ハイスクールD×D~HSSを持つ転生者〜
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朝、俺は目を覚ました。自分の家で…

「あれ…?確か昨日…」

 昨日…堕天使ドーナシークを退けてから倒れた。場所は公園だったはずだが…

「何で、家のいるんだ…?」

 俺は朝食を食べ、学校へ向かった。

 

 

 

 

 

「イッセーの奴…何でリアス先輩と一緒に登校しているんだ…?」

 イッセーは、リアス先輩と一緒に登校していた。あ…イッセーの奴

 いやらしい顔をしている。きっと…リアス先輩の胸をみていたのだろう。

 イッセーが元浜と松田に何かを言ったら、血涙していた。

 どうやったら…血涙するんだ…?あいつら、人間に化けた何かだろ。

 

 

  

 

 

 

「お…!祐斗じゃねぇか」

「やあ、クリス」

 放課後、俺はイッセー達と喋っていたら祐斗がやって来た。

 ほらほら、イッセー。イケメンが嫌いだからって露骨にそんな顔するなよ。

 ちなみに…俺と祐斗は友達だ。こいつ、けっこうノリがいいんだ。

「…で、何のようだ」

「リアス・グレモリー先輩の使いできたんだけど」

「!」

 リアス先輩ねぇ〜

「俺はどうしたらいい?」

「僕に…ついてきてほしい。クリスも」

「わかった。断る理由もないしな」

 廊下に出ると、女子の黄色い歓声が聞こえる。

 何か…「木場君がエロくなる」とか「兵藤×木場くんなんていや!」とか

 「でも、クリスくん×木場君はいいわね」とか

 おい。最後のは一体なんだ俺も祐斗もそんな趣味は無いぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 来たのは、旧校舎。どうやらここに先輩がいるらしい。

 入ると、外からはわからなかったが何かここ…どんよりしているな。

 昔の俺だったら気分が悪くなるだろうが、今は心地いい。

 来たのは、『オカルト研究部』

 と書かれてあった。オカルトを研究しても意味ないと思うが…

 人それぞれの趣味だよな。俺は興味わかないけどな。

「部長。つれて来ました」

「入って頂戴」

 リアス先輩の許可をもらったので入る事にした。

 

 

 

 

 

 

「何か…すげぇなここ」

 部室の中は、よくわからない文字が書かれていたり、魔方陣みたいなものもあるし

 ソファに誰か座っていない…?祐斗に聞いてみよう。

「なぁ祐斗。あの座っている子って誰?」

「あの子の名前は、塔城小猫だよ」

 小柄で…可愛い子だな。でも、無表情だ。緋〇リのレ〇に似ている。

 それはいいとして…羊羹おいしそうだ。

 シャアァァァァ……

 ん…?シャワーの音が聞こえるな。イッセーも気づいたようだ。見てみると

「!!!」

 やばいやばい…体の凹凸ハンパないだろ。誰だよ…

 てか何で部室にシャワー室があるんだよ。けっこう豪華だなオイ。

 ヒステリア性の血流が…ここでヒスりたくないぞ…!抑えろ…!抑えるんだ…!

キュッ…

「部長。これを」

「ありがとう。朱乃」

 出てきたのは、リアス先輩と黒髪ポニーテールの美人さんだった。

 イッセー、鼻の下が伸びているぞ。

「……いやらしい顔」

 ほら、小猫にもつっこまれた。

   

「ごめんなさい。昨日、あなたの家に泊まったときシャワーを浴びていなかったから

今、汗を流していたの」

 リアス先輩…性欲の塊のイッセーと寝たんですね。

「あらあら はじめまして、姫島朱乃と申します。お見知りおきを」

「あ、あの!初めまして、俺 兵藤一誠です!よ…よろしくお願いします!」

「初めまして、神矢クリスといいます」

 朱乃先輩も、リアス先輩に負けず劣らずきれいだな。

 小猫は、『可愛い』だが先輩方は『きれい』という言葉が似合う。

 

「さて…これで全員集まったわね。私達オカルト研究部はあなた達を歓迎するわ。

 悪魔としてね」

 悪魔……か。堕天使もいたんだ。今更驚かないよ。

     

 

 

 

 

 

 

「粗茶です」

「「あ、ありがとうございます」」

 朱乃先輩がイッセーと俺にお茶を淹れてくれた。

「おいしいです」

「あらあら ありがとうございます」

 うふふ と微笑む先輩。いつもニコニコしているな。

「単刀直入に言うわ。私達、悪魔なの」

 というと、先輩達は背中からバサッと翼が出てきた。

 それに答えるかのように俺とイッセーの背中からも翼が出てきた。

「信じられないって顔をしているわね。昨日あなた達を襲ってきた黒い男がいたでしょ」

 昨日、俺が追い払った奴か。

「あれは、堕天使。元々神に仕えていたんだけど。邪な感情を持っていた為、

 地獄に落とされた存在。私達の敵でもあるわ」

 だから狙われたのか。納得

    

 それから、悪魔と堕天使の戦いについて聞かされた。

 どうやら、悪魔と堕天使は昔から地獄の覇権をめぐって争っていた

 そして、途中から天使がやってきて三つ巴の戦いになった。

    

「―――――天野夕麻」

 イッセーと俺がピクッと反応した。

「あなたは、あの子に殺されたのよ。危険因子と判別されて」

「その話はしないでください。オカルトうんぬんで話されると困ります」

 やはり…夢と思っているんだな。

「イッセー。悪いがそれは現実に起こった事だ。現に俺は

 お前が殺されるところを見ていたしな」

「クリス…お前がそう言うなら多分…本当の事だよな」

 イッセーは俺を信頼している。何故か知らないけどな。

「この子…いえ、これは堕天使。昨日の男と同質の奴よ」

 そうなのか…少し似ているなと思ったんだ…翼が。

「この子はある目的があってあなたに近づいた。その目的が果たされたから

 周囲の人達の記憶を消したの」

「目的…とは?」

 あれしかないだろ。

「あなたを殺す事よ」

 ほらな。思ったとおりだ

 

