漆黒と光の翼を持つ者 1 |
人物紹介
イクシア:エードラム公国の第一王女で、国民からの信頼も厚い。がとても17歳とも思えぬ体格で、妹と間違えられる。一度決めたらなかなか譲らず、頑固な面もある。ヒジリとは小さいころ誘拐された時に知り合い、憧れを抱いているが周囲からは恋しているといわれている。第一王女として政略結婚には致し方ないと思っているが、できれば運命的な出会いをしたいと考えている。
アマリリス:エードラム公国の第二王女で姉と同じくヒジリとは知り合いである。姉と違い素直で自分の思ったことを善し悪し関係なく相手に伝える。助けられたときにヒジリに一目ぼれし、自分だけの騎士になってほしいと強制的に約束させる。見た目は姉よりも良い為、求婚をよくされるが、すべて断っている。
アルメリア:通称リア。3年前にスカー公国からエードラム公国の騎士となった女性。リョクの姉であると同時に現在は王女の近衛騎士である。仕事としては基本部隊の訓練以外は第一、第二王女の話し相手をしている。話の内容は主にスカー公国のこと(というよりもヒジリの女性関係)についてである。エードラム公国で一番目の力を持っている。
フヨウ:3年前にスカー公国からエードラム公国の騎士となった女性。アルメリアと同じく王女の近衛騎士をしている。普段はおっとりとしているが怒らせると。彼氏が赴任先で浮気しないか常に心配している。彼氏がいるにも関わらず、毎日のように交際を申し込まれているが、相手をボコボコニしている。戦闘力はアルメリアと同等で、エードラム公国で二番目の力を持っている。
カトレア:3年前にスカー公国からエードラム公国の騎士となった女性。アルメリア、フヨウと同じく王女の近衛騎士をしている。ヒジリに恋心を抱いており、なぜかアマリリスの事をライバルと認識している。フヨウと同じく毎日のように交際を申し込まれているが、フヨウと違いボコボコにするわけではないが、交際を申し込んだ相手は次の日には男色に目覚めたとか。戦闘力はアルメリア、フヨウと同等で、エードラム公国で三番目の力を持っている。
ヒジリ:スカー公国の現鍵守だが、その役目を先代の祖父(血は繋がっていない)に押し付け、小さいころの約束を守る為に騎士になるため今の名前に変え、―公国に赴く。その際―公国で3年間鍛冶屋(鍛冶屋は6ヶ月残りは王子と王女の世話係)をした後、エードラス公国の騎士になるため、試験に応募
ヒエン:イシュカ公国の第三王子であり、ヒジリの弟子。小さいころからアマリリスに恋をしいたが、彼女を守りたい一心で騎士試験を受けることにした。が、アルメリアに一目惚れ、どうしたらいいか悩んでいる自分を磨くためヒジリに弟子入りし、公国の中で2番目(1番はヒジリ)の実力を持つにいたった。国王からは『自分の道を行け』と気持ちよく送り出された。
リョク:ヒジリと同じくスカー公国出身、2つ上の姉が一人いる。ギィー公国で3年間花売りをしながら、何故か王子の剣術指南をする羽目になったが、それとなく楽しく過ごした。1週間に1回姉と手紙のやり取りをするが基本的にヒジリの現状を聞いてくるので回答に困っている。
エン:リョクやヒジリと同じ出身で、先にエードラム公国に騎士になった彼女がいる。目つきが悪く誤解されやすい。チニャ公国で3年間学校の先生をしていたが、最後まで生徒と打ち解けることが出来ずにいた(先生方からはこのまま先生を続けて欲しいと頼まれている)。彼女とは手紙のやり取りをしており、会うのを楽しみにしていると同時に、捨てられていないか心配である。
