IS〜深緑の狙撃姫〜「赤く燃える何かが私を侵食していくような・・。」 |
「すー・・くー・・zzz」
ロックオンは放課後の教室で眠っていた。
一つの重荷が取れた事で張り詰めていた糸が緩み、さらに反省文20枚を明け方に書き上げ、満足に寝ないまま授業に挑んだ。
結果、少し肌寒くなってきているがそれでも眠気には勝てず、授業終了と同時にバタンと眠りこけた。
「えへへ・・父さん・・母さん・・もっと誉めて誉めて〜・・zzz」
その顔は幸せな夢を見ているのか普段の凛とした感じからは想像もつかないくらいの笑顔だった。
「・・・。(プニプニ)」
「わ〜ストりゃんのホッペプニプニ〜。」
ロックオンの頬をつつくシャルと本音。
もっちりとした弾力がクセになっていた。
眠りはかなり深いようでいつもならそれをされたらすぐに起きるはずが起きない。
そんな中でラウラの顔色が優れていなかった。
「・・・。」
「どうした、ラウラ。顔色が優れていないようだが何かあったのか?」
そんなラウラに一夏が声をかける。
「実はな・・。」
ラウラは話した。
ホロスコープスの一人・タウラスに狙われている事を。
「・・そうか、ならシャルたちにも声をかけておく。」
「すまん、助かる。」
一夏はシャルにも声をかけ、ラウラを尾行。
ロックオンには声をかけていない・・というか声をかけたが起きなかった。
「フフ、待ってたよ・・ラウラ♪」
「離せ!」
ある程度歩くとタウラスがラウラの腕を掴む。
「あれがタウラス・・!」
「一夏!行くよ!」
「ああ!」
一夏とシャルは角に隠れた後、ドライバーを装着。
一夏はメモリを起動、シャルはトランスイッチをオンにする。
(エターナル!)
(3・・2・・1・・)
「「変身!」」
一夏はドライバーにメモリを差し込んで展開、シャルはレバーを操作。
(エターナル!)
エターナルとフォーゼに変身。
フォーゼはラウラとタウラスの間に入り込み、二人を引き離す。
「何するのよ!」
「はぁ、嫌がるラウラを無理やり連れていくのはおかしいだろ。・・逃げろ。」
「そういうこと!・・最初からフルブーストで行くよ!」
ラウラを逃がした後、エターナルはエッジ、フォーゼは格闘で挑む。
「甘い!」
「・・・!?」
「そんな!うわぁ!」
いきなりタウラスが消えたと思えば二人の背後に現れて殴り飛ばす。
「つつ、高速移動なら俺も!」
エターナルは指を鳴らし、アクセルのメモリを生成、スロットにセットする。
(アクセル・マキシマムドライブ!)
エターナルは高速で動いてタウラスに接近。
「フフ、はあ!」
タウラスが杖を翳すとエターナルはなぜか方向転換してフォーゼを攻撃。
「う、うわぁ!どうしたの!?何で僕を!?」
「わ、わからない!体が勝手に動くんだ!」
「まだまだ。」
さらに杖を翳すと今度はフォーゼを攻撃しようと降り下ろしたエッジから弾丸が放たれる。
「くぅ!」
「バカな!トリガーのマキシマムを発動していないのに何で弾丸が放たれる!?」
「とにかく今は!」
フォーゼはレーダーとシールドを交換してオンにする。
(シールド)
(シールド・オン)
シールドを装備、弾丸を防ぐ。
しばらくして効果が切れたのか動きが元に戻ったエターナル。
「くそっ、メモリを支配したのか・・!?」
「フフ。どう、エターナル。メモリの支配権と体の自由を奪われた気分は?ところであなたたちはここの生徒なのかな?」
「・・答える必要はないね。」
「なら、もういいや。」
タウラスはスイッチを切る。
「私はIS学園整備科所属のアリサ・トリュークス。ラウラのお姉さんよ。」
「え?」
「何・・?」
アリサはそう言い残して姿を消す。
二人は誰もいないことを確認して変身を解く。
「その・・操られていたとはいえ、攻撃してすまん。」
「ううん、でも厄介だね。メモリの支配、体の自由を奪う杖・・。」
「それに・・ラウラの姉と言っていた・・。」
ラビットハッチ
一夏とシャルはラウラを護衛しながらここへ来ていた。
「ラウラ、タウラスのスイッチャーはお前の姉と言っていた。あれはどういう事だ?」
「・・・。」
ラウラは話始める。
ラウラとアリサはドイツで出会った。
アリサは整備の勉強に来ていてラウラと話をしたことを切っ掛けに仲良くなる。
あるときラウラは自身の生い立ちをアリサに話した。
それを聞いたアリサはヴォーダン・オージェを両目に移植、ラウラ以上の適合を見せた。
髪形も銀色に染めて長さの違うツインテールにした。
「・・少しわかったな。そいつがラウラに異常な愛情を注ぐ訳が。」
「でもやり過ぎだね。ラウラは私たちの仲間だし、誰かの物でもないよ。」
「そうだな・・ん?鈴、どうした?顔が赤いが何かあったのか?」
箒は鈴の様子がおかしい事に気づき、声をかける。
鈴の肌は赤く、どこか興奮しているようにも見える。
「何かね・・最近夢で私が私でなくなる夢を見るの・・。赤く燃える何かが私を侵食していくような・・。」
