魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜赤き狂戦士〜
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第一章 赤き狂戦士

第六話「鍛えられてこそ・・・」

 

 

 

 

Sideヴィータ

あの馬鹿が六課に来て3日目・・・アタシと同じスターズの副隊長なくせに、

この馬鹿ときたら・・・

 

 

「はァ〜面倒くせェ〜、オイ、ヴィータン!!」

 

 

「なんだよ?」

 

 

「俺様サボり行くから後ヨロシク頼むわァ」

 

 

 

自分でもわかるくらいアタシの今の顔は引きつってるんだろう・・・

目の前でスバルとティアナがアタシ見て恐がってるのがいい証拠だ

 

 

・・・けど今は・・・

 

 

「ふっざけんな!!着任早々堂々と何サボり発言してんだタコ!!」

 

 

「ヴァン君、真面目にやってよ。副隊長がそんなんじゃフォワードに示しがつかないよ」

 

 

なのは、コイツに口で言っても無駄だ。

 

こういう場合は徹底製品しかねー!!

 

 

あとこの徹底製品とは鉄拳制裁の事だ。

 

ヴァンに聞かれていたら今頃ヴィータは怒りに震えていただろう・・・

 

 

「はァ・・・まァたまには真面目にすンのもいいかもなァ・・・」

 

 

あれ?やけに素直じゃねーか・・・なんかコイツが素直すぎると空からアイスが

降ってきそうだな・・・でもそれは良いからむしろ降ってほしいな・・・

 

 

「あン?何ニヤニヤしてんだァヴィータン?そのナリで今夜誰と一夜を過ごすか考えてンのかァ?」

 

 

「な、なわけあるか!?」

 

 

何でコイツはそんな事を平然と言うんだよ!!フォワードなんかスバルとティアナは顔が

めちゃくちゃ赤い・・・いや待て!!コイツら絶対に勘違いしてやがる!!

 

 

「違うのか?・・・あァ〜つまりアレか?」

 

 

「あ、アレってなんだよ?」

 

もう何を言われても驚かねぇ・・・って身構えたっていうのに・・・

 

 

「一人でお楽しみタイムやるつもりなんだろォ?いやァ〜ヴィータン体のわりにませてる〜」

 

 

「ぶっ殺す!!!」

 

 

恥ずかしさのあまりアタシは遂にアイゼンを起動して殴りかかろうとする。

 

 

「だ、ダメだってヴィータちゃん!!抑えて!!」

 

「は、離せなのは!!今日こそコイツの腐った頭をぶち抜いてやる!!」

 

 

羽交い締めにされるがアイゼンを起動させて無理やりなのはを剥がして、

 

アイツの頭上に飛び頭にアイゼンをぶつけるつもりだった・・・はずだった。

 

 

「短気は損気って言葉知ってっかァ?」

 

 

アイツも自分のデバイスを起動させてアイゼンを受け止めやがった。

 

 

「知ってるよ、それがどうしたぁ!!」

 

「そんな上からやってると、見えてるぜ・・・貧相なチッパイがァ」

 

確かにヴァンの方からはTシャツの下、肌着を着けずにTシャツを来ている為に中身が丸見えだった。

 

 

「ど、どこ見てやがんだ!!このエロガッパ!!」

 

 

グラーフアイゼンをラケーテンに切り替えて、一旦距離を置きジェットの勢いで

ヴァンの大剣にぶつける。

 

「安心しろォ。そんなまな板見たって俺様は興奮はしねェよ。まァ同情はするけどなァ!!

あげゃげゃげゃ!!」

 

 

「ぜってぇーにぶっ殺してやる!!」

 

 

激しい乱舞が起こる。

 

 

 

 

絶対に今日こそあの野郎を潰す!!

 

 

 

 

 

 

Sideヴィータ End

 

 

 

 

 

 

その後2人の喧嘩はなのはが強制的に止め、オマケにきつい"お話゛を付け、

二度と新人の前で喧嘩をするなと言ったが、言ってるそばからヴァンのからかいの言葉で

ヴィータは再び喧嘩を始めよとしたが、なのはから出ているプレッシャーを感じ思い留まった。

 

もしコレに気づいていなかったらどうなっていたのだろうか?

 

それからは、なのはの立てた訓練メニューをこなすフォワード達をヴァンとハーナは見物し、

どういった方向で新人達を鍛えたらいいかを考えていた。

 

 

「奴らまァまァやるじゃねェかァ」

 

「ですね。ですが彼女達はまだ自分達の戦い方を理解はしてはいませんが」

 

「その辺はアタシらがきっかけを作ってやって、アイツら自身に見つけださせんだよ」

 

 

「ヴァン君って何だかんだ言って物を教えるの上手いよね」

 

 

そう、なのはが言うとおりヴァンは人に物を教えるのが上手い。

実はインフェルノの新人基本訓練メニューはヴァンが考えていたりする。

 

 

「俺様は元々本局所属の教導官だったからなァ。当たり前だろォがァ?」

 

 

鼻で笑うかのように話す。

 

 

「頭は完全にイカれてんのにな・・・」

 

 

「・・・・・」

 

 

「どうかした、ハーナ?」

 

 

あのハーナの表情が一瞬変わったと感じたなのははハーナに声をかける。

 

 

「いえ・・・何でもありません」

 

