寝キョン
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「この中に宇宙人未来人…」

 

新学期早々俺の後ろにいる奴はそう言った。

振り向いてみたらえらい美人だった。 とりあえずだるいので寝た。

美人とお近づきになっておくのもいいと思ったけど、面倒臭そうな人なので話しかけずに寝た。

 

ある日寝ていると何者かが俺をゆすり起こした。 あの…涼宮だっけ? が。

「ねえ、あんたとどこかで会ったことがない?」

「無いよ」 眠かった俺はとりあえずそう答えて寝た。

 

「なんであんただけはあたしのことを無視するの? 嫌うなり興味を示すなりしなさいよ」

「いや、俺は眠かったから寝ていただけだ」

 

再び寝ようとした俺を涼宮が強く引いた。 頭を机にぶつけたから流石に目が覚めた。 痛い。

 

「あたしは退屈で死にそうなのよ! …そうだ、無いなら作ればいじゃない。 部活を作るからあんたも入りなさいよ」

「何で俺?」

「手頃だから」

「そう」

 

寝ようとした俺をまた涼宮が起こそうとする。

「とりあえず静かにしてくれ。 授業中だ、眠れない」

「授業中に寝るな!」

 

結局その日は眠れなかったので、放課後に寝た。 起きたら知らない狭い部屋にいた。

 

……

 

気がついたら文芸部室にいる日々を過ごした。(部屋の名前は帰る時に見た)

ある日ふと気が付くと部員が増えていた。 何で?

 

「ああ、よかった。 あたしたちのいる時にキョン君が起きましたぁ!」

「まったくあなたは凄い人物ですね」

「……」

「何で俺のあだ名を知っているんだ?」

「XXXだからキョンよ!」

「そうか、よろしくな。 お休み」

 

寝ようとした俺の背中に何かが突き刺さった。

何しやがる!

 

「…目覚めのツボ。」

おかげでバッチリ目が覚めてしまった。 

「起きたわね、メンバーの自己紹介を聞きなさい。」

しょうがないので聞いた。

 

・・・・・・

 

日曜日に目を覚ますと俺は駅前にいた。 なんで? 寝てたのに。

 

そこにはSOS団のメンバーが揃っていた。

「涼宮さんが引き摺ってきたのですよ」

¥0スマイルの男はそう言った。(古泉だっけ?)

 

「おかしいなあ。 俺んち教えてないのに。 どうやって着替えたんだ?俺は」

なぜかハルヒの顔が真赤になっていた。他のメンバーは焦っていたように見えた。

「ととととにかく、手間取らせたんだから奢りなさい!」

寝てばかりでおこづかいは沢山貯まっていたので、別に平気だったが。

 

くじ引きで朝比奈さんと二人になった。

なんと彼女は未来人らしい。 俺はとりあえずベンチで寝た。

起きたらなぜか膝枕だった。

集合したらなぜかハルヒにすごく怒られた。

 

 

またくじ引きをしたら今度は長門と組みになった。

ハルヒは何故かまた切れた。 落ち着こうぜ。

で、俺のおごりだった。 大丈夫だけど。

 

図書館ではゆっくりと眠れた。 携帯の振動で起こされたが。

気がついたら長門?が俺名義の図書カードを勝手に作っていた。

それで借りてもいいが、ちゃんと返却しろよ?

 

 

 

集合場所に集まった俺と長門。やっぱり俺は怒られた。

 

今日はハルヒが切れ過ぎだったので、帰り際に1リッターの牛乳を買ってあげた。

ハルヒはすごく喜んでいた。

翌日学校でハルヒはしょっちゅう席を立っていたのであまり眠れなかった。

「どうしたんだ?」と聞くと、

「な…なんでもないわよ! ちょっとお腹の調子が悪いだけ!」と言った。

「食べ過ぎ、飲みすぎは良くないぞ」と言うと、ハルヒは苦しそうな顔のまま笑った。 器用なやつだ。 

 

……

 

ある日古泉に呼び出された。 奴は超能力者らしい。

そうか、と言って俺は寝た。

 

ガコン、という大きな音で俺は目を覚ました。

目前ではなぜか古泉がごみ箱に頭からはまっていた。

 

「アンタ何やってるのよ!」 …どうやらハルヒが古泉をやったらしい。 

「…気をつけなさいよ。」

 

ハルヒは俺にそう言った。

なぜか俺のズボンが下りていたので直した。

ハルヒは何故か耳まで赤い。

 

「お前もあまりカリカリするな」と言うと、「バカ、鈍感」 とだけ言った。 

 

そう言えば長門が宇宙人ってことも聞いたっけ?

 

……

 

ある日起きると机の中に手紙が入っていた。

 

「放課後、教室で待つ」

 

教室に行くと朝倉が居たが寝た。

 

「あなたをころ・・・ってキョッ・・・こら起きろ!」

「何で朝倉が俺を呼び出したんだ?」

 

抱き起こそうとする朝倉に目をこすりながら俺は言った。 

 

「WAWAWA忘れ物〜♪ ガラッ  うおっ! 失礼しましたッーーー!」

 

なんだか谷口が居たようだが寝た。

 

「キョン君、やっぱり寝るの? 起きないとチューするよ? 」

「AAA朝倉ぁぁぁぁあぁぁあ」

 

谷口の声が遠ざかっていく。 なぜか教室の扉が少し開いていた。

翌日、急に朝倉は引っ越した。

長門はいつもに増して無口だった。

 

「キョン! キョン! 起きなさいってば!」

 

自分の部屋で寝たはずだったのになぜか学校にいた。 

 

「おお、ハルヒ。 暗くて寝易いな」

「そんなことよりキョン! ここ…」

「寝不足だとイライラするぞ?」

「ちょ! 何するの……よ」

 

目覚ましが鳴り、うっすらと目を開けた。

なんか隣にハルヒが寝ているような気がする。

まあいいや、二度寝しよう。

 

目覚ましのスヌーズ機能によって俺は起きた。 とりあえず飯、飯。

 

「あれ?キョン君? もう学校に行ったんじゃなかったの?」

「何言ってるんだ? お前も学校に遅れるぞ」

 

 

学校につくとハルヒが寝ていた。

 

「珍しいな」

「悪夢を見たから眠れなかったのよ」

 

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タグ
涼宮ハルヒの憂鬱

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