IS インフィニット・ストラトス 〜転入生は女嫌い!?〜 第三話 〜自分の意味〜
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童顔の女性に連れられ、IS学園、と呼ばれた建物の中に入り歩く事数分

 

「こちらへどうぞ」

 

と言われ、おとなしく部屋の中に入るとまるで刑事ドラマでしか見ない様な部屋に連れられた。長身の女性が目で「座れ」と言って来たので大人しく壁側の椅子に座る。正面には童顔の女性が座り、壁に体を預けるように長身の女性は立っていた。

 

「さて、まずは自己紹介からいこうか。私は織斑 千冬、このIS学園の教師だ。」

 

と長身の女性、もとい織斑 千冬は自己紹介してきた。

 

「そ、それでは私も。私の名前は山田 麻耶、織斑先生と同じくこのIS学園で教師をしています。」

 

とその女性はほんわかとした笑顔で自己紹介してきた。

 

「ご丁寧にどうも。俺はクロウ・ブルースト。職業は・・」

 

とクロウが自己紹介を終える前に織斑 千冬が

 

「まずお前の目的を聞かせてもらおうか。」

 

と言葉を挟んできた。ここで嘘を言っても言っても一銭の得にもならないと判断したクロウは真実を話す事に決めた。

 

「・・・。はぁ、わかった。って言ってもあまり言う事はないぜ?さっきも言った通り俺はこの世界に転移してきたばかりなんだ。目的なんてある訳ないだろ?まずこの世界の事を教えてくれないか?」

 

とクロウが言うと

 

「・・・。分かった。何が聞きたい?」

 

「まず最初の質問だ。ここはどこだ?」

 

「(こいつそんな事も知らんのか?)日本、IS学園だ。」

 

クロウはどんどん質問をぶつけていった。質問に対する回答を聞けば聞く程今いる世界が余りにも元の世界とはかけ離れている、という事実を突きつけられた。

 

「・・・。ふぅ、なるほどね。よく分かった。(余りにも違いすぎる、ここは並行世界ではなく別次元の世界と考えた方がいいな。)さて、今度は俺があんたらの質問に答えよう。」

 

そういうと千冬が

 

「とりあえずお前が別の世界から来たという事は信用してやろう。その上で質問だがお前は何者だ?私の一撃をああも簡単に回避するとは」

 

と聞いてきたので

 

「それなら簡単だ。俺は元の世界では軍人でね、訓練の賜物と言うことだ。」

 

と返すと、千冬が驚く顔をする。

 

「何だと?お前のいた世界ではお前の様なガキからでも兵士になるのか?」

 

「(この女何言ってんだ?俺は23歳の・・・)」

 

そこまで考えた時体の異変に再び気づいた。

 

「(よく見ると体が一回り小さくなっている?それにこの体の違和感・・・)なあ、鏡を貸してくれないか?」

 

「・・・。まあいいだろう。山田先生、鏡を出してくれ」

 

「はっはい!わかりました。」

 

麻耶が鏡を持ってきてくれたので恐る恐るクロウが自分の顔を映してみると

 

「・・・・・・。なんじゃこりゃああああ!!!!!」

 

クロウが声を上げるのも無理はない。そこには22歳の姿は無く、15歳程度の少年の姿が映っていた

 

「(なんだ、こりゃ!?転移の影響か!?つうかそれしか考えられん!!)」

 

とクロウがパニックに陥っていると

 

「・・・お、おい。大丈夫か?」

 

と流石の千冬も心配そうな顔をして聞いてきた。

 

「あ、ああ、なんとか。」

 

クロウがそう返すが内心はまだパニックの嵐だった。

 

「それで、質問なんだが」

 

と千冬が続けようとするとクロウは片手を上げ

 

「待った。今から俺の生い立ちを全て話す。質問はその後でもいいか?」

 

「いいだろう。話してみろ」

 

と言ってくれたのでクロウは全てを話した。前の世界の事、自分のいた部隊の事、ここに来た経緯など。さすがに暗い過去の方は、聞いた相手を不快にさせるだけなので、伏せて話した。

