第6話 特訓特訓楽しいな〜♪
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前回のあらすじ

 

買い物→誘拐→救出→帰宅。

 

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時間が過ぎるのは早い。何せアリサの誘拐からもうすでに3週間も過ぎているんだから。

そして今は、朝の訓練をしている。どんなに魔力が強くても、使いこなす技術が無ければ宝の持ち腐れだからね。そう思いながらいつものメニュー、ランニングや筋トレ、剣の素振りや魔力のコントロールをこなし、家に戻って朝食の準備をしてみんなで食べる。これが我が家の日常になってきている。………しかし、訓練する時間がなぁ。今はこれでいいかもしれないけど、小学校に入ると訓練の時間が減るしなぁ…………どうしよう?

 

「う〜〜ん」

 

「あの…どうしたんですか?葵さん」

 

そう問いかけてくるのは我が家のお姉さん、ルナだ。前、みんなに僕のことは好きに呼んでいいって言ったら、葵さんと呼ばれるようになってしまった。…ちなみに、琴里はお兄ちゃん。明日香は葵。ルナは葵さんと僕の事を呼ぶようになった。春香は相変わらず僕の事をマスターと呼んでくる。

 

「いや、ちょっとね。訓練の時間をもっと増やせないかなと」

 

「あぁ、だけど葵さんはやりすぎな気がします」

 

「そうなんだけど、早く強くなってみんなを守れるようにならないと」

 

「葵さん」

 

どうしてそこで顔を赤らめるんだろう?

 

「それならさぁあの人に頼べば?ほら…なんて言ったっけ?アリスさん?」

 

「あぁ、リリスさんね。……う〜〜ん、頼べばやってくれるかな?」

 

僕はそう言いながらリリスさんに電話してみた。

プルルルルル……プルルルルル……プルルルルr、ガチャ………つながった.

 

『もしもし?』

 

「あ、もしもし、葵ですけど」

 

『どうかしたの?』

 

「…実は頼みたい事があるんですけど…いいですか?」

 

『いいわよ別に、ヒマだったし。…それで用件は?』

 

神に暇な時ってあるんだろうか?

 

「えっとそれはですね〜(中略)」

 

『あぁ、それならいいものがあるわよ』

 

「本当ですか!?」

 

『えぇ、あなた、浦島太郎に出てくる竜宮城って知ってる?』

 

竜宮城?何だったっけ?

 

「…ええっと、亀を餌にし、助けた人をその竜宮城に連れ込み、料理を食べさしたり、お酒を飲ませたりしてお金をぼったくるところでしたっけ?」

 

『全然違うわよ!!』

 

違うの!?今までずっと竜宮城ってそういう所だと思ってた。

 

『よく聞きなさい。竜宮城って言うのは、その中で過ごした時間が外の時間じゃ何十倍にもなるの。分かる?』

 

「え、えぇ一応」

 

つまり、竜宮城の中で一時間過ごすと、外では何年も過ぎているって事か。

 

『それで、今からあなたの所に送る物は、その逆のものよ。詳しく言うと現実での1時間が、今から送る物の中だと、1日になると言う優れものよ。しかも中はすごく広くて、その中にいる間は年を取らない』

 

「す、すごい」

 

確かにそこなら、どんなに忙しい時でもたっぷりと訓練が出来る。さらに、今まで出来なかった召喚獣の出し方も練習できる

 

「…あ、後、そこってどんな事が出来るんですか?」

 

『えっと、確かランニングマシンなどの機械類に訓練室、さらに普通に生活する事も可能よ。それに訓練室は色々な設定も出来るし』

 

「いつ届くんですか?」

 

『いつでもいいわよ』

 

「じゃあ、今すぐでお願いします」

 

『了解。あなたの部屋に送っておくからね』

 

「はい、ありがとうございました」

 

『ふふ、別にいいわよこれぐらい』

 

「それではまた」

 

そう言って電話を切った。

 

「どうでしたか?」

 

「ああ、いい物がもらえたよ。僕の部屋にあるみたいだから、さっそくみんなでいってみよう。

 

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「これか」

 

僕の部屋の中に球体の形をした物があった。

 

「なんかガラスみたいな玉の中にお城みたいな物が入ってるよ?」

 

「たぶんこの中に入るんじゃないの?」

 

「僕もそう思う……でも、どうやって入るんだろう?」

 

さっきリリスさんに聞いておけばよかったな。そう思っているとリリスさんからメールが来た。内容は

 

『そうそう、言い忘れてたけど、入るにはあなたの部屋であなたが、心の中で城に転送と念じればあなたの部屋にいる人全員がその球体の中に転送されるわよ』

 

