのはジョーカーだった。

 

「ぐおああああ!!!」

爆発し、変身が解けるメタル。T2メタルメモリは、T2ヒートメモリ同様に、克己のもとまで飛んでいった。ジョーカーは先を急ぐ。

 

 

 

 

 

風都の北郊外。

そこには、形容しがたい巨大な機械があった。そこへドナルドが現れ、機械を発見する。

「これがマジックキャンセラーだね?ダメだなぁ、こんなもの造ったりしちゃあ。」

マジックキャンセラーを破壊しようと近付くドナルド。そんな彼の前に、セクレタリーが三十体現れた。克己がマジックキャンセラーの防衛用に放っておいたのである。

「ドナルドマジック!」

それを見たドナルドは不可能を可能にする謎の最強魔法。みんな大好きドナルドマジックを発動し、三十人に分身する。

「ドナルドは嬉しくなると、つい殺っちゃうんだ♪」←×30

ドナルドは戦いを始めた。

 

 

 

 

 

「やっ!!」

ネファステュリスに飛び掛かるブレイド。しかしネファステュリスの巨大な腕に払われ、近付けない。

「だったら…」

 

〈SPADE TEN,J,Q,K,ACE〉

〈ROYAL STRAIGHT FLASH〉

 

「ラァァァァイッ!!!」

ブレイドはネファステュリスに向けて、衝撃波タイプのロイヤルストレートフラッシュを放つ。対するネファステュリスは口から雷の光線を吐き出し、ロイヤルストレートフラッシュに拮抗する。徐々に押されるロイヤルストレートフラッシュ。そして、

「うわああああああああああああああ!!!」

押し切られたブレイドは、吹き飛んだ。

「ま、まだだ…これくらいで俺は…!」

キングラウザーを杖代わりに立ち上がるブレイド。それを見たネファステュリスは口から大量の雷の槍を吐き出して、ブレイドを攻撃。

「ぐあああああああああああああ!!!!」

ブレイドの姿は爆炎の中に消えた。

 

 

オラングエラと戦うレオン。オラングエラは口から衝撃波の玉を連続で吐き出し、レオンを追い詰める。

「ちっ…!」

レオンもハンドガンで反撃するが、オラングエラは跳躍してそれをかわし、空中で縦に何度も回転しながら、レオンを押し潰した。

「があああああああああああああ!!!」

アポカリプスを盾にしたとはいえ、オラングエラは巨体なうえに超重量級の上級悪魔。ダメージは大きい。

 

 

 

「グオオオオオ!!!」

角を前に向けて突進するフュリアタウルス。

「プリキュア・パンチ!!!」

ブロッサムはフュリアタウルスの脳天に拳を叩きつけ、フュリアタウルスを下がらせる。だが、

「熱っ!熱いです!」

ブロッサムは自分の手を振りまくってから、息を吹き掛けて冷まそうとする。

「当たり前でしょ!相手は全身が燃えてるんだから!遠距離でしとめるわよ!!」

「は、はい!!」

マリンに言われて下がったブロッサムは、

「ブロッサム・シュート!!」

手からエネルギー弾を連射し、

「マリン・シュート!!」

マリンも手から水の塊を連射する。

これにダメージを受けたフュリアタウルスは、左手を横一文字に振った。するとフュリアタウルスの周囲に火柱が出現し、それを確認したフュリアタウルスは自分の頭上でハンマーを振り回す。これによって、強烈な吸引力を持つ気流が発生し、二人は引っ張られていく。

「ひ、引きずり込まれますっ!!」

「さ、逆らえない…!!」

二人は踏ん張って耐えようとするが、全く止まらず、どんどん引っ張られる。

「くぅぅ、それなら…ブロッサム!合わせて!」

「くっ…はい!」

「マリン・インパクト!!」

「ブロッサム・インパクト!!」

二人は手から同時にエネルギー波を放ち、フュリアタウルスを攻撃。フュリアタウルスの攻撃を中断させる。

 

しかし、二人はこの時点で気付くべきだった。

 

二人は、もうかなりフュリアタウルスに近付いてしまっていたのだ。

 

「ガァァァァ!!!」

「「きゃあああああああああああ!!!!」」

激怒したフュリアタウルスのハンマーに殴り飛ばされる二人。

「グオアアアア!!!」

フュリアタウルスは口から炎を吐き、二人の姿は炎に包まれて見えなくなった。

 

 

 

 

 

ついに克己のもとまでたどり着いたジョーカー。

「ほう…そっちから持ってきてくれたか…」

 

〈ETERNAL!〉

 

「変身!」

 

〈ETERNAL!〉

 

克己はエターナルに変身。

「フィリップは返してもらうぜ!」

ジョーカーはエターナルに挑む。

しかし、戦力の差は歴然だった。エターナルはジョーカーの攻撃をあしらいながら、エターナルエッジにT2ユニコーンメモリを装填。

 

〈UNICORN・MAXIMUM DRIVE!〉

 

コークスクリューパンチを放ってジョーカーを吹き飛ばし、変身を解除させた。

「いくら同じT2メモリとはいえ、俺とお前ではパワーが違う。あとはT2フェイトメモリただ一つ…」

T2ジョーカーメモリを拾うエターナル。そこへ、

「大道克己!!」

フェイトが現れ、バルディッシュでエターナルを斬った。

「ぐっ!来たか…」

「光輝の仇!!うあああああああああ!!!」

怒りで我を忘れているフェイトは、近未来予知を使わず、滅茶苦茶にエターナルを攻撃する。だが当たらない。

 

〈FATE・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「ライダァァァ!!スラァァァァァァァァァッシュッ!!!」

そのままライダースラッシュを放つフェイト。対するエターナルは、

 

