ゲイムギョウ界の守護騎士
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第18話 アヴニール突撃作戦(侵入の間違いじゃない?)

 

「はっくしょん!さ、寒い」

 

「あんた、そんなんで大丈夫なの?」

 

「も、問題ない!速く侵入しようぜ!」

 

目の前に佇むのはアヴニールの工場だ。

俺達は総合博覧会の今日アヴニールの社長サンジュを捕らえる為直接工場に乗り込むのだ!

いつもの5人+1と言ったところだろう。+1は教院のお偉い方だ。

 

「相手はすでに臨界体勢だな。というか工場の外から武器とかそういったものが丸見えなんだけどな」

 

「隠す気はないって感じですね。では、皆さんご武運を!」

 

「うん!」「はいです!」「ええ!」「任せてください!」

 

「ここまで来たんだ!絶対にサンジュを捕らえるぞ!!」

 

「「「「おう!」」」」

 

俺を先頭に相手の本拠地に入っていった。

.......何か引っかかるな。まあ、いいのかな?

 

 

な、何だよこの数は!?

工場の中を探索すること5分。俺たちは巨大なホールみたいなところに出た。

正確には閉じ込められたといったほうが正しい。

天井はドームのような作りになっており、いささか闘技場を思わせるようなものだった。

そして目の前には対人人型兵器、対モンスター用遠距離兵器、他にもいくつか見慣れない兵器があるようだが考えてもしょうがないことだ。他の四人はすでに戦闘を開始していた。

周りからは機械の爆発音が絶え間なく響いていた。対する俺は魔力の充填をしていた。

 

「よし、<デモン・インフェルノ>!」

 

次の瞬間、業火の炎が俺の体を包み込む。一瞬で炎は弾け私は女の子になっていた。

燃えるような赤色のツーテールの髪。さながら古風のドレスを思わせるよな服。

両手で握られている緋炎の剣はいつにも増して激しい炎を轟々と纏わせていた。

 

「クレハ!いける!?」

 

「うん!皆下がって!!」

 

その指示に従い全員が私の後ろにすばやく退散した。

紅い風が剣の炎をさらに肥大化させてゆく。

そして、私は巨大な灼熱の炎を纏った剣を右肩に担ぐように持ち、敵の頭上高くまで飛び上がった。

その瞬間私の周りに紅い光球が無数に現れた。

 

「天地を穿つ炎槍<サウザンドストライク>!!」

 

周りの光球がマグマの噴射を極小サイズに凝縮した炎流のように飛んでいく。

マグマの噴射の雨が敵を容赦なく潰していく。

 

「終焉に相応しい、一撃よ!!」

 

光球が放たれた一秒後。

渾身の力で剣を振りかざした瞬間強大な紅き斬破が放たれた。

紅き斬波は一直線に地面に突撃した。

すさまじい爆風と共に直撃した場所が震撼し地面からそれこそマグマの噴火そのものが噴き出た。

燃え上がる炎の一部が蛇のように動き先程の噴火から逃れた数機の兵器をいとも容易く切り裂いた。

 

「もう.....いいかな」

 

パチンと指を鳴らすと炎槍は紅い粒子となり消えていった。

空をけり地面に戻ったとき残っていたのは機械の残骸だけであった。

 

「皆行くよ!」

 

私はいつの間にやら隣に来ていたライカと共に扉に向かって歩き出した。

三人は少しの間唖然としていたが、状況を飲み込むことより行動が先と見たのか私の後についてきた。

 

天地を穿つ炎槍<サウザンドストライク>。今の状態での必殺奥義みたいなものである。

ありったけの魔力を注ぎ込み放つ一撃は何者にも止められない。

 

「ここの奥にいるはずだよ!」

 

「ええ。捕まえてやりましょう!私のコンパを泣かしたアイツは許さないわ!!」

 

「ねぷねぷ〜!わ、私のために、そこまでしてくれるなんて、う、うう」

 

「ほらコンパ泣かないで行くわよ!」

 

「今度は私達が攻める番です!」

 

涙ぐんだコンパを皆が優しくあやしながら、暗い通路を進んでゆく。

 

 

歩き続けていくこと10分。

 

