テイルズオブエクシリア?転生者はイレギュラー? |
?レオンSIDE?
あれから船は進み、その間に俺・ミラ・アルヴィンの3人は船長に尋問され続け、ようやく解放された。
「船長のやつ、勘弁しろよな。いつまで尋問するつもりだったんだよ」
「アルヴィン、それは仕方ないじゃないか。ジュードはタリム医学院の学生証で身分が分かるけど、俺達は身分証を持っていないんだぜ?自分たちに何かあると嫌だから、俺達が自分たちに害を為すか為さないかを判断したかったんだと思うぜ?」
「俺達って……おたくらが…だろ?」
アルヴィンは呆れるように言う。まあ、確かに精霊の主であるミラとこの世界の人間ではない俺には身分証はないからな。
俺達は離しながらジュードの待つ甲板まで戻ってくると……
「………」
海を見ながら沈んでいるジュードを発見した。あれはかなりまいっているな。
そんなジュードにアルヴィンが近づく。
「ア・ジュール行きだなんて……外国だよ……」
アルヴィンはジュードの横に立ち、言った。
「見ろよ。イル・ファンの霊勢が終わるぞ」
そう、アルヴィンが言うと共に空の景色や周りの暗い景色が、明るい空や海が見えるようになった。
「にしても、医学生だったとはね。ちょっよ驚いたよ」
ジュードがまさか、医学生とは思っていなかったアルヴィンは準巣に驚いていた。
すると、ジュードがアルヴィンに聞いてきた。
「ねえ、聞いていい?」
「いいぜ。何でも聞きな」
アルヴィンがいいというのでジュードは聞いた。
「どうして助けてくれたの?あの状況じゃ、普通助けないよ」
自分を助けてくれたアルヴィンが何で助けたのかが疑問になっていたジュードはそう聞いた。
「金になるから」
そう、アルヴィンが言うとミラは腕を組み、言った。
「私たちを助けることが、なぜそうなるのだ?」
そう、ミラがいい、アルヴィンが何かを言いかけるが、俺が言った。
「俺達が軍に追われていたってことは相当やばい境遇だと思うだろうな。そんな俺達を助けることで金をせびれるってことだろ。そうだろ、アルヴィン?」
俺がアルヴィンに向けて言うと、アルヴィンは小さく拍手をした。
「大正解。満点だぜ」
そんな俺の説明を聞いた、ジュードはアルヴィンに向かって言う。
「でも、僕、お金ほとんどもってないよ」
「生憎、私もだ」
「俺は後払いでいいなら俺が払おうぜ?今は持ってないが、俺の住んでいるところに行けば、そこまでの料金+延長料金+危険手当とかを加算して、渡せるが」
俺がそういうと、ミラは意外な表情をしていた。
「意外だな。レオン。お前はてっきりお金を持っていないものかと」
「おいおい。俺は数年前、旅に出ていたのは知っているだろ?その時に傭兵みたいなことをして金を稼いで……そうだ!アルヴィン。いいことを思いついたぜ」
俺は名案が浮かび、それを早速アルヴィンに話す。
「俺達の目的地までの間に寄るだろう村とかで依頼を受けて、その成功報酬をお前にやる。だから、俺と一緒にミラに剣の使い方を教えてやってくれないか?報酬は弾むぜ?」
俺の提案にアルヴィンはいい表情をする。
「その名案、乗った!確かに、依頼で魔物退治とかがあれば嬢ちゃんの剣の使い方も覚えられて、実践を行えるな……一石二鳥って奴だな。それでいいぜ」
「交渉成立だな」
俺は手を出し、握手を求める。
アルヴィンもそれに応え、手を握る。
その際に、
「(ただ、もしミラに手を出したら……地獄の果てまで追い続けるがな)」
アルヴィンに聞こえるほどの小声で言った。すると、顔から汗を出すアルヴィン。
「(わ、わかった)」
アルヴィンがそういうのを聞いた俺は手を離した。
握手を終えるとジュードがアルヴィンに聞いた。
「ねえ、アルヴィンって何してる人?軍人みたいだけど……ちょっと違う感じだしさ」
「あれぇ??さっきのやり取りでわかなかったのか?俺は傭兵だぜ?」
「金は頂くが、人助けをするすばらしい仕事」
「なるほど、だからレオンはあんな案を出していたのか。納得したぞ」
俺が言ったことがようやくわかったミラは納得したようだ。
