ゲイムギョウ界で目指せハーレム! |
第9話 犯罪組織
そして、現在に至る。
「くそっ!視界が悪すぎる!!」
ノワールの背を追って走ったのはいいものの、荒れ狂う嵐の前では何も見えない。
嵐の上陸によりゴーストタウン化(家の電気はついているが)してしまった街中を夢中で走る。
何で、こんなに天気が悪いんだよ!今日は晴れって言ってたのにいくらなんでも嵐が来るなんてっ!
心中で苦しげにそんなことを言っていたら―――かすんだ瞳に人影が映った。
だが、体に戦慄が走りそれがノワールでないことを教える。
「ふん。ラステイションの女神といってもその程度か。まあ、人質には十分だろ」
「っぐ!...「まだ、意識があるか」あぐっ!」
ノワール!?―――そして徐々に嵐に慣れてきた目がその光景を目に映した。
ノワールを踏みつけているのは見間違えるはずがない!マジック・ザ・ハード!!
おかしすぎる。どうして―――
『リ、リク君!!考えるのは後にして!!』
!!......そうだ。俺がすべきことは一つしかない!!
足に最大の力を込め、空気が爆発するような音ともに俺は駆け出した。
激しい程の魔力が指輪に迸っていく。魔力が怒りとともに全身にいきわたっているのがわかる。
「タービュランス!!」
バチチチチチチチ!!!
刹那、全身から雷が溢れ出て右手には装備されたパイルバンカーガントレットからも雷が迸っていた。
パイルバンカーガントレット、通称は雷光を打ち砕くもの<イルアン・グライベル>。雷を変形自在に操ることが出来るとか。
そして、疾風電雷<タービュランス>。機動力を大幅にアップする能力がある。
これらはfortissimoの龍一のものである。
接近戦ではほぼ無敵を誇ってもいいかもしれない。
「マジック!!!」
電撃を帯びた俺は眼前に迫ったマジックに全力の一撃を放った。
ゴォン!
鈍い音がしたかと思うと、イルアン・グライベルが叩き付けていたのはマジックの大鎌だった。
マジックは俺が反撃をかけようとしたのを察したのか、後ろに数歩バックステップした。
その隙に浴びていた雷を消し、倒れていたノワールを抱き上げる。
「......リ、リク..っく、う!!」
「ノワール!!.....さない」
いつもの声とは違う気迫を含んだ声で―――
「お前だけは―――許さない!!!」
―――マジックにすさまじい殺気とともに言い放った。
「わ、私のことは、いいから、は、速く逃げて.....」
「放っておけるかよ!大好きな人を見捨てるほど、俺は出来ちゃいねぇ!!」
「......わ、私....」
ノワールの目から大粒の涙が零れ落ちる。嵐の雨などではない。
正真正銘の涙がそこにあった。それだけで、俺の決心はついた。
こいつは、マジックは刺し違えてでもぶっ倒す!!
「リク!」
「ケイブさん!?「妹さんが2人のことが心配だからって」...ノワールを教会にお願いします!」
俺はケイブさんにノワールを預け、二人に背を向けマジックと対峙した。
マジックのただならぬ気配を感じたのか、ケイブさんが少し震えた声で
「.....勝機はあるの?」
「んなもん、関係ねぇ!....そういえばケイブさん。あれは芝居ですよね?」
「!?.....そうね。ベール様から教えてもらったものよ」
「遊ばれたってことか。今度はちゃんと初めてをもらいますからね」
「ふふ、がんばってみなさい。....ノワールさんのためにも戻ってきなさいよ」
わずかに頬を赤らめたケイブさんはノワールを背負いもと来た場所を走り去っていった。
「疾風電雷<タービュランス>!!」
再び電撃を帯び髪の色が電撃と同じ色を示す。
俺は全身の雷を全てイルアン・グライベルに集中させる。
左足を前に出し、右足をそのままにする。
両腕は左をパーで前方に突き出し、右は拳を作り弓を放つ時の姿勢のように首の後ろ辺りまでもっていく。
右手には全身から集まった雷撃が激しく奔り、槍の形を成していく。
「......少し遊んでやろう」
マジックも鎌を構え―――より強い殺気を放つ。
「お前は俺が―――ぶっ倒す!!!」
説明 | ||
リクは嵐の中をかけていた。やっとノワールを見つけたと思った矢先思わぬ人物がそこにはいた。アイツがついに登場!リクはどうするのか!! | ||
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