「彼女があなたに近づいたのはあなたに物騒なものがついていないか調べる為よ。

 最初は曖昧な反応だったけど、調べている内に確定したあなたが神器(セイクリッド・ギア)を宿すものと…」

「神器って何ですか?」

 祐斗が口を開いた。

「神器とは、規格外の力。例えば、歴史上に名を残す人の多くは、神器を宿している

 と言われている」

「現在でも神器を体に宿す人も多く存在しているのよ。世界的に活躍している人の多くも

 神器を宿しているのです」

 へぇ〜そうなんだ。今のおれにはよくわからん。

「イッセー。手を上にかざしてみて」

「え?」

「いいから早く!」

 イッセーが戸惑っている。

「目を閉じて。あなたが一番強いと感じるものを想像してみて」

「一番強いもの……ドラグ・ソボールの空孫悟かな…」

 確かに…あれは最強だったな。

 

「ではそれを想像して…その人物が一番強く見える姿を思い浮かべてその姿を真似るの」

「「((……え?))」」

 ま…まさか、あのドラゴン波をやるのか!?

 羞恥プレイにもほどがある。もはや、ギャグの類だぞ!

「ド〜ラ〜ゴ〜ン〜波ぁ!」

ほ…本当にやりやがった!!

 ぷっ…! だ…だめだ。笑ったらいけない。マジでやっている人

 をわ…笑っては……いけな……い。

 羞恥プレイ(笑)をやったイッセーの左腕に赤色の籠手が出現していた。

 これが…神器かぁ〜何かかっこいいぞ!

    

「イッセーはできたから…次はクリスよ」

 …ゑ?

「あ…あの先輩。俺にもあの羞恥プレイをやれといっているんですか?」

 イッセーがニヤニヤと見ている。顔がざまあみろって言っていやがる。

「あなたには、あなたの一番強いものをイメージすればいいのよ」

 …一番強いものねぇ〜やっぱ、緋〇リのキ〇ジかな。

 銃弾も剣も効かない超人だからな。

 キ〇ジを強くイメージできるもの…やっぱHSS(ヒステリアモード)かな

「イッセー。エロいことをいってくれ」

「わかった。………おっぱい」

 ドクンッ!!

 この血流に身を任せる。…よし、なった。自分でも思うがこの

 セクハラ発言だけで、ヒスるのはいやだなぁ〜。

 すると、俺の全身が光り出した。おお〜ひかっていますねぇ〜

 しばらくして、光が収まり俺は、あの武偵校の制服を着ていた。

 手には、OFG(オープン・フィンガー・グローブ)『オロチ』が装着されており、

 ほかには、DE(デザート・イーグル)、ベレッタM92F(違法改造)や

 スクラマ・サクス、バタフライ・ナイフがあった。

 

 

「これは…はじめて見るわ」

「この神器も気になりますが、クリスくんの雰囲気が変わったのも気になりますね」

 これから、お世話になるんだ。HSSのことは言ったほうがいいだろう。

「あの…実は、俺の体質について教えたいのですけど…」

「体質って今、クリスの雰囲気が変わった事?」

 勘がよろしいようで。

「はい。これは、HSS(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)といってね

 一定量以上の恋愛時脳内物質βエンドルフィンが分泌されると、それが

 常人の約30倍もの量の神経伝達物質を媒介し、大脳・小脳・脊髄といった

 中枢神経系の活動を劇的に亢進させます。その結果、HSS時には

 論理的思考力、判断力、ひいては反射神経までもが飛躍的に向上します。

 簡単に言いますと、性的に興奮したら一時的なスーパーマンになれる訳です」

 あぁ〜長かった。説明面倒だった。

「なるほど…性的に興奮したら強くなる。だからあなたは昨日の堕天使を

 退ける事ができたわけね」

 先輩はやっと謎がとけたみたいな顔をしていた。

 女性を悩ませるなんて…悲しいよ。

   

「でも…これには副作用があります。それは…本来は子孫を残すための

 体質でして女性の事を最優先で考えることで物事の優先順位付け

 が正しく出来なくなったり女性にキザな言動を取ってしまいます」

「簡単に言いますと、女性にはとてもやさしくなるってことですね?」

「うん、そうだよ。よくできました」

 ニコッと朱乃先輩に微笑んだ。朱乃先輩は頬を紅く染めている。

 きっと、恥ずかしいだな。

 イッセーは…頭から煙が出ていた。難しい事言い過ぎたかな。

「そんな事より、神器ってどうやったら消えるんだい」

「消えろって念じたら消えるわ。次から神器は自分の意思で発現させたりできるわ」

 消えろって念じたら本当に消えた。楽だなこれは。

「じゃあ、改めて紹介するわね。祐斗」

 先輩が祐斗に声をかけた。

「僕は木場祐斗。同じ二年生だから知っているよね。え〜と、ぼくも悪魔です」

「………一年生………塔城小猫です。よろしくお願いします。……悪魔です」

「三年生。姫島朱乃ですわ。研究部の副部長も兼任しております。

 今後ともよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ。うふふ」

    

「そして私が彼らの主であり、あくまでもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。

 家の爵位は公爵。よろしくね、イッセー、クリス」

 俺達は、けっこうめんどくさそうな事に巻き込まれようだな。な、イッセー。

    

         

 

   

 

説明
神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。
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