そして、そのまま話は終わり、船がア・ジュールのイラート海停に着くのを待つのであった。
それから時間が立ち、ようやくイラート海停に船が到着し、船から降りる俺達。
ジュードとアルヴィンは何かを話していたが、ジュードが走って地図のある場所まで向かって言った。
そんなジュードを見ていた俺とミラ。そこへアルヴィンが話しかけてきた。
「空元気、かねぇ」
「気持ちを切り替えたのか。見た目ほど幼くないのだな」
「それか、心配させたくなくて無理をしているのか、だな」
俺とミラがそういうとアルヴィンは呆れたように腕を組みながら言った。
「おたくらが巻き込んだんだろ?随分と他人事だな」
アルヴィンが言うことは正しいのだが……正しくもないんだよな。
「確かに俺達は世話になったりはした……が、あれは本人の意志でこんなことになっているんだぞ?なあ、ミラ」
「ああ、私は再三帰れと言ったのに」
それを聞き、何かに気づいたアルヴィンが俺とミラを見ながら言ってきた。
「は?ん、それでおたくらに当たるわけにもいかないから、あの空元気ってか」
それを聞きながら、ミラはジュードのいる地図の所に向かう。
「どっちにしてもオトナなこと」
「そうか?俺には無理して大人になろうとしている子供に見えるがな」
「それもそうか……」
俺とアルヴィンは一緒に並んでミラ達の所に行く。
「んで?すぐに発つのか?それとも依頼である剣の使い方を教えながら依頼を受けて報酬を稼ぐか?」
アルヴィンはそう、ミラに聞いてみると、
「ああ、このままでは私のやるべき使命を行うことができない。だから、先に剣の使い方を教えてくれ」
俺とアルヴィンはお互いに顔を見あい、頷いた。
「わかった。なら、海停に依頼があるだろからまずは依頼を探すぞ」
そういい、アルヴィンのいく方へついて行くことになったのであった。
少しして、依頼がありそうな女性を発見した。女性に話しかけるアルヴィンは依頼の内容を聞いた。
その内容はイラート間道・西方の南西にいる魔物退治だった。それを受けたアルヴィンと俺達。
その女性は俺を見ると、近づいてきて手を握ってきた。
「気をつけてね!」
顔を赤くする女性に戸惑いながら俺は言う。
「あ、ああ。大丈夫ですよ。心配しないで待っていてください」
そう、俺が言うと突然、肩を掴まれた。
後ろを見るとミラが怒りの表情で肩を掴んでいた。
「安心しろ。私たちがその魔物を退治してやる。待っているがいい」
そういい、俺の肩を掴みながら間道への入り口へ歩くミラ。そんなミラに引っ張られる俺。
そんな俺達をアルヴィンが呼びとめ、ミラに簡単ではあるが、剣の使い方を教えた。
そして、ジュードにこれからどうするのかとミラは聞いたが、ミラが出発までに決めるからとジュードがいい、依頼をしに、海停を出る俺達であった。
?チャット?
「全く、レオンめ。デレデレするとは…まったく!」
先ほどのレオンに怒るミラ。そこに、
「おいおい、そんなの血相を変えて怒ると美人が台無しだぞ?」
「アルヴィン、煩いぞ?剣の錆びにされたいか?」
アルヴィンに向かって剣を抜こうとするミラ。
慌ててミラから離れるアルヴィン。
「まったく、この気持ちは何なんだ!」
そんな状態のミラを見てアルヴィンは思った。
「(自分が何で怒っているのかがわかんないのか?どう見ても嫉妬だろ。レオンが他の女に手を握られたことへの……。レオン、お前、大変な目に遭うな……これから)」
アルヴィンはその時、心からレオンのことを祈った。
「何なんだ本当に、この胸が苦しくなるのは……」
ミラがこの気持ちの意味を知るのはいつになるのであろうか……それはミラ自身にも分からないことである。
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次回、レオンたちの初依頼。そして、共鳴戦闘(リンク)も出てきます。
レオンとミラの息の合った戦い方を……書けるかな??
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