二人の御使い 天の御使い・偽りの御使い 7話 |
この物語は、キャラクターの性格が多少違ったり
本来のお話から大分違っていたり
オリジナルキャラクターが出てきたり
チートキャラだったりしますが
それでも大丈夫と言って頂けるなら見てやって下さい
誤字脱字その他もろもろ如何せん素人なので不十分な所が目立つかもしれませんが
暖かい目で見守って頂けると嬉しいです
この物語は二人の御使いの物語である
人の欲望とは恐ろしいものだ、本来の『目的』などいつの間にか忘れ去られる。
いや、『目的』を知っている者など少数なのだろう。
そもそもソレは『目的』だったのだろうか?
少女達には『夢』があった、そしてそれはいつしか多くの人を惹きつけた。
しかし人は多く集まるとその『夢』が何であったかすら分らなくなる。
そしてその『夢』を自分達の都合の良いように解釈し始める。
蒼真
ふむ、この長安の周辺に居た賊の殆どは殲滅したと思っていたんだが、最近被害の報告が続いているな…やはり黄巾党の影響か。戦いが本格的に成ってくるな、そろそろ二人を戦場に連れて行ってみるか…
そんな事を考えながら城内を歩いていた、すると目の前を歩く姿が
蒼真「…少年」
一刀「ん?ああ輝流か、どうかしたのか?」
蒼真「少年はどれ位戦えるんだ?」
戦場に連れて行くだけでいきなり戦えとは言わないが、もしもの事が有ってからでは遅いからな
一刀「いきなりだな…どれ位ってのがいまいち良く分からないけど、全然だよ。すこし剣道を教わってただけだよ」
蒼真「なら戦場では全くと言って良いほど動けないと言う事だな?」
一刀「言い方がきついけど…まあそう言うことになるかな?爺ちゃんなら戦場に立ってても違和感無さそうけど」
それもそうか戦いの無い世界で育っていれば殺し合いなど経験はしないか
まあお手並み拝見といくか
蒼真「そうか、なら少年も次の出陣に参加してもらうぞ?」
一刀「え!?」
蒼真「戦えとは言わん、だがその目で見ておけ」
そう言って私は少年を置いて政務に戻った
一刀「見とけって…」
一刀
で、そう言われて2日後に小さな村が賊に襲われていると連絡を受けて出陣する事に、今回は輝流、趙雲、それに孫堅さんの兵の傷も大分癒えてきたという事もあり出陣している。輝流が孫堅さんの実力を改めて確かめたいらしい。
孫堅「一刀君大丈夫?」
一刀「え、ええ多分大丈夫です」
『大丈夫』一体俺は何に対して大丈夫と言ったのだろうか…正直不安しかない、でも恐らくこの世界で生きていくには避けては通れないんだろう…
孫堅「安心して一刀君は私が守ってあげるから」
一刀「ありがとうございます」
『孫堅文台』知、武共に優秀な武将、二つ名は『江東の虎』でも失礼かも知れないけど普段接しているとそんな凄い人に見えないんだよな
と言うか女性に守ってもらわないといけない俺って一体……
蒼真「孫堅、残念だが君には前線に出てもらう」
孫堅「あら?私を前線に出して大丈夫なのかしら?そのまま逃げるかも知れないわよ?」
孫堅さんがそう言うとその場の空気が変わった。それもそうだろう、孫堅さんは輝流に助けて貰ったから仕えているだけで、本当は元居た所に帰りたいんだろうな。
蒼真「なんだ逃げる積もりだったのか?ふん…なにそうなったら『江東の虎は恩義も分らぬ弱者だった』と言い触らすまでだ」
孫堅「あら、言ってくれるじゃない」
二人の間に凄い空気が流れ始めた…孫堅さん何時もと雰囲気違うような?
