魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜赤き狂戦士〜 |
第一章 赤き狂戦士
第五話「始まりの日々」
Sideヴァン
今俺様がいる場所は六課のロビー。
ほとんどの隊員が集まってやがる。
あれから俺は目を覚ますと、目の前にいた狸・・・
もとい機動六課部隊長の八神はやてにこってり絞られ、初日からいきなり始末書を書く
羽目になっちまった・・・
本当にめんどくせェ・・・まぁ今はそれは言い・・・インフェルノでもいつも書かされてたしな。
で俺様が気になってンのはこの部隊の男女比率だ。
多すぎだろ?女がよ・・・というかさっきも思ったが何で10歳前後の
乳臭ェガキがいンだよ?
というか自己紹介とかめんどくせェなァ・・・
もうこの部隊、なンかインフェルノより別の意味で飛んでンなァ・・・まぁ少しは楽しめそうだなァ。
《何をそんなに考えているのですか?》
ルーチェが念話で話し掛けてきた。
『いや、この部隊に面白味がどのくらいあるか考えてただけだァ』
《それはいいですがこの部隊では少しは大人しくしてくださいよ?
ここはインフェルノと違って色々アナタの散らかした後片付けをするのには大変なのでから》
『俺様がそんな器用マネする訳ないだろォ?』
《いっその事アナタには痛い思いをしてもらえば少しはまともになってくれそうな気がします》
相変わらず、ご主人様に失礼すぎるデバイスだなァ。
だが人間の女だったら速攻で手に入れてるぜ。
「ほな、ヴァン君、皆に自己紹介しいや」
「俺様、ヴァン・ハートネット。おしまい」
「ましな紹介せんかい!!色々まだあるやろが!!」
いちいち煩い女だなァ・・・デバイスにしろどこも女ってゆーのは本当にうぜぇーな
「はァ〜別にいいだろォ〜」
「まともな自己紹介せーへんかったら給料下げるで」
「喜んでしまァ〜す」
ちぃ、金を人質にするとは汚ねぇー女だなァ・・・
『そないな事ほんまに思ってるんやったらマジで減給したるからな』
念話でわざわざご丁寧に・・・
『オマエはサトリ使いかなンかかよ・・・』
『サトリ?なんやそれ?』
『サトリ使いってのは・・・』
『いやもう、そんなんどおでもええから、はよ自己紹介しっ!!』
コイツ・・・カリスの野郎とは別の意味で面倒な奴だ・・・
ちなみにサトリ使いってのは心を読める妖怪の事だ。
というか早くごアイサツしてやらないとまた隣の狸が怒鳴り出すしなァ。
「あァ〜俺様の名は・・・めンどうだなァ・・・ヴァン・ハートネット一等空尉・・・
そこにいる白い悪魔こと高町なのはとは同じ階級だァ」
「・・・ヴァン君白い悪魔ってどう言う意味かな?」
「さァ〜?ここにいる連中も知ってるっぽいから聞いてみたらどうだァ?」
俺の言葉を真に受け、なのはの奴は隊員共を見る。
あげゃげゃ!!コイツらビビりすぎだろ!とりあえず自己紹介を続けるかァ。
「今日から、特務殲滅部隊「インフェルノ」から機動六課へと出向となったァ。この部隊では、
そこの狸と悪魔の補佐とか・・・まァ手伝う気はほとんどねェが、
あとスターズ副隊長とフォワードに色々教えたりもすっからヨロシク」
我ながらいい自己紹介だなァ。
ん?なんかくすグッい感じが・・・
「狸ってなんや!!狸って!!」
「だから私は悪魔じゃないよヴァン君!!」
うっせェなァ・・・ん?今度は隊員共の場所が騒がしいなァ?
「おい・・・ヴ、ヴァン・ハートネットって確か、あの「赤き狂戦士」の!!?」
「う、うん・・・最強最悪の管理局員とも謳われてる・・・」
あン?俺様の事を知ってる奴が・・・いやここにいる連中のほとンどが俺様の事を知ってやがる?
なのはどういう事だァ?
『し、知らないのヴァン君!?ヴァン君はテレビとか雑誌でも書かれているぐらい有名なんだよ!!』
『あァ〜なんかァすンごくこうなってる原因がわかったぜ・・・』
『原因って??』
こンな事する奴はあの野郎しかいねェ・・・犯罪者共の奴らだけかと思ってたがァまさか
一般と局員の中にまで俺様の事が知られてるとはなァ・・・
奴の事だァ、何か企んでやがンな・・・まぁ今は保留にしといてヤルか・・・
「ほな次は、ハーナや。ハーナ、前へ」
「はい八神部隊長」
次はハーナかァ・・・ン?アイツ自己紹介とかできンのか?
