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幻「あぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

一「いぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・」

翔「うぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・」

 

放課後、3人はぐったりとしていた・・・なぜなら・・・

 

女子「ひそひそ・・」

女子「きゃいきゃい・・・」

 

実は他のクラスから女子達が押し寄せいたのだ

これが一日中続いたのだから疲れる

昼休みのときもそれはもうすごかった・・・

3人が学食に移動すればゾロゾロとついてくるうえに、学食についたらついたでモーゼの海割りだ。

まるで珍獣のようだった。

 

真「ああ、織斑君、幻一郎君、翔君。まだ教室にいたんですね。よかったです」

幻・一・翔「「「はい?」」」

 

3人が呼ばれた方を見てみると、山田先生が書類を片手に立っていた

ちなみになぜ名前で呼んでいるかというと、苗字で呼ぶと分かりづらいからである

 

真「えっとですね・・・寮の部屋が決まりました」

 

そう言って部屋番号の書かれた紙とキーを3人に渡す

実はIS学園は全寮制で、生徒はすべて寮で生活を送ることが義務となっているのだ

これは将来有望なIS操縦者たちを保護するという目的もある

確かに、未来の国防に関わってくると学生の頃から勧誘しようとする国がいてもおかしくない

実際どの国も優秀な操縦者の勧誘に必死なのだ

 

一「俺たちの部屋って決まってないんじゃなかったでしたっけ?前聞いた話だと、一週間は自宅からの通学になるって聞きましたけど・・・」

幻「そういえばそうだったな・・・なんで?それと、なぜに俺だけ1人で2人は別々?」

真「それなんですけど、事情が事情なので一時的な処置として部屋割りを無理矢理変更したらしいです。織斑君達そのあたりのことって政府から聞いてます?」

 

政府というのはもちろん日本政府

何せ前例のない「男のIS操縦者」なので国としても保護と監視の両方を付けたいようだ

ちなみに3人がISを動かしたニュースが流れてからは自宅(織斑邸)にマスコミや各国大使、果てには遺伝子工学研究所の者まで来た

 

真「そう言うわけで、政府特例もあってとにかく寮に入れるのを最優先したみたいです。1ヵ月もすれば2人にも部屋の方が用意できますから、2人はしばらく相部屋で我慢してください」

一「はぁ・・・わかりました。それで部屋は分かりましたけど、荷物は一回家に帰らないと準備できないですし、今日はもう帰ってもいいですか?」

真「あ、いえ、荷物なら・・・」

千「私が手配をしておいてやった。ありがたく思え」

翔「あ、ありがとうございます・・・」

千「まあ、生活必需品だけだがな。着替えと携帯電話の充電器とあれがあれば良いだろう」

 

なんとも大雑把である

 

真「じゃあ、時間を見て部屋に行ってくださいね。夕食は6時から7時、寮の1年生食堂で取ってください。ちなみに各部屋にはシャワーがありますけど、大浴場もあります。学年ごとに使える時間が違いますけど・・・その・・・織斑君達は今のところ使えません」

 

一「まじか・・・風呂好きなのにな・・・」

幻「当然だな・・・」

翔「仕方ないですね・・・」

一「しょうがないか・・・俺たちしか男子いないんだから・・・」

 

3人ともとても残念そうだ

 

真「それじゃあ私たちは会議があるので、これで。織斑君達、ちゃんと寮に帰るんですよ?道草くっちゃダメですよ」

翔「ここから寮までの距離でどうやって道草を食えばいいんでしょうかね・・・」

 

・・・たしかにそうである

 

 

 

 

 

一夏side

 

一「えーっと・・・ここか。1025室だな」

 

俺たちはあの後騒がしい教室から部屋に行こうと思い寮へ、後はそれぞれの部屋を探していた

俺は部屋番号を確認して、鍵を差し込む。あり?開いてる。そういえば相部屋だったな

 

ガチャ

 

部屋に入ると目に入ったのは大きめのベット、それが2つ並んでいる。一目で良い物だと分かる品物だ

荷物を床に置き、俺はベットへうつ伏せに飛び込む

・・・あぁぁぁぁぁぁぁ・・・・ええ気持ちや・・・

 

?「誰かいるのか?」

 

そんなとき奥のほうから声が聞こえた。しかし・・・どこかで聞いたような声・・・?!