と言う球体に入るための説明だった。…よし、早速試してみよう。

 

「みんな、目を瞑(つむ)ってて」

 

僕はそう言って、みんなが目を閉じたことを確認した。……よし!城に転送!…そう念じると僕の部屋に魔方陣が出来て、光が僕らを包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?…転送できたのか?そう思い目を開けてみると、そこにはとてもでかいお城があった。

 

「す、すごい」

 

「おいしい物あるかな?」

 

「お掃除のしがいがありますね」

 

「でかすぎない?」

 

「温泉ってあるんでしょうか?」

 

上から順に僕、琴里、ルナ、明日香、春香と、それぞれの感想を言う。

 

「それじゃあまず、城の中を探検でもしてみようか」

 

この中にはどんな施設があるんだろうか?僕はそう思いみんなと探検を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後

結果から言おう、僕達は迷子になりました。

 

「ここ、どこ?」

 

明日香がそう言っているが、本当にここはどこで、僕達はここから出られるんだろうか?そう思っていると

 

「あの……思ったんですけど、葵さんの瞬間移動を使えばいいんじゃないんですか?」

 

「「「「………あ」」」」

 

そうだ、僕、瞬間移動出来るんじゃないか。みんなも今思い出したって顔してるし。

 

「そ、それもそうだね。それじゃあみんな僕に掴まって」

 

みんなが掴まったのを確認して、お城のリビングに移動した。

 

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そして今はリビングで昼食を食べている。

 

「しっかし、とてつもなく広いな、ここ」

 

僕がそんな感想を言うと、みんなが確かにと言うように顔を縦に振った。1時間探検して分かった事は、とてつもなく広いという事ぐらいだ。まぁ僕の瞬間移動を使えば問題ないけど。

 

「…それで、これからどうするの?」

 

「あぁ、昼からは訓練室に行ってどんな事が出来るか試そうと思うんだ。…みんなはどうする?」

 

「私も付いていっていい?」

 

「私もいいですか?」

 

「それでは、私も」

 

「私も行く!」

 

「それじゃあみんなで行こうか」

 

そう言って訓練所に向かった。

 

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「ここが訓練所かぁ」

 

見てみると、とても広い。それだけでなく、リリスさんが言っていた様に、ランニングマシンなどの機械類も充実している。

 

「試してみるか。……設定ってどうやるんだろう?」

 

う〜ん、……心の中で設定って念じればいいのかな?試しにやってみる。設定オープン、開けゴマ!そう言うと空中に画面が出てきた。……………開けゴマっているのか?……いらないよな。

 

「これが設定画面かぁ…………確かにいろいろな事が出来るなぁ」

 

設定画面を見てみると、人形との対戦やその強さも設定でき、何人とでも対戦出来るようになっている。そのほかにも色々な設定が付ける事ができるようだ。

 

「う〜ん、最初は1人で、強さはB+ぐらいでいいかな?自分の魔力は、Cぐらいでいいかな?」

 

そう言って設定すると、目の前に1つの人形が現われた。…これが対戦相手か?そう思っているといきなり相手が砲撃してきた。

 

「うわ!」

 

いきなりだったので、少しビックリした。と言うか結構早い。

 

「B+でこんなもんか、それじゃあ……フッ!」

 

一瞬で人形の背後に移動しまわし蹴りを叩き込む。それをまともに食らった人形は木端微塵(こっぱみじん)になった。

 

「すごいですね」

 

「さすがマスター」

 

「お兄ちゃん、すご〜い!」

 

「魔力量がCなのに余裕で勝ってるわね」

 

みんながそれぞれの感想を言う。非殺傷設定だったのに……次から魔力量D−にしようかな。

 

「それよりも、次は召喚獣でも試すか。人数は10人ぐらいでいいかな?魔力は結構使うから……AAぐらいでいいかな?それじゃあ……召喚、イフリート!」

 

そう言うと魔法陣が出てきて、そこからイフリートが出てきた。

 

「焼き尽くせ!『地獄の業火!』」

 

そう命じると、何かでかい炎の玉を人形たちに向かって投げつけた。………………………すごいな。人形達、跡形も無く消えている。しかもあたり一面焼け焦げているし。

 

「今日はこの辺でやめとくか」

 

これからはここで色んな訓練をしよう。そう思う僕だった。その後、みんなのところに行って海で泳いだりして思いっきり遊んだ。

 

 

 

説明
早く原作に入りたいと思う今日この頃。


タイトルを少し変えたいと思います。詳しくは後書きで。
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タグ
特訓 召喚獣 

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