魔王少女?冥王の前には無力!!2 |
3月下旬 雨の日。
私は自宅で実験をしていた。
私の部屋は二階と地下の研究室の二つがあり今は地下で研究をしている。
小学校も卒業し、自由な時間が増えたことで最近は自宅に篭りがちだ。
両親は卒業式の後外国の研究に行き家には私1人しかいない。
友人と遊ぶのも手だがあいにく私の思考と周りの思考とは噛み合わないらしく余り会話が進まない。
たまに馬鹿騒ぎはするが雨の日まで外に出る必要は無いだろう。
そして今、暇つぶしに地下にある実験室の奥トレーニングルームで私は能力とそれに伴うアイテム、武器を展開している。
私の持つ能力は以下の5つ。
能力
・G.Zの入手
コレは文字通りグレートゼオライマーを所有出来る。
『冥王計画 ゼオライマー』の天才科学者 木原 マサキが作った『天のゼオライマー』ソレを魔改造したのがG.Zである。次元連結システムにより永久的なエネルギーの確保、亜空間にあるシステムが無事ならば破壊は不可能、最低出力の一撃は星を破壊してもお釣りが出る程の力。
チートでしかない存在である。
・絶対加護
コレは余り理解していない。私に、私の周りの人たちに危害を加えるような事が起こらなかったことからその手の魔除け、若しくは幸運上昇の効果が有るのだと思われる。
コレは次元連結システムのちょっとした応用とG.Zが言っていた。
・魔術、魔法、気、術系の攻撃無効
これも文字通りの効果。
試しに魔法をG.Zに撃って貰ったが着弾する前に蒸発した。
コレも次元連結システムの(略)
・創造の力
この能力もチートな、いや神の力である。錬金術とは違い、化学的知識を使わずに物体を形成していた。
物理学、化学、その他諸々の機械工学に喧嘩を売るような能力だ。
その気になれば神々の武器も創る事が出来る。
コレも次元(略)
・闘いの経験
コレは神々の戦争や、ドラゴンZの戦士達の記憶、型月のキャラの戦闘など数多くの記憶が私の中にある。
これ(略)
闘いと言っても綺麗な英雄伝のような闘いもあるが、浅ましく汚らしい、人間の闇のような、並の人ならば発狂するような戦略もあった。
私の頭脳のお陰か精神崩壊せずに済んだがアレはきつかった。
内側から切り裂いたり火炙りにしたり蟲に肉を喰わせたりと。………
うぇぇぇぇ。
〜暫くお待ち下さい〜
今私はトレーニングルームで模擬戦の準備をしている。
トレーニングルームは体育館2個分の広さがあり大抵のことならここで出来る。
コレも父から貰った物だった。
本人曰く、「私の研究のちょっとした応用。」らしい。
………………なんでもアリだな。
それより父は一体何の研究をしているんだ?
まさか鉄甲龍の科学者じゃないだろうな。次元連結システムがあれば世界なんて容易く取れるし。
…………
……………
………………
考えるのはよそう。
そのうち本物の八卦ロボに乗せられそうだ。
私はG.Zに指示をして模擬戦を始めた。
戦闘相手は私が作った模擬戦専用の「Outro a si mesmo」
ポルトガル語でもう1人の自分という意味である。
私の記憶にある戦士の戦闘、戦術、戦略をデータにしG.Z経由でインストール。同時に魔力などは擬似リンカーコアを使用して本物と同等若しくは少し下レベルの力を持つ。
ボディもチートでオリハルコン式のゴーレムと言ったところか?
反射神経同時に人間ではできない動きで攻撃する。
「G.Z模擬戦を始める。Osmを起動させろ。」
そう言うとOsmは機械音と共に起動しデータがインストールされていく。
私は黙ってライトセイバーを創造した。思えばライトセイバーも物理学に喧嘩を売った装備だよな。
腰辺りに手榴弾を展開し、迷わず投げる。相手も動き手榴弾から離れ手にはエクスカリバーを装備していた。
(相手はアーサー王か。宝具はエクスカリバー、対軍戦でも使え威力はEX級。)
だから接近されなければ問題ない。
手榴弾を投げながらライトセイバーをしまう。片手にマシンガン、もう片手にUSPを構える。
ババババババッ!!
銃を連射して迎え撃つ。しかし相手は怯むどころかそれらを除けながら近づく。
ブン!!
ガッ!