まさか?まさか?

 

?「ああ、同室になった者か。これから一年よろしく頼むぞ」

 

・・・この声にしゃべり方・・・間違いない・・・

 

?「こんな格好ですまないな。シャワーを使っていた。私は篠ノ乃・・・」

一「・・・箒・・・」

 

出てきたのは6年ぶりの再会を果たした幼馴染だった

タオル一枚で隠された体はとても女性らしい体つきをしていた

 

一・箒「「・・・・・・・・・・・」」

 

きょとんとした顔の箒。俺はと言うと久しぶりに見た幼馴染の姿にドキドキしていた

 

箒「い、一夏?・・・」

一「お、おう・・・」

 

頷くと顔を真っ赤にする箒。そりゃそうだ・・・俺もたぶん顔はかなり赤い

 

箒「?!・・・み、見るな!!」

一「わ、悪い!」

 

慌てて顔を逸らすが、横目にちらっと箒が体を隠すようにタオルできつく抱きしめているうえに、押し上げられて見えた胸の谷間が見えた

そんな姿に俺の心臓はひときわ強く脈打つ・・・

 

箒「な、な、なぜ、お前がここn「その前に!」?!な、何だ?!」

一「・・・まず箒はシャワー室に戻ってくれ。そしたら俺が今度は外に出る。出たのを確認したらお前はまず服を着ろ・・・着終わったらまた部屋に入れてくれ・・・いいな?」

箒「わ、わかった・・・見るなよ?!」

一「分かったから早くしてくれ。お前が風邪引いちまう」

箒「う、うむ・・・」

 

ぺたぺたぺたぺた・・・がらがらがら・・・ピシャン・・

 

ん、戻ったか・・・俺も外に出るか・・・

 

ガチャっ・・・パタン・・・

 

さて、終わるのを待つか・・・

 

女子「あ、織斑君だ」

 

ん?

 

女子「へー、あそこが織斑君の部屋なんだ!いい情報ゲットー!!」

 

・・・・・・忘れてた・・・ここ女子寮なんだった・・・・・

困ったことに全員がかなりラフなルームウェアで男の目を気にしていない格好だった・・・

・・・・・目のやり場に困るんだが・・・箒、早くしてくれ、まずいことになりそうだ・・・

そう思ってから2、3分ごくらいに・・・

 

ガチャ

 

箒「・・・入れ」

一「・・・おう」

 

ドアを開けた箒は剣道着を身に纏っていた

自分の部屋に入り両方とも向かい合わせにベットに腰掛けた

むすっとした顔で髪をポニーテールにまとめた箒が口を開いた

 

箒「お前が、私の同居人だというのか?」

一「ああ、そうらしいぞ」

 

・・・なぜか睨まれた

 

箒「ど、そういうつもりだ」

一「ん?」

箒「どういうつもりだと聞いている!男女七歳にして同衾せず!常識だ!」

 

いつの時代の常識だ・・・まあたしかに、15の男女が同居するのは問題があると思うがなぁ・・・

 

箒「お、お、お・・・」

一「お?」

箒「お前から、希望したのか?私の部屋にしろと・・・」

一「いや、上が強引に決めたんだよ」

箒「そうか・・・そうだったか・・・」

 

何でかちょっと落ち込んでしまった

 

一「でもまあ、同居人が箒で良かったよ」

箒「え?」

一「知らない女子達より、知ってる箒のほうが良いからな」

箒「そ、そうか/////」

一「?どうした?箒?」

箒「?!、な、なんでもない!」

一「??、そうか」

 

顔が赤かった気がするが、本人が大丈夫だというのなら大丈夫なんだろう

 