「おいおい、ロックオンみたいな事は勘弁だぞ?」
一夏は笑って返すが実際鈴は体の内側が燃やされるような感覚を覚えている。
その夜・鈴の夢
鈴と何かが向き合っている。
周囲はまるで龍騎が強化カード・サバイブを発動する前のように炎の壁に囲まれていた。
「あんた・・一体何よ!」
「・・私は鳳凰焔(ほうおうほむら)」
目の前にいるのは赤く、そしてエターナルブルーフレア以上に青く燃えている鈴に酷似した少女が鈴を見ていた。
それは鈴より身長が高く、胸はセシリアと箒の間ぐらいある。
髪は青く、先端は赤。
目はつり目で赤く、その目の中は青く揺らめいている。
「・・夢から覚めてもあなたは私の事を覚えていません・・。そして・・。」
「い、いや・・!私の中に入って来ないで・・!私を消さないで・・!」
そしてそれはゆっくりと鈴を侵食していっている事を一夏たちは気づいていなかった・・。
「・・はっ!またあの夢だ・・。」
鈴の寝間着は汗だくでピッチリと張り付いていた。
そのため鈴の小柄ながらもスレンダーな体型が浮き彫りになる。
「はあ、少し早いけどシャワー浴びよっと・・。」
鈴は汗をシャワーで流した。
時期的に水は冷たいが今の火照った体に水で冷やされるのは気持ちがよかった。
倉持技研
「タウラス・・面白いねぇ。」
「私は私の目的のために使います。」
「構わないよ。」
アリサと我望は話を終えると外には楯無がいた。
「彼らの結束は固い。そこを崩せばライダーを倒せるチャンスはあるわ。」
「楯無さん、私は私のやり方でラウラを物にします。ですが、覚えておきます。」
そう言ってアリサはタウラスに姿を変えて高速移動を開始。
「・・執着は怖いわね。スコーピオンみたいにならないようにしないと・・。」
真耶はダークネビュラに送られた。
その理由とはエターナルたちがタウラスと戦っている最中、スコーピオンはメテオと遭遇。
「ぐぅ・・。」
「やっぱり何度もやりあうと攻撃パターンが読めてぬるいわね。・・・!」
メテオは精神を集中してジェノバの呪縛を発動。
「ふっ!」
「何・・!」
「ホー、ホアチャー!」
スコーピオンに連撃を加えて蹴飛ばす。
「動きが早くなっただと・・!」
「・・悪いけど一気に決める!」
メテオはドライブユニットを回転、高く跳躍。
(メテオ・リミットブレイク!)
「ホアタァー!」
「バカな・・私が何度もやられるなんて・・!うおぁぁ!」
メテオが身に付けた新しいスキル・ジェノバの呪縛の前に歯が立たず、必殺の回転キック・メテオトルネードを受けて敗北。
失態続きで我慢の限界に来ていた我望の命によってダークネビュラへと送られた。
千冬には体調不良による長期休暇と伝えられている。
アリーナ付近
フォーゼとエターナルがタウラスに立ち向かっている。
「くっ!」
「あわわ、今度は僕!?」
しかしフォーゼは支配を受けてしまい、タウラスに攻撃せずエターナルを攻撃。
エターナルとフォーゼの間にメテオが降臨、フォーゼのパンチを受け止める。
「さすがに仲間同士が戦うのは心が引けるわ。・・タウラス、あたしがフリースロー50本連続で決めたらラウラから手を引きなさい。」
「は?何言ってるのよ?」
「その代わり、一本でも外れればラウラは家族にするなり好きにしても構わない。」
「メテオ!?」
まさかの条件提示にフォーゼは驚きの声をあげる。
タウラスは少し考えると不敵に笑う。
「面白そうね。いいよ。出来なかったらラウラは私の家族になってもらって、あなたの正体を見せてもらう。これでどう?」
「問題ないわ。」
「じゃあ明日、体育館で待ってる。」
タウラスは姿を消した。
三人は変身を解く。
「ロックオン、フリースロー連続50本出来るの?」
「・・今までの最高は連続14本。」
「え!?」
「だから今から時間いっぱいまで特訓してくる。」
そう言ってロックオンは体育館へと向かう。
条件達成は三倍以上とかなり厳しいがこの条件をクリア出来るのか・・?
はい、また考えてもらいました。
鳳凰焔は鈴と瓜二つですが髪の色が違ったり細かい所が違います。
果たしてその目的とは?
ジェノバの呪縛状態のメテオはパワーとスピードが向上、メテオトルネードはアクエリオンの昇竜天雷みたいな回転キックになり、メテオストライク以上の破壊力を生み出します。
フリースロー連続50本決められるか?
感想待ってます!
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タウラスとのバトル。 鈴、恐れる。 |
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これも考えてもらいました IS インフィニット・ストラトス ブルーフレア以上の炎 ジェノバの呪縛状態のメテオ | ||
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