 

「そう?ならいいよ」

 

 

ハーナ自身が何もないと言うのでこれ以上追及しな事する。

 

 

 

「オイなのは。そろそろ・・・」

 

 

「あっ!だね。皆一旦集合!!」

 

 

フォワード達に集まるよう指示し、気合いの入った声と共にフォワード達がヴァン達の前に整列する。

 

 

「どうしたんですかなのはさん?次のメニューに入るにはまだ早いですよね?」

 

 

「うん。ティアナの言う通りなんだけどさ、今から皆にはいつもと違う事をしてもらうよ」

 

 

「「「「いつもと違う事??」」」」

 

 

なのはの言葉を理解できずに復唱する4人。

 

 

「今から皆にしてもらう事は正直、心身ともにかなりきつい事だから、それが終わったら

今日の訓練は終了だよ」

 

「そ、そんなにきつい事なんですか?」

 

「ど、どんな内容なんですか?」

 

 

スバルとティアナが恐る恐るなのはに聞く。

 

残りの2人も同じ気持ちだ。

 

 

「えっとね・・・4人には全員である人と模擬戦をしてもらいます」

 

4人の時が止まる。

 

 

「も、もしかして・・・」

 

 

「・・・うん、エリオ君・・・」

 

 

ちびっこの2人は自分達が戦わされる相手が誰か想像できたようだ。

 

というかフォワード全員もうわかっている。

 

 

この状況で戦わされる相手は一人しか考えられない。

 

 

「もちろん俺様だァ。どうだァ?ヤル気でたかァ?」

 

 

でる訳ねぇーだろと内心全員そう叫ぶ。

 

 

(ねぇティア私達生きて帰られるかな?)

 

(私が知る訳ないでしょうが!!)

 

 

わざわざ念話で話してきたスバルの問いに怒鳴り散らすティアナ。

 

スバルがした質問はティアナ自身が一番知りたがっていたりしている。

 

 

 

「わかってると思うがァ、俺様は手加減はしねェ!!テメェらを殺す気でやる。いいかァ?ぜってぇーに誰一人気ィ抜くなよ?もし抜いちまったら皆の迷惑だぜ!!」

 

 

アドバイスどころか追い討ちの言葉。

 

 

4人は恐れる。

 

無理もない。

つい最近訓練学校を卒業した新人達だ。

教官から殺す気で戦うと言われたらビビるのが当たり前。

 

まぁヴァンの場合は教官と言うより、脱獄囚と言う方がピッタリだが・・・

 

 

「ヴァン君!!皆にプレッシャーを掛けすぎだよ!!皆?別にヴァン副隊長は本当に皆を殺す

つもりではやらないからね?」

 

 

 

フォローの言葉をすかさず付けるなのは。

 

 

「あ、は、ははは!!そ、そんなわかってますよなのはさん!!」

「いくらヴァン副隊長とはいえそんな事は・・・」

 

 

ないとフォワード全員はそう思っている。

 

いや思いたいのだ。

 

 

 

 

だが・・・

 

 

 

 

 

 

「あァ〜!ヤベェ!非殺傷設定になってねェーじゃン!!マジヤバじゃン!!」

 

 

 

「「「「「「「・・・・・」」」」」」」

 

 

 

その場の全員が驚愕する。

 

 

 

 

 

 

「アナタは何をしてるんですか・・・」

 

 

「いやァ〜シャーリーの奴にしてもらう約束してたのに忘れてたぜ!!

今からちょっと行ってくる」

 

 

《着任してからずっと言っていたのに・・・》

 

 

ハーナとルーチェに呆れられながら、デバイスルームに向かうヴァン。

 

 

「ねぇ・・・ティア私達・・・生きて帰れるかな?」

 

「・・・生きて帰るわよ・・・」

 

「・・・は、はい・・・」

 

「・・・・・」

 

 

「・・・キュク・・・」

 

 

さっきはスバルの質問に答えなかっが今回はまともに答える。

 

自分達より年下の同僚に希望を与える為だ。

 

 

流石リーダー。

 

 

「すみません、高町教導官・・・」

 

 

「・・・ハーナが謝る事じゃないよ・・・」

 

 

「そうだ、おめぇが謝る必要はねぇー」

 

 

 

本当に申し訳なさそうに頭を下げるハーナに気にするなと話すなのはとヴィータ。

 

 

「なのは・・・アイツにはやっぱり・・・」

 

 

「うん・・・ヴァン君にはあれを・・・」

 

 

 

 

始末書を書いてもらわなきゃだね。

 

 

 

 

 

 

 

ヴァンがいない場で彼に与える罰を考えた2人。

ヴァンが戻って来た時に2人は飛びっきりの笑顔をヴァンに向け、模擬戦をするように促した。

 

 

・・・こうしてヴァンは再び始末書を書く羽目になったのであった。

 

まぁ自業自得だが・・・・

 

 

説明
時空管理局特務殲滅部隊---通称「インフェルノ」。そこには管理局員、次元犯罪者の両方が「赤き狂戦士」と恐れる青年が所属していた。そんなある日彼は、インフェルノの部隊長の命を受け新しく設立された部隊「機動六課」に異動する事になり、狂喜的な笑みを浮かべ素直に異動を受諾する・・・彼の笑みは何を意味するのか?
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