片手に持っていたUSPの銃身が切られた。すぐさまそれを捨てライトセイバーを握る。
ブゥン!
「はぁ!、やぁっ!」
「……………」
光が縦横無尽にハシル。
しかしOsmはその全ての斬撃を躱し、受け流し、宝具で切りかかって来る。
鋭い矛先が今まさに自分を斬ろうと近づく。
だが、……
「G.Z!」
私が叫ぶと私の周りにバリア状の膜が張られる。
キーーン!
Osmの振り下ろしはバリアに阻まれ弾かれた。
だが、今度はフェイシングのようについてくる。
残った手榴弾を投げつけ後ろに下がる。
「ちっ、G.Z。分身して迎撃、A、Bはデッド・ロン・フーンで牽制C、Dは最低出力でフレアランチャー、ガロウィンブリザードで攻撃。」
指示をしながら銃火器を撃つ。銃が玉切れを起こした時にはデッド・ロン・フーンにより相手は行動不能になっていた。
「フッ!」その中にライトセイバーを持ちながら胴体を切り裂く。
確認すると傷ついていたがまだ戦える模様、
「メガサーチャービーム!」
「マグラッシュ!」
C、Dが互いの武器で攻撃した。
大抵はこの攻撃で跡形もなく消滅するのだが、………
ギ、ギギギギギギ、!!
「やはり壊れないか。流石にオリハルコンで出来たボディは伊達じゃないか。だが彼方此方イかれているらしいな。」
!!
Osmが魔力を剣に集中させている。
真名解放か。
「分身解除。G.Z、バリアジャケットを展開してくれ。「天」だ。」
G.Zは分身を消し0.05秒でバリアジャケットを展開した。
全身が白い鎧に囲まれ手甲と胸の中央に黄色い光球が現れる。
頭部にも同じく光球が現れ、私は冥王、
『天のゼオライマー』となった。
「エクス、カリバァァァァ!!」
Osmは魔力を解放して最高の一撃を当てにくる。
「ふっ、冥王を前に、消え去るが良い。」
両手甲についた光球をぶつけることで放つ。
冥王攻撃。
その一撃には何者も無力でただ消え去るのみ。
キューーーーーッ、ドォォォォォォォォォン!!!
「………………最低出力で地下室にクレーターが出来るか。対人には決して使えんな。非殺傷設定でも後遺症が残りそうだ。」
G.Zにトレーニングルームの修復を頼み私はシャワーを浴びに行った。
数時間後〜
私はベットに横になりながら中学のパンフレットを読んでいた。
「私立聖祥大附属中学校、か。」
そこは主人公達の中学時代の学び舎。
アニメでは女子中であったがこの世界では少子化問題のせいか共学である。
小学校時代、即ち無印とA'sの時期は私は違う学校に通っていたので問題は無かった。
しかし私の近くに無く電車で通うか近くの私立、私立聖祥大附属中学校に通うかのどちらかだ。
私は成績も良く中学のテスト程度なら問題無かった。
どちらかというと他の転生者のほうが問題があるだろう。
「転生者は3人、龍王子アギト、暁輝、衛宮志郎。俗に言うテンプレ転生者か。性格に問題があるが魔力、レアスキル共に強く管理局最強の3人らしい。私から言わせれば闘いの知らないガキがオモチャを持って暴れているような物だ。大体衛宮と暁は能力としては中途半端だ。王の財宝には宝具はなく唯のゴミの剣や、ナイフ。それならガトリングを撃ったほうが早い。魔力で展開する必要は無いしな。衛宮もそうだがエクスカリバーも3段階はレベルが落ちた粗悪品だ。宝具としても剣としても中身が無い。唯一使えるとしたらゲイボルグか?心臓や因果の逆転は不可能だが何処までも追う一撃か。」
G.Zの報告書を見ながらため息をついた。
(少なくともコレから3年間は厄介な連中に絡まれる事だろう。原作キャラにせよ、転生者にせよ、な。)
ニヤリ。
と口を歪め呟く。
「私に敵対するのなら冥王の力で消し去るのみだ。私とG.Zに敵はいない。」
「…………言ってみて何だが私が悪役見たいだな。G.Zに触れて木原マサキに近づいたか?気をつけよう。」
説明 | ||
自身の死因が面白かったから。 神にそう言われ転生することになった主人公。 彼はその世界でどう生きて行くのか? | ||
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