そう思っていると一人の兵が俺に近づいてきた、あの人は孫堅さんの所の兵か
兵1「御使い様は孫堅様の戦っている所を見たことは有りますか?」
一刀「?いや剣を教えてもらった事は何度か有るけど」
兵1「その時は何時もの孫堅様でしたか?」
一刀「何時もの孫堅さんだったよ?」
普段接している孫堅さんと何も変わった様子は無かったけど、分りやすく指導してくれたし…
兵1「そうですか、なら少々驚かれるかも知れませんね」
一体何を言っているのかは分らなかったけど、そうこうしている内に村が見えてきた
蒼真「!!!孫堅は賊の討伐に!趙雲は民を安全な所に非難させろ!」
趙雲「は!輝流殿は如何されるのですか?」
蒼真「流石に戦えない少年が居るからな、今回は少年を連れt「そんな事はどうでもいいわ!!!」…ん?」
今輝流の言葉を遮ったのは誰だ?最近凄く聴き慣れた声だった様な気がしたんだけど…そう思いながら声の方を向くと、どこか違う孫堅さんが居た
孫堅「久々の戦だわ…血が騒ぐわ!皆準備は良いわね!!!」
孫堅の兵達「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」」」」」」
皆「………」
取り敢えず皆なにが起こったか理解できていないようだ、良かった俺だけ幻覚を見ている訳じゃなかった、あの輝流でさえ固まっているし
孫堅「一刀!」
一刀「は、はい!」
孫堅「この私の戦いをよく見てなさい!!」
一刀「………」(ぽか〜ん)
え…と………どちら様でしょうか?孫堅さんだよな?何か色々と違うんだけど…いや見た目はまんま孫堅さんなんだけど、目付きとか雰囲気とかが別人なんですけど…
孫堅「返事は!?」
一刀「え、あ、はい!」
孫堅「まったく、さあ!趙雲、行くわよ!付いて来なさい!!!」
趙雲「は、はい!」
そう言って二人は兵を連れて村に駆けて言った
ああ、趙雲も孫堅さんにのまれている…まあそうなるよな、あの輝流でさえ固まってるし
一刀「な、なあ…輝流は知ってたのか?…アレ?」
蒼真「いや…私も噂でしか知らなかった」
さっき孫堅さんの兵に言われた事がよく分ったよ…確かに驚くわ
蒼真
孫堅達が戦い出してから私達は賊達から見つからない様に村に入って行った、見つからないようにと言っても孫堅と趙雲が倒してくれているのだがな。
しかし、そうなってくると必然的に道にある物が落ちている
一刀「はぁ……はぁ………」
こんな所に来た事が無ければ見るだけでも辛いのだろう、何より場所が場所だからな、臭いも辛いのだろう
蒼真「少年、大丈夫か?」
一刀「あ…ああ……大丈夫…」
血の気が失せている、その顔で言われても説得力が無いのだが…まだ意識を保っているだけましか。
蒼真「ならよく見ておけ、これが現実だ。これがこの世界で生きていくと言う事だ」
道に落ちているのは元人間だった物、賊の死体だ、中には村人の死体も有る…少々遅かったか。
それにしても思ったより被害が少ないな、村人が戦ったような痕も無い
趙雲達と合流して状況を聞くとするか
趙雲「輝流殿、民は一箇所に集まって賊に抵抗していた様で、被害は有りますが…」
蒼真「そうか…では民達を安心させた後村の復旧などを如何するか決めるとしよう」
孫堅は何所に行った?村から離れて行った訳ではない様だが、しかし噂には聞いていたがまさかアレ程とわな
孫堅「此処に居たのね」
戻って来たか、服に付いている血の量からして恐らく賊の大半を倒したといったところか
まだ気が昂っているようだな。やれやれ、そんな状況を少年が見たら…
孫堅「一刀!無事だったか!」
一刀「はぁ…………はぁ…孫堅…さん」
孫堅は全く気付いていないのだろうが、少年は大分精神的にきていたんだろう、最早立っているのが不思議な位顔が真っ青だ
孫堅「なんだ?どうした?」
一刀「ぁ…………」バタ
孫堅「な!?お、おい大丈夫か!?」
孫堅が近づき方を叩いた途端に少年は気を失った
孫堅「え!?あ、ちょ、ちょっと!?一刀君!?」
蒼真「どうやら孫堅も落ち着いたようだな」
孫堅「一刀君は怪我をしてたの!?」
蒼真「そうではない、今まで戦いと無縁だったと言う事は、今までこの様な状況を目にした事が無かったんだろう。良くここまで意識を保っていたと思うが、孫堅の服の血に驚き出会えた事で気が緩んだろう……もう構わないから少年を連れて休んでいると良い」
孫堅「そう……一刀君の居た所は戦いが無かったんだったわね」
そう言うと孫堅は少年と兵を連れて戦った痕跡の少ない方に歩いて行った
さて、一体誰が村人を救ったのか会って見るとするか
大勢の声がする方に歩いていくと数十人の村人と趙雲達が集まっているのが見えた、どうやら兵たちが村人と話し合っているようだ。近づいていくとなにやら趙雲と小さな少女が話しているのが分った
蒼真「趙雲、思ったより被害が少ないようだが?」
趙雲「おや、これは輝流どの」
趙雲と話していた少女は私が来ると趙雲の陰に隠れてしまった
なにか悪い事でもしたか?