ランス:男ではエードラム公国一(男女合わせると4番目)の騎士であり国王直属の近衛騎士隊長。部隊の訓練以外は花の世話や仕事をサボりがちの国王の折檻とその代理などを行なっている。基本優しいが、戦いになると穏かさが一変して修羅のごとく敵を殲滅する。国王は戦い以外でも怒らせると怖いといっているが、国王以外は戦い以外で彼が怒ったところを見たことが無い為、ほんとかどうか真偽は不明である。
1話:再開と自己紹介
エードラス公国では騎士試験の受付を済ませるため、応募の時に付属していた筆記テストを携えた人が受付に殺到していた。そんな中、早急に受付を済ませ、次の勝ち抜きテストまでどうしようかと3年ぶりに再開した友人達と話している人物がいた。
??「しっかし、お前が弟子を取るとは…今でも信じられんな」
??「そうか、俺としてはそこまで驚かれることに対して疑問を感じているんだが」
??「えーと、もしかして弟子を取ったことないのか…ヒジリ」
ヒジ「…そういえば、ヒエンが始めての弟子だったな。取ったことなかった…というか、弟子入りしたい人がいなかったんだが……」
??「昔話はその辺にして、これからどうするよ。それに彼女達と待ち合わせているはずだが…」
??「エン、あいつ等と俺等が話しているうちにフヨウとデートに出かける気か」
エン「いや、デートじゃなくて…そもそも、次のテストまで3時間しかないのにデートもクソもないだろう…リョクさっきからおどおどしているけどまだリアが苦手なのか」
リョク「ほっとけ………来たみたいだな。リア久しぶりゴハッ」
リア「敬称で呼ぶんじゃないリョク。姉さんでしょう………この3年で忘れたというのなら身体に叩き込んであげましょうか」
ヒジ「その辺にして置いたらどうだリア。3年ぶりだなフヨウ、カトレア…それとそちらの2人は誰なんだ」
リア「ええ、互いに自己紹介する前にここを離れましょうか。それにもう直ぐお昼だし、ご飯を食べながら話をしましょうよ………あと、フヨウ。いくら3年ぶりだからってイチャイチャしすぎじゃない」
フヨウ「別にいいじゃない。それよりもエン……………浮気してないでしょうね」
フヨウがエンに腕をからませながら質問する。すると、周囲の空気が若干下がるのを感じるがヒジリたちは「またか」という顔をしながら見守っている
エン「するわけないだろう。フヨウはどうなんだ…浮気してないよね…というか捨てられてないよね」
フヨウ「うん!!」
ヒジ「あぁ、早く食事にしないか。カトレア案内してくれないか。なにぶん何所に何があるか分からないんでな」
カト「ええ!!もちろん。それじゃ、行きましょうか。リリス様、イクシア様も行きましょう」
その言葉でその場を離れ、彼女達の案内の下ようやくレストランらしき場所に到着。早速メニューを開き食事を注文し、早速各々自己紹介をしようとすると、何所からともなく怒鳴り声が聞こえ全員がそちらに眼を向けると、なにやら今回の受験生らしき二人が店員にいちゃもんらしきものをつけていた
カト「…ゆっくりと食事できそうもないわね…………ちょっと片して…ってヒジリどうするつもりよ」
ヒエン「どうせ、あそこで騒いでいる酔っ払いを黙らせにいったんだと思うよ。あっ、初めまして私、ヒエンといいます。どうぞおよろしくお願いします。(リョクさんお姉さんって綺麗だね)」
リョク「(…お前はだまされてるぞ、あれは綺麗じゃなく鬼というんだ)」
??「ところで、先ほどの方は大丈夫でしょうか?」
フヨウ「大丈夫でしょう?というよりも心配するだけ無駄よ…ねぇエン」
エン「そうだな」
フヨウとエンが説明している間にヒジリが二人の側でなにやら話しているところだったが、急に相手の一人が得物を抜きヒジリに斬りかかる
男A「余計なお世話だぁーー!!」ブン!!