そう思っているとハーナが自己紹介を始める。
「本日より特務殲滅部隊「インフェルノ」より機動六課へ出向になりました、
ハーナ・カーティス二等空尉です。
機動六課ではヴァンと同じ役割ですが、違うのはライトニングの副隊長というところです。
以後宜しくお願いします」
一応まともにできたなァ・・・って今度はハーナで騒ぎだしたぞ。
「カーティス!?カーティスってあのインフェルノの部隊長と同じ名前・・・」
「はい。私は、インフェルノの部隊長カリス・カーティス少将の妹です」
ハーナの奴も知られてンな・・・いやコレはカリスの野郎の知名度の影響かァ・・・
目立つのを嫌うコイツには苦痛だろうなァ。
現に無表情が少し変化してやがる。
「ほな、自己紹介も終わったからこれで解散や」
はやての奴が話を閉め隊員がそれぞれの持ち場へと帰っていく。
その中で4人だけが動かずに立っている。
「あン?なンだオマエら?」
というかコイツら訓練場にいた新人どもじゃねェかァ
「私が待つように言っておいたんだよ」
「ヴァンが教道するんだから自己紹介くらい皆からした方がいいかと思ってね」
フェイトTハラオウン・・・こうして喋るのはあの事件以来か
「あれ?フェイトちゃんヴァン君と会った事あったの?」
「ちょ、ちょと昔ね・・・」
「??」
コイツ・・・あの事思いだしてンなァ・・・顔がめちゃくちゃ真っ赤になってやがる。
「そ、そんな事よりは、早く皆の自己紹介を!」
「う、うん・・・じゃあ皆自己紹介して」
「「「「はい!!」」」」
誤魔化したなァ。
そして新人共の自己紹介が始まった。
「スバル・ナカジマ二等陸士です!!」
「ティアナ・ランスター二等陸士です・・・」
「エリオ・モンディアル三等陸士であります!!」
「き、キャロ・ル・ルシエさ、三等陸士でしゅ!!えっと・・・
この子は私が育てた竜のフリード・リヒです!!」
「キュク〜!!」
なンか元気な奴とそうじゃない奴と別れてンなァ・・・最後の奴はかみすぎだろォ?
「面倒だが一年間でてめェらを一人前に鍛えてやる。いいかァ?俺様は甘くねェ・・・
見限られないように必死についてこい!!いいなァ!?」
「「「「は、はい!!」」」」
こンだけ元気持ってンなら、まぁ大丈夫だろうなァ。
後はコイツらの実力を知りたいが、今日は始末書でそれはできねェ・・・また次回だなァ。
俺は自分の部屋に向かう。
「ヴァン君どこに行くの?」
「俺様の部屋だァ。今朝の事で始末書書かなきゃならン」
「自業自得だよ」
「うっーせ・・・」
そのまま無視してロビーを後にする。
部屋の前に着くとヴィータが壁にもたれて、
俺様を見ると近づいてきた。
「よォ、ヴィータン」
「その呼び方やめろ、気持ち悪いんだよ!!」
相変わらずガキみたいな顔で怒るなァ・・・それじゃその手の輩には逆効果だぞ?
「・・・アタシがここにいる理由・・・わかるよな?」
「・・・あァ・・・」
感情の起伏が激しい奴だァ・・・さっきまで顔赤くしてキレてた奴ができる顔じゃねェだろう。
「ワリィが今は立て込んでだァ・・・オマエの知りたい事はまた今度聞いてやる」
「ま、待てよ!!さっき話すって言ってただろうが!!」
部屋に入ろうとした俺の前に回りこみ睨むヴィータ。
相変わらず目付き悪いなァ。
「さっきのアレで始末書書かなきゃならンのよ。今日は勘弁しろォ」
「自業自得じゃねぇーか!!」
なのはと同じ事言いやがった・・・まぁ実際そうだか今は・・・
「今度アイスおごってやるから本当に今は勘弁しろォ」
「わ、わかったよ・・・約束だかんな!?」
「ガキみてェーはしゃぐな、ロリババア」
「なっ!?てめぇ!!」
すかさず部屋に入りロックをかける。
ドンドン扉を叩く音が聞こえるがスルーだァ。
あァ〜いいストレスの解消だなァ〜
「さァーて始末書をさっさとヤルか・・・」
机に向かい、作業を始める。
なんとも面倒だァ・・・こりゃ夕方までかかるなァ・・・
量を見て軽く絶望する。
そして予想通り、作業が終わったのはやはり夕方だった。
それから俺様は部屋を出よとした時に端末に連絡が入り、今から俺とハーナの歓迎会をする
という事をなのはから聞かされ、少しだけ気がはれる。
「ちょうどいい気分転換たなァ!!」
俺はその勢いでそのまま部屋に出る。
扉を出た瞬間・・・
「おらぁ!!」
「ぐぁ!?」
赤毛のガキ・・・ヴィータの回し蹴りが俺の顔面に直撃した。
(こ、コイツ待ち伏せしやがってたなァ・・・)
SideヴァンEnd
その後なんとか立ち上がりヴァンはヴィータと一緒に歓迎会が行われる場所に向かう。
その時のヴィータの顔はどこか嬉しそうな表情を浮かべいたのに
ヴァンどろかヴィータ自身も気づいていなかった。
説明 | ||
時空管理局特務殲滅部隊---通称「インフェルノ」。そこには管理局員、次元犯罪者の両方が「赤き狂戦士」と恐れる青年が所属していた。そんなある日彼は、インフェルノの部隊長の命を受け新しく設立された部隊「機動六課」に異動する事になり、狂喜的な笑みを浮かべ素直に異動を受諾する・・・彼の笑みは何を意味するのか? | ||
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