〈QUEEN・MAXIMUM DRIVE!〉

 

T2クイーンメモリをエターナルエッジに装填してバリアを生み出し、ライダースラッシュを防御。その隙を突いてフェイトを蹴り飛ばす。フェイトは変身を解除されてしまった。

「エターナルの次に強力なフェイトメモリ。だが、冷静さを欠いては意味がない。さて…」

勝利したエターナルは、

 

〈ZONE・MAXIMUM DRIVE!〉

 

エターナルエッジにT2ゾーンメモリを装填してマキシマムを発動。エクスビッカーの起動装置に搭載されたマキシマムスロットに、全てのT2メモリを装填する。次々にマキシマムドライブのガイアウィスパーが響く。最後にT2エターナルメモリを、変身解除した克己が装填する。

このマキシマムを発動したことにより、ルナやトリガーの変身も解除されて、そのT2メモリが起動装置のスロットに収まったのだが、もう関係ない。この装置の起動が成功すれば、もはや彼らの勝利は確定したも同然なのだ。

と、

「克己…」

翔太郎との戦いに敗れたレイカが、よろめきながらやって来た。

「なんか…身体が…おかしいよ…」

自身の不調を訴えるレイカ。そんな彼女に、克己は告げる。

「それはそうさ。お前は負け犬だからな」

「…ひどいよ…克己…」

克己の言葉を聞いたレイカは、塵となって消滅した。克己は翔太郎とフェイトに説明する。

「いくらNEVERとはいえ、ライダーのマキシマムに敗れれば、塵となるさ。」

ちなみに、同時刻。剛三も塵となっていた。

「だが心配はいらない。このエクスビッカーが起動すれば、この街の住人は俺達と同じNEVERになるんだ!」

そう。エクスビッカーから放たれる光線を浴びた者は、NEVERになってしまうのだ。

「この街の住人に、俺達と同じ苦しみを味わわせてやる!さぁ、地獄を楽しみな!!」

克己はエクスビッカーに近付き、起動させた。

「うわああああああああああああ!!!!」

フィリップの全身に、稲妻と激痛が走る。エクスビッカーの頂上に送られていくT2メモリのパワー。このまま風都の住人はNEVERにされてしまう。誰もが、そう思った。

 

 

だが、エクスビッカーは突然エラーを起こした。

 

 

「な、何!?」

驚く克己。そして、フィリップを見る。

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

フィリップは抵抗していた。克己はフィリップの意図に気付く。

「ま、まさか貴様…」

「T2エターナルメモリの力を消せば、僕達はまた戦える!!」

フィリップはT2エターナルメモリの力を打ち消すべく、全力で検索を行っていたのだ。

「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

逆上して銃を抜き、フィリップに向けて発砲する克己。

 

 

 

しかし、銃弾がフィリップに届くことは、なかった。

 

 

 

 

 

 

マリアがフィリップの盾になったからである。

 

 

 

 

 

 

「何だと!?」

予期せぬ裏切りに再び驚く克己。

「あああああああああああああ!!!」

そうこうしているうちに検索を終了したフィリップは、T2エターナルメモリの力を打ち消し、その影響で装置から全てのT2メモリが弾き飛ばされた。フィリップも拘束から解放される。

 

 

 

 

京水と賢の手元に戻ってきたそれぞれのT2メモリ。

「私、ちょっと見てくるわ!」

胸騒ぎを覚えた京水は、風都タワーの中へ走っていった。

賢の前には照井が。

 

〈ACCEL!〉

 

「変・身!」

 

〈ACCEL!〉

 

「思いっきり…振り切るぜ!」

照井はアクセルに変身した。

 

 

 

 

 

舌打ちする克己。

「くそ!!だが、まだマジックキャンセラーが…」

その時、警報が鳴った。警報の発信源は、部屋にあったモニター。モニターには、マジックキャンセラー消失の文字が点滅している。

「まさか…破壊されたというのか!?くっ…まだだ!!まだ終わらん!!」

T2メモリを回収した克己はエターナルに変身し、部屋を飛び出した。

フィリップと翔太郎は、凶弾を受けて倒れたマリアに駆け寄る。

「マリアさん!しっかりして!」

マリアを揺さぶるフィリップ。マリアは目を開け、フィリップに謝る。

「ごめん…なさい…あなたの…気持ちを…利用…して…」

「マリアさん…」

「お願い…あの子を…克己を…止め…て…おね…が……い………」

マリアは息絶えた。

「…」

マリアの亡骸を、無言で見下ろすフィリップ。

「フィリップ…」

翔太郎はフィリップに声をかける。やがて、フィリップはゆっくり言った。

「…行くよ、翔太郎。奴を…大道克己を…止めるんだ。僕達の手で…!」

「…ああ、そうだな。止めようぜ!俺達の手で!」

二人は部屋から出ていく。

「くっ…光輝の…仇…!!」

フェイトもまた、ボロボロになりながら二人の背中を、そして、大道克己を追った。

 

 

 

 

 

「ランランルー♪」

勝利のポーズを決めるドナルド。ちなみに一人に戻っている。そんな彼に、一人の男性が話し掛けた。

「マジックキャンセラーの破壊はうまくいったみたいだね。」

「うん♪怪我の調子はどう?修理は?」

「バッチリだよ。さて、僕もそろそろ行かなきゃ…」

男性はドナルドに背を向け、風都タワーがある方向を見る。

 

 

「この戦いを終わらせに。」

 

 

 

 

 

 

 

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活躍させるって言ってたのにすいません。ですが、次回の最終章では活躍させますので、今しばらくお待ちを。

説明
今回は仮面ライダーキラーさんとライオットさんのところから助っ人が来ます。
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