魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? ?過去に戻った高町なのは? 【無印】 第四話 |
それから更に四年。四月のある日。この日はとても大事な日であった。
ユーノくんと会い、そして私が魔法を習得してレイジングハートを手に入れる日である。
ついにここ時までやって来た。正直この年になるまですごく長く感じていた。
もちろんその間にも、魔法や御神流の練習はしていたし、作ったデバイスの名前も決めた。フェイシングハート。「立ち向かう心」という名前に。
決めたのは良いのだけど公に使うつもりはなく、使うのは闇の書事件が終わってから。それまではレイジングハート一つで戦おうと思っている。なるべくフェイシングハートの事は隠し通しておきたかった。
この四年間で数回別の次元世界に飛んでみたが、どちらかといえば下見であった。主にこれからいろいろとする為に必要な建物を管理外世界から探そうとしていた。どうして管理外世界からなのかと言うと、なるべく時空管理局に気づかれたくないが為にの行動であった。正直これが一番難しい事だとは思っている肉体年齢的にはまだ九歳であるので、建物を手に入るかというのはどう考えたって難しい事であった。
とまぁ、この先もこのように難しい事も関わってくるだろうとは思うけど、とりあえず今は――
「なのは〜♪」
……さっきからバスの一番後ろに座っている私の右側に座っていて、私の右腕に絡みついているアリサちゃんを何とかしなくては。
どうしてこうなっているのかは私が知りたいです。こんなはずではなかったのですが……
ちなみに、先ほどから私の左側に座っているすずがちゃんが苦笑いしてこちらを見ています。っていうか、毎日すずかちゃんの苦笑いを見ているような気がするのですが。主にアリサちゃんが私に抱き着いている時や、腕に絡みついている時に。
この四年間の間に何があったのかというと、多分二年前の出来事です。これしかアリサちゃんがこうなる理由が見つかりませんし。
まだアリサちゃんがすずかちゃんをいじめていた時、前と同じように私が割り入ったです。
ここは前と同じように私が割り入って仲直りさせようとさえたのですが、さすがに『一発ぶん殴って黙らせてからお話しする』という事はせず、普通におはなしし合って仲直りさせたのです。
その翌日以降、何故かアリサが私にべったりになり、それから二年も経っても未だにこんな状態なのです。
正直アリサちゃんとあの時何を話したかという事は細かく覚えていなく、自分でもどうしてこのようになったかのだろうと思っています。アリサちゃんの性格って世に言うツンデレみたいなものだとは思っていたのですが、今のアリサちゃんは私に対してデレデレのような気がします。
この事を前にすずかちゃんに話したら、
『あんな事を言われたら、誰だって惚れちゃうよ』
と顔を赤く染めながら意味深な言葉が返ってきて、本当に何をアリサちゃんに言ったのだろうかと更に悩ませることに。
結局今の今まで、あの時のアリサちゃんに私は何を言ったのか分からずじまいのまま二年が経過したという感じです。正直ここまで来るとこの後の事に支障でないかとまで思ってしまうまでです。多分私が何を言っても効果が無いと思いますし、一度言ってみたけど効果はなく、逆にアリサちゃんを泣かせる羽目に。もうよく分かりません。とりあえずアリサちゃんとすずかちゃんと友達になれた事は良かったとは思いますし。まぁ、アリサちゃんはなんか私に対する目線が友達以上な事のような気がしますが気のせいとしておきましょう。
「離れてくださ〜い、アリサちゃん」
「いいじゃない、減るもんじゃないんだし」
「そういう問題じゃな〜い」
アリサちゃんに会う度にいつもこんな感じなので、私も少し慣れてしまっているのですが、さすがにこれだけは周りの目があるので辛いですよ!!
最近他の生徒は見慣れた光景になっており、落ち着いているようにようにはなったのですが、それはそれで嫌なの!!
