魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? ?過去に戻った高町なのは? 【無印】 第二十二話 |
さて、今日は本来なら管理局がこの世界にやってくる日です。っていうよりフェイトちゃんと模擬戦した翌日なんですけどね。
だけど本当に来るのかはその時間にならないとわかりません。来なかった場合は何としてでも次元震を起こさないといけないことになりますので、来てくれることは願いたいですね。
ちなみに今は朝方の6時です。ジュエルシードが反応するまでは一つの事を除いてやることはないのですので、大半暇なんですよね。
一つの事というのは急遽プレシアがいる『時の庭園』に行かないといけないと思ったからです。考えてみたら管理局が来てからでは自由行動も縛られるし、今のうちに行っておかないと今度いつ行けるか分からないと思ったからです。
管理局が来てからでもやっておかないといけないことはたくさんありますし、なるべく暇な時間帯に行きたいと思ったのです。ちなみに座標位置はこの前何とか調べて見つけましたね。かなり苦労しましたが。
ただまぁ、今日は学校がありますのでそうなると学校を休むことになります。学校が終わったころではジュエルシードが反応する時間帯になってしまいますし、そうなると時間がありませんのでね。
ってなわけで学校を休みたいのですが、どうやって休むべきかという事を悩むのでした。
「う〜ん……どうしたらいいんだろう?」
私はどういう理由をつけて学校を休んで、家族に説明するのかを考えるのでした――
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Side:Fate
「本当にこんなものであの人が喜ぶのかね?」
「分からないけど、こういうのは気持ちだから」
私は母さんのところへ報告しに行くために、今日は一度母さんがいる『時の庭園』に向かう事にしていました。
手には母さんのお見上げとして先ほどケーキ屋で買ったケーキの箱を持っています。アルフは母さんがケーキを持って行っても喜ぶのかと言っていますが、こういうのは気持ちがあれば良いと思ってます。
そういえばこのケーキを買ったケーキ屋に行ったとき、店員がなのはに似ていたような気がしたのに気になり、もしかしたらなのはの母さんなのかなと思い、そう思うと少し胸苦しくなった。その時は何とか表情に出さないようにしていたけど、それでもなぜか辛かった。
だけど今はそんなことを気にせずに母さんに報告するために忘れることにし、そして転移魔法を発動してアルフと一緒に『時の庭園』へと移動するのでした。
『時の庭園』に移動すると私とアルフはすぐに母さんがいる所へと向かい、母さんがいる所の前の扉につくと、一度足を止めてアルフの方へ振り向きました。
「アルフはここに残ってて。ここからは私一人で行くから」
「一人であの人に会って大丈夫なのかい?」
「うん。たぶんアルフが一緒に来たところで、母さんがアルフの言う事聞いてくれないからね」
「分かった。あたしはここで待っているよ」
「うん。じゃあ、私は言ってくるね」
私はアルフを置いて行って、扉を開いて母さんに報告しに先に進みました。
「待っていたわフェイト」
扉を開けると母さんが待っており、私は母さんの前へと歩いていくのでした。
Side:End
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さて、親に何とか理由を言って学校を休むことができ、私は今ユーノ君には秘密に『時の庭園』へと転移魔法で移動しました。
相変わらず不気味な感じだなと思いながらも、私は先に進んでいきます。
多分、フェイトちゃんはここに居ないだろうと思いますし、居たとしても何かと理由をつければいいだけですし。
とまぁ、そう思いながらも先に進んでいくと、目の前に見覚えのある人物が一人いました。向こうもこちらの事に気づき、驚いていました。
「どうしてあんたがここに!?」
「……こちらこそ、本当にここにいるとは思いませんでしたよ」
扉の入り口の前にはアルフさんがおり、どうしてこんなところにいるのかという顔をしているのでした。確かにここにいるのは不思議に思えますからね。
「それより、フェイトちゃんは?」
「フェイトはこの先であの人と話しているよ」
「あの人って?」
「フェイトのお母さんだよ。それよりどうしてこんな――」
アルフさんが何かを言おうとしていたその刹那、突然扉の先から鞭で誰かが叩かれるような音が聞こえてきました。
その音にアルフさんは突然顔が変わり、少し怯えていると同時に怒りのようなものが見えました。
「なんでだよ……頑張っているのになんで叩かれないといけないんだよ」
「…………」
アルフの言葉でなんとなく察しました。さすがにこれについては私も少々怒りが沸き立ちましたね。
私はすぐさまレイジングハートを扉に向けて構え、収束させていきます。
「アルフさんはちょっと扉から離れてくれませんか?」