 

「(説明中)。これで俺の話は終わりだ。納得してくれたか?」

 

と言うと

 

「・・・。」

 

二人は大口を開けて唖然としていた。それもそうだろう。目の前の男が22歳というのだけでも信じることは難しいのに彼のいた世界ではISの数十倍の大きさの機動兵器が存在しているというのだ。

 

「信じられん、お前が23歳だと?いや、それはまだ現実味があるだろう。だがなんだ?その後の話は。そんなバカげた戦いは聞いたことがない。」

 

「・・・。(ぽかーん)」

 

「だから最初から言っているだろう。俺はこの世界に転移してきたんだ。」

 

二人はようやく目の前の事態に思考が追いついた様で

 

「そ、そうか。それでお前はこれからどうする?」

 

と質問してきたので

 

「正直いってあてはまったく無い。俺自身まだ状況を整理しきれていないしな。」

 

と返すと山田先生が織斑先生の耳元で何かささやき始めた。織斑先生は何度かうなずくと

 

「ブルースト、お前のそのブレスレット、いつからつけている?」

 

と聞かれたので

 

「ん?ああ、この世界に転移してきた時からだ。」

 

と返答すると、織斑先生は何か考え込み、顔を上げると

 

「ブルースト、少しついて来い」

 

というといきなり扉を開けて歩き始めた。

 

「なんなんだ一体??」

 

と思いつつもクロウは後についていく。

 

〜数分後〜

 

三人はとある格納庫にいた。

 

「なあ、いったい何をするんだ?」

 

と聞くと、

 

「何、そんな大したことではない。ちょっとした実験だ」

 

そういうと三人の目の前に何かが下りてきた。

 

「(なんだこりゃ?ぱっと見、甲冑みたいだが・・・)」

 

そう、三人の前に現れたのは純国産の第2世代型IS「打鉄」であった。もちろんクロウは知る由もい。

 

「さてブルースト、これに触ってくれないか?」

 

というと目の前の甲冑を指さす千冬。

 

「おいおい、何をするつもりだあんた?こんな年代物の甲冑触ったって何か起こるわけでも・・」

 

「いいからやれ」

 

その言葉には妙な強制力があった。

 

「わかった・・。」

 

そう言いつつクロウが手を伸ばし甲冑に触れると

 

「!!!(なんだこりゃ!?頭に何かのイメージが!!IS?操縦方法!?)」

 

と同時に「打鉄」が光を発し始めた。

 

「ま、まさか!!」

 

「・・・。どうやらISを起動できる様だな。まったく一夏だけでも世間は騒がしいというのに二人目とは・・」

 

と二人が呟いている間にクロウはISから手を離し、

 

「おい、一体どういうことだ!?これは一体なんなんだ!!」

 

と二人に詰め寄る。

 

「まあ落ち着け。順を追って話してやる。」

 

(説明中・・)

 

「・・・。つまりなんだ?俺はこの世界で二人目の男でISを起動できる人間だと。」

 

「我々もにわかには信じがたいがそういうことだ。」

 

と千冬がため息を吐くように言った。

 

「あのう、それでブルーストさん、そのブレスレット、少しお借りしてもいいですか?数分でいいので」

 

と山田先生が言いにくそうに言ってきたので

 

「あ、ああ。いいぜ」

 

というと右手首から外し、山田先生に渡した。

 

「すみません。少し席を外しますね」

 

そういうと山田先生は駆け足で格納庫から出て行った

 

〜数分後〜

 

麻耶が戻ってくるのを待っていたかのように織斑先生が開口一番、

 

「どうだった?山田先生」

 

と質問した。麻耶は無表情で返答する。

 

「勘が当たりました、このブレスレットはISの待機状態です・・」

説明
第二話となります。
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タグ
インフィニット・ストラトス SF 恋愛 クロウ・ブルースト スーパーロボット大戦 クロスオーバー ちょっと原作ブレイク 主人公が若干チート ハーレム だけどヒロインは千冬 

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