工場の管理室らしき部屋についた。

コンピュータがせわしく起動している為部屋が明るい。

中央にシートがありこちらに背を向けて座っているのは―――

 

「おやおや、皆さん。こんなところで会うなんて奇遇ですね」

 

「ガナッシュ!?何であなたがここにいるのよ!?」

 

ネプテューヌの怒りと焦りの混じった声が管理室に響く。それも無理はない。

私達はサンジュを捕らえにきたのだ。こんなんじゃまるで相手の手の上で踊ってるようなものである。

くるりと椅子を回しこちらに不敵な笑みを送るガナッシュ。

 

「ん?そのかわいらしい方はお友達ですか?何故だか零華さんに雰囲気が似てますね」

 

「!!.....私達はサンジュさんを捕らえにきました。答えてください!サンジュさんは「社長なら総合博覧会に出てますよ。ちなみに総合博覧会に出すあれは指示を聞かないものでしてね、いつ暴れるかしれたことじゃありませんよ」...一体どういうことなの?」

 

「クレハ!ガナッシュは教院の方々に任せましょう!」

 

ネプテューヌはガナッシュに鋭い視線を送るときびすを返し走り去って行った。

 

「ねぷねぷ〜!」

 

「全く!ネプ子は!!」

 

「先に行ってます。お兄様」

 

「うん」

 

他の三人も走り去って部屋に残されたのは私とガナッシュだけ。

私も追いかけようとしたところで―――

 

「ハードブレイカー。それこそが我が社の、私の計画の要なのです」

 

不意にガナッシュが言った言葉に私は立ち止まってしまった。

 

「ハードブレイカー?」

 

「そうです。私が作り上げたといっても過言ではありません」

 

「何を言ってるの?」

 

「守護女神戦争<ハード戦争>―――今の女神様方が何千年と神界と呼ばれるところで大陸と民のために戦っていたそうです。私はこれを5年ほど前にある方から聞きましてね、私は女神様の手助けをしたいと思った一心でこの今のアヴニールを作り上げました。もともと小さな工場だったんですが、何とかがんばりここまで育て上げたんです。

そして、私はブラックハート様に尽くす為、ブラックハート様の最大のライバルになるであろうネプテューヌさんを代わりに始末するのです。もっとも彼女が下界に降りてきたのを知ったのはつい最近のことですがね。急ピッチで作り上げたとはいえあれは、ラステイションの技術力の結晶です。人々の技術力と女神1人の力で果たしてどこまで対応できますかね」

 

「こんな計画を何年も前から立ててたっていうの?.....でも、そんな間違った努力は私が完膚なきまでに叩きのめしてあげるよ!」

 

「ふふ、監視カメラで見ていましたよ。あなたの力は女神をも圧倒する力だとすぐに確信しました。そこでひとつお願いがあります。ハードブレイカーの方についてはくれないでしょうか?」

 

「.....私を怒らせないほうがいいよ」

 

ひどく冷たい殺気を含んだ声でそう言った。

ガナッシュは怖気づいたのか、普段のガナッシュからは見れない焦りの表情が浮かび上がる。

椅子に座りながらも後ずさっていくガナッシュは早い口調で喋りだした。

 

「!!ど、どうやらホントのようですね。可愛いお顔をしてそんな殺気を放てるとは「もう!うるさい!!」ごふ!!」

 

右足で大きくかつ素早く回し蹴りをし、ガナッシュの横顔を蹴りつけた。

早すぎて何を言ってるのかわからなかった為会話を中断させてもらいました!

そんな理由でガナッシュは椅子から吹っ飛び力無く部屋の片隅でのびてしまった。

私はそんな光景に目もくれずその部屋から一気に通路に駆け出た。

 

 

「一体誰がハード戦争のことを?....うーん。考えてもしょうがないよね」

 

工場を出て総合博覧会の会場を目指しながらそんなことを考えていた。

ガナッシュ。どうやらただの眼鏡な男ではない。アイツは危険人物かもしれない。

ただ、今はネプテューヌ達が気になってしょうがなかった。どうもいやな胸騒ぎがする。

説明
ついにアヴニールの工場に潜入開始!敵がわんさか溢れる工場で全てを倒し、ガナッシュを抑えることは出来るのか!!
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超次元ゲイムネプテューヌ

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