客「「「キャァァァァァァ!!」」」
周囲の客は、いらだっていた男客がヒジリに斬りかかるのを見て悲惨な未来を予想したが、ヒジリは、男の攻撃を紙一重でかわすと、つれ目掛けて投げると
ヒジ「別にナンパをするなとは言わないが、断られたぐらいで逆切れして周りに迷惑をかけるな。一応あんた等も騎士を目指して此処にいるんだからな」
男B「すまない。ちょっと浮かれすぎたみたいだ…おい行くぞ」
男A「……………ああ、覚えてろよ」
男達が店を出ると女性店員から感謝を述べられるヒジリだが、なんでもないと伝えると、席に戻っていく。一部始終を見ていたアルメリアたち(フヨウを除く)は冷ややかな目で向かえる
ヒジ「何だよその目は」
リア「別に………それよりも、いい加減自己紹介をしましょうか。私は王女の近衛騎士をしているアルメリアといいます。ヒジリとは小さい頃から気っても切れない縁で結ばれている仲です。あと、そこにいるリョクの姉でもあります」
フヨウ「リアと同じく王女の近衛騎士でこのエンの彼女…妻のフヨウです。ヒジリ達とは幼馴染みたいなかしら」
カト「同じく王女の近衛騎士をしているカトレアよ。ま、ヒジリたちとは腐れ縁というのかしら…これからもよろしくね…………でこちらが」
??「自己紹介ぐらい自分で出来ます!!………この国の第一王女のイクシアと申します。もし、貴方方が騎士になれた暁には長い付き合いになると思いますが、よろしくお願いします」
??「同じく第2王女のアマリリスと申します。………………約束を守りに来てくれたのですね。嬉しいです」
ヒジ「俺はヒジリ、アルメリアたちとは生まれも育ちも同じ国だけど、この国の法律でによってイシュカ公国出身になってるよろしく…………別に約束を守りに来たわけじゃ」
リリス「…覚えていましたか」
ヒエン「そうなんだ……あっ、イクシア王女、アマリリス王女2年ぶりです。それと、アルメリアさんフヨウさんカトレアさん初めまして私はイシュカ公国第3王子でヒエンといいます。」
リョク「俺等の挨拶は必要ないと思うが………リョクだ。ヒジリと同じ理由で生まれも育ちもスカー公国だがギィー公国出身だ。そこにいる姉さん…アルメリアの弟なんで宜しく」
エン「エンといいます。まぁ、ヒジリやリョクと同じ理由からチニャ公国出身です。…フヨウの彼氏もとい、夫だ」
一通り自己紹介が終ると、イクシアとアマリリスはフヨウが結婚していることに驚き、眼を丸くしていると、ようやく注文していた料理が届き、食事を始める(イクシアとアマリリスはいまだ固まっている)
リリス「……………えっとフヨウとエンさんはご結婚されているんですか?」
ヒジ「まだのはず。恐らく、結婚できる年齢になったら即挙式をあげるんだろう」
シア「はぁ、あと、いくらなんでもリア達(とヒジリ)はともかく貴方たちは王女の私達にフレンドリーすぎませんか?」
どうにか回復し、疑問を投げかけるが、当人達でなくヒジリによって解答を得たイクシアだったが、これまでの会話に若干の違和感というか、いくらなんでも普通すぎる会話に新たに疑問を覚えるアマリリスであったが
リョク「えっ、だって堅苦しいのは苦手とか言って…」
エン「普通に話すようにいったのはイクシアたちだったはずだが…………とは言っても、もう10年ほど前だが、何なら直すが」
シア「…それなら別にいいのですが」
リリス「ヒエンさんも普通に話してください」
ヒエン「まぁ、王女達がそれでいいならそうしますが」
それからは、昔話やそれぞれどう過ごしていたのかを話し合いながら一通り食事を済ませ(王女達も周囲にあわせ話しながら食事をしていた)そろそろでようかとしたとき騎士らしき男性から声を掛けられた
??「随分と楽しそうなお話をしていますね。イクシア様、アマリリス様」
リリス「あら、ランス今日は非番ですか?…その格好で」
シア「珍しいわね。こんなところで会うなんて」
ランス「まさか、食事に来ただけです。誰かさん達が一斉に休暇を申請したものですから…休むことが出来なかった物で…で、そちらの方々はどなたですか。一名は存じておりますが」
改めて自己紹介をし、そろそろ時間なので席を立とうとしたとき唐突にランスから質問を投げかけられた
ランス「1ついや2つ質問をいいかな?君たちはこの国を恨んでないのか」
ヒジ「…恨む必要はないはずだが。それに怨まれるならめんどうなことにした俺だし」
リョク「ま、当時も今も誰かを怨むことはなかったな」
ランス「そうか…………それじゃ、この中で一番強いのは誰なんだい…」
ヒジ「何でそんな事聞くのか分からないが…そうだな、……………といった感じかな」
リョク「ま、そうだな」ヒエン「えっ」
突如上がった自分の名に驚くヒエンだが、そんなことお構いなしに話は続く
エン「確かにそんな感じだな…」
フヨウ「そんなもんよねぇ」
ランス「そ、そうか……………いや邪魔して悪かった。試験頑張ってくれたまえ。恐らく君達なら全員が合格するだろうが」
