【勝手に】真・恋姫†妄想 もしもあの三人が義姉妹だったら?【続き】#7 |
例えばの三姉妹。 #7
月たちが洛陽に入城してから、しばしの時が流れた。詠とねねは華琳や軍師ーずと、霞は雪蓮や星と、華雄はその扱いから亞莎と特に仲良くなっており、みな、真名も交換している。
「はい、恋ちゃん。あーん」
「あー…」
「まだありますよ、恋さん」
「おいし…月と桃香も、あー……」
「「あーん…んーっ、美味しーっ!」」
桃香と月は、恋に癒されている。
そして、俺はと言えば――――。
「遊びに来たのじゃ、兄上っ!」
「いらっしゃい。もうすぐ終わるから、待っててくれるか、空?」
「うむ!」
待つと返事をしたにも関わらず、彼女が座るのは俺の膝の上。
「ふむ。やはり兄上の膝は格別じゃ」
「そうかい。ありがとな」
「はふー」
何度か頭を撫で、俺は残りの仕事を終わらせにかかる。
え?華琳や稟に怒られないのかって?
大丈夫。少なくともこの大陸に、この少女に口答えを出来るような存在はいないから。
最後の竹簡に印を押し、さて、空と遊ぼうかと立ち上がろうとしたその時だ。
「はわわっ、ご主人様ぁ!」
「大変でしゅ!……って、陛下ぁ!?あわわわわわ」
慌ただしく扉を開けた朱里と雛里が、俺の膝に笑顔で陣取る空の姿を認め、さらに慌てる。
「どうしたのじゃ、朱里に雛里よ」
「はわわ、あの、その……ご主人様が陛下とお遊びになるのなら、また後で……」
「よいよい。火急の事態なのじゃろう?それと、そなた達にも朕の真名を呼ぶように言ったはずじゃが?」
「あわっ!?……ごめんなさい、空ちゃん」
「うむ」
以前に十常侍から太子姉妹を救った事件があったのだが、それ以来空は陛下らしからぬ、それでいて年相応の少女らしく振る舞っている。一番齢の近い朱里と雛里が、一番仲がいい。
「は、はい……その、こんな檄文が各地に飛ばされているとの情報が……」
「やっぱりかぁ……」
「何か言ったか、兄上?」
「いや、なんでもないよ」
朱里から報告書を受け取り、目を通す。相変わらず、変わり映えのしない文章だ。これでも名家なのかと呆れてしまう。それはいいとして。
「朱里、雛里」
「はいっ」
「は、ひゃい!?」
「緊急会議だ。皆を集めてくれ」
「――――皆に集まってもらったのは、他でもない、この檄文が袁紹から各地に飛ばされている件だ」
「あぁ、あの駄名家の。いったいどんなくだらない檄なのかしら?」
こっちの華琳は麗羽と繋がりもないくせに、やけに嫌ってるな。遺伝子レベルで反りが合わないのだろうか。
「あぁ。くだらな過ぎて面白味も何もないけど聞いてくれ。要約すると、『帝を傀儡とし、洛陽で悪政をはたらく北郷と、それに加担する董卓を討て』ってさ」
「へぅ……私もですか?」
名指しで挙げられた月は、両頬に手をあてて眉尻を下げる。
ごめんよー。
「董卓軍が洛陽に来てる事は周りにも知られてますしー」
「えぇ。巻き込んだ形になってしまったのは申し訳ないですが、はっきりと名前が出ている以上、貴女方にも協力を願います」
稟は冷静だな。というか俺の考えを読んでるんじゃないのか?
「その眼はなんですか、一刀様?……はっ!まさか、ついに私を手籠めにする決心を!?……い、いけません。私は家臣で貴方様は――――」
「妄想に耽る稟は放っておいて、対策を練ろうと思うんだが」
「おやおや。稟ちゃんの((存|アイ))((在|デン))((証|ティ))((明|ティ))を無視するとは、なかなかのイジメっ子ですねー」
にゅふにゅふと笑う風の向こうでは、稟が血溜りに倒れている。
「要するに、私たちに嫉妬している訳ね、袁紹は。風が予想した通りね」
「そですよ、雪蓮さん。風は何かと一流ですのでー」
「ふむ。風の見立てではおよそ20万は集まるとの事だったが……なかなかの数になるな」
「ちなみに、こちらには今どのくらいの兵力があるの?」
おっ、詠が初めて喋った。
「北郷軍が4万5千。董卓軍が4万。禁軍が、亞莎のおかげで再編成する必要もなくなったから3万5千。合わせて12万だな」
「はぅ…」
「はわわ……この兵力差なら籠城も出来ましゅ」
「うん、向こうも3倍にはならないね」
朱里たちも頷く。
「ふん!恋殿とねねがいれば、敵がいくらいようとも負ける事などありませんぞ!」
「あら。じゃぁ、ねねと恋が先鋒でいいわね」
「華琳殿はよくわかっているのです」
「凄いわね、ねね。いくら私でも、その戦力差だと無理だわ」
「雪蓮殿がいくら強くとも、恋殿には敵いませぬぞ」
「ほぅ。2人対20万か。武人としては胸が躍るが、流石に某も遠慮させて頂きたいな」
「星は意気地がないのです!たかだか10万倍の敵など……え?」
両腕をまっすぐ上げて粋がっていたねねが固まる。恋はよく分からないと首を傾げていた。
「決まりだな。連合はおそらく水関・虎牢関の最短経路で来るだろう。ねねの希望通り、水関には恋とねね。俺達は此処で勝利の報告を待つとしよう」
「ちょ――――」
ねねたん頑張れ。
あとがき
という訳で、#7。
出会い→太守就任→黄巾党編→……えっ?→ねねたん頑張れ(今ココ)
絶対に長引かせない。絶対にだ!
