第10話 月村すずかとの出会い(後編) |
前回のあらすじ
散歩する→泣いている女の子を発見→迷う→意を決して声をかける→月村すずかだった→理不尽だ…………orz
…………ってな訳ですずかと一緒にはぐれた人を探す…………え?説明になってない?当たり前じゃん。だって『ってな訳で』としか言ってないし。
こんな状況になった訳は前話を見れば分かるよ。……………さて、次は選択肢2………………………………もう面倒くさいから聞かないでおこう。それよりもはぐれた人を探そう…………サーチング!…………………………………あっ!……………名前が分からない。…名前が分からないと意味をなさないんだよなぁこのレアスキル。
※主人公は自分の為にはレアスキルを使わないが困っている人の為なら使う。
「すずかちゃん、そのはぐれた人の名前って何て言うの?」
「えっと……………………ノエルとファリンって言う名前だよ」
あぁ、あのメイドさんたちか。
「ありがとう」
………………さて、それじゃあさっそく………サーチング!………………………………………お?いたいた。………結構遠いな。
「…どうかしたの?」
「ううん、何でもないよ……それよりもノエルさんとファリンさんを探しにいこ!すずかちゃん!」
「ま、待ってよ?、」
そう言って僕は2人がいる場所に合った向かった。
さっきからサーチングで場所を掴んでから30分、2人が遠ざかってゆく。
………………………なぜだ?あの二人はすずかを探しているんじゃないのか?僕とすずかが出会った場所からどんどん遠ざかって行ってるんだけど……。
「……見つからないね」
「そうだね?………………………ところでさぁ」
「何?」
「ノエルさんとファリンさんってどんな感じの人なの?」
「……う??ん……ノエルはしっかり者で、ファリンは…………ドジっこ?」
やっぱりか………………………………いやね?分かってはいたよ?一応原作は知っているし………でも、本当にそうなのか確かめたかったから聞いたんだよ。
「…へ?、そうなんだ」
お…………次は右か。
「葵ちゃん……聞いてた?」
「聞いてたよ?………確か今年の政治家についてだよね」
ここは嘘を言っておこう。理由はそっちの方が面白そうだから。……………すずかなら政治の話、分かるよな?「全然違うよ!?しかも何で政治の話なの!?」
さすがだなすずか、政治についての話が分かるなんて。
「え?それは今、すずかちゃんが景気について話してたから……」
「私、政治の事なんて1つも言ってないよ!!」
そんなこんなでその後もすずかとたわいもない会話をしつつ道を歩いていると
「あ、あのさ……葵ちゃん」
「ん?なに…?」
「私たちって今、どこに進んでいるの?」
「…………さぁ」
「えっ!?どこに進んでるか分からないの!?」
「うん…まぁ…………勘で進んでるからね」
嘘だけど
「勘だったの!?」
「いやいや、勘をバカにしてはいけないよすずかちゃん。これでも僕の勘がはずれたことはほとんど無いんだよ?」
「へ、へぇー……………………あれ?ちょっと待って………僕ってことは葵ちゃんって男の子?」
………………………………………ヤバス。どうしよう…僕が男ってことはせめて小学校に入るまでは隠しておきたい。
なぜかって?そんなの決まっているだろう!!
そっちの方が面白いからだ!
「いや、僕っこなんだ」
「あ、そうなんだ」
ふぅ………何とか切り抜けた。小学校に入った時が楽しみだねぇ。
…………………お、次は左か…………………………………あれ?メイドさん達、止まってる…これならもうすぐ追いつくなそう思い早足で急ぐ………………ここを左に曲がれば………。
そう思いつつ左に曲がるとメイドさん達がいた。
「あ!ファリーン、ノエルー!」
「すずかお嬢様?……お姉ちゃん、すずかお嬢様いたよ?」
ファリンさんらしき人がもう一人を呼んでいる…………………あ、来た。
「すずかお嬢様、申し訳ありませんでした」おぉ…………一言目でいきなり謝ってる。
「ううん、別にいいよ」
すずかはすずかで普通に対応してるし。
「ありがとうございます……………ところでそちらの方は?」
「あぁ…こっちの子は如月葵ちゃんって言って、ノエルたちと別れちゃった後に出会ったんだ」
「如月葵です」
「そうですか………自己紹介が遅れました、私はノエルと言います。……そしてもう一人が妹のファリンです」
「よろしくね?」
さっきすずかが言ってた通りだな。ノエルさんは礼儀正しいけど、ファリンさんはラフだな。
「こちらこそよろしくお願いします」
まぁ3歳児がするあいさつじゃないけれど別にいいだろう
「それでは葵様、この後お礼がしたいのですが………」
…………………え?何で?ただすずかと一緒に探してただけなのに?それだけでお礼?…………やっぱお金持ちは違うな…………………資産だけなら家も負けてないけど……………いや…下手したら家の方があるような気がする。
「すいません、この後にまだ用事がありますので」
「…そうですかそれは残念です………」
「葵ちゃん……来てくれないの?」
「ごめんねすずかちゃん、いつかすずかちゃんのお家に行くから……………………ノエルさん、すずかちゃんの家ってどの辺にありますか?」
「少し待ってください……………これに書き写しましたので参考にしてください」
「ありがとうございます。………それじゃあすずかちゃん、またね〜」
「またね〜……絶対にお家に来てね〜」
そう言って僕は家に帰宅した。
説明 | ||
なんか3歳児の会話とは思えませんが気にしないで下さい。 それではど〜ぞ 今日の投稿はここまでです。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2668 | 2572 | 3 |
タグ | ||
メイド | ||
しのむんさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |