魔王少女?冥王の前には無力!!7裏
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暁との戦闘後(一方的な蹂躙だったが)私は自宅の自室に入り鍵を閉めてやっと落ち着いた。

 

そして先程の行動を思い出して、

 

 

「やってしまった。」

 

 

と頭を抑えながら呟いた。

 

暁を殺す必要は無かった、精々蹂躙した後記憶を消し二度と私に近づかないようにすれば良かったのに。

 

「思考が短絡的になっているのか?」

 

私はため息をつきながらコレからの事を考える。

 

幸か不幸か私は暁のDNAを所持している。

 

これを使いクローンを作りそいつを操作して周りを騙しておけば良いが、

 

「肝心のクローンはきちんと作って4日はかかる。手抜きなら3日、更に調整や試運転で1日、それに暁のスケジュールを確認しなければならない。数日も連絡を寄越さなければ流石に不振に思われるだろう。」

 

 

今暁のDNAをコンピュータに読み込ませて即席のクローンを急ピッチで作っている。

 

リンカーコアを作らず外部から魔力を得る。レアスキルは流石にどうしようもないがこれで2日には完成する。

 

デバイスからはデータをとり、これも仕掛けをして修復する。

 

 

 

後はG.Zに任せればいいか?

 

 

 

「G.Z、暁のクローンが完成したらその操作を頼む。出来るだけ私から遠ざけ尚且つ、暁らしく振舞ってくれ。」

 

 

それだけ言って私はシャワーを浴びに部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

後にこの選択が私と原作キャラ、そして転生者達を巻き込む大事件になるとはこの時の私は思ってもいなかった。

 

 

 

2日後、クローンが完成し脳改造と擬似リンカーコアの取り付けをし後のことはG.Zに任していた。

 

その間に私は奴のデバイスを調べその材料が今の技術では作ることが出来ないモノで出来ていることが分かった。

 

恐らく神様印のストレージなのだろう。このパーツは貰って、既存の技術で暁のデバイスを作ることにした。

 

データ自体は対したモノは無く、情報処理をするパーツ以外は既存の技術でも作れるので放置。

 

暫くしてG.Zがクローンが起動したと聞き私はその様子を見に研究室に行った。

 

「ふむ。我ながら良く出来ているな。」

 

「はい、マスターの指示通り脳改造は終了、試運転も問題無く動いています。」

 

暁の声でマスターと呼ばれるのは何だかムズムズするな。

 

「後はG.Zに任す。暁らしく振舞って適当に処分してくれ。コレがお前のデバイスな。」

 

そう言って私はデバイスを渡して研究室を出た。

 

 

 

 

 

数日後、

『管理局高ランクの魔導師、暁 晃指名手配される。』

 

 

(;゜Д゜)

 

 

……………………………………………………………………………………………………………………エ?

 

 

ナニコレ??

 

 

ドユコトナノ???

 

 

 

 

 

 

私は慌ててG.Zに問いただしてみた。するとG.Zからトンデモナイ言葉が帰ってきた。

 

 

〈暁を消すにはまず社会的地位を失い、更に誰もが納得する形で無くてはならない。暁のクローンは王の財宝が使えないことを利用し失った力を求める為に犯罪に手を染めたというシナリオでいきます。更に普段の暁の態度をよく思わないモノ達を殺害、同時に周りのモノを殺害し悪名を高めます。適当な犯罪グループに入りロストロギアを入手しそれを使いでかい事件を起こします。こうして悪の道に走ったようにロールしていけばマスターとの繋がりは発見されないでしょう。後暁に襲われた時の映像があります。それとマスターの能力を偽れば魔法関係者の被害者として龍王子達の転生者や、原作キャラの保護を受けることが出来ます。あの方々は味方にはとても優しいので必ずマスターを庇ってくれるでしょう。〉

 

 

えぇ?

 

何この腹黒デバイス、超怖い。

 

てか何時の間にココまで策を立てていたの?

 

てか普段無口なのが急に饒舌になると結構驚くんですね。初めて知りました。

 

その後、私はG.Zが提案した幻術師をロールすることになりそれ専用のデバイスを作る羽目になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は知らなかった。

G.Zが私を守る為にあらゆる場所から情報を得て、進化していっていることに。そこには管理局の脳味噌達や過去の犯罪者達のデータと人格も情報として得ていることに。その結果、G.Zは私を守る為なら、私の生活を守る為なら銀河系クラスの破壊すらどうとも思わない私至上主義になっていることに。

 

この時の私は気がつかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

それから更に数日後、なのは達が学校に来ていた。

 

ということは先の事件は解決したのだろう。それから久しぶりに来たなのは達と私とアリサ、すずかの6人で談笑していた。

 

途中、なのはが何か聞きたそうにしていたがソレを気がつかない振りをしてきり抜けた。

 

 

そして放課後、

「真尋、ちょっといいか?」

 

 

龍王子に呼び止められ屋上に向かった。

 

その後はG.Zとの打ち合わせ通り、自身を幻術師として立ち回り自身は被害者だと言い切った。

 

 

互いに転生者であることもあり魔法のことには触れられなかった。

 

 

………………ここまではG.Zとの計画通りだな。

 

後は不審な行動をせず弱い魔導師をロールしていかなければ。

 

さっさとこんな茶番を終わらせよう。

説明
自身の死因が面白かったから。 神にそう言われ転生することになった主人公。 彼はその世界でどう生きて行くのか?
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