「アリサちゃん、なのはちゃんも少し嫌がっているからなるべくほどほどにした方が良いよ」
ナイスフォローです!! これでアリサちゃんが離れてくれれば――
「え!? なのはそんなに嫌だったの?」
……何この上目使いは。私が知っているアリサちゃんは一体何処に行ったのですか!? これでははいとか頷けるわけないじゃないですかぁ!!
「ごめん。今度からこんな事はしないから」
……本当にどうすればいいのですか? しかも、すずかちゃん以外にもこちらを見ていた人がたくさん私を見ているじゃないですか!? これでは私が悪者になっているありませんかぁ!? もう分かりましたよ!! 別に大丈夫だと言えば良いのでしょうが言えば!!
「そ、そこまで言ってないの!! 別に私は抱き着かれても平気だから!!」
「ほんと!? ならよかった」
……腕を絡ませるだけでなく、更に抱きしめられました。
とりあえずアリサちゃんの事は私やすずかちゃんでは何とか出来る訳ではなさそうです。私の左側に居るすずかちゃんも苦笑いして、すずかちゃんが悪いわけではないのに小声で謝ってきてるし……
まぁ、いつもの事なので諦めます。でも、もしアリサちゃんがこのまま私について来て、魔法に関わったりしたらどうしましょう? そういう事はなるべく回避したいのですけど、今のアリサちゃん見ているとそうなりそうで正直怖いです。そうなった場合でも一応手は打ってあるのですけど、正直これだけはしないで終わらせたいと思ってた。それはアリサちゃんに魔法を使わせると同じ事だから。
そうこうしている内に学校の前に着きました。私が立ち上がるとアリサちゃんも立ち上がって、歩きやすいように先ほどのよう腕に絡みついてきます。バスを降りても変わらず、私の左側にはすずかちゃんが歩いています。
「なのはちゃんも毎日大変だよね〜」
「まぁ、慣れてきてしまっているのですが、慣れというのは本当に恐ろしいものなの。どうしてこんな事に慣れてしまったのかと」
「あはははは」
またしても苦笑いをするすずかちゃん。すずかちゃんが苦笑いするたびに私は溜め息を吐きたくなります。もう何度目なのかと。
そして慣れというものは本当に恐ろしい。この光景がもはや日常風景の一つだと私までもが思ってしまってますし、多分それはすずかちゃんも同じことを思っているだろう。もはやわたしとすずかちゃんにとっては当たり前の事なのである。
アリサちゃんは私とすずかちゃんの話を聞いて、首を傾げていた。どうやら私たちの内容の意味が分かっていないようだった。しかしすぐに微笑んで気にしない事にしていた。
さて、いつもと変わらない風景に見えるかもしれないが、今日はとても大事な日だ。私の運命を変えたと言っていいほどの事が起こる。そのためにいろいろと準備を始めていたのだから。
「なのはちゃん? 顔がにやけているけどどうしたの?」
「え!? 顔に出てた!?」
どうやら顔に出ていたようです。すずかちゃんに言われて良かったです。
「……なのはが数日の間に遠くに行ってしまうような気がする」
今まで腕に絡んで上機嫌だったアリサちゃんが突然そんな事を言いだします。意外に鋭い所が本当に困ります。本当にこの先アリサちゃんで支障が出ないで済むのでしょうか?
そんな事を思いながらも、私たちは学校の校門へと入り、とりあえず今日の事を考えてようと思うのだった。
説明 | ||
新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。 任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。 なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!! しかも、タイムリープしたのはなのはが生まれた頃だった!! 要は、魔法の知識や記憶を持ったなのはがタイムリープをし、無印、A's、STSと原作ブレイクしていくものです。 予定だと無印、A'sまでは原作通りに進み、STSはなのはの立ち位置を変えようと思ってます。 原作ブレイクは初めてなので正直うまく出来るか心配だったり^^; とまぁ、読んでくれると嬉しいです♪ |
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ああ、なのハーレムか・・・(下駄を脱いだ猫) | ||
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