蒼真「そちらの少女は?」
趙雲「おやおや、輝流殿は私よりも、小さな少女の方がお好みだったとわ」
なにやら趙雲が不敵な笑みを向けながら私をからかっている様だが無視する事にしよう
蒼真「で?そちらの少女は?」
趙雲「やれやれ、ノリがわるいですな…こちらは偶然この村に居合わせた軍師殿のようですぞ」
成程な軍師が居たなら村人だけでも時間を稼ぐことぐらいは出来たという事か、だが…
蒼真「軍師殿、此度は村人を救って頂き感謝する。是非ともお顔を拝見したいのだが?」
チラチラと趙雲の影から見てくるこの様な少女が本当に軍師なのだろうか?……そう言えば背丈なら似たような軍師がウチにもいたな…
?「ひゃ、ひゃい!あ、あにょ!私のにょにゃまえは!」
蒼真「いや、一旦落ち着いてくれ、何を言っているのか聞き取り難いので」
?「あ、あわわ…す、すみません」
どうやら人見知りが激しいのか舌が回っていないようだ…その様子を見て趙雲は笑いを堪えている様だが…
?「あ、あらためまして、私の名は鳳統、字は士元といいます」
蒼真「…」
鳳統「あの、どうかしましたか?」
何も反応しない私を見て不安そうに尋ねてきた…しかしまあなんとも
蒼真「これは失礼、私の名は輝流蒼真だ、長安の太守をしている」
鳳統「あ、あわわ、長安の太守様でしたか!?」
蒼真「そうだが?」
鳳統「あ、あの私は長安の噂を聞いて是非とも太守様にお会したかったんでしゅ」
成程…趙雲が笑いを堪えているのを見ると、さっき話していた時に知ったが黙っていたな。そしてこの反応を見るために黙っていたな?
やれやれ…
蒼真「そうか、そして偶然寄った村に賊が現れてそれに対応したと?」
鳳統「は、はい!す、すみません出過ぎた真似をしてしまって…」
蒼真「いや、鳳統殿が居た御かげで被害が最小限に抑えられたと視ているのだが?一体どの様に応戦したのか聞いてみたいんだが…よろしいかな?」
そう、やはり気になるのは武器を持っている賊に対して数少ない武器や農具だけでどうやって耐え凌いだのかだ?
鳳統「はい、村人に聞いたところ賊の数は50人程で、火は使わないと聞いていたので、左右後ろを壁に覆われた所に皆で集まって先頭に居る人たちに武器を構えてもらい時間を稼ごうとしました」
趙雲「だがそんな事をすればまとめて殺されるのではないのでわ?」
鳳統「確かにその可能性はありますが、前回現れた時は応戦した村人数人が殺されただけだと聞いていたので殺すことが目的では無いと判断しました」
ふむ確かに、殺しが目的で無いと言う事は、村人が一箇所に集まれば追いかける手間が省け金や食料が集めやすいと判断するか。
蒼真「だがもし今回は殺しが目的だったとしたら?」
鳳統「そうなったら前に居る武器を持った村人が応戦して時間を稼ぐだけです」
簡単に言うがソレはまるで我々が来る事が分っていたかのようだ
なぜ軍が軍として機能しない様な時代に信じることが出来たんだ?
鳳統「それに長安の太守様の噂は聞いていましたので恐らく今日には来ると思っていました」
蒼真「噂?」
鳳統「はい、『長安の太守は賊に襲われたら直に軍を派遣してくれる』全土に広がっているわけでは有りませんが長安の近くの村などには知れ渡っているようです。ですから前回襲われたのが2日前だと聞いたので、遅くても明日には軍が派遣されると考えたのです」
蒼真「なんとも凄いな、そこまで会った事もない人間を信じれるとわ」
しかし事実我々は今日この村に軍を派遣した…読みは間違っていなかったと言う事か
鳳統「完璧に信じた訳ではないのですが聞いた限りでは来ると思ったのです…それに」
そう言うと鳳統は言葉を止めた…また何か噂が有るのか?………成程…………アレか
蒼真「『天の御使いが本物なら賊の討伐に現れるだろう』かな?」
鳳統「はい」
やはりな、噂が広がってきていると言う事か
蒼真「確かに『天の御使い』は居るんだが今少々眠っていてな、また後ほど会ってみると良い……ソレよりも相談なんだが、何所か行く場所が有るなら無理にとは言わないが、私と来る気は無いかな?」
趙雲「おやおや、やはり輝流殿は少女がお好きでしたか」
蒼真「趙雲、誤解を生むような事を言わないで貰えるかな?」
黙っていた趙雲が話し出したと思ったらこれか、また鳳統が趙雲の影に隠れてしまったではないか…
蒼真「まったく…如何かな?天の御使いにもお会いさせるが?」
鳳統「は、はい、元々お会いして見て、出来たら御仕えしたいと思っていましたので」
蒼真「そうか、それはあり難い。よろしく頼む」
鳳統「あわわ、こ、こちらこそ宜しくお願いしましゅ」
こうして鳳統と出合った私達は村に兵を残し長安に戻ったのであった
こんにちは
今回は珍しく早めの更新です
が、また忙しくなってきました…
社会人になって今更テストとか勘弁して欲しいものです。
あ、サブタイトルが決定しました『二人の御使い 天の御使い・偽りの御使い』今後はこのタイトルで行かせていただきます。
最近またバイク買いました、通勤と買い物用にビクスクのフォルツァを増車しました
所詮はスクーターでしたが……
この頃の私や友人たちのブームは懐かしのゲームです
スーファミ面白いなー
また頑張って近いうちに更新しますね…
見捨てないで下さいね…
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珍しく早い投稿なような気がします 今回も戦いの無い戦いですw |
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