女子「ああ、篠ノ乃さん、羨ましいなぁ・・・」

女子「抜け駆けしちゃだめだよー」

 

突然声がしたので見てみるとドアから顔だけを出している女子達がいた

見えるだけで5人。廊下にはもっと多くの女子がいるだろうな・・・

 

箒「なっ?!ななっ?!!」

 

音速の勢いで俺から離れる箒

 

箒「・・・・・!」

 

無言で女子たちを追い出し、念入りに施錠する箒

しかし、情報が速いな女子は・・・

 

箒「そ、それでだな一夏」

一「うん?何だ箒?」

箒「だ、だからな、この部屋の決まりと言うか・・・その、なんだ。く、暮らす上で線引きは必要だろうという話でな・・・」

 

最後の方はごにょごにょとしていて聞き取りづらかった

というか箒、なんでそんなバツが悪そうな顔をしているんだ?

 

箒「ま、まずシャワーの使用時間だ。私は7時から8時、一夏は8時から9時だ」

一「ん?俺早いほうがいいんだけど・・・部活でもやってんのか?」

箒「そうだ剣道部だ」

一「部活棟にもなかったっけ?」

箒「わ、私は自分の部屋でないと落ち着かないのだ!」

一「分かった分かった、箒が先で良い」

 

まあ確かに汗をかいた後そのままじゃ気持ち悪いからな

ん?そういえば・・・

 

一「そういえば個室にトイレはないんだよな?」

箒「ああ、各階の両端に2ヶ所あるだけだな」

一「そこに男子用トイレってあるか?」

箒「・・・・・・・・」(汗)

 

・・・さようですか・・・・・そのときは男子トイレまで全速力だなぁ・・・

 

一「はあ、愚痴ってもしかたない。箒、飯食いにいこうぜ」

箒「ん、そうだな・・・」

 

まったく・・・こんな日が続くと実が持たん・・・今日は疲れたし早く寝るに限る・・・

・・・・・明日も頑張ろう・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

翔side

 

翔「え〜〜〜っと・・・あ、ここだ」

 

お兄ちゃんたちと別れた後自分の部屋を探してようやく見つけました

確か相部屋と山田先生は言っていたのでとりあえずノックをする

 

コンコンコンッ

 

 

・・・・・・反応がありません・・・留守なんでしょうか?

ドアノブを捻ったら鍵がかかってました

・・・うん・・・開けてしまいましょう

 

カチャカチャカチャ・・・カチャリ・・・

 

あ、開いた開いた

いざ、お部屋の中へ・・・

最初に目に付いたのは天蓋の付いたベットでした

 

翔「わあ・・・・・すごいですねぇ・・・こういうのをするのはどこかのお嬢様ですかね?」

 

天蓋付きのベットなんて初めて見ました

見ても大概が映画の中ですし・・・

僕はその後隣にあるベットに腰掛てしばらく眺めていました

 

ガチャ

 

?「あら?鍵が開いていますわね?・・・例の同居人となる方でも来たんでしょうか・・・」

 

・・・どうやら今日から一緒になる同居人の人が来たようですが・・・この声は・・・(汗)

 

?「今日からわたくしの同居人となる方ですか?わたくしはセシリア・・・・」

翔「ど、どうもです・・・・・オルコットさん・・・」

 

やっぱり・・・オルコットさんでしたか・・・

 

セ「な、な、な、な、なななななななな?!!!」

翔「ど、どうしました?」

セ「なんであなたがここにいますの?!」

翔「なんでといわれても・・・僕が同居人だとしか」

セ「聞いていませんわよ?!」

 

僕だって聞いてないよ・・・

 

セ「とにかく!すぐに変えて貰うようn「騒がしいぞオルコット」?!、お、織斑先生・・・」

 

オルコットさんの後ろにはいつの間にか千冬お姉ちゃん改め織斑先生が立っていた

 