説明 | ||
という訳で、#7。 反北郷連合その2。 どぞ。 |
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コメント | ||
ごはんあっても 実質1人で20万はきついでしょ。。(qisheng) ひでぇwwwwww(アサシン) 二人20万て、ゲームでも厳しそうな無双ゲーw(ZERO&ファルサ) 流石の恋でも1対20万はきついだろう。 連合側のメンツも気になるところでし。(shukan) >>yoshiyuki様 孫堅さんと馬騰さんはいないかもしれないんだよ!(一郎太) >>envrem様 日本語がおかしいんだよ!(一郎太) >>mokiti様 多すぎなんだよ!(一郎太) >>MNF様 今回は1げt頑張らないんだよ!(一郎太) >>oz様 もうすぐ終わるんだよ!(一郎太) >>陸奥守様 ドSなんだよ!(一郎太) >>殴って退場様 無理ゲーにも程があるんだよ!(一郎太) >>ロンリー浪人様 お腹がすいて力が出ないんだよ!(一郎太) >>アロンアルファ様 〇〇無双なんだよ!(一郎太) >>叡渡様 二次創作だからなんだよ!(一郎太) >>スーシャン様 0人だよ!(一郎太) >>走る地軸様 とっても疲れるんだよ!(一郎太) >>一丸様 そこがかわいいんだよ!(一郎太) >>村主7様 疲れるんだよ!(一郎太) >>紫蒼の慧悟様 スパルタンなんだよ!(一郎太) >>summon様 空たん可愛いんだよ!(一郎太) >>hisuin様 恋ちゃんはよく分かってないよ!(一郎太) >>狭乃 狼様 大丈夫じゃないと思うんだよ!(一郎太) >>たこきむち様 そんなねねたんも可愛いんだよ!(一郎太) >>アルヤ様 だよ!(一郎太) >>ノワール様 鬼なんだよ!(一郎太) >>shin1203様 その汗の意味が分からないんだよ!(一郎太) >>カイライ様 頑張るよ!(一郎太) ダ名家だけなら良いんですがね。曹嵩さんが指揮をとって、春秋蘭に愛紗・思春達もいると不安です。 さらに、孫堅さん馬騰さんが元気で、祭さん桔梗さんまで出てこられた日には(yoshiyuki) えるしってるか。戦力差は兵力の二乗に匹敵することを・・・ 次回はきっとねねたんが殺伐とした状況になるだろうから、桃香・月・恋・空の癒し成分で和みたいものですな(笑)(happy envrem) 恋さんと雪蓮姐さんだけできっと百万は殺せるから無問題。(mokiti1976-2010) いともたやすく決定されるえげつない作戦・・・皆鬼畜すぎる<(?ヮ?)> (M.N.F.) 15話予定ですでに7話。しかも連合編………えっ?(oz) 皆さんいじめっ子だなあ。(陸奥守) ねねは戦力にならないから、実質1対20万…普通は無理だと思うが、恋なら何とかするような気がする。 (殴って退場) 恋一人でも、袁紹倒すだけならいけなくもない気がするのは俺だけか?(ロンリー浪人) 何そのどっかの無双ゲームww(アロンアルファ) ちんきゅーキックでどれぐらい倒せるかに期待だな。(スーシャン) 二人で20万人倒す・・・・・・将の数によっては出来なくはない気がするのは気のせいだろうか?(走る地軸) 音々音・・・・・軍師なんだし話をちゃんと聞こうよ。もう少し考えて発言しようよ・・・・・可愛いけど、こういう場面ではねww・・・・・・続き楽しみに待ってます。(一丸) 恋さんが3万×7回頑張れば・・・いやいやw でも決して「無理ゲー」とは言えなさそうなのが恐ろしいw(村主7) なんというスパルタwwwwwwwwwww(紫蒼の慧悟[しっけい]) ねねぇ…まぁ、頑張れ。とにかく頑張れ。しかし、やっぱり皇帝が懐いてくれるのはうれしいですよねー(summon) ねねはいいとして、呂布が可哀想だ。(hisuin) ねねェ・・・まあ、恋も居るし、大丈夫・・・かな? (狭乃 狼) ねねたんカワイソスww(たこきむち@ちぇりおの伝道師) 鬼かよwwwwww(アルヤ) いくら「虎の威を借る狐」を懲らしめる為とは言え……アンタ等は鬼か。(ノワール) なるほど・・・・・・こうきたか(^_^;)(shin1203) ねねぇ^^;まあがんばれ(カイライ) |
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