「……一体何をするつもりなんだい?」
「扉をぶっ壊す」
短く言うと、私は扉に向けてディバインバスターでぶち壊しました。
ぶっ壊した扉の先を見ると両手首を縛られたフェイトが宙に浮いており、そして突然ドアをぶち壊された事に驚いたプレシアがこちらを見ていました。
「あなた、一体どうやってこんなところに……」
「それはあなたに話があってきたのですよプレシア・テスタロッサ。だが、今はそれよりもやっておくことがあるようですけど」
そういって私はフェイトちゃんを拘束しているものをスフィア弾で壊し、フェイトちゃんを抱えます。
その行動にプレシアは私に攻撃を仕掛けようとしますが、すぐさまフェイトちゃんをアルフさんに渡してプレシアの魔法を防ぎ、その状態のままアルフさんに言います。
「アルフさんは今すぐここから逃げて!! ここは私一人で大丈夫だから!!」
「本当に一人で大丈夫なのかい!?」
「大丈夫ですよ。夕方頃には無傷で戻りますから」
「……わかった」
そういうとアルフさんはフェイトちゃんを連れて此処から離れていきました。
そしてフェイトちゃんとアルフさんの姿が居なくなったのを確認して、プレシアの方へ振り向きます。
フェイトちゃんがいなくなるとプレシアの攻撃も止まり、私に向けて話しかけてきました。
「……一体何のつもり?」
「普通、あんな状態だったら助けますよ。まぁ、正直に言うとフェイトちゃんにはこの場から離れてもらわないと困る話でもありましたし」
「それで、要件はなんなの?」
「アリシア・テスタロッサ」
プレシアは先ほど私に攻撃してきたときと打って変わって、尚も私に警戒しながらも問いかけてきました。
私がその問いかけに答えると、驚いた表情に変わりました。
「フェイトちゃんがプロジェクトF・A・T・Eを使って生まれたのは知っています。アリシアのクローンとして」
「……それで、あなたは何が言いたいの?」
プレシアは先ほどよりもさらに警戒しながら私に聞いてきます。
私はその言葉に微笑みながら本題を話し始めました。
「いやなに、ジュエルシードなんかでアルハザードに行ってアリシアを生き返させるよりも、もっと((簡単に生き返す方法|・・・・・・・・・))を私は知っているのでね」
なんでしょうねこれ。科学者になるとこうも笑いたくなってしまうのですかね。今まで必要な実験は密かにしてきましたし、実験をしていると楽しかったりしたのは事実なのですが。
……癪ですが、なんかジェイル・スカリエッティが笑ってたりしていたのが分かったような気がします。かなり癪ですが。
そして私の言葉にプレシアは食い付いてきたような感じがしました。どうしてジュエルシードでアルハザードへ向かう事を知っているのかという疑問には至っておらないような感じで、アリシアを生き返させるならどんなことでもするつもりだったのだろうと私は思いました。
「それで、一体どうすればいいの!?」
「それについてはまだ教えられません。正規通りにやらないと本当に危ないのですし、私でないとたぶんできませんから。それに、今はちょっとした理由で設備がないので数日は掛かってしまいますし」
「……分かったわ。だけど、ジュエルシード集めは尚も続けさせてもらうけどね」
「それについては構いません。どうせ私の言葉なんて信用していいのかと思っているだろうでしょうからね。それでは」
「その前に一つ聞いていいかしら?」
そういうと私はプレシアから背中を向け、『時の庭園』から出ていこうとしますが、突然プレシアに声を掛けられてきました。
私はその言葉にまた振り向き、一体何の事かと次の言葉を待ちました。
「本当にアリシアを生き返らす方法はあるのかしら?」
「えぇ、ありますよ。それに私は科学者ですから」
「そう。年齢的にはフェイトと同じなのに、あなたからは何故か大人にしか見えないし、科学者と言われても納得しまう。まるで見た目だけが子供になったかのように」
「……それはどうも」
少し事実みたいなことだったので内心驚きましたが、私は褒め言葉として受けて『時の庭園』を後にするのでした。
説明 | ||
新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。 任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。 なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!! しかも、タイムリープしたのはなのはが生まれた頃だった!! 要は、魔法の知識や記憶を持ったなのはがタイムリープをし、無印、A's、STSと原作ブレイクしていくものです。 予定だと無印、A'sまでは原作通りに進み、STSはなのはの立ち位置を変えようと思ってます。 原作ブレイクは初めてなので正直うまく出来るか心配だったり^^; とまぁ、読んでくれると嬉しいです♪ |
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