IS ラウラが夫!俺が嫁!? 〜第一話 嫁宣言、されました。〜
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爆発、風圧。

俺の安眠をみごとなまでに妨害してくれたのは、それらに加えて脳天への小さな瓦礫の激突。

 

 

 

「待ってくれリン、話せばわかる!!」

 

「一夏ぁ、覚悟しなさいよっ!!」

 

「室内で衝撃砲は止めてくれぇっ!!!」

 

 

寝ボケ眼が捉えた景色。壁には穴が開き、ISを展開して飛び出してきたのはリン。狙われるのは一夏。

シャルルが実は男だった……その話をどこから聞いたのか、わざわざ隣のクラスからお出ましのようだ。

いつも唐変木で不憫な一夏を眺めてニヤニヤするのが趣味の俺ーー金沢竜也は、今日もいつも通りに目の前の惨状を楽しもうとしていた。

 

楽しもうとしていたのだったが。

 

俺の真横で衝撃砲を食らったはずの一夏は……、またISを展開した別の少女によって守られていた。

 

 

「……あれ? 生きてる……?」

 

「大丈夫か?」

 

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ。軍人のような態度と言動が特徴的な、俺らと同じクラスの一員。

使用ISは『黒い雨』。リンの衝撃砲を止めたのはおそらく、その最大の特徴である『AIC』という防御機構だろう。

 

 

「あぁ、ありがとう」

 

「…………」

 

 

一夏から礼の言葉を受け取り、ラウラはその鋭い眼差しをこちらに向ける。

……なんだろう、めっちゃ見てくる。可愛い女子に見つめられるのには慣れてないんですが。

 

 

「あのー……何か御用でしょうか?」

 

「あー……う……」

 

 

目の前で真っ赤になってどもる少女。……いや、頼むから何か言ってくれ。

願いが叶ったのか、ラウラは頭を横にブンブン振ってこちらを再び見、口を開いた。

 

 

「ええいっ!」

 

「!?!?!?!?」

 

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柔らかい、何かが俺の唇に重なった。…ゑ?

 

 

「っはぁ、はぁ……いきなり何しやがる!!」

 

「お、お前は今日から私の嫁だ! 異論は認めん!」

 

「はぁああああ!?」

 

 

わけがわからない! ついていけない俺の思考が間違ってるのか!?

いや、確かに俺はこの前お前と一緒に一夏たちと戦ったよ。俺は親友として、お前は敵として。かなりいい試合だったし、俺は全力でサポートに回ったから、負けたけど悔いは無かった。

……けどね。そこに、どこにお前に告白されるような所があった?

 

 

「なななんで俺なんだよ!?」

 

「い、嫌なのか?」

 

「いや、別に嫌では無いけど!」

 

 

 うん、嫌じゃなかったけど。むしろ嬉しかったけど。相手は可愛い女の子ですから。

でも疑問はいくつか残ってる。

 

 

「なんで嫁なんだ?俺男だよ、一応」

 

「日本では、自分が気に入った奴を『嫁』と呼ぶと聞いたぞ」

 

「おい、こいつに変な事吹き込んだアホ誰だ。のほほんさんか」

 

 

布仏は必死に『違う違う』とアピールしている。

でもまあ、よく『〜は俺の嫁』って言ってる奴もいるからなぁ。間違ってるとも言い難いか。

 

 

「なんか、大変そうだな竜也。」

 

「うん、まあね。けど、人の心配するよりも…とりあえず自分の身を案じたらどうだろう」

 

「え?」

 

 

一夏に集中する、微妙な視線。近くにいる俺にまで刺さってるよ。痛いよ。

 

 

「と、とりあえず着替え行くか(汗)」

 

「焦るな、引っ張るな。」

 

 

まぁ、その後一夏が幼馴染たちから絞られたのは言うまでもなく………。

説明
ISを操る第二の男である主人公。突如嫁宣言をされた相手は…ラウラ・ボーデヴィッヒ!?

インフィニットストラトスの二次創作、以前は他サイトで連載していたものの第一話。

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ISインフィニット・ストラトス ラウラ・ボーデヴィッヒ 

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