ゲイムギョウ界で目指せハーレム! |
第8話 傷ついた女神
俺は嵐の中ただひたすらに街の中を走っていた。俺が傷つけてしまった少女を追いかけて!!
ああ、状況説明しないとダメだよな。えーと、今はラステイション滞在二週間目です。
そ、それですね、リーンボックスの偉いお方からいろいろと大変なので来てほしいと言われたので行ってやろうと思ったんです。ここまでは、いいんです。問題はこの後なんです。
つい一時間前
俺はマイハウスの自室で寝ころんでいた。もちろんベッドの上だからな!
隣には可愛い寝息を立てて寝ているユニ。何でいるかって?
最近ノワちゃんが仕事で忙しいとなんとかとかでユニの子守みたいなのを任せられてるんです。
決して、誘拐じゃないからな!っちょ!読書の皆さん!?何電話かけようとしてるんですか!?
......信じてくださいよ!そ、そんな軽蔑したような目で俺を見ないでくれ!その視線、かなり辛いから!!
トゥルルルルルルルルルルルルルル!!
あ、電話が鳴ってる。は、速く出なければ!!
幼女誘拐疑惑の現実から逃避を試みて、部屋から出てすぐ近くの電話を手に取った。
「リクさんですか?」
「あ、はい。そうですけど」
「よ、よかった。ベール様がお待ちなので「ギャァアアアア!!」....と、とりあえず急いでください!向かいの者がそろそろギャァアアアア!.....」
プチ....ツーツーツー。
な、何が起こってる!?電話越しに聞こえた声は教会の方のものだろう。
お、おかげで脳みそが完全に覚醒していた。あ、ノワちゃんに電話しないと。
電話番号を押そうとしたところで―――ピンポーン
チャイム音が鳴った。誰かな?
玄関に向かいドアを開けた瞬間
「どなたです「リーンボックス特命課のケイブよ。朝霧リクでよろしいかしら」は、はい」
いきなり自己紹介をしてきたのは目覚めるような赤のツインテールの女の子だった。
む、無表情だ。この人ちゃんと俺のこと見てるのか?なぜか、見つめられても全く恥ずかしくない。
さすがはミステリアス少女ケイブさん。今気付いたのだが天気はかなり荒れていた。
空は黒で雷が所々で響いている。
「では、行きましょうか」
いきなり手を引っ張られ寝間着のままの俺を外に連れ出そうとするケイブさん。
「え?...ちょ、ちょい待ち!」
何とか制止の声をかけケイブさんを引き止める。
予防のために引っ張られないよう足の裏に力を込める。
「ちょんまげ?残念ながらいまカットする時間はないわ」
「誰が、ちょんまげにするかい!」
「ご希望はモヒカンかしら?でも、カットするならリーンボックスでお願い」
か、会話にならねぇー!!
ケイブさんは一拍置いて再び俺を外に連れ出そうとする。
だが、すぐに異変に気付いたケイブさんは歩みを止めこちらを無言でジーと見つめる。
ふふふ、どうだ!これが人間を超えたゾンビの力だ!!
「足が石化したのかしら?....そう言う事ならあれを使うしかないわね」
ん?いったい何をするつもりだ?不思議に思いケイブさんを見ていると
「わ、私の初めてをあなたにあげるわ」
「なっ!?」
急に掴んでいた俺の手をケイブさんのその豊満な胸に触れさせた。
すぐに脳みそが沸騰状態に陥った俺はえさを求める金魚のように口をパクパクとし始めた。
顔はもちろんのこと全身が熱い!
対するケイブさんは無表情に見えたがわずかに頬がほころんでいるのを俺はボロボロの意識の中見逃さなかった。
「どう?気持ちいでしょ」
「っく!こ、これぐらい!」
「えっと、これでどうかしら」
視線を落として何かを見たと思うとすぐにケイブさんは俺の手に胸を押し付けてきたではないか!
さらに興奮が高まった俺は全身の力が抜けていく。
その瞬間、ケイブさんは胸に置かれた手をグッと引っ張り―――
「!!」
「うお!」
あまりに脱力していた為そのままケイブさんを押し倒す形になってしまった。
だが、これでは終われない。ケイブさんが倒れる前に何とか俺の体を下にさせ、俺が背中から落ちた。
痛くもない背中をさする為、両手を使おうとして――――おかしなことに気付いた。
......俺は倒れた拍子でケイブさんの胸を鷲掴みにしていたのだ。
だが、これまたおかしい。視界が真っ暗だ。いったい何が起きてるのだろうか?
「〜〜〜っ!!リクのばかー!!」
「ノ、ノワちゃん!?ま、まさか.....黒パン」
急に視界が晴れ、次に現れたのはノワちゃんだった!
っは!いつまで俺はケイブさんの胸を掴んでいるんだ!
すばやくケイブさんから身を離し立ち上がる。
そして何事もなかったようにノワちゃんに話しかけてみる。
「ははは....ど、どうしたんだ?」
「せ、せっかくリクのために作ってきたのに......この浮気者!絶対に許さないんだから!!」
「いや、これは「いいわけ無用!....私の初恋をよくも踏みにじってくれたわね!!」....」
ノワちゃんはどこからともなくレイピアを取り出し、その切っ先を俺に向けてきた。
悲しんでいるのか、ノワちゃんの目じりにわずかに涙が浮き出る。
.....これは何言っても信じてくれそうにないな。
「ノワちゃ「うるさい!....もう、嫌よ!」...」
ノワちゃんはレイピアをしまったかと思うときびすを返し全力で走り出してしまった。
最後に見せた彼女の涙ぐんだ顔が脳裏に浮かんだ。俺はケイブさんに向き直る。
ケイブさんは事態を深刻と見ているのか、その顔は特命課らしき真剣な表情になっていた。
「ケイブさん!リーンボックスにはちゃんと行きますから、家の留守をお願いします!!」
「ええ。行ってらっしゃい、私達の......勇者様」
指輪の力で普段の服に着替え直し、俺はノワールの後を全力で追いかけた。
説明 | ||
モーニングコールはリーンボックスの教会からのお助けコールだった。そして、リーンボックスの使者ケイブが家を訪問してきた。そんな最中ノワちゃんが思わぬタイミングでやってきてしまい、早くも楽しい生活に亀裂が走る!! | ||
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コメント | ||
紅夜「ケイブ先輩ーーーーーー!?」空「へぇ、僕のライバルはこんなことするんだ」紅夜「あんなに積極的だったんですか。書物は可愛い系を使っているから女の子らしいところあるだなとは思ったけど!!!」空「人を外見だけで判断するのは危険だと思うよ」紅夜「確かに・・・」(燐) わっふ〜〜〜www(FDP) |
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