ランスは彼等が去ったのを確認すると、とある場所に連絡を入れるため魔方陣を展開する
ランス「リー陛下、私です。例の3人と接触しました」
リー『ほう、それでどうだった』
ランス「はい、予想通り。スカー公国のもの達に間違いありません」
リー『やはりか………スカー公国とくに男性陣にはすまないことをしたと思っているが、いまさら法を変えるわけにはいかぬ…それで彼等はわしを恨んでは…』
ランス「いないそうです。それに、怨んでいたらわざわざ我国の騎士試験を受けに来ないでしょう?…あとイクシア様とアマリリス様が非番の近衛といっしょにいました」
リー『そうか……………………………………のう、ランス彼等を落とすわけには』
ランス「私情を挟まないでください『すまぬ』…それに、まぁ、彼らなら問題なく岸に互角するでしょうが、その後どうなる訳でもないでしょう(ま、ひと波乱あるでしょうが)…あとリー」
リー『な、なんじゃわしを呼び捨てにして』
ランス「私が戻っても仕事が進んでいなかったら………分かっていますね」
リー『…………………………………………………ははは、わ、わしがサボるわけないではないか』
ランス「そうですか。では、次の試験の準備もありますしこれから戻ります。」
ランスは通信を切ると、急ぎ城に戻り次の準備もとい、王の教育に戻っていった。それから30分後次の試験が始まろうとした際、城から断末魔の叫びが聞こえることになる。
ヒジ「それじゃここでひとまずお別れだな」
リリス「それでは、試験頑張ってください」
フヨウ「エン…さびしいけどまた後でね………きれいな人が多いけど浮気しないでね」
エン「するわけないだろう!!」
ヒジリたちが試験会場に向かうと、イクシアたちは城に戻らず、密にもとい試験官(イクシアも)としての仕事をする(ちなみにランスは知らない)ために試験会場に向かうことにした
アナウンス『それでは、配布された紙の番号と順番に書かれた扉から1人ずつ入り、声がかかるまで次の人は入らないでください。それでは最初の方どうぞ!!』
アナウンスとともに一人ずつ扉をくぐっていく。ヒジリたちはそれぞれの紙を確認しながら雑談していた
ヒエン「皆さん何番ですか…私は3‐10です…」
リョク「俺は、4−10だ」
エン「えーと、2−10だな…で、ヒジリが」
ヒジ「…1−10だ。なんか俺たち見事にばらばらになったな…まぁ、この人数で一致するほうが変だが…なんか作為を感じるのは気のせいか」
各自が番号を確認している中『それでは、4−10の方お入りください』のアナウンスが入る。
リョク「なんか嫌な予感がするんだが………はぁ、行ってくるか」
ヒジ「ま、がんばれよ」
ヒジリたちの声援を受け、リョクが扉に入っていく。それから数分後、次々と順番が回ってきて、全員が扉に入り、次の試験を受けることになった
説明 | ||
勢いで作ってみた。まぁ、つまらないと思いますが、読んでくださるとうれしいです。 突如現れたアノルジ公国を名乗る集団はすべての国に宣戦布告。彼らに対して攻撃を仕掛けるが、圧倒的な力によって壊滅的な打撃を受ける。各国は、打開策としてアノルジ公国の襲撃に対し、それ以上の力で彼らを葬っていた、中立国のスカー公国の力を借りる。 彼らは『今の我らでは彼らに対抗することはできぬ。しかし、鍵守の力を代償にすれば半永久的に封印できるかもしれん』そういい、スカー公国の王はアノルジを封印。その行為によって、破滅の危機は去ったが、彼らのやり方にエードラム公国の王は疑問を持ち、その国との間にはどうしようもない溝ができてしまった。 それから300年後、『アノルジ公国のを撃退したのは、エードラム公国とドラハダス公国の力である。』と変わり、会議に参加しない王のいる国と罵られ、不要になったものの捨て場として利用された。 エードラム公国の第一王女と第二王女が誘拐される。必死に行方を探すが、犯人も、その要求も分からないまま数日が経過。当の誘拐犯は、中立国であり不要な物の捨て場スカー公国(騎士の質がいい為ちゃっかり募集は出している)に逃げ込むが、幻獣の襲撃に合い死亡。誘拐された第一王女と第二王女は、修行中の少年によって助けられる。このまま帰っても、狭い城に閉じ込められたくない両王女は、どこから来たのかかたくなに言わず、約1年が経過。 すっかり仲良くなった少年達はいい加減彼女たちを国に返す為に2人を説得。また会うことと、彼女たちの騎士になる約束をすることで何とか説得でき2人を送り届ける為、助けた少年が送り届ける。しかし、彼女たちの国に来た瞬間、誘拐犯と間違えられ、2人の王女の弁明もむなしく少年は攻撃を受ける。さらに、スカー公国のものでわかると、王は『彼の国、スカー公国の男性は3年他国で生活しその国の王に認められたものしか入国は認めない。しかし、商人は別とする』の法律を作る。それから10年後……… |
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