翔「あれ?会議じゃありませんでした?」

千「そうだが、会議自体はすぐに終わったのでなちょっとお前達の様子を見に来たんだ」

翔「そうでしたか」

セ「織斑先生!所でこれはどういうことですの?!」

千「どういうとは?」

セ「なぜこんな見た目でもあくまで男性である翔さんと一緒の部屋なのですか?!」

翔「こ、こんな見た目って・・・・・・」OTL

千「これは既に決定事項だ。異論は認めん」

セ「ですが、男女が一緒に同居というのは・・・」

千「なに、こいつは頭は良いがまだまだ子供だ。それに私や兄たちに甘えっぱなしというのもどうかと思っていたのでこの機会に私以外の女と一緒にさせてみたわけだ」

セ「だからといって・・・」

千「変更はない、まあ可愛い弟が出来たと思えばいいだろう」

セ「はあ・・・わかりましたわ・・・」

千「分かったのならばいい」

 

何故か僕が落ち込んでいる間に話が進んでいました・・・何か悲しい・・・

そしていつの間にか織斑先生はいなくなってました

 

翔「えっと・・・よ、よろしくおねがいしますね」

セ「ええ、そうですわね・・・変なことをしたら承知しませんわ!」

 

・・・これからどうなるんでしょうお兄ちゃん・・・・・

 

 

 

 

幻一郎side

 

幻「あ〜〜〜っと?・・・・・ああここだ」

 

ガチャ

 

俺は部屋を見つけて中に入る

しっかし・・・何だこのベット・・・見ただけで高いことが分かるくらいの物だ

さすがは優遇されてんなぁIS操縦者は・・・

部屋を見渡しているとダンボールがあった

空けてみると丸い奴が入っていた

 

幻「おっ、さすが千冬さんだ。これがなくちゃな」

 

それじゃあ早速ポチッっとな

 

ピッピッ・・・

 

?「キドウカクニン、キドウカクニン」

幻「ハロ、調子はどうだ?」

ハロ「ハロゲンキ、ハロゲンキ」

幻「そうか、問題ないようだな・・・」

 

起動したのは自作したペットロボのハロ。今起動したのは黄緑色のハロだ

他にも白、黒、空色の大き目のハロ、濃い緑の手のひらに乗るくらいのハロが入っている

自分で作っておいてなんだが、こいつがいると大変便利だ

情報端末としての用途のほかに、ISの簡単な整備なんかも出来てしまう優れもの

いや〜、こいつ作ってよかった

・・・・・作るのめっちゃたいへんだけどね・・・・・・

残りの奴は明日にでも渡しておくか

ちなみに、白が一夏、空色は翔が持ち主だ

あと、過去に電子鳥を作ってプレゼントしたんだっけ・・・

元気かな・・・あの子・・・あれ以来連絡も取ってないからなぁ・・・

 

トントントン・・・トントントン・・・

 

?、誰だ?

 

ガチャ

 

女子「あ、やっぱり幻お兄様だ!」

女子「ホントだ!幻兄だ!」

女子「ここが柳君の部屋か・・・ナイスな情報ゲット!!」

幻「・・・・・・」(汗)

 

・・・・・・・相変わらず情報が早いな・・・

しかし呼び方に統一性がない・・・好きに呼べといったけどな・・・

 

幻「んで?何のようだ?」

女子「え?!い、いや特には・・・」

女子「ただ確認しておきたかったから・・・」

女子「だ、ダメでした?」

幻「いや、別にかまわんよ」

女子「ほ、よかった」

女子「じゃあ、私たちはこれで」

女子「また会いましょう、幻お兄様!」

幻「お、おう」

 

そういって女子達は去っていった。女子達の行動力は凄まじいな・・・

そういやぁ翔と一夏は誰と同室なのやら・・・あとで聞いてみるか

さてさて、飯でも食いに行くか・・・

 

 

 

 

説明
そういえば言ってませんでしたが、翔の容姿はまんまフェイトちゃんです

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コメント
今後の投稿楽しみ。FFの続きも気になる。(ザルバ)
すげぇな(-_-;)(ゆっけ)
何だこのカオス・・・・(FDP)
タグ
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